同じ言葉を繰り返す心理!同じ事を何度も言う人って?
同じ言葉を繰り返す心理とは?何度も同じ言葉を繰り返す人はどのような心理なのでしょうか。その心の内を探っていきましょう。また、同じ言葉を繰り返す人の特徴や同じ言葉を繰り返す人への対処法もご紹介しますので、チェックしてみてください。
目次
あなたの周りに同じ言葉を何度も言う人っている?
あなたの周りには何度も同じ言葉を繰り返す人がいるでしょうか。「その話、前にも聞いたよ」というような間隔で同じ言葉を繰り返す人や、「それさっき聞いた」というくらいに直近で言ったことを繰り返す人もいます。
こういった同じ言葉を繰り返す人というのは、なぜそのような行動をとるのでしょうか。その理由や原因を理解するために、「同じ言葉を繰り返す人の心理」や「同じ言葉を繰り返す人の特徴」をご紹介します。
また、同じ言葉を繰り返す人が近くにいて、その人への対応に困っているという人もいるでしょう。そのようなときのための「同じ言葉を繰り返す人への対処法」もご紹介しますので、チェックしてみてください。
同じ言葉を繰り返す人の心理
まずは、同じ言葉を繰り返す人の心理を取り上げていきます。無意識に言ってしまうのか、意識的に言っているのかはその時、場所、言葉、人によって変わってきますが、言葉を言う人の心理というものは必ず関わっています。
意識的に言うときには確実に何らかの心理状態が関わっていますし、無意識だとしても自分でも気づいていないような深層心理が関わっているケースが多いです。
時や場所、人などによってそれぞれ関わってくる心理も違いますが、「よくあるもの」として同じ言葉を繰り返す人の心理をご紹介しますので、チェックしてみてください。
自分自身に言い聞かせている
同じ言葉を繰り返す人の心理としては、「自分自身に言い聞かせている」というものがあります。話している相手に伝えているのはもちろんなのですが、自分自身に言い聞かせている部分が強いというケースもあるのです。
「自分はこうするべきだ」とか、「自分はこれからこうしようと思っている」など自分自身で忘れないようにしたり、意気込みを口に出すことで実現しようとしたり、ある種の暗示だったりと理由は様々です。
人それぞれの理由はあるにせよ、自分に言い聞かせるために同じ言葉を繰り返しているので、今話をしている相手に以前同じことを言ったかどうかは問題ではありません。そのことを意識していないので、何度も同じ言葉を繰り返すのです。
自分の気持ちをわかってほしい
同じ言葉を繰り返す人の心理としては、「自分の気持ちをわかってほしい」というものがあります。これはそのままの意味で、自分が言っていることを理解してほしいから何度も同じ言葉を繰り返すのです。
特に感情がこもっているような、気持ちが入っているような発言だった場合には1度言っただけではわかってもらえていないかもしれない、という不安から同じ言葉を繰り返します。
相手が返事はしたものの、空返事のような感じがあったり、どうも納得していないような返事だったと判断した場合にはその繰り返す回数が多くなる傾向にあります。
特に理解してほしい部分を強調している
同じ言葉を繰り返す人の心理としては、「特に理解してほしい部分を強調している」ということもあります。自分の気持ちをわかってほしいという心理に似ていますが、こちらは感情がこもっているとは限りません。
たとえば何かの作業手順のようなものなどでもこの「特に理解して欲しい部分」はありますから、そういった話題を繰り返すケースもあります。
この心理の場合、会話の内容全体というよりは、特に理解したほしい部分だけを切り取ったような形で同じ言葉を繰り返すケースも多いです。そういった特徴が見られたらこの心理が働いている可能性が高いくなります。
実は嘘をついている
同じ言葉を繰り返す人の心理としては、「実は嘘をついている」というものも挙げられます。あまり嘘をつき慣れていない人に多いのですが、嘘を信じさせようとして何度も同じことを言ってしまうのです。
この行動は「余計に怪しい」と思われるケースも多いのですが、嘘をつき慣れていない人はちゃんと嘘を信じているかどうか確認したくて何度も同じことを言うのです。
たとえば、遅刻した理由がただの寝坊だったのに、「道が混んでた」という嘘をつきます。すると「でもなんであの道混んでたんだろ」とか「事故かなー」など、特に追求していないのに、会話の途中途中にその言葉を挟んでくるような形です。
自分が望む反応が返ってきていない
同じ言葉を繰り返す人の心理としては、「自分が望む反応が返ってきていない」というものも挙げられます。何かの会話をした際に、「え?そんな反応?」と思うことがあるでしょう。そういったシーンで表れるものです。
特に、「驚いてほしい」とか「心配してほしい」、「羨ましがってほしい」などと思って話をしたときに相手の反応が薄いと同じことを言う人が多いです。
「ちゃんと聞いてなかったのかな?」とか「あれ?話し方が悪くて内容が理解されなかったのかな?」と思って同じことを言うのです。これはつまり、自分が望むような反応が返って来るはずだ、と思いこんでいる心理とも言えます。
同じ言葉を繰り返す人の特徴
同じ言葉を繰り返す人の心理にはご紹介したようなものがあります。そして、そのような心理を持っている人というのはどのような特徴を持っているのでしょうか。
人それぞれ個性的な特徴はありますが、同じ言葉を繰り返す人には共通して挙げられるような特徴が見られることが多いです。そういった「よくある特徴」をご紹介します。
話題がなく会話下手
同じ言葉を繰り返し言う人の特徴としては、「話題がなく会話下手」というものが挙げられます。まず話題が無いので特定の内容しか会話のパターンがありません。
そうなると自分から持ち出す会話というのは、「同じ話」ばかりになりがちです。もし話題がなくても会話下手でなければ、相手からの会話を引き出して聞き役に徹することで会話を成り立たせることができます。
しかし、そこは話題がないだけではなく会話下手なので、相手から会話を引き出すということも難しいのです。このような特徴によって同じ言葉を繰り返し言う状況になります。
自分に自信がない
同じ言葉を繰り返し言う人の特徴としては、「自分に自信がない」というものも挙げられます。実はこの自分に自信がない人の心理には、「自分に言い聞かせる」や「気持ちをわかってほしい」、「理解してほしい部分の強調」がよく表れます。
自信がないので何度も自分に言い聞かせます。自信がないので相手にちゃんと気持ちを分かってほしいと考えます。自信がないので「理解してもらえていないかも」と不安になってしまいます。
しっかりとした実力があって自信がある人、根拠のない自信が強い人、どちらにしてもこのような人たちは上記のような理由で同じ言葉を繰り返し言うような行動はしません。
同じ言葉を繰り返すのは癖の場合もある
同じ言葉を繰り返し言う人の心理や特徴を確認しましたが、特にこれらに強く当てはまることなく、「単なる癖」で同じ言葉を繰り返す人もいます。
その場合は大きな会話の内容というよりは、「ひとこと」の部分であったり、「一文」といえるくらいの言葉を繰り返すような形が多いです。
ただ、これが癖になったきっかけというのが、ここまでにご紹介した心理や特徴から来るものというケースもあるので、同じ言葉を繰り返す人の心理や特徴がまったくの無関係という意味ではありません。
同じ言葉を繰り返す人への対処法
同じ言葉を繰り返す人が周囲にいる場合、どのように対処したら良いのでしょうか。たまに接触する程度で、その中でさらにたまに同じ言葉を繰り返すのであればそれほど気にする必要もありません。
ただ、頻繁に接触する人物が頻繁に同じ言葉を繰り返す場合、聞いているほうも疲れてきますので、同じ言葉を繰り返すことへのなんらかの対処が必要になります。そのための方法にどんなものがあるのかご紹介しましょう。
しっかりと目を見て話を聞いてあげる
同じ言葉を繰り返す人への対処法としては、「しっかりと目を見て話を聞いてあげる」というものがあります。同じ言葉を繰り返すのは「聞いてない」と思っていることから始まっているケースもあります。
自分の気持ちを分かってほしい、理解してほしい部分の強調、望む反応などの心理はまず前提として「相手が話を聞いてくれる」必要があり、聞いてくれていないように感じていたらよりこれらの心理が強く働きます。
ですから、「あなたの話をしっかり聞いていますよ」ということをアピールするためにも相手のほうに身体を向けて、しっかりと目を見て話を聞いてあげると「聞いてもらえてる」という安心感を与えることができます。
言われた言葉を反復してあげる
同じ言葉を繰り返す人への対処法としては、「言われた言葉を反復してあげる」というものも挙げられます。これをすることによってより「話をちゃんと聞いている」ということが相手に伝わります。
たとえば、「人気のパンケーキを食べた」という話を聞いたら、「そうなんだ」などの返事ではなく、「人気のパンケーキ食べたんだね!」と返事をしてあげるという形です。
こうすることによって、しっかりと話を聞いていることを伝えられますし、相手の耳にも同じ言葉が残りますので、同じ言葉を繰り返すことへの対処としては有効なものと言えます。
正直に同じ言葉を聞いたと伝える
同じ言葉を繰り返す人への対処法としては、「正直に同じ言葉を聞いたと伝える」という方法も挙げられるでしょう。これは言い方を間違えると印象が悪くなるので、「なるべく優しいトーンで伝える」ことを心がけてください。
なぜなら、同じ言葉を繰り返す相手が「意識的に」同じ言葉を繰り返していた場合に、「同じ言葉を繰り返している意図が伝わっていない」と思って悲しんだり怒ったりする可能性があるからです。
強調したい、気持ちをわかってほしい、という想いや自分が望む反応が欲しくて何度も言っている場合に、「その話もう聞いたよ」と言われると相手はガッカリしてしまうものです。
同じ言葉を繰り返すことと病気の可能性
同じ言葉を繰り返す人の心理や特徴によって、なぜ同じ言葉を繰り返すのかという部分はある程度理解できますが、その理解を超える場合があります。
それはさきにもお伝えしたとおり、「その人の癖」である可能性もありますが、もう一つの可能性として「病気」というものも考えられます。
発達障害の可能性
同じ言葉を繰り返す原因の1つとして、「発達障害」ということも考えられます。発達障害というのは自分中心に活動して見えるようなところもあります。
ですので、自分が言いたいこと質問したいことを相手に何度でも同じように言い続けるようなケースがあるのです。自分からの一方的な関わり方である場合も多く、相手の反応を気にせずに言ってしまう可能性があります。
若年性認知症の可能性
同じ言葉を繰り返す原因のもう1つとしては、「若年性認知症」の可能性も考えられます。若い世代にも起こりうるこ認知症の症状により、「言ったことを忘れてしまって」同じ言葉を繰り返すのです。
認知症というのは基本的には新しい記憶から忘れていってしまうので、「最近言ったこと」などは忘れやすい記憶の部類になります。
【番外編】人の言葉を繰り返すオウム返しをする人の心理
同じ言葉を繰り返すことの【番外編】として、人の言葉を繰り返すオウム返しをする人の心理というものを見ていきましょう。自分が言ったことではなく、相手が言ったことを繰り返す人の心理です。
しっかり聞いていることのアピール
オウム返しをする人の心理としては、「しっかり聞いていることのアピール」というものがあります。「うん」、「分かった」、「そうなんだ」、「へぇー」などの返事だけではなく、相手の言葉を繰り返して聞いているアピールをするのです。
この「聞いているアピール」をする理由も人それぞれありますが、「話ちゃんと聞いてる?」と言われることが多くて、それが嫌でそういった癖がついたというケースもありますし、意識的にやっているというケースもあります。
相手への好意の表れ
相手の言葉を繰り返してオウム返しする人の心理には、「相手への好意の表れ」というケースもあります。相手のことが好きなので、つい相手が言った言葉を繰り返してしまう、というような状況です。
これにも聞いているアピールというものが含まれているケースも多く、「あなたの話を聞いていますよ」、「あなたの言葉に興味津々ですよ」という態度を見せているのです。
話している相手によっては、「言葉繰り返されると話しづらいな」と思う可能性もありますが、「話聞いてないな」と思われるよりは印象は悪くないので、問題ないという考え方もあります。
物事に計画性を持つと同じ言葉を繰り返すこともなくなる?
同じ言葉を繰り返してしまうのは、計画性がないからという考え方もあります。自分が話す言葉に対して計画がなく、順序も「ぐちゃぐちゃ」なので、どの話をいつしたのか、どこでしたのかがわからなくなるという考え方です。
ですので、話の内容に計画性を持たせるのはもちろんなのですが、それ以外でも自分の行動や時間の使い方に対して今よりも少し計画性を持たせることが同じ言葉を繰り返すことへの改善策になるケースもあります。
行き当たりばったりではなく計画的に物事を処理する癖のようなものがついてしまえば、それは話し方や話の内容にも影響しますので、同じ言葉を繰り返すこともなくなる可能性が高いです。
同じ言葉を繰り返すのは悪意などはない
ここまで見てきたように、同じ言葉を繰り返すことに悪意などを持っている人というはほとんどいません。多くの場合は自分の気持ちを伝えたかったり、わかってほしかったり、自分自身に言い聞かせたりと「一生懸命」なことが理由です。
あまりにも同じ言葉を繰り返し聞かされていると嫌気がさして疲れることもあるでしょうが、そこはここでご紹介した対処法などを使って、上手に対処してあげましょう。