恩着せがましいの意味とは？恩着せがましい人の心理や特徴！

恩着せがましい人というのは、付き合いの方法によっては、ただ接しているだけでも非常に「イラつく」態度を取られることが多くなっています。

何かにつけて恩着せがましく接してくるので、関わり合いになりたくないのですが、「そうもいかない」という立場の人も多くなっています。

そんな恩着せがましくイラつく人について、意味とは？というところから、心理、特徴、対処の方法、付き合いの方法などをご紹介していきます。

恩着せがましい人の心理や特徴、対処方法などを確認する前に、まずはそもそもの「恩着せがましい」の意味を確認していきましょう。

恩着せがましい人の心理や特徴、対処方法などを確認しようと思っていた場合は、ほとんどの場合「意味とは？」というところは把握しているはずですが、それでも改めて確認することは大切です。

恩着せがましい人に対処するためにも、そして、自分自身がその心理や特徴に当てはまっていないか確認するためにも、まずは「恩着せがましいとは？」という意味を確認してください。

それではさっそく「恩着せがましいとは？」ということで、意味を見ていきます。恩着せがましいとは、大した恩でもないのに、それをいつまでも覚えていて、何かとすぐにその恩を引き合いに出して見返りを求めてくる様を言います。

また、普通の人なら「恩」と言わないようなものでさえも、あからさまに「恩を着せてくる」ような意味もあります。そして、そのような態度などを『頻繁に』行なってくるという意味も込められています。

恩着せがましいという言葉にはどのような類義語があるでしょうか。同じような意味を持った言葉があれば、その表現方法というもの可能となります。

恩着せがましいに非常に意味も表現も近いのは、「恩がましい」という言葉になります。これは少し言い換えた程度のものです。他には「横風」「驕傲」「傲然たる」「驕慢」「傲慢」などの言葉も恩着せがましいの類義語と考えられます。

恩着せがましいの意味とは？というところで、恩着せがましいの意味を確認しました。続いて、この「恩着せがましい」人とはどのような心理を持っているのか、というところを確認していきましょう。

どのような心理に基づいて「恩着せがましく」してくるのか、また、恩着せがましい言動を取るときにどんな心理をしているのか、という部分を確認していきます。

「恩着せがましい人とは、いったいなにを考えているの？」という部分が恩着せがましい人の心理になります。身近にいる恩着せがましい人がどんな心理から恩着せがましくしてくるのかを確認してみてください。

一番分かりやすい心理として、「何か見返りが欲しい」という心理から恩着せがましい態度を取ってくるというのが挙げられます。

少しでも何かをしてあげたと思ったら、それに対するお礼やお礼の品が無いと納得できない性格で、それを求めるための方法として恩着せがましいことを言ってくるということです。

また、順序的に「見返りが欲しいから」何かをしてあげたという可能性もあるのが恩着せがましい人の性格でもあるので、そういった心理が含まれていると考えましょう。

「褒められたい」という心理から、恩着せがましい言動をするパターンも多くなっています。「褒められる」というのは、それも「言葉の見返り」になるので、大きく言うと見返りに入るのですが、褒められたい心理は別で考えます。

「これをやったら褒めてくれるかな？」「こうしたら喜んでもらえるかな？」と思ってやったことがそうはならなかった時、もしくは、気づいてさえもらえない時に恩着せがましい態度を取る人は少なくありません。

それほど悪い心理でもないですが、これがあまりにも頻繁すぎると、「頼んでもいないのに」ということで、相手からは恩着せがましい人認定されるので注意が必要です。

恩着せがましい人は「優位に立ちたい」という心理から恩着せがましくしてくるというケースも多いです。つまり最近の言葉に直すと「マウントを取りたい」ということです。

人のため、会社のため、組織のためなどで良いことをしたら、それをひけらかすことで、他の人たちよりも優位な立場になれると思い込んで、そういった意味で行動しているのです。

そして、その良いことなどに周りが気づかないのは納得がいかないですし、気づかれなければマウントも取れないので、、自ら『恩着せがましく』伝えたり、分かるように振る舞います。

自分のことは当然わかりますが、他人のことはさっぱり分からず、そのために恩を着せることで、なんとか体裁を保とうという心理が働いているケースもあります。

他人が何を考えているのか、どういった感情なのかが分からないので、とにかくその人のために何かをしておこうとして、それを誇示するために「恩着せがましく」なってしまうのです。

また、他人の考えていることが分からないので、その恩着せがましくする態度が「嫌がられている」ことも分からず、それを続けてしまうというケースもあります。

恩を売ることで見返りを求めたり、褒められたり、マウントを取るということを考えているので、逆に恩を売られるというのは避けたいという心理は強く働いています。

ですので、とにかく先に恩を着せなければいけませんから、小さいことでも、過去のことでも、些細なことを覚えていて、それを『恩着せがましく』相手に伝えることで、恩を売られるのを避けています。

先に恩を着せておけば、相手があとから何か恩を売ってきたとしても、「でも私はこれをしてあげた」と言えるので、マウントを取られるようなことはなくなるという心理から恩着せがましい言動をするのです。

恩着せがましい人というのは、普通の人とは違った特徴があると言われていますが、それらはどのような特徴になっているでしょうか。

基本的には恩着せがましくする心理から派生しているものとなるので、それぞれの特徴の根本には「恩着せがましい人の心理」があるということを意識しつつ確認してみてください。

恩着せがましい人の特徴としては、「自意識過剰」というものが挙げられます。心理にも見た「褒められたい」いうところからも分かる特徴となっています。

自分に対する他人からの評価が気になりすぎて、つい恩着せがましいことを口走ってしまうというケースもあります。自分がどれだけあなたのためにしてきたか、ということを伝えて、良い評価を得ようとするのです。

しかし、実際にはその『恩着せがましい態度』が付き合いのある人からの自分の評価を落としていることになるのですが、周りにストレートに指摘してくれる人がいないと気づけないというケースも多いです。

恩着せがましい人の特徴として、「してやる」や「してあげた」という言葉が口癖になっているというケースが多くなっています。

とにかく意識が「恩を着せる」ことに向いている人が多いので、何かを伝えるときに、語尾に「してやる」や「してあげた」という言葉がついてしまうという状態です。

「これやっておくね」でも伝える方法によっては恩着せがましく聞こえるのに「これやってあげるね」と、相手のために自分がやっておいてあげるんだという態度だけではなく、言葉にもしっかりと表すという特徴です。

恩着せがましい人の特徴には「自分に自信がない」という特徴も見られます。自分に自信がないからこそ、色々と人のために見えるようなことをして評価を上げようとするのです。

しかし、目的が「人のため」ではなく、「自分の評価を上げるため」なので、そのやったことが伝わらないのは意味がなく、そのためにわざわざ相手に分かるように伝えたり、態度で示すので『恩着せがましい』と思われてしまうのです。

自信があれば「人のために見えること」などをせずとも、別のなんらかの方法で周りの人や付き合いのある人からの信頼は得られると思うことができるので、恩着せがましく行動する必要はないのです。

恩着せがましい人の特徴として、「自分に都合の良いことだけ覚えている」というものがあります。裏返せば、「自分にとって都合の悪いことは覚えていない」とも言えます。

自分の手柄や相手のためにやったことなどは過去のことでも、些細なことでも覚えているので、「あの時やってあげたよね」とか「あれは大変だったんだよ？」など、すぐにマウントを取ろうと恩着せがましく発言します。

この点について言えば非常に『記憶力がいい』という言い方もでき、「なんでそんな細かいこと覚えてるんだ…」と周りの人は感心しつつも、呆れるという状況は恩着せがましい人の周りではよくある光景です。

恩着せがましい人は「上から目線で話す」という特徴を持っている人も多いです。これは、相手に恩を着せていると思っているので、その恩を盾に強く出ることができるからです。

自分がやってあげたから助かってるはず、自分が我慢したから良い方向にいった、などと思い込んでいるので、助けてあげた相手よりも自分のほうが立場が上だと考えているのです。

つまり助けてあげた自分が上で、助けられた相手は下という意識ですから、下の者と話すときには『当然のように』見下しています。「お前なんか自分がいなければ何もできないくせに」という上から目線です。

恩着せがましい人というのは「よく見せる行動」というものがあります。恩着せがましい人と一括りにしても、それぞれに個性はありますが、やはり『あるある行動』というものはあります。

そんな「恩着せがましい人のあるある行動』を特によく見られる、よくやっていると挙げられるものを4つ選びご紹介していきます。

恩着せがましい人のあるある行動として挙げられる1つ目は「空気を読まない自分語り」です。この自分語りの内容は当然、その場にいる誰かに対する「恩着せ」の発言になります。

いちおうその場の会話になんの脈略もない恩着せ発言はしませんが、その場の流れから「そうそう、○○と言えばこの前～」と誰かに恩を着せる発言を始めます。

その時の会話のメイン内容が途切れることになろうともお構いなく「自分語りの恩着せ発言」を始めるのです。周りの人は付き合い切れない気持ちになりますが、これは恩着せがましい人のあるあるなので、頻繁に起こります。

恩着せがましい人のあるある行動の中でも、非常に多くの人が経験したことがあるであろうものが「迷惑なプレゼント攻撃」になります。

頼んでもいないし、むしろ「欲しくない」と思うようなものを、さも相手が望んでいたかのように、「これあげるよ、嬉しいでしょ」という表情と態度、言葉でプレゼントしてきます。

そして、望んでもいないのに渡されたプレゼントには「恩」も一緒にプレゼントとして込められているので、何かのタイミングで、「この前○○あげたよね？」ということを引き合いに出してきます。

恩着せがましい人のあるある行動の中で、これをやられると非常に「イラつく」度合いが高いものが、「謝らせようとする」というものです。

「あなたのせいでこんなに苦労した」「あなたのためにこんなに大変だった」ということを言って謝らせようとするのです。そして「まぁいいんだけどね」と簡単に許します。

しかし、許したのは表面上で、その許したという『恩』を大きくして相手に着せている状態を作っているということです。また、許したと言いつつも、事あるごとに「あの時は大変だったなー」と言ってくるのも『あるある』です。

恩着せがましい人のあるある行動として、かなり頻繁に見られるのが、「自分がいつも我慢しているアピール」です。これは気軽に出来る分、かなり頻繁に見られるあるある行動です。

いつも相手のために自分が我慢している、いつも相手に良いほうを選ばせてあげている、ということをアピールしてくるのがあるある行動で、これは恩着せがましい恋人に起こりやすいものでもあります。

私がいつもあなたに合わせてあげている、俺はいつもお前が行きたいところに行ってやってる、というような内容で、頼んだわけでも、強要したわけでもなく、場合によっては「どうする」と聞くと「任せる」などと言っているケースもあります。

恩着せがましくされたときの対処方法はどのようなものがあるでしょうか。恩着せがましくされたその瞬間という意味もありますが、恩着せがましい人への対処方法という意味もあります。

恩着せがましい人が身近にいたら付き合いを続けなくてはいけない状況というものもありますから、どのように対処すべきか、という対処方法は把握しておくべきでしょう。

恩着せがましくされたときの対処方法としては、素直にお礼を言って対処するという方法があります。あまり深く考えずにお礼を言ってしまうのです。

恩着せがましい人というのは、あまりにも気軽に「恩を着せてくる」ので、そのような人と付き合うには、『気軽に』お礼の言葉を言ってしまえるようになることも良い対処方法となるのです。

そして、お礼を言っておけば、余計に絡んでくることもないですし、恩着せがましい人に何かとターゲットにされることもありませんので上手く付き合いを続けるには、「ありがとう」と言っておきましょう。

恩着せがましくされたときの対処方法の1つとして、自分の中で「素直になれない可愛い奴」だと思い込む対処方法もあります。

自分に自信がなかったり、褒められたかったり、認められたいという気持ちから恩着せがましいことを言ってしまうケースも多いので、それらの感情を思い返し、「可愛いやつだ」と自分の中で片付けるのです。

そのように思っていると恩着せがましい言動をしてきたときにも不思議と可愛らしく見えて「まぁいいか」と気軽に流せるようになったりもするものです。

恩着せがましい人と付き合いを続けるには、そもそもとして「一定の距離を保つようにする」というのも、1つの対処方法として良い方法となります。

恩着せがましい人と付き合いを続けなくてはいけないような立ち位置にいる場合、「まったく関わらない」というのも難しいでしょうから、付かず離れずの良い距離感を保つようにするのです。

そうしたとしても、まったく恩着せがましい言動をされないというわけではない可能性も高いですが、少ない頻度であれば、他の対処方法も組み合わせて楽に対処できるようになるでしょう。

恩着せがましくされたときの対処方法として、できるなら一番楽にその場をかわせるのは、「話を受け流す」というものになります。

どれだけ恩着せがましくされても、何を言われても、「あ、そうですね」と話を聞いているのか聞いていないのか分からない程度の感覚で話を受け流します。

最初のうちはしつこく恩を着せようとしてくることもありますが、「あまりにも響かない」人にはそういった言動も自然と治まってくるものです。

恩着せがましくされたときにでも、「見返りの要求に応じない」という対処方法もあります。これは「お礼」を言う程度なら良いのですが、何か具体的に形にした『何か』を求めてくる際の対処方法です。

先にもお伝えしたとおり、「お礼」程度であれば気軽に言ってしまうのも良い対処方法なのですが、何か具体的な見返りを求めてくる場合、それに応じてしまうと「さらに」とか「頻繁に」なってくる可能性もあります。

「あの人からは見返りがくる」と認識されてしまうと、恩着せがましい言動が増してしまう原因にもなりますし、小さい恩を着せるための『頼んでもいない行動』が増えることにもなるので、見返りには応じないようにしましょう。

恩着せがましい人との上手な付き合い方というものはあるのでしょうか。上手に付き合うことができれば、それほど「イラつく」こともなく過ごすことができるので、自分にとっても良いことです。

恩着せがましい人が『誰』なのかという部分に着目して、「彼氏」、「彼女」、「友達」、「上司」とに分けて、それぞれについて確認していきます。

恩着せがましい彼氏との付き合い方はどのようにすればいいでしょうか。恩着せがましい彼氏というのは、彼女のことを心配しているように見せかけて、自分の束縛心や嫉妬心を満たしていることが多いです。

たとえば、女子会の送り迎えをするというのも、何時から何時まで、どこで誰といるのか、ということを監視していますし、「似合うと思った」と何かを買ってくるのは、自分の趣味の押し付けの可能性も高いです。

しかしそれを「君のため」と恩着せがましく言ってくるので、もし今後長く関係を続けたいのであれば、耐えられなくなる前に、重く感じる前に、「嫌」だという意思をしっかりと伝えておきましょう。

恩着せがましい彼女と付き合うには、最初から釘を指しておくのが重要なポイントとなります。多くの場合、彼氏の世話を焼いて、それを「やってあげた」と恩着せがましくしてくるケースが多いです。

ですので、自分のことは自分でやるし、あまり多くのことで世話を焼かれると「母親みたい」に見えると言っておきましょう。彼女としては「母親」扱いされるのは避けたいので、恩着せ行動が少なくなるはずです。

恩着せがましい友達というのは、こちらも彼女のパターンと似ていて、「世話を焼きたがる」ことが多くなります。最初は嬉しいと感じることもありますが、「余計なお世話」も増えてくるケースのほうが多くなります。

ですから、最初から世話焼きに甘えないようにすることが重要です。最初のうちだけでも甘えてしまったら、それは『すでに恩を着せられてる』状態になり、友達として対等な関係でいることは難しくなります。

もしすでに色々とお世話になってしまって恩を着せられてる場合は、「嬉しいけどお世話になりすぎると友達として対等じゃいられなくなる。それが嫌だから自分で頑張る」と伝えましょう。

恩着せがましい相手が上司の場合には、対処するというのは非常に難しい状況になります。上司に向かって「結構です」とか「余計なお世話です」ということはなかなか言えるものではありません。

ですので、自分の心の中で「こいつ利用できて楽だわ」など、良いように捉えるようにして、あまりストレスに感じたり、不満に思ったりしないようにするのが『上手な』付き合い方となります。

恩着せがましい人が嫌だと感じ、恩着せがましい人をどう対処すればいいのかということを考えるのであれば、まず自分自身も恩着せがましいことはしないようにしましょう。

「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、もし自分の周りに恩着せがましい人がたくさんいるのであれば、それは自分自身も恩着せがましい人だという可能性もあります。

恩着せがましい人の心理や特徴など様々なものを見てきましたが、恩着せがましい人というのは、自分が恩着せがましいことをしていると気づいていないケースも非常に多くなっています。

ですから、もし色々な対処方法を試して、上手な付き合い方をしようとしても「どうにもならない」と思ったときは、勇気を持って本人に直接言ってみるというのも1つ考えてみる必要があります。

それによって、相手も気づくことができて、それをきっかけに自分の言動を見直すこともありますから、もし立場的に「どうしても言えない」相手ではないのであれば、直接伝えることも視野にいれてみましょう。