人が怖い心理や原因!他人と接する・話すのが怖い人の克服方法
他人が怖い・他人と接するのが怖いと感じる人の心理や原因をご紹介します。また他人が怖いと感じてしまうと私生活や仕事にも影響が出るのでそれを克服する方法も解説します。適切に診断すると病気という可能性もあるので、強く他人が怖いと感じる場合はこちらを確認してください。
目次
人と接するのが怖いと思う時はありませんか?
人が怖い、人と接するのが怖いと思う時はありませんか。頻繁ではなくとも、実は「そういった経験がある」という人は少なくありません。
自分の置かれた環境や、周りの人達によっては、「人が怖い」、「人と接するのが怖い」と感じる場面が出てくるのはそれほど珍しいことではないのです。
そのような、人が怖いといった感情が芽生えるときの『心理』や『原因』を見ていきましょう。また、人が怖いと感じるとどのような症状が出るのか、それらを克服する方法はあるのか、なども解説していきます。
人が怖い心理
人が怖いという状況に置かれた際に、もしくは人が怖いという状況になってしまうのには、どのような心理が働いているのでしょうか。
人が怖いというのは、当然ながら怖いと感じる『心』の問題なので、それには人の心理が強く働いていることになります。その心理というのがどのように影響し、働いているのかを確認していきましょう。
自分に自信がないという心理
人が怖い、人と接するのが怖いと感じてしまう心理には「自分に自信がない」というものが働いているケースが多くなっています。
自分に自信がないので、他人のほうが優秀に見えたり、他人のほうが強く見えたりすることで、そういった人が怖いと感じますし、そういった人と接するのも怖く感じてしまう心理が出てしまうのです。
自分に自信がある人は、他人と接するときにも自身に満ち溢れているので、怖がっているような素振りもなく、『常に堂々と』しているので、自分に自信がない人、人が怖い人とは正反対の心理になります。
他人の評価を気にしすぎる
人が怖い、人と接するのが怖いと感じている人は「他人の評価を気にしすぎる」という心理を持っているケースも多くなっています。
他人からどう見られるか、他人に好かれているか、他人に嫌われていないかということを気にしすぎてしまい、人と接することでその評価が決まりますから、いざ実際に人と接することになると『ドキドキ』『ビクビク』してしまうのです。
一挙手一投足を見られていると思い込み、そしてそれが自分の評価を決めてしまうと思い込んでいたら、当然、人と接するのが怖いということになるでしょう。
自分の事を他人に知られたくない
人が怖い、人と接するのが怖いと感じている人は、「自分の事を他人に知られたくない」という心理を持っているケースも多くなっています。
秘密主義で他人に自分の情報を与えたくない人や、自分の本性は表向きのものと大きく違う人、また自分は恐ろしい本性を隠し持っていると『思い込んでいる』人などにこの傾向が見られます。
人と接したり話すことで、その本性が知られることを恐れているので、人と接するのが怖いと感じてしまうのです。本当に恐ろしい本性があるかどうかは別の話になります。
強いコンプレックスがある
強いコンプレックスや、コンプレックスをたくさん持っている人というのも、人が怖いと感じ、人と話すのを避けたがる傾向があります。
特に容姿にコンプレックスがある人は他人と対面するのを嫌い、声や話し方、笑い方などにコンプレックスがある人は話すのを嫌います。
それは、そういったコンプレックスの部分を他人から『指摘』されたり、『バカに』されたりすることを恐れているからです。また、指摘されたり、バカにされた経験があるというケースが多くなっています。
あまり感情を表に出せない
人が怖いと感じて、話すこともためらいがちな人というのは、「あまり感情を表に出せない」という心理を持っているケースも多くなっています。
人が怖いので自分の感情を出してしまうと、どのような反応を返されるかということに常に怯えているので、素直な感情を出すことができないのです。
感情を表に出せないと、人間関係もあまり上手く構築できませんし、それは仕事などにも悪影響を与えますので、そういった面でも悩んでいるケースが多くなります。
人が怖いと感じるようになった原因
人が怖いと感じるようになった原因にはどのようなものがあるでしょうか。人が怖いと感じ、人と接するのが苦手な状況になると、普段の生活や仕事にも良くない影響が出てしまいます。
そのため、人が怖いと感じるようになった原因を探ることで、それを取り除いたり、克服したりすることが可能なので、日常生活や仕事を円滑に回すことにも繋がります。
日常や仕事を円滑に回すためにも、なぜ人が怖いと感じるようになってしまったのか、人と接することに抵抗や苦手意識があるのか、ということをしっかりと確認していきましょう。
過去にいじめられたことが原因
人が怖いと感じたり、人と接することに苦手意識がある原因というのは、「過去にいじめられたことが原因」になっているケースが考えられます。
これは想像に難しくない状況ですが、特定の人、あるいは周りの大勢の人からいじめに遭うことで、人に対する恐怖を覚えます。
また、その状況を「見て見ぬふり」できてしまう『その他大勢』に対しても恐怖が芽生え、それをしているのは「すべて人」ですから、その対象の「人」を怖いと感じるのは当然といえるでしょう。
親から虐待を受けた経験が原因
親からの虐待というのが原因で「人が怖い」と感じるようになってしまうケースも多くなっています。生まれてから最初に深い接触をする『人』という存在は『親』です。
その親から虐待を受けていれば、「人というのはこういうもの」と認識してしまうのも自然の流れで、その認識を持っていれば人が怖いと感じてしまうのは、これも自然な流れとなります。
ひどい裏切りにあったのが原因
人が怖いと感じるようになった原因には、「ひどい裏切りにあった」というものも多く挙げられます。ひどい裏切りにあったことが原因で強い不信感を抱くようになり、人が怖いと感じるようになってしまうのです。
他人を信じることができなければ、人が怖いと思ってしまいますし、人と接することにも不安感や恐怖を感じます。「いつ裏切られるか分からない」と思いながら接することになるからです。
仕事で大きなミスをしたことが原因
仕事で大きなミスをしたというのも人が怖いと感じるようになってしまう原因の1つです。仕事でのミスは誰にでもありますが、それが大きなミスで、今後の仕事ぶりで取り戻せないようなものであればなおさらです。
『良い人』は仕事のミスは仕事のミスと割り切って付き合ってくれますし、『良い上司』であれば、仕事のミスは上司のミスとして扱ってくれますが、仕事場には必ずしもそういった人ばかりではありません。
また、そのミスのせいで自分の仕事にも悪い影響が出た人などからはキツく言われてしまうこともありますし、直接言わずにあからさまな態度で示してくる人というのもいます。
仕事場でのミスなので、人間関係全体に影響を及ぼす必要はないのですが、仕事の関係者もすべて『人』なので、そこで「人の怖さ」を実感したことで、人が怖いと感じるようになってしまうというケースです。
愛情を受けて育てられなかったのが原因
人が怖いと感じてしまう人の中には「愛情を受けて育てられなかった」ことが原因となっているケースもあります。親からの虐待も1つですが、そこまで明らかなものではなくても、『愛情不足』というのはあります。
特に親が暴力を振るうわけでもなく、恐怖を覚える剣幕で説教をするというわけではなくとも、「無関心」や「ほとんど話すことをしない」、「抱きしめない」などでも子どもは愛情不足になるケースがあります。
深い愛情を与えられていないことにより、人への信頼感や安心感、愛情などを持つことができず、それが徐々に恐怖へと変わっていき、「人が怖い」と感じることに繋がるのです。
裏表の激しい人ばかりを見てきたのが原因
人が怖い、人と接するのが怖いと感じる人の中には、「裏表の激しい人ばかりを見てきた」ということが原因になっている人も存在します。
直接的に何か自分が危害を加えられたわけではなくとも「人の黒い部分」ばかりを見てしまった人というのは、人に対する信頼感や安心感を持つことはできないですし、人が信じられないので、『恐怖の対象』でしかありません。
また、今までは『運良く』自分に直接の危害がなかっただけと考えられるので、いつ自分がそのターゲットになるか分からないとも考え、人を警戒して生きることになってしまうのです。
極度に緊張してしまうのが原因
特に何か具体的な出来事や環境があったわけではなくとも、極度に緊張してしまうことが原因で人が怖いと感じてしまうというケースも少なくありません。
極度に緊張するシーンというのは、基本的に『人の目』がある場面が多く、そういった人たちの目というのは緊張している人には、さらに深い緊張を与えてしまうものです。
そしてそれは嘲笑っているように見えてしまったり、失敗を望んでいるように見えてしまうという傾向があるので、それらを感じて人が怖いと思ってしまうのです。
人が怖いと思うとこんな症状が出てしまう!
「人が怖いと思うとこんな症状が出てしまう」という内容を見ていきましょう。当然ここに挙げた内容だけではなく、他にも様々な症状があり、それは人によって強弱も変わってきます。
ここで挙げているのは、「頭が真っ白になってしまう」「震えが止まらない」「冷たい汗をかく」「全てをネガティブに考えてしまう」という4つですが、これは『よく挙げられるもの』という症状です。
頭が真っ白になってしまう
人が怖いと思うと出てしまう症状としては、「頭が真っ白になってしまう」というものが挙げられます。何も考えられなくなり、話すこともできなくなってしまう状態です。
特に何かを話すべき場面で起こりやすい症状ですが、頭が真っ白なので話す内容も当然思い出せないですし、アドリブで別の内容を話すことも当然できません。
また、人が怖い心理でも見ましたが、他人の評価を気にするところがあるので、話す内容を雑なものにすることもできず、手詰まりになってしまうので、余計に頭が真っ白になってしまいます。
震えが止まらない
普段から人が怖いと思っているのですが、「やっぱり人は怖い」ということを強く認識してしまうような場面や状況に出くわしてしまうと、震えが止まらないという症状が現れます。
手が震える、脚が震える、というのは頻繁に起こりうることですが、極度の「人が怖い」と感じている状況では、全身が震えて動くことも話すこともできないような状況になってしまいます。
冷たい汗をかく
人が怖いと思ったときに出てしまう症状としては「冷たい汗をかく」というのがあります。暑いわけでもなく、運動などをしたわけでもないのですが、汗をかいてしまうのです。
多くの人が似たような経験をするとしたら、『緊張しすぎて』汗をかくという経験があるかもしれませんが、汗のかきかたとしたら、それが一番近い状況になります。
全てをネガティブに考えてしまう
人が怖いと思ってしまい、その状況に置かれていると「全てをネガティブに考えてしまう」という症状が現れるケースもあります。
多くの物事は『人』が直接的、間接的に関わってくるものなので、何をするにしてもそこに『人』が関わっているのですから、人が怖いと思っていれば全てをネガティブに考えてしまうでしょう。
「人が邪魔してくるんじゃないか」、「人から恨まれるんじゃないか」、「人から嫌われるんじゃないか」と何をするにも、ネガティブに発想してしまうのです。
他人と接するのが怖い人は病気の可能性あり?
他人が怖いことや他人と接するのが怖いのは適切な診断をすると病気と診断されるケースもあります。精神科の診断などによる『心の病気』という意味です。
様々な診断方法があり、それらについては医師の診断によるものなのでここで診断方法については言及しませんが、病気だと診断される『心の病気』の可能性もあることは知っておきましょう。
診断を受けずとも「明らかに」心の病気だと認められる状態の人もいますが、やはりそこは素人考えではなく、適切な診断を受けて病気か、病気ではないかをしっかりと診断してもらうことが大切です。
機能不全家族で育った
心の病気により他人が怖いという症状が出るのは、「機能不全家族」という環境で育ったことが病気の原因とされるケースがあります。『機能不全』の『家族』の中で育つことが原因の病気という診断です。
機能不全家族というのは「しっかりと機能していない家族」ということで、親が子どもに愛情を与えなかったり、虐待やネグレクト(育児放棄)、親がアルコール依存症、両親同士がいがみ合っている、などの家庭環境です。
そういった中で育った子どもは、自分は愛されていない、自分が悪い子だからこうなる、という感情が出てしまい、『アダルトチルドレン』という診断を受け、それは心の病気とされます。
アダルトチルドレンという心の病気
他人が怖い原因を探る中で、適切な診断を受けた場合に「アダルトチルドレン」という心の病気だと診断されることがあります。先にお伝えした機能不全家族の環境で育った人に多く見られる診断結果の病気です。
アダルトチルドレンは他人と話すのが怖かったり、人に嫌われるのを極端に恐れたりするところがあり、それはまさに人が怖いと感じる人、人と接するのが怖いと感じる人の症状と同じものです。
アダルトチルドレンを癒やすには、まずアダルトチルドレンであることを自覚し、その原因を『過去を遡って』見つめ直し、自分が原因ではないこと、自分を許すことから始まると言われています。
他人と接する・話すが怖い人の克服方法
他人と接する・話すのが怖い人の克服方法にはどんなものがあるでしょうか。他人と接する・話すのが怖い人の心理や、その原因を探ることで一定の克服方法は見えてきます。
ですので、それらを利用して克服するのも良い方法ですが、より具体的に『克服するため』の内容にフォーカスを当てて確認していきましょう。
ありのままの自分を出して克服する
他人と接する・話すのが怖い人の克服方法としては、「ありのままの自分を出す」というものが挙げられます。自分の本当の姿を他人に対してさらけ出すのです。
心理の中にも「自分のことを他人に知られたくない」や「あまり感情を出せない」というものがありましたが、ありのままの自分を出すということは、その心理を打ち破ることになるのです。
そして、ありのままの自分を出しても「他人はそれほど影響されない」ということを身をもって知ることが、人が怖いと感じてしまうことへの克服に繋がります。
成功経験を積み重ねて克服する
他人と接する・話すのが怖い人の克服方法としてよく挙げられるのが、「成功経験を積み重ねる」という克服方法になります。
自分に自信がないことも人が怖い心理にありますし、仕事のミスなどからの影響も自信喪失に繋がります。そういったものを解消することが人が怖いと感じてしまうことを克服する第一歩となるのです。
成功経験を積み重ねて自信を持てるようになれば、それほど他人の評価も気にならなくなりますし、そこから人が怖いという感情も少しずつ薄れていくことに繋がります。
気のおける親友を作って克服
「気のおける親友を作る」というのも、他人と接する・話すのが怖い人の克服方法としては良い方法となるでしょう。心を許せる、信頼できる、一緒にして安心感がある人がいるのは環境を大きく変えます。
「そんな人を作るのは簡単なことじゃない!」というのは最もな意見で、そう簡単にそれほど信頼で結ばれた『親友』というのは作れませんが、それを思っておくことも重要なのです。
本当の親友となれそうな人と出会った時に「人が怖い」という感情に押し負けて、自分から距離を取ってしまうようなことが無いように心がけておくことも、非常に重要なことなのです。
勇気を出してわがままを言ってみる
他人と接する・話すのが怖い人がその感情を克服するために「勇気を出してわがままを言ってみる」というのも、克服するためには良い方法となります。
人が怖いのは人を信頼していないからです。ですから「わがまま」などもってのほかで、それをしたら嫌われたり、攻撃されたりすると考えているのです。
しかし、実際にわがままを言ってみると、意外と周りの人は受け入れてくれたり、今までわがままを言っていない分、逆に「心を許してくれたのか?」と喜んでくれるケースも大いにあります。それが克服のきっかけになるでしょう。
周りに「他人が怖い」ことを打ち明ける
周りに「他人が怖い」ということを打ち明けるのも、他人と接する・話すのが怖い人の克服方法としては良い方法となります。
隠していても実は態度で周りの人には分かっているケースも多いのですが、それでも直接本人から打ち明けられることで、「言ってくれた」という思いから、相手のほうから歩み寄ってくれる可能性は高くなります。
そして、自分1人で悩んでいるよりも、周りの協力があったほうが克服しやすいのは確実ですし、色々な意見が聞けるようになるので、それらを参考にしつつ行動していけば、自然と周りと打ち解けて『いつの間にか』克服できているケースもあります。
生まれながらに他人を怖いを感じる場合も
多くの場合は、他人が怖い・他人と接するのが怖いと感じる原因は、小さい頃の経験だけでなく、大人になってからの経験も含め『生まれてから』の出来事がきっかけとなり起こることが多いです。
しかしながら、稀に生まれながらにして、『他人が怖い』と感じてしまうような性格、精神面を持った人もいるのです。もちろんその場合にも克服方法などを試すことで少しずつ克服することは可能です。
ただ、何かしらの『見える原因』が無いからといって、他人が怖いと感じたり、人と接するのが怖いと感じる可能性が無くなるわけではないということだけは、理解しておかなければいけません。
知らないから怖い・知れば怖くない
人が何かを『怖い』と感じるのは、「見えない」や「知らない」に起因することがほとんどです。暗闇が怖いのは「見えないから」、幽霊や未知なるものが怖いのは「知らないから」なのです。
そして、他人が怖いのは、今まで『見た』『知った』人が怖い要素があったことで、別の他人についても同じように思ってしまうことも原因の1つです。しかし、その別の他人を『見て』『知って』いけば実は怖い要素はないことにも気づけます。
『色々な人がいる』ということは頭では理解できているはずなので、あと一歩踏み出してみる勇気を持つことも、人が怖い、人と接するのが怖いという状況を克服するためには必要なことなのです。