自虐風自慢とは?自虐風自慢する人の性格や特徴を紹介
最近よく聞く「自虐風自慢」ですが、あなたもそのような人に会ったことがあるのではないでしょうか。自虐風自慢をする人は、どのような心理状態なのでしょうか。またどのような性格なのでしょうか。よくある自虐風自慢の例や対処法も合わせて、ご紹介していきます。
目次
自虐風自慢にイライラ!上手な対処法を学ぼう
友達と話していたら、いつのまにか自虐風自慢をされてイライラしたり、モヤモヤした気分になったりしたことはありませんか。
不満や愚痴を聞いていたはずなのに、いつの間にか単なるモテ自慢だったり、彼氏との惚気話だったり、容姿自慢を聞かされる羽目になっていたなんてこともあるかもしれません。
延々と続く、そんな自虐風自慢は、聞いている側からすれば気持ちの良いものではないでしょう。上手な対処法はあるのでしょうか。
自虐風自慢とは?
自虐風自慢とは、一見自虐のように見せかけて、実は自慢をしていることを言います。たいていは、自分自身に関することについて不満や愚痴を述べていくことから始まるのですが、よくよく聞いていけば、単なる自慢話だったというものです。
聞いている周りの人は、結局は、自虐風自慢をしてきた人を褒めざるをえなくなります。自虐風自慢する人の「褒めてほしい」、「すごいと言われたい」という欲求を満たしてあげることになるため、自虐風自慢する本人は満足します。
しかし、周りの人は結果的に自慢話を聞かされただけとなり、良い気はしないでしょう。
自虐風自慢する人の心理
自虐風自慢する人は、いったいどうして自虐風自慢するのでしょうか。自虐風自慢する人は、いったいどのような心理状態なのか、探っていきましょう。
認められたい
自虐風自慢する人は、自分のことを認めてほしいと思っている人が多いでしょう。自虐風に話をすれば、聞いている相手はその自虐を否定してあげなければならず、結果的に、自虐風自慢する人を褒めたり、「そんなことないよ」と認めてあげざるを得ません。
自虐風自慢する人は、それがわかっているため、自慢話をする前に自虐を取り入れるのです。そうすることで、自慢話もできるし、自身の承認欲求も満たされるため、やめられないのです。
羨ましがられたい
つづいては、羨ましがられたいという心理があります。自虐風自慢する人は、周りの人から、「私にはないものを持っていて羨ましい」と言われたいのです。
ですから、例えば「彼氏の束縛がキツくて、なかなか男性がいるグループだと遊べないの」という場合は、一見、「束縛されてかわいそうな私」を演じつつ、本当は「彼氏に愛されている私」を羨ましいと言わせたいのです。
実は無意識
意外と多いのが、実は無意識で自虐風自慢しているという場合です。私たちは、ストレートに自慢する人のことを、快く思っていないことが多く、自虐風自慢する人もそれを心得ています。
ですが、自慢話をしたいこともあるのが人間という生き物です。そのため、ストレートに自慢することは避け、自虐話を挟んでから、自慢話を回りくどくするわけです。
本人は気づいていないつもりでも、習慣化されていることが多く、周りの人は「また始まった」とうんざりしてしまうので、自分でも見直してみましょう。
自虐風自慢する人の性格や特徴
自虐風自慢する人の心理について見てきましたが、自虐風自慢する人はどのような性格や特徴があるのでしょうか。
自分に自信がない
まずは、自分に自信がないことが挙げられます。自虐風自慢をすることで、他人から結果的に褒められたり、羨ましがられたりするため、それによって、自分に自信をつけるたり、自分自身を肯定することができます。
自信をつけたり、自分を認めてあげることは、何も他人から言われなくてもできることです。ですが、自分自身でそれができないため、周囲の人を利用しているのです。
他人を見下している
自虐風自慢をする人は、他人を見下しているという場合もあります。特に、容姿や恋愛系のネタが多い場合は、「自分はあなたとは違って○○なの」と見下していることが多いでしょう。
他人より優位に立ちたい
自虐風自慢する人は、周りの人よりも優位に立ちたいという思いがあります。いわゆるマウンティングです。特に、身近なグループや集団の中で行われることが多いのが特徴です。
自分の話を終えた後、あなたのことについて、根掘り葉掘り聞いてくる場合は、あなたの心配をするふりをして、自分の自慢話に戻る可能性も高いので、うまくスルーしましょう。
プライドが高い
自虐風自慢する人は、自分に自信がないけれども、他人より劣っていることは許せません。そのため、一見自虐話をしたかと思えば、結局は自慢話へとすべて結びつき、周りから褒められることで自分のプライドを満たしているのです。
自虐風自慢のよくある例
それでは、日常でよく見られるような自虐風自慢の例を見ていきましょう。同じような場面に、遭遇したことがある人も多いのではないでしょうか。
「スレンダーな人はいろいろな洋服を着れて羨ましい」
例えば、胸が大きい女子の自虐風自慢がこちらです。「私、胸が大きくて、なかなか似合う服がないんだよね。その点、○○ちゃんは、スレンダーだから、いろいろな洋服が似合って羨ましいな。」といった具合です。
話し相手の「○○ちゃんが羨ましい」とは言っているものの、言葉通りの意味ではなく、「○○ちゃんと違って、私は胸が大きいの。同じ女性として羨ましいでしょ。」という意味が隠されています。
「年相応に見られたいのに」
ある程度年齢を重ねてくると、若く見られることで優越感に浸る女子も現れます。「年相応に見られたいのに、童顔だからか若く見られちゃうんだよね」だったり、「〇〇ちゃんは、落ち着いてるから年相応に見られていいな」というのは、この典型でしょう。
自分はあなたとは違って、まだまだ若いと思われたいのがわかる発言です。アラサー以降になると、こういった自虐風自慢も出てくるので、注意が必要です。
「良いところなんて全然ないのに彼氏はすごい優しい」
彼氏がいる女子が、彼氏のいない女子と話しているときに、「私、良いところなんて全然ないのに、今付き合っている彼氏は、もったいないくらいすごく優しくしてくれるの。何でだろう。」なんて言うのも、自虐風自慢です。
「何でだろう」と疑問を投げかけているように見せていますが、本気で悩んでいるわけではありません。「あなたのことが好きだからでしょ」と言われたいだけなのです。要するに、やさしい彼氏とうまくいっていることを伝えたいだけなのです。
「好きじゃない人からは告白されるのに」
「好きじゃない人からは好かれて告白されるんだけど、私の好きな人からは告白されないんだよね。」というのは、モテ自慢の例です。
好きな人から告白されないけど、そうではない人からはたくさん告白されて、モテモテな私を自慢したいのです。
特に恋愛系のネタだと自慢したいことも多いですが、聞いている相手は不快でしかないでしょう。これは、同性同士でもそうですが、異性からもあまり良くは思われないので、注意が必要です。
「誘いが多すぎて1人の時間が取れない」
つづいての例は、「女子会とか、合コンとか、先輩からのお誘いとか、いろいろ多すぎて、最近1人で過ごす時間が全然取れなくて。」というものです。こちらは、友人関係も幅広くて、毎日が充実しているという、リア充自慢です。
1人で過ごす時間が本当に欲しいなら、誘いを断ればいいだけの話です。そうしないのは、リア充で毎日輝いている自分を自慢したいからに他なりません。
自虐風自慢が嫌われる理由とは?
自虐風自慢をしている側は心地よくても、聞いている側は不快になることがほとんどです。自虐風自慢はどうして嫌われるのでしょうか。その理由を考えてみましょう。
自分のコンプレックスを刺激されるから
特に容姿自慢や恋愛自慢などは、自分と比べてショックを受けがちです。「身長が低くて、子ども扱いばかりされて嫌なんだよね」と身長が高いことでコンプレックスを持っている女子に言ったとしたら、とても不快な気分になるでしょう。
恋人がいない女子に、「恋人がいると、相手に合わせなきゃいけなくて大変」と言うのも同じです。
もし、その恋人がいない女子が、彼氏がほしいと思っているのにできない場合は、彼氏がいるということだけでも羨ましいのです。そして、そうした発言は、予想以上に傷つくものなのです。
いつまでたっても自慢話が続くから
自虐風自慢は、すぐに終わることがありません。延々と一方的な自慢話が続くのです。ですから、聞いている方は飽きますし、自分の話もできないわけですから、この場から立ち去りたいと思うでしょう。
どんなに仲が良い友人でも、相手の自慢話ばかり聞かされるのは苦痛です。その上、相槌をうったり、相手に気を遣った言葉をかけるのですから、うんざりしてくるのも当然でしょう。
本当は羨ましいから
自虐風自慢を嫌うのは、本当は羨ましいと思っているからという理由もあります。自分には叶えられないものを叶えている、自分にはないものを持っている相手は羨ましいものです。それを素直に認めることができないため、不快な気持ちになってしまうのです。
自虐風自慢への上手な対処法
自虐風自慢する人とは、あまり関わりたくないものですが、そうもいかないのが現実です。それでは、自虐風自慢する人には、どのように対処したらよいのでしょうか。
ひたすら褒める
自虐風自慢する人をひたすら褒めるという方法があります。自虐風自慢する人は、褒められたいために話しているようなものなので、少しオーバーなぐらい、「すごい」、「羨ましい」という言葉を伝えてあげましょう。
そうすれば、その相手はきっと満足するはずです。ひたすら相手にだけ話をさせて、自分は話を振られても笑顔でスルーしましょう。自分のことを話し出すと、さらに相手はエスカレートしたり、話が長引くので注意してください。
さりげなく話題を変える
自虐風自慢話を聞かされるのも、それに付き合うのも嫌だという場合は、適当な相槌をしながら、「そういえばさぁ」と話題を変えてみましょう。
できる限り、相手の自慢話がなさそうな話題を選ぶのが良いですが、自虐風自慢する人は、何でも自分の話題にしてしまう傾向があります。
そのため、自慢話が始まりそうなタイミングで、違う話題を振っていくのがよいでしょう。
自虐部分に対して感想を言う
自虐風自慢する人は、自慢話に注目してほしいと思って話をしています。そこを逆手に取り、自虐部分について感想を言って、話を広げてしまいましょう。
例えば、「ガリガリすぎて、ウエストサイズが合う洋服がない」という痩せている自慢に対しては、「ガリガリすぎるのは健康にも良くないね。ご飯は三食しっかり食べないとね。」と言った具合に返すのです。意表を突かれた相手は、言葉に詰まることでしょう。
スルーする
面と向かってスルーするのは難しいかもしれませんが、電話やSNSなど、面と向かっていない場合はスルーするのがよいでしょう。何かと自虐風自慢をする人は、かまってちゃんが多いため、その相手のSNSは見ないようにするのが得策です。
またLINEなどでも、適当にスルーしたり、スタンプで返したり、寝落ちしたことにしたりと、相手のペースにはまらないように対処しましょう。
男性によく見られる自虐風自慢
自虐風自慢は女子だけではなく男性にも見られますが、男性の場合、女子よりもわかりやすいのが特徴です。男性は、自分のプライドを満たされたいという願望が強いため、うまく持ち上げて褒めてあげるのが効果的でしょう。
学歴自慢
「俺の会社、出身大学で派閥があるんだけどさ、俺○○大だから違うんだよね。」というのは、「自分の大学の派閥はないから出世できないかも」と一見聞こえますが、実は自分の出身大学を自慢したいのです。
学歴は自ら言うのも、相手に聞くのもはばかられる事柄ですが、敢えて言うというのは、自慢にしかなりません。また、他に誇れるものがないため、学歴を自慢する場合も多いのです。
給料自慢
給料に関することも、男性のわかりやすい自虐風自慢です。「去年よりボーナスが下がっちゃってさ、今年は、○○万円しかもらえなかったよ。」というのは、非常にわかりやすいものです。
お金に関することは、多くても少なくても、他人に伝えるなんてことはありません。他人に具体的な金額を伝えるのは、よほど自慢したいのでしょう。
出世自慢
「役職ついたはいいものの、部下が年上ばっかりで気を遣うんだよ」という出世自慢もあります。年上の人が多い中で、自分は若くして出世したということをアピールしたいのでしょう。
モテ自慢
男性でも、もちろん恋愛ネタであるモテ自慢があります。「仕事が忙しくて、いつも彼女から告白されて付き合うのに、結局振られちゃうんだよね。」というのも、自虐風自慢でしょう。
いつも女子から告白されているモテる自分を、さりげなく自慢する方法と言えます。
自分が疲れ切ってしまわないように付き合おう
自虐風自慢をする人は、無意識にしていることも多いですが、たいていは自分の満足のためにしていることが多いのです。そして、聞かされる相手は、うんざりしていることが多いのが現状です。
身近にそのような人がいる場合、スルーしたくてもできなくてモヤモヤすることもあるでしょう。大事なのは、自虐風自慢をされて、自分自身が疲れ切ってしまわないことです。
うまくかわしたり、できるところはスルーしたりするなどして、自虐風自慢する人とは上手に付き合っていきましょう。