チーマーの意味とは？特徴やファッション・ヤンキーとチーマーの違い

チーマーとは1980年代から1990年代において有名な不良グループとして名を馳せていました。同じく不良で馳せていたのがヤンキーと言われる不良たちです。

同じ不良でもチーマーとヤンキーでは全く意味の別の物なのです。チーマーとヤンキーではファッションセンスや不良としてのスタイルそのものが全く意味が違ってきます。

チーマーとヤンキーの意味の違いやチーマーのファッションなどをご説明していきます。

チーマーの意味とは徒党を組んだ不良集団の事で、町でたむろしたり、窃盗や恐喝、暴力などの反社会的行為を集団で行うものです。

1980年代から1990年代に東京の渋谷で中学生や高校生の不良少年少女たちがアウトサイダーやウオリアーズといったアメリカ映画に影響され、ストリートギャングを模倣した事に始まっている不良集団です。

彼らは渋谷センター街を中心にたむろして、チーム同士で抗争を起こしたり、一般人に喧嘩を売る、パーティー券を押し売りする等の行為を起こし、こういった不良の若者たちの集団をチーマーと呼ぶようになった。チーマーの意味は不良の若者のグループなのです。

チーマーとはチームに属した不良の集団と言う意味で、敵対する他の不良グループと抗争を起こしたり、一般人を恐喝したり、暴力などの反社会的行動を繰り返す不良の若者のチームの意味で、徒党を組んで行動して反社会的行為を繰り返す若者のギャング集団です。

チーム同士でいざこざを起こす事があったり、一般人を脅したりと反社会的に行動を繰り返す若者たちで、渋谷センター街や池袋西口にたむろして悪さ繰り返した。

不良チームに属した若者の集団をチーマーと呼ぶようになったのがチーマーと言う意味です。

チーマーと呼ばれる名前の由来は、仲間、組織、集団、などのTeamにerを付けた俗語で不良少年の呼び方の意味として浸透した。

同じ不良少年でも暴走族やヤンキーとは違い、バイクで暴走したりツッパリやチンピラと言うのとは少し違いファッショナブルでした。後にチーマーはカラーギャングへと姿を変えていきました。

チーマーの由来や意味は仲間、組織、集団などのチームという言葉から発生した俗語です。

チーマーとは、町で徒党を組む不良、チンピラの集団の意味でもありますが、ヤンキーや暴走族とは違う、チーマー独特の特徴がありました。

チーマーの特徴について見ていきたいと思います。

チーマーはアメリカ映画のアウトサイダーやウオリアーズの模倣をして誕生しました。アメリカ映画の影響を受けた若者が、映画を真似て、町で徒党を組むようになったのがチーマーの始まりです。

暴走族やヤンキーは日本文化が生んだ不良なのですが、チーマーはアメリカ映画をまねた若者のチンピラ集団で、同じ不良でも暴走族やヤンキーよりもファッショナブルで、カッコよさに憧れた不良、チンピラの集団でもありました。

チーマーのファッションはカッコよく、アメカジ（渋カジ）スタイルが主流でした。１９８０年代から１９９０年代において渋谷で若者たちが最初に生み出したファッションスタイル、アメカジが大ブームになりました。

チーマーは皆アメカジが日本独自に進化した渋カジ（渋やカジュアル）スタイルのファッションで身を纏い、様々な個性のファッションで渋谷の街で徒党を組むようになりました。

渋谷の高校生から発生したファッションスタイル、渋カジは同じ時期に流行したDCブランドファッションと相反するようにローファー、ジーンズ、ポロシャツと言うようにカジュアルで、チーム名が入ったおそろいのスタジャンやブルゾンを作る事が流行しました。

そのうちチーム名が入ったスタジャンやブルゾンは個性にかけるファッションとして着るものはいなくなりましたが、よりハードでダークなチーマースタイルのファッションスタイルが確立されていきました。

チーマーの特徴二つ目はチームジャンパーです。チーマーは独自のチームごとにチームジャンパーを着る事でどのチームに所属しているか、同じ組織の人間なのか注意深く認識していました。

ヤンキーはリーゼントに学ランの内側に刺繍を入れたりするファッションなのですが、チーマーはおそろいのチームジャンパーを着ていました。

チーマーが全て高価なヴィンテージ物の革ジャンを着ているのではなく、スカジャンやスタジャンをチームのシンボルとして身に着けるチーマーたちもいました。

チーマーの特徴三つめはバンダナです。髪をまとめるヘアバンドと変わりはないですが、チーマーはよりファッション性の高いバンダナを使用していました。

バンダナはチーマーから発生したカラーギャングが使う事が多く、アフリカ系アメリカ人を中心とするクリップスや、アメリカ西海岸のギャング、ブラッズと言った二大ギャング組織を真似たもので、チームの証としてバンダナをするようになりました。

チーマーの特徴にストリートで徒党を組むという事があげられていました。街中で不良たちがたむろする光景を見た事があると思いますが、チーマーはまさにそのたぐいの不良たちの事で、街中に徒党を組んではびこっては悪さをする不良たちでした。

当時の一般人はたむろするチーマーたちに注意しながら渋谷の街を歩いていました。時には不良同士が衝突してチーマー同士の抗争となる事もあり、ひとたび揉め事になれば同じチームの仲間が集結してぶつかり合っていました。

チーマーは不良の組織だったのです。ヤンキーやチンピラとは違い、ひとたび揉めると同じチームの不良が町中から湧いてきました。

チーマーの特徴にチームカラーがありました。チーマーたちは自分のチームの色を象徴したチームジャンパーやスタジャン、バンダナの色にこだわり、揃えていました。

赤色にこだわったチームや黒色にこだわったチームなど、チーム別にチームカラーを決めていました。このことからチーマーは後にカラーギャングと呼ばれるようになりました。

当時の一般の人達はチーマーに注意して渋谷の街を歩いていましたがカラフルなジャンパーを見かけるとチーマーだと注意していたもので、チーマーたちも色で同じ組織の人間かどうかを注意して判断しました。

元チーマーだった人も注意深く観察すれば独特の特徴を持っています。チンピラ風の人や普通の人と少し違う雰囲気の人は元チーマーだったのかもしれません。

元チーマーの人は注意して観察すると独特の特徴があります。後に書きますが、元チーマーの芸能人の人たちにもそれは言えます。

元チーマーの人を見分けるにはどんなところに注意しておけばいいのか、元チーマーだった人の特徴を見ていきたいと思います。

元チーマーだった人の特徴に、同世代の人が起こした事件に敏感だという事があげられます。某悪い連合の人が捕まったりすると、昔知りあいだったので敏感に反応する事が多いです。

あいつとは一緒に飲んだことがあるとかいう話になれば、その人は元チーマーだった可能性が高いです。注意して聞いていると昔の話がちらほら出てくるはずです。

普通の人にはそんな知りあいはいないはずです。チンピラっぽい人は元チーマーだったのかもしれません。

元チーマーだった人はただのチンピラっぽい人でなく悪知恵が働きます。正々堂々とした感じより、目的のためには手段を選ばない、どんな手を使っても成功をもぎ取ろうとする人も元チーマーかもしれません。

本当に頭の良い人間なら正攻法で社会を渡ろうとしますが、元チーマーのような人は悪知恵が働くので裏家業的なビジネスに走る人が多いです。大きなビジネスだと、ある程度のリスクでも手を出す人は元チーマーかもしれません。

度胸が据わっていて悪知恵がやけに働く人もチーマーだった可能性があります。注意してみていれば若い時にやんちゃな人だった人はある程度の年齢に達しても独特の雰囲気があるので注意して観察すればわかってきます。

チーマーとはアメカジスタイルが主流だったので古着好きです。リーバイスの古着屋などに連れて行くと自分が昔はいていたヴィンテージジーンズの話をしだすのですぐにわかってしまいます。

リーバイスの古着ジーンズは結構高い値段がするので、持っていたら元チーマーであくどい事をしていた可能性もあります。元チーマーの人は古着、特にヴィンテージジーンズにやけに詳しく興味があるのが特徴で、注意深く話を聞いているとすぐに違いがわかります。

チンピラっぽくて古着にやけに詳しい人は元チーマーの可能性大です。

チーマーはヤンキーや暴走族と違い、チンピラでもファッショナブルでかっこいいです。当時のチーマーがどのようなファッションをしていたか解説していきます。

チーマーのファッション一つ目はアメカジ（渋カジ）です。1980年代から1990年代にかけて、高校生が渋谷で最初に生み出したストリートファッション、アメカジ（渋カジ）が大ブームを巻き起こしました。

チーマーはアメカジスタイルでファッショナブルに渋谷の街を徒党を組んで歩き、渋谷センター街には様々なアメカジスタイルで個性を主張したチーマーたちがはびこっていました。

ハードスタイルであるアメカジが日本独特の進化で違いを見せて渋カジに発展していきました。当時のチーマーたちは一目で一般の人とは違う、違いのあるスタイルをしていたのです。

チーマーファッション二つ目は革ジャンです。当時のチーマーのチンピラたちは、好んで革ジャンを着ていました。

革ジャンは重厚で、チーマーのチンピラだけでなく、ヤンキーや暴走族も憧れを持ったファッションですが、チーマーがはやった当時の漫画でも革ジャンですごんでいるシーンが良く描かれていました。

違いが分かるチーマーのチンピラたちが好んで着ていた革ジャンがVANSON(ヴァンソン)の革ジャンで、上質なゴールドのファスナーなどが重厚差を出しているのがポイントで、他の革ジャンとは違い格別に流行しました。

何よりもアメリカ臭さが他の革ジャンとは違い、チーマーのチンピラたちが御用達としていたのがVANSONの革ジャンです。

チーマーのチンピラたちがVANSONの革ジャンを好んだのは当時の人気ロックバンド、ガンズアンドローゼスが着ていた事が影響して、他の革ジャンとは違い爆発的に流行しました。

チーマーファッション三つめはエンジニアブーツです。革ジャンと共にばっちり決まるファッションと言えばやはりブーツです。エンジニアブーツは元々、鉄道機関士の為に作られたブーツで、硬く肉厚なレザーは、厳しい労働環境にも耐える意味があるように頑丈に作られていました。

中でもレッドウイングのエンジニアブーツはチーマーたちの定番ファッションで、一足数万円もするものが当たり前のように売れていました。

チノパンツやジーンズなどのアメカジスタイルに違和感がなく、渋谷の街はレッドウイングのエンジニアブーツを履いたチーマーたちで埋め尽くされました。

多くのチーマーに愛されたレッドウイングのエンジニアブーツは今でもそのファッション性の高さからライダーやミュージシャンたちに愛されています。

チーマーファッション四つ目はリーバイス501や517ジーンズです。革ジャン、エンジニアブーツとくれば、後決めるのに必要な意味があるアイテムはデニムです。

中でもリーバイスはデニム好きの芸能人からも大きく支持を得て、501や517シリーズは芸能人御用達のデニムとなり、チーマーの間でも爆発的に流行ました。

デニムはギターやバイクと相性が非常によくアメリカ臭さがあるアイテムで、芸能人の影響を受けたちチーマーたちにも大流行しました。

チーマーたちの聖地である渋谷のショップには一本数十万円もするヴィンテージジーンズが売られ、それをチーマーたちが買い求めていました。

リーバイスの人気は芸能人の影響もあり、廃れることなく、今なお、芸能人やミュージシャン、ライダーたちから定番アイテムとして愛されています。

チーマーファッション五つ目はヘアバンドです。現在、芸能人を中心に、頭におしゃれポイントの意味を持ってくるファッションがはやりつつありますが、実はそれは、ロン毛にヘアバンドと言った90年代のチーマーファッションの再来でもあるのです。

硬派でシンプルなチーマーファッションには意外かもしれませんが、当時はチーマーたちの間ではロン毛が流行っていました。

そのロン毛をまとめる為にヘアバンドは必需品のように流行っていたのです。

チーマーファッション六つ目はバンダナです。髪をまとめると言う点ではヘアバンドと意味は同じなのですが、よりファッション性を求めて流行ったのがバンダナです。

バンダナはチーマーから名前を変えたカラーギャングが使用する事が多く、アメリカのギャングの影響を受けた事で、同じ色のバンダナをするのが流行りました。

バンダナの色で所属するチームがわかり、チームカラーのバンダナをまいたチーマーたちが渋谷の街で徒党を組んでいました。

同じような不良でもチーマーとヤンキーでは意味が全然違い、ファッションもやる事も違います、チーマーとヤンキーの違いについて見ていきましょう。

ヤンキーとチーマーではファッションが全く違います。ヤンキーファッションはリーゼントヘアに幅広のズボン、丈の短い短ランの中には刺繍やチェック柄、少女たちはロングスカートを好んでいました。

とくに少女たちは芸能人が出演するドラマの影響からロンタイと呼ばれるロングスカートが流行り爆発的に流行していました。ヤンキーとチーマーでは意味もファッションも全然違うのです。

後にヒップホップの影響を受けたヒップホップヤンキーが生まれましたがジャージやボトムズを腰で履く、いわゆる腰履きスタイルがヤンキーファッションでチーマーファッションとは意味が全く違いました。

不良やワルと言われる人たちにはそれぞれ特徴があり、注意深く見ていると全く違うものなのです。チーマーの他にも不良やワルと呼ばれる人体を特徴別に見ていきましょう。

チーマーの事をチンピラと称してきましたが、チンピラとは正確には、元々ヤクザの構成員、もしくは準構成員の事を指します。ヤクザでも一人前になっていない者をチンピラと呼びます。

現在は暴力団の筋のものではなくても、チンピラは大物気取りで悪さをする者の事を言いますが、正確にはヤクザの下っ端の事をチンピラと呼びます。不良の少年少女やチーマーなどを総称して現在ではチンピラと呼んでいます。

チンピラは後先関係なく絡んでくるので注意が必要です。

ツッパリは1980年代に言われだした就学意欲のない中高生が大部分を占めており、言葉遣いや行動は荒くれ者そのもので、血気盛んな成果、些細な事で喧嘩を繰り返す非行少年や少女の事を指します。

ツッパリはチーマーとは違い刺繍の入った学生服や規定外の学生服などを着て悪さを繰り返します。ヤンキーの学生版と言えばわかりやすいでしょうか。

ツッパリはとにかく素直ではないので注意が必要でした。

暴走族は深夜の街をバイクや車で暴走する不良集団の事を指し、中には規模が数千人にも上る巨大なものがありました。

暴走族は一般市民を威嚇して気に入らなければ暴力行為を働く、これが大きな特徴です。規模が大きな暴走族になると暴力団と変わりがないのも大きな特徴です。

暴走族は現在も存在するので注意が必要です。チーマーとの違いは暴走族はバイクや車で集団では暴走する事で、根本的な目的が違います。

ギャングは英語でgangから生まれた外来語で、チーマーもギャングと変わらないと言っていいでしょう。ギャングは元々集団やグループを表す言葉で、チーマーはギャングを模倣して発生しました。

チーマーは後にカラーギャングと呼ばれるようになりました。今ではギャングと言う言葉を使うのは小学生のお遊び程度だと言われていますが、実際にはカラーギャングは今でも存在します。

芸能界にも元チーマーをやっていた芸能人はいます。過去にチーマーだった芸能人を何人かご紹介していきます。

元チーマーの芸能人一人目は東幹久さんです。今でこそ落ち着いたイメージがある東幹久さんですが、若い時はバリバリのチーマーでした。

東幹久さんが渋谷出身で、渋谷のチーマーだったのは有名な話です。チーマーの時に芸能界にスカウトされてそのまま俳優の道を志しました。

今ではチーマーの影がみじんも見えない爽やかイケメン俳優になりましたがチーマーだった芸能人という事はあまりにも有名です。

元チーマーの芸能人二人前は真木蔵人さんです。俳優であり、プロサーファー真木蔵人さんですが、最近暴力事件で逮捕された事で芸能人として見る事はなくなりました。

元チーマーだった事が災いしたのか、暴力事件で姿を消してしまいました。過去にも暴力事件や女性トラブルを起こしており、チーマー時代にも傷害事件を起こしていました。

元チーマーの芸能人三人目は坂口憲二さんです。東幹久さんと同様に日本を代表するイケメン俳優で、今や落ち着いた雰囲気のある坂口憲二さんですが、若い時はチーマーだったと言われています。

元世界王者のプロレスラー坂口征二さんを父に持ち、柔道も二段の腕前で格闘技に精通している事からチーマーではないかという噂が出ています。

元チーマーの芸能人四人目はキックボクサーであり、タレントの魔裟斗さんです。K-1世界王者の彼は腕っぷしの強さは折り紙付きです。

元チーマーである事を証拠づける写真が流出した事から、チーマーではパシリだった、伝説のチーマーだったと色々な噂が出ています。

元チーマーの芸能人五人目はヒップホップMCのZEEBRAさんです。鼻息の洗いシマウマの異名を取り、自分でも渋谷界隈のチーマーだったと語っています。

こわもての風貌からも何となく元チーマーである事がわかる気がします。

元チーマーの芸能人六人目は総合格闘技の高谷裕之さんです。高谷裕之さんは現在もDREAMのフェザー級王座に輝く格闘家で、子供のころから喧嘩に明け暮れていたと言われています。

相手を一撃でKOするパンチ力とそのスタイルから喧嘩番長と呼ばれており、元チーマーの噂が出ています。

現在は当時のようなアメカジファッションに身を包んだチーマーはすでに滅亡しています。渋谷の街にも当時のスタイルをした若者は存在しません。

しかし不良たちは姿を変えて暗躍はしています。チーマーとは呼ばれなくともと不良が徒党を組んで起こす事件はいまだに後を絶ちません。

現在はチーマーと呼ばれる若者はすでに絶滅しています。独特のファッションは暴走族同様に目立ち、警察の目につきます。

チーマーと呼ばれていた組織は闇の組織に姿を変えています。

もはやチーマーは絶滅していますが、チーマーと同じような人種はいます。チーマーは絶滅してもチーマー同様に徒党を組んだ不良は暗躍しています。チーマーや、それに似た人たちと関わる際には注意しなければいけないのは関わらない事です。

チーマーやそれに似た集団は凶悪で何をするかわかりません。注意点は関わらない事です。

チーマーはすでに絶滅しましたが、不良たちは闇で暗躍しています。悪の組織は文化が発展するほどに凶悪な集団になっていきます。

現在、チーマーやカラーギャングに変わる不良集団は人知れず闇の組織として暗躍しています。人間がいる限り悪の組織はなくならないのです。