声が通らない原因!通る声と通らない声の違いや声の通りをよくする方法
声が通らないと周囲の人になかなか自分の発言に気付いてもらえず、困ってしまうことが増えるでしょう。そのため、声が通らないことに悩んでいる人は多いと思います。そこで、今回は声が通らない原因や声が通るようになる方法などを、詳しく紹介していきましょう。
目次
声が低くて通らない!この悩み改善できる?
声が通らないと会話している相手に何度も聞き返されてしまい、会話がスムーズに進まず困ってしまうでしょう。また、声が通らないと遠くにいる人に呼び掛けたときに、なかなか気付いてもらえず困ることもあると思います。
このように、声が通らないと様々な場面で困るので、通らない声が長年の悩みになっている人は意外と多いでしょう。そこで、今回は声が通らない原因や通る声と通らない声の違い、声の通りをよくする方法などについて、詳しく取り上げていきたいと思います。
通らない声が悩みという人は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。
通る声と通らない声の違いとは?
通る声と通らない声には、一体どのような違いがあるのか気になる人は多いでしょう。そこで、以下では通る声と通らない声の違いを4つ紹介していきたいと思います。通らない声が悩みという人は、ぜひ通る声の特徴を意識して発声してみてください。
口周りの筋肉が柔軟か硬いか
声の通りやすさには、口の筋肉の柔軟さが大きく影響していると考えられています。口周りの筋肉の柔軟性が高ければ高いほど、声が通りやすくなるのです。
そのため、声が通る人は口周りの筋肉が柔らかく、声が通らない人の口周りの筋肉は硬いという違いがあるとされています。
口周りの筋肉を柔らかくするには、積極的に口周りの筋肉を動かすことが重要です。普段から口角を上げ気味にすると口周りの筋肉が鍛えられますし、顔の印象がよくなるでしょう。
声のトーンが低いか高いか
低い声は高い声よりも、他の音に紛れて聞こえにくくなりがちです。そのため、声が通る人は声が高めで、声が通らない人は声が低めという違いがあります。
常に頭の上に向かって声を届ける意識を持って発声すると、声のトーンが高くなりやすくなるでしょう。普段から声が低くなりがちという人は、ぜひこのような意識を持ってみてください。
話す速度が速いか遅いか
声が通る人と通らない人には、話す速度に違いがあります。声が通らない人は相手に多くの情報を伝えようとする気持ちが強いため、早口になりがちなのです。
しかし、早口になると言葉の1つ1つに使われる息の量が少なくなるため、より声が通りにくくなってしまいます。
一方、声が通る人は相手に確実に伝えようとする気持ちが強いため、ゆっくり話す傾向にあるのです。その結果、言葉1つ1つに使われる息の量が多くなるので、より声が通りやすくなっています。
姿勢がよいか悪いか
声が通る人と通らない人には、姿勢にも違いが見られます。声が通る人は姿勢がよく、声が通りにくい人は姿勢が悪い傾向にあるのです。
姿勢がよいと発声において重要な肺や横隔膜がスムーズに動くので、しっかり聞こえる声になりやすいとされています。しかし、姿勢が悪いと肺や横隔膜の動きを邪魔してしまうので、声が通りにくくなってしまうのです。
声が通らない原因
声が通らないことが悩みという人の中には、声が通らない原因が分からないという人も多いでしょう。そこで、以下では声が通らない原因を6つ詳しく取り上げていきたいと思います。
声が通る人になりたい人は、ぜひ自分の声が通りにくい原因を、以下の原因から探し出してみてください。
1.発声器官である声帯が硬い
声が通らない理由の1つには、声帯の硬さが挙げられます。発声器官である声帯が硬いと、高音が出しづらかったり、声がかすれたりしやすくなります。
その結果、声が通りにくくなりやすいのです。声帯は過度な飲酒や喫煙、喉の酷使などで硬くなりやすくなると考えられています。過度な飲酒や喫煙をする癖があり声が通りにくい人は、まず生活習慣を整えて声帯を柔らかくしてみましょう。
2.深い呼吸ができていない
深い呼吸ができていないということも、声が通りにくい原因とされています。使う息の量が多ければ多いほど、声の通りはよくなるのです。そのため、発声に使える息の量が少ないと、声が通らないようになってしまいます。
特に猫背で肩が前に巻いているような姿勢であると、肺が十分に膨らまないため呼吸が浅くなりがちです。スマホやテレビなどに夢中だと、自然にそのような姿勢になっている人は多いため、普段の自分の姿勢に注意してみましょう。
3.主に腹式呼吸ではなく胸式呼吸をしている
力強く通りやすい声を出すには、腹式呼吸で発声することが重要です。しかし、腹式呼吸で声を出すにはしっかり腹筋を使えなくてはいけません。
声が通らない人の多くはその腹筋が上手く使えていないがために、腹式呼吸での発生が困難になっているのです。その結果、普段の声が通らない声になってしまいがちです。
普段の姿勢が悪いと腹筋が衰えがちなので、声が通らないという悩みを持っている人には、まず姿勢を正して腹筋を鍛えることをおすすめします。
4.地声と裏声が混ざってしまっている
地声と裏声が混ざってしまって、ふわふわした印象の声になってしまうということも、声が通らない原因とされています。
裏声と地声が混ざってしまうと、声が遠くまで響かなくなってしまうのです。特に女性はこのような原因で声が通らない状態になってしまうことが多いでしょう。地声と裏声が混ざる人は、ぜひ地声を声のメインにするように意識してみてください。
5.普段から近くの人としか話さない
普段から自分と近い距離にいる人としか話さないということも、声が通らない原因と考えられます。人間を含めた多くの動物は、生活に必要のない機能は衰えるものです。
そのため、遠くまで聞こえるような声を出さなくても問題なく生活できると、自然と声帯の機能は衰えていってしまいます。そのため、デスクワークを長年続けていた人が、気付いたら声が通らない状態になっていたということはよくあるのです。
6.コミュニケーションに対して精神的なプレッシャーを感じている
精神的なプレッシャーが、声が通らない原因になっていることもよくあります。声の質には、心の状態も大きく影響するのです。そのため、大きな不安や緊張を常に感じていて心が萎縮していると、声も小さく自信無さげな声になりやすいでしょう。
精神的なプレッシャーになっているものに心当たりがある場合は、それを取り除くようにしてみることをおすすめします。
声の通りをよくする方法①こもった声を通る声にするトレーニング
通らない声が悩みという人の中には、声がこもったようになってしまう人もいるでしょう。こもった声が通るようになりたい人には、びっくりスローモーショントレーニングをおすすめします。
びっくりスローモーショントレーニングとは、声がこもる原因とされている声帯の硬さや浅い呼吸などを改善するトレーニングです。
このトレーニングではその名前の通り、びっくりする動作をゆっくり行います。腕を引きながら息を止めないようにゆっくり息を吸って、驚いた表情を作りながら息を吐き出しましょう。
トレーニング中はよりたくさんの空気を吸えるように、口を縦に大きく開けるように意識してみてください。また、息を止めてしまうと喉を傷めてしまう危険性があるので、息は絶対に止めないようにしましょう。
声の通りをよくする方法②低い声を聞き取りやすくするトレーニング
声が低いために、声が通らないという人も多いでしょう。そこで、以下では声が低いことで声が通らない人向けのトレーニングも、紹介していきたいと思います。
人間は声帯を引き延ばす筋肉が硬くなると、声が低くなる傾向にあるのです。そのため、低い声が通らない人には、声帯を引き延ばす裏声のトレーニングをすることをおすすめでしょう。
裏声トレーニングとは、息の量を多めにして地声と裏声を交互に発声するトレーニングです。最初は発声しやすい「ハ行」を発声するようにしましょう。また、緊張していると声帯の筋肉も硬くなるので、リラックスして行うようにすることも大切です。
声の通りをよくする方法③苦しそうな声を改善するトレーニング
声が苦しそうにかすれてしまい、声が通らないという人も少なくないでしょう。そんな苦しそうな声が通らない人でも、適切なトレーニングを続けることでよく通る声になることができるのです。以下ではそのトレーニング方法を見ていきましょう。
息が苦しそうにかすれてしまう原因は、過剰な力みとされています。そのため、トレーニング前には必ず肩や首をほぐして、リラックスするようにしましょう。トレーニングでは声帯が開きやすくなるように、笑っている状態から発声するということを繰り返します。
笑っているときの喉が開いている感覚に注意して、喉が開いたまま声を出す感覚を覚えていきましょう。そうすることで、自然と普段の声のトーンも高くなりやすくなります。
発声トレーニングをするときのポイント
声が通るように効果的な発声トレーニングをするには、いくつかのポイントを守る必要があります。以下では、発声トレーニングをする際のポイントを挙げていきましょう。声が通る発声トレーニングを行いたい人は、ぜひしっかり確認してみてください。
的に向かって声を投げることをイメージする
声が通らない人の多くは、遠くまで響く声が出しにくい傾向にあります。そのため、発声トレーニングをする際は、自分の声が綺麗な放物線を描いて遠くの的に当たるようなイメージをしながら行いましょう。
このようなイメージをすることで、遠くまで響きやすい声が簡単に出しやすくなります。
正しい立ち姿勢を意識する
声が通らない人が効果的な発声トレーニングをするときには、正しい立ち姿勢を保つことも大切です。トレーニング中に正しい立ち姿勢を保つことで、肺や腹筋が十分機能することができますし、普段の立ち姿勢も改善しやすくなります。
発声トレーニングをするときは、足を肩幅に開いてお尻の筋肉を引き締めるようにしてまっすぐ立ちましょう。
胸を少し張るようにして自然に腕を下に落とすようにすると、さらに綺麗な立ち姿勢になります。発声トレーニングをする予定の人は、ぜひ綺麗な立ち姿勢を目指してみてください。
こもる声を通る声にする心がけ
声が通らないことが悩みという人の中には、声の通りをよくする方法を切実に知りたいと思っている人も多いでしょう。そこで、以下では声の通りをよくする方法を4つ具体的に取り上げていきたいと思います。
声が取らない悩みに苦しんでいる人は、ぜひ以下の声の通りをよくする方法を続けてみてください。
腹式呼吸による発声を心がける
声の通りをよくする方法には、欠伸をしたときに腹式呼吸の発声トレーニングをするという方法が挙げられます。声が通らない人は、無意識に腹式呼吸ではなく胸式呼吸が多くなっている傾向が強いのです。腹式呼吸の方が通る声になりやすいとされています。
そのため、お腹の中に空気を溜めることを意識して行う腹式呼吸の発声トレーニングを行うことで、自然に声が通らない人も通る声になりやすくなるのです。
また、欠伸をすると自然に腹式呼吸をしていますし、欠伸をするたびにトレーニングを思い出せます。そのため、声が通らない人はぜひ欠伸の度に腹式呼吸のトレーニングをする癖をつけてみてください。
腹式呼吸の発声が上手くできない場合は、両腕を肩に回して胸を動かさないように締めながら発声してみましょう。
普段から正しい姿勢を維持する
声の通りをよくする方法には、普段から正しい姿勢を意識するという方法も挙げられます。
声が通らない悩みがある人の多くは、悪い姿勢により肺が圧迫されて、発声に必要な息を十分吸えていないのです。そのため、声が通らない人は、ぜひ普段から正しい姿勢でいるように意識しましょう。
正しい姿勢であれば肺を圧迫しないので、十分に息が吸えます。その結果、自然と通る声になってりうこともあるのです。
また、正しい姿勢でいる時間が増えると、自然に全身の筋肉が使われるので血行がよくなったり、体重が減ったりすることもあります。そのため、声が通らないこと以外にも健康上の悩みがある人は、特にこの姿勢を正す方法を試してみてください。
緊張と不安をコントロールできるようにする
緊張と不安をコントロールできるようにすることも、声の通りをよくする方法です。会話に緊張や不安を感じていると、声帯が開きにくくなり、声が通らなくなってしまいます。
そのため、まずは身近な友達や家族とのコミュニケーションを増やして、会話への緊張や不安を感じにくくしていきましょう。その後に少し緊張する場面で積極的にしゃべるようにすると、だんだんと自分の緊張や不安のコントロールが上手くなっていきます。
口を縦に大きく開ける
口を縦に大きく開けて発声する癖をつけることも、声の通りをよくする方法の1つです。口がきちんと開いていないと声量が小さくなりやすくなり、声が通らない状態になってしまいます。
口を縦に大きく開けると、自然に声が大きくなるでしょう。声が大きくなるとだんだん自信もつくようになります。声が通らないことで会話が上手くいかず、自信をなくしている人はぜひ試してみてください。
様々な方法で声が通らない悩みを解決しよう
今回は声が通らない原因や通らない声と通る声の違い、通らない声の改善方法などを紹介しました。声が通らないことでコミュニケーションに不安を抱いている人は、ぜひ今回紹介した改善方法を実践してみてください。
また、声が通らない原因には心理的な問題も挙げられます。どうしても声が通らないことで悩んでいる人は、自分の内面に目を向けてみましょう。