四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の真相!監視カメラの女とは?

四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件をご存知でしょうか?誤認逮捕された男性は死亡しました。その時の警察官の対応が理解しがたいということで知られています。四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件で死亡した男性は無実でした。亡くなった男性の死因、事件の真相を見ていきましょう。

四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の真相!監視カメラの女とは?のイメージ

目次

  1. 1四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の真相に迫る!
  2. 2四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件とは?
  3. 3四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の経緯
  4. 4四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件のその後は?
  5. 5ATMに乱入した女性は監視カメラに写っていた!
  6. 6万が一誤認逮捕されてしまった際の対処法
  7. 7誤認逮捕の可能性は誰にでもある!自分の身は自分で守ろう

四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の真相に迫る!

三重県で起きた四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件をご存知でしょうか?問題の事件は2004年2月17日に三重県の四日市市でおきた誤認逮捕および誤認逮捕された男性が死亡した事件です。

ハムスターのエサなどを買いに来ただけの男性がどうして事件に巻き込まれたのでしょうか?誤認逮捕も大変ですが、誤認逮捕された男性が死亡したというのですから複雑な事件であることがわかります。

四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件はどのような経緯で起こってしまったのか、その真相に迫っていきます。

四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件とは?

不可解な事件として知られる、四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件とはどのようなものだったのでしょうか?無実の罪で警察に拘束された68歳の男性は不幸にも命を落としました。

事件現場にいた「泥棒」と叫んだ女性の存在や、男性を取り押さえた時の警察の対応が問題視された事件でした。四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件について詳しく見ていきましょう。

四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の経緯

まず最初に、四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の経緯につて見ていきます。ハムスターのエサなどを買いに来た男性はなぜ誤認逮捕されてしまったのでしょうか。

そして、なぜ死亡してしまったのでしょうか?四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の概要を詳しく見ていきましょう。

男性が三重県四日市市のジャスコに入店

2004年2月17日に四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件は起こりました。68歳の男性が孫のハムスターのエサと排せつ用の砂など、ペット用品をたくさん買って、両手に買い物袋を提げていました。

男性は、ハムスターのエサなどをたくさん購入して、電気代などの支払いや奥様に自分の財布の中からお小遣いをあげたりしたことで、手持ちにお金が無くなっていたためATMを利用しました。

男性がATMでお金を下ろしていると不審な女性が乱入

68歳の男性がATMを操作していると、子供連れの女性が突然ATMに入ってきました。この様子は監視カメラにも写っていました。

子供連れの女性は、ATMを操作していた68歳の男性にぶつかってきて体を触ったり、女性が何かをつかむと68歳の男性と子連れの女性はもみ合いになりました。この様子も監視カメラに写っていました。

女性が「泥棒」と叫んだことで騒動に発展

監視カメラには音声が入っていないため、口論の内容はわかりませんが、子連れの女性が「泥棒」と叫んだことにより、周囲の人々は68歳の男性が犯人だと判断しました。

実際は、68歳の男性はハムスターのエサなどペット用品の買い物袋を両手で持っていたため何かを盗むことはできない状態でした。

また、子連れの女性が数分前からATMをのぞき込んでいる様子が監視カメラには写り出されていました。

男性が誤認逮捕されてしまう

子連れの女性が「泥棒」と叫んだため、68歳の男性が犯人だと判断した周囲の人のうち、3人が68歳の男性を取り押さえました。しかし、男性はハムスターのエサなどのペット用品を買っていたため両手はふさがっていて、その犯行はできない様子でした。

子連れの女性が「泥棒」と叫んだため、3人の男性が68歳の男性を取り押さえましたが、その中の一人はジャスコの店員さんだったことがわかっています。泥棒と叫ばれたら力の強そうな男性を取り押さえようとするのは無理もありません。

また、3人の男性は警察官に男性の身柄を引き渡した後にいなくなりました。万引きの処理をするためにジャスコに訪れた四日市南警察署の若手警察官ともう一人の警察官が現場に到着、ろくに事情徴収もせずに身柄を預かり、68歳の男性の後ろ手に手錠をかけて20分間うつぶせのまま押さえつけました。

20分間うつぶせのまま押さえつけ、68歳の男性は、肉体的、精神的ショックから体調が悪化してきて、嘔吐して意識を失っても警察官は拘束を続けました。

男性は意識を失い救急搬送される

68歳の男性が嘔吐して意識を失っても拘束を続けて、その後別の警察官が現場に到着、男性の様子に気づくとやっと拘束を解き、近くの病院に搬送されました。応援のために別の警察官が駆け付けた時には68歳の男性はすでに脳の回復が不可能なぐらい損傷を受けていました。

男性は翌日病院で亡くなった

そして男性は意識が戻らぬまま翌日には帰らぬ人となってしまいました。68歳の男性の死因は。高度のストレスによる高血圧性不全と不整脈であることが発表されました。68歳の男性の妻は死んでしまった男性にすがりついて、いったいどうしてと号泣したそうです。

ハムスターのエサなどを買っていただけで、どうして死ななければいけなかったのでしょうか。そして、子連れの女性はいつの間にか姿を消していました。

四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件のその後は?

四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件のその後はどのように事件は終息へと向かっていったのでしょうか。68歳の男性は無実なのか、警察官の男性への誤認逮捕に関する処置はどうなったのか。また、女性の行方も気になるところです。

2011年に時効が成立

2004年2月17日、四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件が起こってから7年、2011年の2月17日に四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の公訴時効が成立し、問題の四日市誤認逮捕死亡事件は未解決のまま捜査が打ち切られました。

また、その翌日の18日に被疑者である男性は死亡のまま、窃盗未遂の被疑者として書類送検されています。しかし、その翌月の3月には、女性と男性が奪い合っていた財布の持ち主が男性であったことが判明して男性が窃盗行為をしていたのではないことが証明されました。

遺族は損害賠償訴訟を起こす

2007年に誤認逮捕された68歳の男性の遺族が、警察官に対して誤認逮捕の際の拘束の仕方に過失があるとして訴訟を起こしました。

三重県での四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の裁判はどのような判決になったのでしょうか。遺族は納得して裁判を終えたのでしょうか。

一審では警察の過失は認められなかった

2007年に四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の68歳の男性の遺族が警察官の行き過ぎた対応によって男性が死亡したとして、三重県を相手に約5700万円の損害賠償訴訟を起こしました。この訴訟に対して三重県側は適切な対応だったという姿勢を示していました。

2010年11月18日、津地方裁判所で、原告の訴えを一部認めて880万円の支払いを命じる判決を下しています。裁判長の堀内照美は、判決で、制圧行為は必要で相当な限度を超えて違法、と制圧行為の違法性は認めましたが、死亡との因果関係は認めませんでした。

この判決に対して四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の遺族側は27日に控訴しています。

名古屋高裁で警察の過失が認められた

2011年9月に行われた控訴審では、名古屋高等裁判所での判決は、警察官の取り押さえが違法として、三重県に対して3640万円の支払いを命じました。死因と関係があるとは認めませんでした。

ATMに乱入した女性は監視カメラに写っていた!

68歳の男性を3人の男性が取り押さえている間に子連れの女性は姿を消しており、三重県警は問題の女性を虚偽告訴罪の容疑者として捜査を続けていました。翌年の2005年には、現場の監視カメラに写っている映像を世間に公開しました。

容疑者を特定できないまま監視カメラの画像を世間に公開するのは、グリコ・森永事件以来の異例の措置でした。監視カメラには子連れの女性と68歳の男性がもみ合っている姿が写っていました。しかし、監視カメラの映像を見るところでは、68歳の男性が財布を盗るという行為は一切ない事が見て取れました。

監視カメラに写っていた女性は姿をくらました

四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件で68歳の男性を泥棒呼ばわりした問題の子連れの女性は、客や店員が68歳の男性を取り押さえて警察官が来るまでの間に姿をくらませていました。

駆け付けた2名の警察官のうち、その1名の警察官が子連れの女性を探し回ったそうですが、一向に見つかることなく、姿をくらませてしまいました。

監視カメラに写っていた女性の特徴

68歳の男性が取り押さえられている間に姿をくらました子連れの女性の特徴は、年齢が25から30歳ぐらいの女性で、身長が約160センチで子供の体形から見て、女性は肩幅が小さく、かなりの細身です。髪形は肩ぐらいまでの薄い茶髪です。

その髪の毛がふわふわとカールしているようでした。服装は当時黒っぽいズボンと上着を着用しており、ショルダーバックを下げていました。この監視カメラに写っていた女性は2歳くらいの子供を抱きかかえていたということですので、子供にかなりの負担があったと推測されます。

2~3歳と言えば、普通であれば不安を感じるだけで泣き出してしまうのに監視カメラの映像からは泣いているようには思えませんでした。店内の状況から考えても、少しは周りの注目を集めるのが普通なのですがそのような状態でもありません。

この女性は、68歳の男性が警察に引き渡される前の3人の男性が取り押さえているときには姿を消していました。けっこうすぐに姿を消していたのがわかります。この女性の目的はいったい何だったのでしょうか?ハムスターのエサなどを買って両手がふさがっている男性を反対にターゲットにしていたのでしょうか。

監視カメラ映像を公開するも女性は見つからず

四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件で監視カメラに写っていた子連れの女性は68歳の男性のクレジットカードを奪おうとした窃盗罪だけでなく、泥棒と叫んだことに対しての虚偽告訴罪の被疑者として捜査の対象となりました。

三重県警は虚偽告訴罪の被疑者として50人の捜査員をあてて監視カメラに写っていた子連れの女性の捜査を続けますが、有力な証言などは得られないままでした。警察は、立場上、監視カメラに写っていた子連れの女性は被疑者の参考人ということなので、公開手配はしていません。

取り押さえた3人が女性を見ていたにもかかわらず、監視カメラの映像を公開したこと以外は女性の似顔絵やモンタージュ写真の作成もしていません。結局監視カメラの映像を公開したにもかかわらず、子連れの女性の行方はわかりませんでした。なんにしても警察の対応は遅すぎました。

怖いと話題になった女の画像がこちら

上の画像が四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の現場の監視カメラに写っていた女性の画像の一部です、女性は泥棒と叫びましたが、実際の監視カメラの映像を見ると、68歳の男性の財布を盗りあっている映像が写っていました。

68歳の男性は泥棒ではなく、実際は被害者だったのです。三重県警は監視カメラの画像を公開、虚偽告訴罪と窃盗事件で子連れの女性の行方を追いましたが、有力な情報を得られないまま、窃盗未遂事件としての時効を迎えてしまいました。

結局、四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件は問題の女性の特定には至らなかったのです。

万が一誤認逮捕されてしまった際の対処法

もしも誤認逮捕されたりすれば、怒りの行き場がない話です。誤認逮捕が直ちに違法となるのかどうかは別問題なのです。誤認逮捕の違法性は、国家賠償法上の賠償責任が生じるかどうかという観点から議論されることが多いのです。

そのため、誤認逮捕であっても、警察、検察において、故意、過失の有無や裁量違反がない限りは違法ということではないのです。もしも誤認逮捕されたときのために最低限の知識は身に着けておきましょう。

誤認逮捕

誤認逮捕という言葉は法律上の言葉は存在しません。しかし、一般的には、被疑者が被疑事実を行っていない人間を被疑事実を行った者として逮捕すること、と考えられています。

端的に言えば、犯罪行為に関係していないのに、これに加担したとして逮捕された場合が誤認逮捕ということになります。

冤罪

冤罪も法律上の言葉ではなく、一般用語になります。冤罪というものは一般的に、被告事件の行為者ではないのに、行為者として断定され、有罪にされることなのです。端的に言えば、裁判所で無実の罪に問われるということです。

したがって誤認逮捕は、やってもいない被疑事実で逮捕されることをあらわし、冤罪は、やっていない被告事件で、有罪と裁判で認定されしまうことを意味すると考えてください。

まずは弁護士を呼ぶ

もしも、誤認逮捕されてしまったら、一番最初に弁護士を呼んでください。弁護士は敷居が高いようなイメージがありますが、当番弁護士制度であれば、初回の面会を無料で呼ぶことができるのです。

当番弁護士に状況を説明して、今後の取り調べ等でどのような対応を取ればいいか、方向性を決めることができます。まずは、当番弁護士を呼び、相談して誤認逮捕に対する戦略を立てることが大切です。

供述調書に簡単にサインしない

警察や検察などの捜査機関は、逮捕者からの自白を取ろうとしてきます。そこで大切なのは、取り調べで話した内容が記載された、供述調書、というものです。供述調書は最終的に供述調書の内容を確認したうえで、サインをして完成します。

供述調書は非常に重要な証拠となってくるのでサインは内容を確認したうえで慎重にサインしてください。事実と違うことや、納得のできない内容の供述調書にむやみにサインすると自分が不利になるばかりか、誤認逮捕から冤罪へと進んでしまう可能性があります。

誤認逮捕の可能性は誰にでもある!自分の身は自分で守ろう

四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件は、警察官が68歳の男性を取り押さえる以外にも、警察の対応には疑問が残るものが多くあった事件です。警察は本当に市民の為を思っているのでしょうか?保身ためではないでしょか?

今回の三重県で起きた四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件は、男性の死亡と誤認逮捕が重なった悲しい事件でした。さらに過去の例を見ると、他にも誤認逮捕というものは存在します。もしも自分が誤認逮捕されてしまったら、考えたくはないですが、可能性はゼロではありません。

もしものために自分を守る最低限の知識は身に着けておきましょう。

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