マザーボードの平均寿命の年数や兆候は?買い替え時期も紹介
今回はマザーボードの平均寿命について紹介させていただきます。マザーボードとはパソコンのパーツのことです。パソコンのことはあまりわからないという人も、マザーボード寿命は大切なことなのでチェックしてみましょう。マザーボード寿命を長くする方法もまとめます。
目次
マザーボードの寿命はどれくらい?
今回はマザーボードについて紹介させていただきます。マザーボードと聞いてピンとくる人もいれば、全く思いつかないという人もいるでしょう。
マザーボードというのはパソコンに関係する言葉です。「マザー」という言葉から育児関係かな?と考えたり、「ボード」という言葉からスポーツをイメージした人もいたかもしれません。
マザーボードでピンとこないという人は、もしかしたらパソコンが不調になった時に困ることがあるかもしれません。マザーボードとはなになのか、またマザーボードの寿命はどれくらいなのかをチェックしていきましょう。
そもそもマザーボードとは?
まずはそもそもマザーボードとは何なのかを確認しておきましょう。マザーボードとは、メインボードとも呼ばれている部分で、パソコンなどの電子装置を構成する時の大切なパーツの1つです。メインという名前がつく位なので、本当に大切な部分という意味です。
パソコンを使っている人であれば、「MB」とか「M/B」という表記を見たことがある人もいるかもしれません。MotherBoardの略になります。
パソコンを自分で組み立てるという人であれば、このマザーボードを中心に色々な機能を追加してパソコンを作っていくことになります。
マザーボードの平均寿命はどれくらい?
パソコンのメイン部分であるマザーボードの平均寿命はどれくらいなのでしょうか。マザーボードとはパソコンのメイン部分なので、マザーボードに寿命がきたらパソコンは使えなくなるということになります。
買い換える時期などを考えるためにも、マザーボードの平均寿命がどれくらいになるのかはチェックしておいたほうがいいでしょう。
コンデンサの寿命
電子機器の中には大体コンデンサというのが入っています。このコンデンサがあることで、電圧を安定させたり、信号を送ったり、必要なノイズと呼ばれるものを取り除くという働きをしてくれます。
電子機器にとっては大切な部分になりますが、このコンデンサの寿命がきてしまうとマザーボードも寿命がきてしまうことになります。
コンデンサの平均寿命は製品や使い方にもよりますが、105度の時に平均で2000時間程度、24時間つけっぱなしで84日間程度です。10度下がるごとに寿命が2倍になると言われていて、65度で使用した場合には4年間の平均寿命になり、25度で使用した場合は58年間の平均寿命となります。
電池の寿命
マザーボードには電池も使われています。もしもパソコンを25度で使用した場合、コンデンサは平均寿命が58年間ありますが、電池は何年の平均寿命となるのでしょうか。
マザーボードに使用されている電池の多くがコイン型のリチウム電池になります。コイン型のリチウム電池の平均寿命はなんと3年です。コンデンサは58年間寿命があったとしても、電池は3年に1回は交換をしなければいけないことになります。
しかしコイン電池は上に乗っているだけの場合が多く、素手で取り外しができるので交換も楽々です。コイン型電池の交換が必要であるということだけを覚えておけば安心です。
マザーボードが寿命を迎えた時の症状・兆候
マザーボードのコンデンサの平均寿命と電池の平均寿命をみてきましたが、あくまでも平均寿命なので、平均よりも長くなることもあれば、平均よりも短い寿命になってしまうということがあります。
マザーボードが寿命を迎えてしまった時には、パソコンにはどんな症状がでるのでしょうか。または寿命が切れそうな時にはどんな兆候があるのでしょうか。
電源が入らない
マザーボードが寿命を迎えた時の症状には、電源が入らないという状態になることがあります。電源ボタンを押しても電源が入らない、電源を入れた時のランプはつくけれども画面は真っ暗なままという状態です。
全くお手上げな状態になるというのは、マザーボードに寿命がきたかマザーボードの故障の可能性が高いと言えます。
電源が入っていないように見えるだけでパソコン自体は動いているという、電源周りだけの故障という可能性もありますが、画面が見えなければそれを素人が判断するのは難しいといえるでしょう。
フリーズが多発する
パソコンを操作している時、特に動画を見ていたりネットゲームをしている時、突然画面が動かなくなるという現象をフリーズするといいます。このフリーズが多発するようになった時にもマザーボードの寿命が近いことを意味していることがあります。
パソコンがフリーズしてしまうのは、パソコンが「これ以上働けない」とストライキをしているような状態です。専門的なことを言うと、パソコンのスペックが足りていない状態で、難しいことをやらせているという状態になっています。
ただしフリーズをしてしまうのは、そのパソコンの性能が追いついていないということが原因になっている場合もあります。ネットゲームなどをしていてフリーズが多発するのは、使っているパソコンがサポートしているサービス以外のものを使わなければ動作がスムーズにならないという場合もあるので注意しましょう。
ピープ音が異様に鳴る
ピープ音というのはピーピーというような機械音での警告音のことをいいます。このピープ音が、何かをしたわけでもないのに繰り返し鳴っているというのは、何かが正常に動いていないことを意味しています。
文字入力をしているわけでもないし、キーボードにもマウスにも触れていないのにピーピー鳴っているというのは、故障をしているかマザーボードに寿命がきているのかもしれません。
逆にピープー音が全く鳴らないという場合もおかしいと思った方がいいかもしれません。いつもなら警告音が鳴るところで鳴らないというのもマザーボードに寿命が近づいているのかもしれません。
砂嵐のような画面になる
パソコンが起動はするものの、画面が安定しないとか、砂嵐のような画面になってしまうという場合も、マザーボードに寿命がきている兆候かもしれません。
最初の内はおそらくたまに画面が安定しなかったり、砂嵐になってしまうという程度で、すぐに画面が安定するので気にならないかもしれません。最初はすぐに戻ったのに、どんどん状態が悪化していくという場合もあります。
まだ動くから問題ないと思っていると、手遅れになってしまうという場合もあります。ちょっとおかしいなと感じた時には早めに修理に出した方がよさそうです。
マザーボードの故障時の診断方法
マザーボードの寿命がきているのか故障をしているのか、自分で診断する方法はあるのでしょうか。マザーボードがおかしいと感じた時の診断方法についてまとめていきます。
使用年数をチェックする
パソコンの調子がおかしいと感じた時には、まずはパソコンの使用年数をチェックしてみましょう。マザーボードの電池の平均寿命は3年程度です。もしも3年程度経過していて、ちょっと様子がおかしいと感じた場合は、電池の寿命が近づいている場合があります。
ただし使用年数をチェックしても、それが必ずマザーボートの寿命だからパソコンの調子が悪いというわけでもありません。
パソコンの調子が悪い要因の1つになるかもしれないと考えて、電池を替えてみるのも1つの方法です。
コンデンサの状態を確認する
コンデンサはマザーボートにはとても大切な役割があることは説明さえていただきました。パソコンの調子がおかしいという時には、コンデンサの寿命が近づいているのかもしれません。
コンデンサの状態を確認するためには、デスクトップのパソコンケースを開けて確認をするという方法があります。コンデンサが膨張していたり、破損をしているという場合は、コンデンサの寿命がきているということになります。
コンデンサが膨張しているとか破損をしているということは、もともとのコンデンサがどういう状態なのかを知っておくということも大切になります。
パソコンの動作をチェックする
毎日パソコンを使っているという人であれば、パソコンの動作がおかしいということにすぐに気がつくでしょう。1ヶ月に1回程度しか使わないという人は、できれば定期的にパソコンの動作チェックができるといいでしょう。
マザーボードの寿命かどうかをチェックする方法としては、マザーボードにビデオカードが正しく挿入されている状態で電源を入れたときに不具合がないかどうかを確認するだけでもチェックすることができます。
電源を入れたら画面が乱れたとか、画面自体表示されないという場合には、マザーボードの寿命か故障が考えられます。
マザーボードを劣化させてしまう原因
マザーボードには平均寿命がありますが、その平均寿命を早くしてしまう原因、劣化させてしまう原因にはどんなものがあるのでしょうか。マザーボードの寿命が早くなってしまう原因をみていきましょう。
温度や湿度が高い
マザーボードを劣化させてしまう原因には、温度や湿度が高いということが原因になります。パソコンを普通に使っているだけでもパソコンケースの中には熱がこもってしまいます。
コンデンサの寿命でも温度が高いよりも低い方が寿命がながくなるように、マザーボートの寿命も高過ぎるよりは低い方が寿命を延ばすことができるのです。
パソコン内にホコリが溜まっている
精密機器にホコリは大敵です。ホコリがよくないと言われるのは、ホコリがあることで熱がこもりやすくなってしまうことが原因です。
さらにホコリがあるところで機械が熱くなると、それが原因で火事になってしまうなんて事も考えられます。パソコン内にはホコリがたまらないように注意しましょう。
強い衝撃を与える
精密機器を取り扱う時には衝撃にも注意が必要です。当然ですが、落としたり投げたりすることで、マザーボードが破損してしまうことがあります。
また複雑な回線で繋がっているパーツが、衝撃を与えたことで外れたり抜けたりしてしまうということもあります。
落としたり投げたりする以外にも、水をこぼしてしまったり、静電気に触れたりすることで故障してしまうこともあります。
マザーボードが寿命を迎えた際の対処法
色々なチェックをした結果、マザーボードが寿命を迎えてしまっているという時にはどうしたらいいのでしょうか。多くの場合はパソコンを買い換えることになりますが、パソコンを自分で組み立てている人なら別の対処法もあるようです。
自分で交換する
マザーボードが寿命を迎えてしまった時には、マザーボードだけを交換するという方法があります。自分で組み立ててパソコンを作った人なら、マザーボードだけ交換をするという方法がわかる場合もあります。
専門のお店に行くか、メーカーから取り寄せることで、欲しいマザーボードを購入して自分で交換をするという方法があります。
修理を依頼する
マザーボードの寿命がきてしまったけれど、それ以外のパーツは気に入っているから買い換えたくないという場合には、修理を依頼するという方法もあります。
修理を依頼する場合でも、マザーボートの寿命がきてしまっているという場合は、メーカーでマザーボードを交換してもらうという作業をしてもらうことになります。
パソコン内を掃除することもおすすめ
マザーボードの寿命を長くするためには、パソコン内をこまめに掃除をするというのもおすすめの方法です。ノートパソコンの掃除をすることは難しい場合もありますが、デスクトップであれば方法さえわかっていれば誰でもできる掃除です。
静電気防止手袋と、除電ハケ、エアダスターとピンセットを準備してパソコン内の掃除にチャレンジしてみましょう。
パソコンの掃除をする時には、パソコンの電源を切って、さらにコンセントも抜いておくようにしてください。静電気は精密機器の大敵になります。必ず静電気は除去してから始めてください。
掃除をする時には静電気に注意
しつこいようですが、パソコンの掃除をする前には必ず静電気を除去してから始めます。まずは掃除機やハケを使って、パソコンの外側のホコリを落としていきましょう。綺麗に拭き取ったらパソコンの内の掃除をしていきます。パソコンの側面パネルを外すと内部を見ることができます。
静電気防止手袋をはめて掃除をしていきます。ホコリがたまっているという場合は、先に掃除機で吸い取ってしまってもいいでしょう。多少であればエアダスターでホコリを除去します。塊になっているものはピンセットなどを使って丁寧に取り除いてください。
基板の上のホコリは、すごくたまっていても掃除機やピンセットを使うのはNGです。必ずエアダスターを使って掃除をしてください。傷つけてしまったらマザーボートが壊れてしまう可能性があります。
マザーボードを大切に扱おう!
今回はマザーボードの平均寿命などについて紹介させていただきました。パソコンは大体5年程度使えると言われていますが、上手に使えばもっと長く使うことも可能です。
特にパソコンのメインになっているマザーボードを大切にすることで、寿命もぐっと伸びることがわかりました。パソコンをあまり買い換えたくないと考えている人は、お手入れもこまめにして、できるだけ大切に使っていきましょう。