ネトウヨの意味とはなんですか？ネトウヨの特徴も紹介

最近SNSなどネット上でよく見かける「ネトウヨ」。その意味とは何かご存知でしょうか？今回は「ネトウヨ」とは何なのか、その意味や特徴、そしてネトウヨへの上手い対処法までご紹介いたします。ネトウヨになってしまう心理も合わせて見ていきましょう。

そもそも「ネトウヨ」とはどのような意味なのでしょうか。ネトウヨとは略語で、省略せずに言うと「ネット右翼」。右翼とは政治や社会問題など、移り変わる世の中に対して批判的な意見を持ち、そしてそれを強く主張して世の中に広めようとする人を指します。

そしてネトウヨとは、SNSが普及し、特に匿名性の高いTwitterなどのサービス上でネトウヨとして世の中の問題に対して批判的な意見を主張する人を指して言うことが多いです。政治問題はもちろん、社会問題や話題のニュースに関しても言う場合があります。

大まかな意味合いとはご紹介した通りなのですが、「ネトウヨ」とはその定義が人により少し異なって認識されており、「自分の考えを主張すること」全般を指してネトウヨと呼ぶか、「批判的な意見を主張すること」に対してネトウヨと呼ぶかなどがあります。

「意見を主張する」ことの中には様々な種類があり、また同じことを言っていても、その主張の仕方や言葉遣いでも人に与える印象とは大きく変わり、特に悪い印象を与える発信に対して「ネトウヨ」と呼ぶ場合が多いので、人によりネトウヨか否かは少し異なります。

「ネトウヨ」の他に、「右翼」「左翼」「パヨク」など様々な批判的な言葉がありますが、これらの意味の違いとは何かご紹介いたします。的確にそれらの言葉の違いや特徴を知ることで、その対処法や上手い付き合い方が見えてきます。

ネトウヨの語源にもなっている「右翼」とは、移りゆく世の中に対して批判的な意見を持つ人のことを指し、ネットにとどまらず自分が許せないと思う問題に対してどんどん発信していきます。特に政治問題や社会の風潮に対して批判的な意見を持つ人が多いです。

「右翼」とはもともと保守的な意見の持ち主で、古くからの社会生活を大切にする人が多いです。また平等を愛する人も多いことが挙げられ、他人からは反社会的に見えたり、ある種近寄りがたい印象をもたれる場合が多いことがその特徴のひとつです。

「左翼」とは右翼の対義語で、革新的な考え方や新しいことに対して歓迎的な意見を持つ人のことを指します。特に批判的な見方の中には現在の国家に対して批判的な意見を持つ人のことを指します。古い考え方をとにかく嫌い、過激な行動に出る人もいます。

歴史的に見ると政治に批判的なデモを行う学生運動の団体などに対して「左翼」と呼ぶ場合があります。革新的な政治や社会主義者を指して左翼と呼ばず、その考えを持つ人の中でも、過激な運動や行動、主張に出る人に対して左翼と呼ぶ場合が多いです。

「パヨク」とはネット上で誕生した言葉で、過去左翼団体に属する久保田直己さんが身勝手な理由から他人の個人情報をネット上に流すという事件があり、彼自身が同時にネット上に残した「ぱよぱよちーん」という迷言と「左翼」が結びついた言葉です。

使われ方としては左翼的な発言をした人に対してその発信を褒める場合に使われます。ですが決して本当に褒めているわけではなく、嫌味や嘲笑的な意味で使う場合が多く、左翼や右翼、そしてネトウヨ同様マイナスなイメージとしての言葉でもあります。

それでは実際に「ネトウヨ」とはどのような特徴を持ち合わせているのかについてご紹介いたします。保守的、反社会的と言えど具体的にはどのような行動に出るのかはあまりピンときません。その心理と合わせて、行動の特徴を見ていきましょう。

まず、差別的な発言が多いことがネトウヨの特徴で、政治や社会問題において、ネトウヨと呼ばれる人の意見と異なる意見や社会ニュースが登場したら、とにかくその意見の持ち主や政治家を批判し、差別的に見る発言が多いことがその特徴として挙げられます。

自分とは異なる意見を持っている人を許すことができないことがその心理のひとつで、自分の意見と違う人は自分とは違う、自分よりも愚かな人だと見下しているなど、平等を大切にしているはずなのに人を差別しているという矛盾が生じています。

またテレビやマスコミに対して批判的な態度を取ることも同様にその特徴として挙げられます。ネトウヨは自分と違う意見に対して批判や差別的な発言をすると同様に、テレビやマスコミの報道の仕方に対しても批判的な態度を見せていることが多いです。

特に政治問題ではテレビでもコメンテーターの評論や報道方法に様々な違いが見られます。中でも特に自分の考えと食い違う人に対して、また報道そのものに対して批判的な意見をネット上で発信していることもネトウヨの大きな特徴のひとつです。

このように人、報道など自分と違う考え方をする人に対してかなり攻撃的な態度を取る人が多いことがその特徴として大きいです。ここまでの特徴では右翼の人との違いは発信方法がネットか、ネットだけに止まらないかの違いでしたがここからは異なります。

特に政治に関しても社会問題に関しても、ネトウヨは「自分と意見が違うこと」そのものが許せない人が多く、それは政治だけに留まりません。また自分の発信に批判的な意見を返されたら、その人に過剰に攻撃的になり、自分の意見をさらに押し付けます。

ネトウヨの人は、自分の考え方とは違う政治の批判をしたいのではなく、自分と違う考え方のものを批判したいという考えの人が多いので、政治的な考えはないことが挙げられ、こんな世の中にしたい、こんな政治が良いという意見は持ち合わせていません。

とにかく人やニュースに対して批判したい、攻撃したいという理由からネトウヨになっていることがその特徴の大きな部分で、特に匿名性の高いところで意見を主張することが多く、ある意味ではネット弁慶な人が多いことがネトウヨの特徴です。

ネトウヨの特徴についてご紹介いたしましたが、実際ネトウヨになるのはどんな人なのでしょうか。特にネトウヨは匿名性の高いSNSに多く、実際どんな人が批判や攻撃をしているのか見えません。ですが、ネトウヨの人物像には様々な例が挙げられています。

ニートや引きこもりなど、社会に出て仕事や勉強をしていない人がネトウヨなのではないか、という説があります。特に平日休日問わず四六時中頻繁に意見を発信している人はその説が濃厚で、世の中に対する不満やストレスが溜まった結果だと言えます。

ニートや引きこもりだからストレスが堪らないはずもなく、将来の不安や親や家族との関係から、発散するところもなくその不満をネトウヨとして吐き出しているということがその説を濃厚にしており、特に他人に対し攻撃的な態度を取る人が多いです。

バブル末期の世代は、現在40代〜50代くらいの人を指します。そうした人たちは若い頃はバブルにより仕事も私生活も豊かだった人が多いですが、バブルが弾け、社会問題が浮き彫りになったり若い世代との考え方のギャップから人に攻撃的な人が多いです。

特に今までの仕事での成功体験から、自分に自信を持っており自分の意見を曲げない人が多く、そうした人たちがSNSを使いだし、今の問題に対して批判的な意見を発信したり、自分に対し批判的な意見を持つ人に対しネットマナーも守らず攻撃する人が多いです。

一方で、一般の主婦なのではないかという意見もあります。特に専業主婦だと家事に追われつつもスマホやパソコンなどいつでもネットに繋がることができます。家事に追われ、子育てや家族との関係性によりストレスはどんどん溜まってしまいます。

また待機児童や学費問題など主婦も政治問題に関わることになります。そうした問題を取り上げるネットニュースやワイドショーを観たり、日頃のストレスが相まって自分の攻撃的な意見を、匿名だからこそネットでは好き勝手発信していることが挙げられます。

一方で、普通の会社員や学生なのではないかという説もあり、特に土日や平日夜の発信が多い場合はその傾向が強いと言えます。社会に関わることによるストレスや世の中への不満も多く、そうしたストレスが転じてネットでは攻撃的になってしまうことも。

このようにネトウヨになる人には様々な特徴があり、ニートから主婦、会社員まで様々です。なので一概にどんな職・生活を送っている人がネトウヨになるという規則性はなく、どちらかというと性格や日頃のストレスが大きく影響する場合が多いです。

ここまでネトウヨやパヨクに対して批判的な特徴や心理について触れましたが、右翼、左翼など本来は悪い言葉ではなく、時代の流れやその人の多くに当てはまる特徴から悪いイメージが強くついてしまっていると言えます。

自分の意見を強く発信する・世の中に疑問や反対意見を持つこと自体は決して悪いことではなく、そのやり方に問題がある場合が多いです。特にネトウヨの定義は人により異なるところがあり、ネトウヨの発信ひとつひとつを見れば、ハッとさせられる発信も見られます。

それでは実際にネトウヨ、パヨクと呼ばれる人とはどのような付き合い方、対処法をとれば良いのでしょうか。こちらではネトウヨやパヨクとはどう付き合うべきかについて様々なシーン別やその人との関係性別にご紹介いたします。

まず、SNSなどネット上でネトウヨを見かけた時は、無視して関わらないようにしておくことが良いでしょう。時にはネトウヨの意見と自分の意見が食い違う場合もあるかもしれませんが、そこで批判すればネトウヨから見れば格好の攻撃の的となります。

楽しくSNSを使う上で、たとえその意見に物申したい気持ちを抱いたとしても放っておきましょう。ネトウヨはネトウヨ同士でつながりを持っている場合もあり、ひとりを批判したつもりが複数人のネトウヨからネット上で攻撃を受けるという可能性もあります。

放っておくと同時に、自分はこんな攻撃的、批判的な発信をしないようにしようという反面教師の対象として見ると、ネトウヨに対して必要以上にストレスを抱くこともありません。ひとつの悪い例だと思って放置することで気持ち的にもとても楽になります。

特にネットは最近になって急速に広まったものだからこそ、ネットリテラシーは大人を中心にまだまだ浸透しておらず、ネット上でマナーを守ることができない人が多いです。だからこそ、ネットリテラシーを学ぶことはネットを楽しく使う上で大切なことです。

仮に身近な友達や家族などがネトウヨとしてネット上で批判的、攻撃的な内容を発信しているなら、思い切って注意しましょう。ネトウヨは自分がネトウヨであることを自覚していない場合が多いので、他人からしっかり自覚させることが大切です。

最初は「自分はネトウヨなんかじゃない！」と怒り出すかもしれません。ですが、冷静に怒らずに「注意する」ことと共に、ストレスが溜まっていそうなら、ストレス発散の手助けをしてあげることで、ネトウヨの傾向は少しずつ収まっていきます。

ネトウヨは何も日本だけのものとは限りません。「ネトウヨ」という言葉そのものは日本発祥ですが、ネトウヨと同じような発信をしている人は世界各国に存在します。こちらでは世界各国の有名な「ネトウヨ」傾向のある人についてご紹介いたします。

VANKとは韓国で特に日本に対する批判的な意見を発信する団体で、領土問題や外交問題など様々な面において、日本を批判しています。この場合特に「他人を攻撃したい」というよりは「日本を批判したい」傾向に挙げられ、ネットを中心に活動している団体です。

オルト・ライトとは最近アメリカで勢力を増している右翼団体として知られており、ネット中心に情報操作や荒らし行為などを行っているとされています。差別的な発言や政治批判など、様々なネトウヨ行為をしていることが挙げられます。

イギリス中心に活動するネトウヨとして、サイバーナットが挙げられます。サイバーナットとはネット上で批判的・攻撃的な発言をする人たちを指す言葉で、女性差別や過激な誹謗中傷に対し、中には乱暴な表現のものもありイギリスでは問題視されています。

いかがでしたか？今回はネトウヨとは何か、その意味や特徴についてご紹介いたしました。ネトウヨとは多くの場合ストレスや不満が募って匿名で人を攻撃する傾向が強いです。ネトウヨとは上手く付き合うことで、楽しくSNSを使うことができるようになります。