手練手管の意味や使い方とは?吉原の遊女や花魁テクニックを紹介

手練手管という言葉をご存知ですか?手練手管とは、吉原の遊女や花魁のテクニックと言われていますが、実は現代の恋愛で使う人もいます。言葉を言われただけでは意味が分からない手練手管とは何のことか、そして、手練手管のテクニックや使い方についても紹介します。

手練手管の意味や使い方とは?吉原の遊女や花魁テクニックを紹介のイメージ

目次

  1. 1「手練手管」ってどういうこと?
  2. 2「手練手管」の意味とは?
  3. 3「手練手管」の類語と英語
  4. 4「手練手管」の使い方《例文紹介》
  5. 5吉原の花魁・遊女の「手練手管」テクニック
  6. 6手練手管を恋愛で使うのはズルい?恋愛上手?
  7. 7【番外編】花魁と太夫
  8. 8手練手管を駆使する人は頭の回転が早い!

「手練手管」ってどういうこと?

手練手管ってどうゆうことなのか、この言葉さえ聞いたことがない人にとっては、さっぱり意味が分からないでしょう。漢字を見ると、「手」と「練」と「管」ですが、これだけ見ても、なかなかその意味をイメージすることができません。

手を使って何かをするものなのか、それとも何かの技術のことなのか、詳しくその意味を紹介します。

「手練手管」の意味とは?

手練手管の意味とは、何を表すものなのでしょうか。聞くところによると、手練手管というのは、昔から使われていた「あるテクニック」であり、今でも使われることがあるテクニックでもあると言われています。

そう聞くと、益々気になってくる手練手管の意味を見ていきましょう!

「手練手管」の読み方

まずは、手練手管の読み方ですが、この言葉を聞いたことがない人からすると、読み方も分からないものでしょう。「しゅれんしゅかん?」と読んでしまう人もいますが、「てれんてくだ」です。

「手練手管」の意味

手練手管の意味とは、「思ったように相手を促すこと」、「人を思った通りに動かすこと」、「人の心を自分に向けること」、「本心とは違う行動で人の心を掴むことつまりは、騙すこと」などを表しています。

手練の意味とは、慣れたさま、上手なさま、熟練されていることを表します。手管の意味とは、操ること、誘導すること、騙す事を表します。

ここまで見ると、手練手管の意味が、実は恐ろしくて怖いものに感じるでしょう。人の心を利用して、自分の思った通りにするのが手練手管なのです。

「手練手管」の語源

手練手管の語源ですが、手練を「てれん」ではなく、「てだれ」と読む言葉があります。てだれとは、ある芸が一流の技術を持つこと、熟練された域に達していることを意味しています。

また、手練(てだれ)には、強い人のことや、やり手の武士、荒武者などの意味もあり、手練手管は、手練と言われる人たちが、武器を上手に使っていること、使いこなしていることから来た言葉と言われています。

「手練手管」の類語と英語

手練手管の言葉の意味をもっとよく知るために、手練手管の類語と、英語について紹介します。類語が分かれば、よりその意味を把握することができるでしょう。

また、手練手管を英語で表すと、どうなるのかも見ておきましょう!外国でも手練手管のニュアンスがある言葉があるでしょうか?

「手練手管」の類語

手練手管の類語ですが、手練手管という言葉が様々なニュアンスを含むもののため、類語の意味も色々あります。

まずは、嘘や真実を合わせて相手の本心を探る「虚々実々」や、人を騙すための戦略を駆使する「権謀術数」があります。

他にも、男女間で使う手練手管なら、「床上手」とか、「テクニシャン」、「巧み」なども類語として知られています。

「手練手管」の英語表現

手練手管を英語表記すると、「Wiles」になります。これは、英語で、「たくらみ」を意味する言葉です。まさに、手練手管を表す単語でしょう。

また、「手練手管を弄する」という言葉を英語表記にすると、「use one's charm」になります。主に、女性がたくらみを持っているときに使われる英語です。

「手練手管」の使い方《例文紹介》

手練手管の使い方を例文で紹介します。普段の話し言葉で、「手練手管で~・・・。」などのように使うことはあまりないでしょう。しかし、手練手管の使い方を知っておくと、人との会話を楽しむことも可能です。

特に、年配の人と会話をすることが多い人は、「彼女の手練手管にハマってしまいました・・・。」などのように言うと、笑いをとれて、その場を和ませることもできるでしょう!

 

親が手練手管を使って学習塾に私を通わせている

手練手管の例文1つめは、「親が手練手管を使って学習塾に私を通わせている」です。これは、親が子供に勉強させたいけど、子供が勉強をするのを拒否するため、なんとかして学習塾に行かせたいと思ったときに使った技です。

例えば、「夏期講習だけ行ったらお小遣いあげる!」といって入塾させ、その後も継続して行かせるように仕組むなどです。親からしたら、子供のためを思ってなんとか練った作戦でしょう。

しかし、子供からしたら、「親の手練手管に騙された。」となるのです。この例文を使う子供はいないでしょうが、親の巧みにハマる子供の気持ちを表している例文になります。

上司の手練手管でやりたくない仕事をしている

手練手管は、仕事でも使える言葉です。例文としては、「上司の手練手管でやりたくない仕事をしている」などのことです。

上司が「これは誰に引き受けさせようか・・・。あ!あいつにしよう!」と、面倒な仕事を押し付けてくるときに、「君にやってほしい。」とか、「期待している」などの言葉で相手をその気にさせるものです。

上司に頼られて嬉しくて引き受けたけど、実はやりたくないし、大変すぎる仕事で、「上司の手練手管に乗ってしまった・・・。」という事を意味する例文になります。

異性の手練手管にまんまとハマってしまった

手練手管は、恋愛でも使われる言葉ですが、恋愛でこそ、使われる言葉と言ってもいいでしょう。例文としては、「異性の手練手管にまんまとハマってしまった。」です。

恋愛相手に夢中になったはいいものの、相手は何も思っていなく恋心があると見せかけて近づいてきては、ただのお金目当てだったなどのように、騙されることを言います。

恋愛では、その気にさせるだけさせて、後で手の平返しがあったり、その気にさせて弄ばれたりするときに、手練手管という言葉が使われるのです。

吉原の花魁・遊女の「手練手管」テクニック

吉原の花魁・遊女の手練手管のテクニックを紹介します。まず。吉原の花魁・遊女って何のことだか分からない人も多いでしょう。吉原の花魁・遊女とは、吉原遊郭という男性の社交場にいた遊女のことを言います。

ちなみに、花魁は「おいらん」と読みます。成人式の振袖を花魁風に着る人もいるので、花魁と聞くと、なんとなく遊女を思い浮かべることができるでしょう。

実は昔は、花魁は非常に格式高い遊女でした。その花魁・遊女のテクニックはすごかったと言われています。どんなテクニックがあったのか、今の恋愛に使えるテクニックがあるのか、見ていきましょう!

拗ねて気をもたせる「口説」

吉原の花魁・遊女が使ったテクニックには、拗ねて気を持たせる「口説(くぜつ)」があります。口説の使い方とは、なかなか来てくれない太客に対し、吉原の花魁・遊女が、「そんなに来てくれないならもう知りません!」などのようにわざと拗ねるものです。

拗ねた花魁・遊女に対し、客が「ごめんごめん!怒らないで!」と焦ってしまったり、「そんなに待ってくれていたの?」と期待してしまうのが目的で行うテクニックになります。現在では、ツンデレとして使えるテクニックです。

嫉妬を思わせる「つねられ」

吉原の花魁・遊女が使ったテクニックには、嫉妬を思わせる「つねられ」があります。つねられの使い方とは、「どうして来てくれなかったのー?寂しかったんだから」と言いながら、客をつねると言うものです。

つねられた客は、気持ちが高ぶり、益々、目の前の遊女にハマっていくのです。もちろん、遊女はお金のためであり、本気ではありません。

しかし、嫉妬からつねる行為をするというのが、客にとっては、「自分は特別なんだ!」という気持ちを持つことができるため、ハマってしまうのです。特別感を与えるというのは、現代の恋愛にも活かせるテクニックでしょう。

一心同体を思わせる「髪切り」

吉原の花魁・遊女が使ったテクニックには、一心同体を思わせる「髪切り」があります。花魁・遊女は、長い髪の毛を結っていたのですが、その大事な髪の毛を客に切らせて、切った髪の毛を客に持たせるのが髪切りです。

「私のとても大切なものを、あなたが持っていてください。」というまるで一心同体を思わせるような行為です。これは、最強の思わせぶりでもあるでしょう。髪の毛を持たされた男性は、まるで秘密を持っているような気持ちになるのです。

髪切りは、現在の恋愛に応用しづらいですが、例えば、「ずっと一緒の証のネックレスが欲しい」と言って買わせるなどしたら、髪切りに近い意味を持つ可能性があります。

やりすぎ感で本気にさせる「放爪」

吉原の花魁・遊女が使ったテクニックは、やりすぎ感で本気にさせる「放爪(ほうそう)」があります。放爪の使い方は、自分の爪を取って客に渡すというものです。

かなりの痛みを伴うので、そこまでしてくれる遊女に男性は、「こいつは本気なんだ!」と信じてしまうのです。遊女にとっても、必死の手練手管の1つになるでしょう。

心から思うことを示して本気にさせる「文身」

吉原の花魁・遊女のテクニックには、心から思う事を示して本気にさせる「文身」があります。文身とは、今でいう入れ墨のことです。昔は、起請彫りとも言われていました。

このテクニックの使い方は、遊女が自分の二の腕に、「○○様命」という刺青をいれ、それを本人に見せることで、その人の心を奪うというものです。しかし、本当に入れ墨を入れてしまっては、他の客に怒られてしまいます。

そこで、遊女は油性の墨で書いてあたかも入れ墨を入れたかのように振舞っていたのです。まさしく手練手管のテクニックです。

出し惜しみで飽きさせない「おさしみ」

吉原の花魁・遊女のテクニックには、出し惜しみで飽きさせない「おさしみ」というものがあります。おさしみは、今でいう「キス」のことです。遊女が客にキスをすることはありましたが、稀なことでした。

なぜなら、毎回キスをすると価値が下がるからです。遊女からのおさしみが欲しくて、男性は必死になります。この必死にさせる心を作るために、出し惜しみして、おさしみの貴重価値をあげるテクニックを遊女は使っていたのです。

今でも、女性は恥じらいがあったり、慣れがないほうが男性をドキドキさせることができるので、この出し惜しみテクニックは学んだほうがいいでしょう。

心が結ばれるかのような「起請誓紙」

吉原の花魁・遊女が使ったテクニックには、心が結ばれるかのような「起請誓紙(きしょうせいし)」があります。このテクニックの使い方は、三枚の紙を用意し、「私はあなたのものです。」のような文章を三枚全てに書きます。

そして、自分と男性が1枚ずつ持ち、残りの1枚は神社で神様に預けるというものです。これはもう、一生を誓ったかのような行為で、まるで婚姻届を提出するような雰囲気があります。

ここまでして、男性に気持ちがあることを伝える遊女も、必死に手練手管を使っていたのでしょう。

手練手管を恋愛で使うのはズルい?恋愛上手?

手練手管は、現在でも恋愛で使う人はいるでしょう。わざと相手に思わせぶりな態度をして、相手をその気にさせるのが上手な人っています。

しかし、手練手管を恋愛で使う人って本当の意味での恋愛上手になれているのでしょうか?使い方を間違うと違う方向に行きそうですが、大丈夫なのでしょうか?

思わせぶりな行動だけならズルい!

本気の思わせぶりで手練手管を使う人は、かなりズルい人でしょう。モテたい願望が強く、男性を弄んでは楽しむタイプです。中には、男性をお金でしか判断しない人もいるでしょう。

そのため、手練手管を変な使い方で駆使し、人の恨みを買うこともあるはずです。手練手管とは、騙すというニュアンスも含まれているので、確かに使い方としては合ってはいても、人として間違えているのです。

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本気で狙った相手に使うなら恋愛上手!

本気で狙った相手に手練手管を上手に使う使い方で落としていく人は、恋愛上手です。この場合の手練手管には、騙すという心情よりも、駆け引きの心情のほうが強くなるでしょう。

押してダメなら引いたり、押したら相手が乗ってきたけど、わざと引いたりなど、相手に満足感をなかなか与えずに、自分にハマらせていくのです。

毎回、自分から好きになった男性のはずなのに、男性側から告白させている女性は、手練手管の使い方が上手な可能性が高いでしょう!

【番外編】花魁と太夫

花魁とよく間違えられる「太夫(たゆう)」という女性がいた事をご存知ですか?花魁も太夫も、格式高い女性のことなので、同じ意味を持つと思う人が多いのですが、違うものになります。

花魁と太夫の違い

花魁と太夫の違いですが、まず、花魁とは、吉原の遊女の中で位が高い人のことを言います。そのため、遊女から慕われ、憧れも持たれているような姉貴分を花魁というのです。

一方、太夫は、女歌舞伎の芸者のことで、遊女の中でも最高の位を持つ人のことを言います。いわゆる、手が届かない高嶺の花のような人を太夫というのです。

太夫は、どこにでもいたわけではなく江戸、大阪、長崎、京都にいました。しかし、後に太夫の位はなくなり、花魁が主に使われるようになったのです。

花魁と太夫の名前の由来

花魁の名前の由来は、遊女たちが、「おいらの姉さん」と呼ぶのを略したとか、騙すテクニックから「尾はいらん」という言葉がおいらんになったなど、様々です。

太夫の名前の由来は、女歌舞伎の称号から来ているものとされています。しかし、詳しいことまでは分かっていません。

手練手管を駆使する人は頭の回転が早い!

手練手管について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。手練手管って言葉の意味を知ると、ちょっと怖い!と思わされる人もいるでしょう。

確かに、恋愛で手練手管を使われるのは怖いことです。しかし、昔の女性たちは、手練手管を使うことで、その地位を高めてきた部分もあるのです。

そう考えると、手練手管は今の女性の社会進出をサポートした知恵でもあるということです。手練手管を駆使する人は、賢い人です。おそらく、昔から、頭の回転が早い人が手練手管を使っていたのでしょう。

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