慈しみの意味とは?慈しみの心・慈しみ深いなどの使い方も紹介

「慈しみ」という言葉をご存知でしょうか?知ってはいるものの言葉の意味をちゃんと説明できないという方も多いかもしれません。今回は知っておきたい慈しみという言葉の意味や正しい文例についてご紹介いたします。言葉を正しく使いましょう。

慈しみの意味とは?慈しみの心・慈しみ深いなどの使い方も紹介のイメージ

目次

  1. 1意外と知らない「慈しみ」の意味や使い方を理解しよう!
  2. 2「慈しみ」の読み方と意味とは?
  3. 3「慈しみ」を使うシーンと使い方
  4. 4「慈しみ」の類語
  5. 5「慈しみ」の心がある人の特徴
  6. 6慈しむ心を持つためには?
  7. 7慈しみの意味を知って素敵な人になろう

意外と知らない「慈しみ」の意味や使い方を理解しよう!

「慈しみ」という言葉を聞いたことは多いかもしれません。ですが知ってはいるもののちゃんと言葉の意味を説明することはできますか?実は慈しみという言葉の意味をちゃんと説明できる人は少なく、言葉のイメージだけが先行しています。

今回はそんな「慈しみ」という言葉の意味や使い方、そして「慈しむ心」を持つためにどうすれば良いのかについてご紹介いたします。「慈しみ」という言葉の意味をしっかり理解して説明できるようになることで、正しく日本語を使える人になりましょう。

「慈しみ」の読み方と意味とは?

まず「慈しみ」とはどのような意味があるのでしょうか?その読み方から意味、由来などについてご紹介いたします。逆に読めるけど書けないという人もいるのではないでしょうか?言葉の意味をしっかり知って読みはもちろん漢字も書けるようになりましょう。

「慈しみ」の読み方

「慈しみ」とは「いつくしみ」と読みます。元は「慈(いつく)しむ」という動詞が連用形として誕生しました。この漢字は音読みでは「慈(ジ)」と読み、「慈愛」「慈悲」などの言葉としてもよく知られている漢字のひとつです。

「慈しみ」の意味

「慈しみ」の意味は辞書的に捉えると「相手を労わり思いやる気持ちを持つこと」になります。相手に対する愛情を示す言葉として知られており、中でも恋愛的な意味での愛情と言うよりは、親が子を愛するような愛情としての意味合いが強い言葉です。

「慈しむ」とは「うつくしむ」という平安時代の言葉が由来であることがわかっており、「うつくしむ」とは自分が可愛い、愛しいと思うものに対する愛情の気持ちを表現できます。相手を大切に思う、幸せになってほしいという気持ちを意味します。

「慈しみ」を使うシーンと使い方

それでは「慈しみ」という言葉はどのようなシーンで使うのがもっとも適切なのでしょうか?こちらでは例文と合わせて様々なシーンでの「慈しみ」という言葉の正しい使い方についてご紹介いたします。無意識に不適切なシーンで使ってはいないでしょうか?

「慈しみ」を使った例文

それではこちらでは「慈しみ」という言葉を使った例文についてご紹介いたします。慈しみという言葉は人に対する労わりや愛情を表す言葉としての意味があります。その言葉を使った例文の意味と使い方やシーンについて、正しいものを見ていきましょう。

例文①慈しみに満ちた目で見守る

母親が子供を見つめる優しい目を「慈しみに満ちた目」と表現することが多いです。例えば公園などで無邪気に遊ぶ我が子を優しく見守る様子を「慈しみに満ちた目で見守る」というように表現することもあります。人の優しい気持ちを表す言葉です。

特に小説など、物語で使用されることが多く、母が子を思う優しい気持ちを表す言葉としての意味を持ちます。親子愛に使われることが多いですが、兄弟やペットなど関係性は様々で、思いやりや優しい気持ちを持つ間柄で使われることが多いです。

例文②慈しみの気持ちが伝わる

「慈しみの気持ち」とは「慈しみ」の言葉の意味通り「相手を労わる優しい気持ち」を指します。特に「慈しみの気持ちが伝わる」と表現する際、その使い方として相手のことを思いやる優しさを持っていることが相手に気づかれるシーンで使われます。

例文③お互いを慈しみ合う関係にある

「お互いを慈しみ合う関係にある」という使い方をするとき、特に恋人同士の間柄でよく使われます。恋人同士で使用するとき、相手への恋愛感情としての使い方よりも、一緒にいて安らぎを感じられる、まるで夫婦のような間柄の際に使われることが多いです。

例文④子供を20歳まで慈しみ育てててきた

親が子供に伝える愛情として「慈しみ」という言葉を使うケースがもっとも多いと言えます。親が子供に対して持つ愛情は計り知れません。子供に対して並々ならぬ愛情を注ぎ続けたことを表す使い方として、「慈しみ」という言葉はまさにぴったりです。

「慈しみ」の類語

・愛情     
・慈愛     
・恵み     

それでは「慈しみ」という言葉の類語にはどのようなものがあるのでしょうか?慈しみという気持ちはそのままの意味を表せる言葉は存在しません。ですがそれに似た気持ちを表すことができる言葉は数多く存在します。

こちらではその類語の意味をそれぞれ見ていきましょう。どの言葉も人に対する優しさや愛する気持ちを伝えるのにぴったりな使い方を持つものばかりです。

愛情

人を愛する気持ちを表す「愛情」は「慈しみ」の類語でもあります。愛情には様々な形や気持ちがあり、特に恋愛感情を表す「愛情」よりも、相手を幸せにしたい、優しくしたいという気持ちを表す言葉としての意味を持ち、類語として挙げられます。

慈愛

「慈しむ」「愛する」という漢字を繋げた熟語である「慈愛」も「慈しみ」の類語として挙げることができます。人を慈しみ愛する気持ちを表す「慈愛」は親子はもちろん恋人や師弟、兄弟など様々なシーンで使われます。

深い愛情、優しい気持ちを表す言葉としての「慈愛」はとても深い意味を持ち、相手を可愛がりたい気持ちから使われることが多いです。また「聖母の慈愛のまなざし」という表現がよく使われますが、その言葉のように思いやりの気持ちを表す言葉でもあります。

恵み

「恵み」という言葉は、相手のことを思いやり手を差し伸べるという意味に繋がります。なのでその気持ちの面では「慈しみ」と類語として取られることも多いです。相手を助けるために手を差し伸べる気持ちから「慈しみ」の気持ちと繋がります。

辞書によっては「慈しみ」という言葉の中に「恵み」という意味を表記している場合もあります。語源として「愛する気持ち」が両方に共通していることから、類語として取り上げられることが多い単語として挙げることができます。

「慈しみ」の心がある人の特徴

それでは「慈しみ」の意味や使い方について見てきましたが、慈しみの心がある人とはどのような人なのでしょうか?人の性格はそれぞれで、本当の意味で慈しみの気持ちを持っている人は少ないです。その慈しむ心の持ち主について見ていきましょう。

聞き上手な人が多い

聞き上手な人が多いのが慈しむ心を持つ人の特徴としてまず挙げられます。人に対して真剣に向き合うことができ、誰かの相談役としての役割を担うことが多いです。人の話を親身になって聞くことができ、ときにはアドバイスができる人を指します。

人に真剣に向き合うことはとても難しいです。ですが聞き上手で慈しむ心を持っている人は、人に対して真剣に相談事にも乗ってあげることができます。そうした理由から、慈しむ心の持ち主の特徴として周りに自然と人が集まることが挙げられます。

また、そうした理由から異性にモテる人も多いです。人に対して誰にでも平等に接して、他人のことを自分のことのように思いやり愛情を持って接することができる慈しむ心を持っているからこそ、聞き上手な人が多いことがその特徴として言えます。

思いやりに満ちた行動をとる

また、いつでも思いやりに満ちた行動をとることができる人も慈しむ心の持ち主として挙げることができます。思いやりの気持ちを持っており、周りの人の立場になって状況を冷静に見ることができることがその特徴として挙げられます。

思いやりのある優しい人という側面だけではありません。慈しむ心を持っている人はただ優しいだけでなく本当に人のためになることをするという特徴も挙げられます。なので時には人に注意をしたり、叱ることもあるなど、悪いことがあればちゃんと指摘もします。

その人が本当に人として成長できるようはからうことができるからこそ、思いやりに満ちた行動を取ることができます。なので親心を表す時に「慈しむ」という言葉の使い方をすることが多いということがその理由として挙げられます。

他者に怒りを向けない

他者に怒りを向けないことも慈しむ心を持っている人の特徴として挙げられます。人は誰しも怒りや悲しみといった感情を感じる時は現れます。ですが、他者に対してその気持ちをあからさまに出したりはせず、そっと心の内にしまってしまいます。

例えば仕事でミスをしてしまったとき、そのミスを犯した人を責める人がいます。ですが慈しむ心の持ち主は決してその人を責めたりはせず、注意はすれど起きたことは仕方がないと一緒にそのミスを補填するための手助けをしてくれるなどの行動をとります。

なので仕事においても人から慕われることが多く、良い先輩、良い上司として見られる人が多いのが慈しむ心を持つ人の特徴です。怒りや悲しみなど自分のネガティブな感情は出しませんが嬉しい気持ちなどは素直に出すという人が多いのも特徴です。

安らぎが感じられる

そして、最終的に一緒にいて安らぎを感じることができるのが慈しむ心を持っている人の大きな特徴と言えるでしょう。聞き上手で人のための行動ができる慈しむ心を持っている人は、どんな愛情表現よりも強く愛情や優しさを感じることができます。

自分はこの人に愛されている、この人に悪く思われてはいないと信頼を感じやすいことが慈しむ心を持っている人の大きな印象のひとつと言えます。だからこそ、一緒にいると安らぎを感じられ、もっと一緒にいたいと思う人が多いことが挙げられます。

いつでも他人に対して真剣に向き合うことができる人は信頼も厚く、人から慕われる人としての側面を持ちます。いつでも自分のためよりも他人のための行動を取ることができる心の余裕があることが、慈しむ心の持ち主の大きな特徴です。

慈しむ心を持つためには?

それでは人を慈しむ心の持ち主になるためにはどうすれば良いのでしょうか?人に慈しみをもって接する人は、相手のために本当にためになる行動を取ることができ、安心感を感じられる人であるからこそ、人から慕われ信頼が厚いひとが多いです。

そんな人になるためにはどうすれば良いのでしょうか?慈しみの気持ちはすぐに持とうと思って持てるものではありません。ですが、少しの意識の改革で人は大きく変わることができます。こちらでは慈しむ心を持つために必要なことをご紹介いたします。

自分がどう思っているか考える

慈しむ気持ちを持つためには他人に真剣に向き合うことが必要です。なので、その時々の状況に応じて、人はどのような気持ちを抱くのかを知る必要があります。人の気持ちを知るためには、まず自分の気持ちを知ることから始める必要があります。

この状況で自分がどんな気持ちを感じているかが自分でわからないことには慈しみの心を持つことはできません。まずは自分の気持ちを理解することから始めましょう。何かをしている時、映画やドラマを見た時自分はどう感じたか明確に考えましょう。

そうすることで、冷静に自分の気持ちを把握することができます。もちろん人によって気持ちの捉え方や感じ方はそれぞれです。なので、合わせて自分はこう感じたけれど他の人はまた違う考え方、捉え方をするという気持ちの違いがあることも知りましょう。

相手の気持ちを考えてみる

自分の気持ちがちゃんとわかるようになったら次のステップです。次は相手の気持ちについて考えてみましょう。人の話を聞いている時に、自分がその人の立場だったらどう感じるのか、どんな行動を取るのかを想像してみましょう。

自分がどんな行動を取るのか想像することで、他人の気持ちを慮ることができます。人は相談を受けた時、その答えとして正しい行動を思いついても、実際その立場になったらできないということもあります。なので最善策が必ずしも解決策ではありません。

相手の気持ちを思いやり、その人の立場になって想像してアドバイスができる人になることが、慈しむ心の持ち主になるための一歩です。そうすることが相手と真剣に向き合うということにつながるので、常日頃相手の気持ちを考えてみましょう。

ポジティブな気持ちを出す

そして、慈しみの心を持つ上で、相手を思いやる気持ちはとても大切です。人のネガティブな感情は見せられている側もネガティブな印象を持ちます。だからこそ、怒りや悲しみといったネガティブな感情は感じても表に出さないことを心がけましょう。

もちろん人に対して注意をしたり叱ることはあって当然です。ですが自分のネガティブな気持ちをぶつけることとはまた意味が異なります。逆に相手への思いやりとともに素直に楽しい、嬉しい気持ちを出すことは相手もポジティブな気持ちにさせます。

人を明るい気持ちにさせることもひとつの思いやりや優しさとしての意味を持ちます。ポジティブな気持ちを素直に表に出しましょう。そうすることが優しさのひとつです。

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慈しみの意味を知って素敵な人になろう

いかがでしたか?今回は慈しみの意味や使い方、そして慈しみの心の持ち主の特徴についてご紹介いたしました。人を労わり愛する気持ちを表す「慈しみ」。その言葉の意味を知って、慈しむ心を持つ素敵な人になりましょう。

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