トナラーの心理とは?隣に座ってくる人って?
座席に座っていて、他にも空いている席が多くあるのに、わざわざ自分の隣の席を選ぶ人に出会ったことはありませんか?隣の席を選ぶ人、通称トナラーは、なぜ空いているスペースを選ばず、隣に座ってくるのでしょうか。トナラーの心理やその対策をご紹介します。
目次
気持ち悪い!うざい!トナラーにイラつく人は多い
親しい友人ならまだしも、赤の他人が身近にいると、多少なりとも不快感や緊張感が出てくるものです。満員電車では特に人と密着しているので、通勤するだけでもヘトヘトになってしまうほど、無意識にでも強いストレスを感じています。
しかし、中には人との密着を苦とも思わない人もいます。混雑している状況ならまだしも、ほとんど人がいない状態でも、トナラーは誰かの隣に座ろうとします。自分のスペースを確保したい人にとっては、かなりのストレスを感じていることでしょう。
そもそも「トナラー」の意味とは?
「トナラー」という言葉を、初めて耳にした人もいるかもしれません。トナラーとは、元々はネットで呼ばれていた呼称です。
電車で他の場所が空いているのに、わざわざ隣に座ってくる、また、駐車場などで隣に車を駐車する人のことを、ネットで「トナラー」と呼んでいました。
現代でもそのままの意味で、「隣に座ってくる人」「隣に駐車する人」という意味で「トナラー」と使われています。どちらも「混雑していないのに隣を選ぶ」というところがポイントです。
トナラーがトナリングする心理
個人によってパーソナルスペースは異なりますが、通常であれば、さほど親しくもない人が間近にくると、多少のストレスを感じます。それを意に介さず、わざわざ人の側を選ぶトナラーは、一体どのような心理を持っているのでしょうか。
好みの外見をしていたため隣に座った
見知らぬ人が身近にいるとストレスを感じると言いましたが、中には例外もあります。好意を感じた人間に対しては、みずから接触しようとする意思を持っています。
わざわざ隣を選ぶトナラーの中には、相手の容姿が好みのタイプであったため、少しでも長い時間を視界内に入れたいために、隣の席を選んでいる可能性があります。
寂しがり屋で誰かの隣に座りたかったから
寂しがり屋な人は、人肌を恋しく思うところがあるので、相手が他人であっても近付いていく傾向があります。誰かが側にいることで強い安心感を持つことができるため、たとえ席が空いていたとしても、わざわざ隣の席を選んでいるのです。
混みだしたときを考えて座ったため
相手のことに興味を持っていたり、自分の感情を優先しているのではなく、中にはもっと先のことを予測して行動しているトナラーもいます。
電車やバスは公共施設でもあるため、さまざまな人が利用しています。そのことを頭に入れて公共施設を利用しているトナラーは、混雑したときに移動する手間をはぶけるようにと、前もって席を詰めて座っている可能性があります。
普段座っている場所を選んでいるだけ
さまざまな理由や考えで隣の席を選んでいるトナラーもいれば、まったく何も考えずにその席を選んでいるトナラーも存在しています。そのようなトナラーは、パーソナルスペースを気にするのではなく、マイペースな人であることが多いです。
その人にとっては、普段から利用している居心地が良い席を、選んでいるだけに過ぎません。それがたまたま、誰かの隣であっただけなのです。
トナラーに狙われやすい人の特徴
理由もなく隣を座るトナラーもいれば、何かしらの目星をつけて、人を選んで隣に座ってくるトナラーもいます。トナラーはどのような人を狙っているのでしょうか。また、トナラーに狙われやすい人には、どのような特徴があるのでしょうか。
在学中の女子生徒
トナラーは一般的に、中高年男性が多いとされています。そしてその多くが、何かしらの下心を持って、女性の隣に座っています。
特に女子生徒であれば、トナラーにとっては見ているだけでも目の保養になります。近くに座れることができれば、なおさらのことでしょう。トナラーの中には、積極的に女子生徒の近くに座ろうとする人もいるほどです。
単独行動している女性
トナラーはグループで会話をしている場所には、人目を気にしてあまり隣に座りたがりません。しかし、単独で行動している人間に対しては、周囲から目立つ可能性も少ないため、隣の席を選ぶことができます。
女子生徒の多くはグループで行動しています。ですが、社会人の女性であれば、仕事などで個人行動の割合が高くなります。トナラーはそのことも踏まえて、女性の側に近付き、あわよくば出会いの機会を得ようと考えているところもあります。
自己主張しない大人しそうな人
トナラーに狙われやすい人の中には、「特別美人でもないのに、どうして私の隣に?」と困惑してしまう人もいるかもしれません。自意識過剰ではないかと自分を責めてしまうかもしれませんが、トナラーが狙うのにはきちんとした理由があります。
女性の隣に座って急に席を立たれてしまっては、自分に注目を浴びることになります。また、自分が何かしたのではと傷付くことにもなります。そのため、トナラーは隣の席に座る前に相手を認識して、大人しそうな外見をした人の隣を選んで座っているのです。
見た目が穏やかそうな男性
トナラーが狙うのは、何も女性だけに限ったことではありません。トナラーはあまり他人との距離感を意識しないため、相手がすぐさま嫌悪感を表に出さない、見た目が穏やかそうな人であれば、男女関係なく隣に座ろうとします。
そういった意味では、たとえトナラーが男性で、隣に座る人も同じく男性であったとしても、「同性同士で変な目で見られたりしないだろうから」と、むしろ女性よりも同性である男性を対象にして、隣に座るトナラーもいます。
みんなのうざいトナラー体験談
とはいっても、具体的にトナラーがどのような行為をしているのかが、想像しにくいかと思います。また、トナラーの行動がなぜ迷惑に思うのかも、あまり理解できない人がいるかもしれません。
実際にトナラーと遭遇してしまってどのように感じたのか、それぞれの体験談をご紹介していきます。
体験談①ガラガラなのに隣に座るトナラー
トナラーのよくあるケースで、こちらの体験談は、他にも空席があるのにわざわざ隣の席に座るタイプのトナラーです。狙われたのは女子生徒で、バスの窓際の席にいました。
トナラーは中高年の男性で、女子生徒の隣に座り、初対面であるにも関わらずに女子生徒がどこの学生なのか、何をしているのかと、話しかけてきたようです。トナラーが通路側の席を座っていたために、怖くても移動できなかったといいます。
体験談②男子トイレにもトナラーがいる
トナラーを不愉快に思っているのは、女性だけではありません。男性でも女性と同じく、トナラーに対して強い不快感を示しています。そして、男子トイレにもトナラーは潜んでいるのです。
男性トイレの便器は複数個あるので、いっぱいでなければなるべく一つ距離を飛ばしたり、少なくとも隣り合うことを避ける傾向があります。しかし、トナラーはそのことに対して配慮することもなく、用をしてる男性の隣をわざわざ選んだそうです。
男子トイレの小便器には仕切りなどがないため、隣に誰かがいるだけでも強いストレスを感じます。その男性も、とても居心地が悪い気持ちになったといいます。
体験談③店から離れた場所に駐車してるのに
駐車場を利用する人の中では、相手の車との接触事故を防ぐために、なるべく車が駐車していない入り口から遠くのほうに、車を駐車させることがあります。起こるかもしれない不要な事故を考えての行為なのに、トナラーはそのことを深く考えることはありません。
体験者の多くが、他にも空いている駐車スペースはあるというのに、なぜか遠く離れた場所に停車している自車の隣に、トナラーの車が駐車していることが多いといいます。
未然に接触事故を防ごうとしているのに、どうしてこのような行為を取るのかと、トナラーの言動に不可解な気持ちを抱いているようです。
隣に座る・隣に車を停めるトナラーへの対策
このように、トナラーを不快に思う人は数多くいます。しかし、かといって、隣に座ることでこちらが迷惑に思っても、法律上で違反になることはなく、下手に追及すればトラブルにもなりかねません。
それでは、どのようにしてトナラーへ対策をすればいいのでしょうか?
バスは一人席か通路側に座る
バスでは二人用の席ではなく、一人席があればそちらを進んで選択していきましょう。何かあったときのために、運転席の後ろに座るのもいいでしょう。
二人席しか空いていない場合は、窓際ではなく通路側の席を選ぶことで、すぐさま移動することが可能になります。
電車は車両を変える
電車では、どのような席を選んだとしても、トナラーが隣に座る確率が高いです。そのまま座らず立っていることも可能ですが、ずっと立っておくことも難しい場合があります。
その場合は、トナラーが座ってきた際は、なるべく用事があるフリをして車両を変えるようにしてみましょう。
車は店の入り口近くに駐車する
駐車場の隣に停車したがるトナラーは、そもそも車の運転に自信がない人が多いです。あえて遠い場所にある車の隣を選ぶのも、競争率の高い入り口を避けて、遠くの車を目印に、車を停車させようとしている心理があります。
その心理を逆手にとって、入り口付近が空いていれば、そちらに停めるようにしてみましょう。駐車を急かされるのが苦手なトナラーなので、自然と入り口付近に駐車することはためらうはずです。
トナラーは病気なの?
一定のパーソナルスペースを持たずに接近してくるトナラーは、その言動が不可解で理解できず、一見すると病気のように見えるかもしれません。
しかし、トナラーがなぜそのような行動をするのかといった心理を見てみると、トナラーが病気ではないことが理解できます。人恋しさ、自信のなさ、警戒心の薄さなど、病気ではなく、そういった性質や性格を持っているのがトナラーなのです。
年配の人は男女関わらず距離感がない人が多い
トナラーの多くは、男女問わず、中高年や年配の人であることが多いです。今では個人情報保護法など、個人のプライバシーが尊重される時代になりましたが、昔はそういったものはなく、近所の人との距離感もとても近いものでした。
幼いころからそのような環境に育ってきたため、他人だからといって強い警戒心は抱かず、距離感もあまりないことが多いのです。
上手に対策して付き合っていこう
ストレス社会の現代なので、できるだけ不要な衝突やトラブルは避けていきたいものです。トナラーの存在に強いストレスと感じて、せっかくの外出の楽しみがストレスだらけになってしまうのも、あまり良くありません。
また、トナラーに狙われるその多くは、単独行動である人が多いです。意識的に誰かと行動をすることで、トナラーの被害を回避できることもあります。
上手にトナラーに狙われないよう対策をして、ストレスを与えられないように切り抜けていきましょう。