何度も同じことを繰り返す心理や特徴とは?
何度も同じことを繰り返すのは、どういった原因があるのでしょうか?同じことを繰り返す、または同じ言葉を何度も繰り返す。恋愛で同じパターンを繰り返す。そういった繰り返しの原因を、心理面や性格的特徴、またスピリチュアルな観点からも解説していきます。
目次
同じことを繰り返してしまうことってない?
なぜか同じことを繰り返すことって、ありませんか?日常生活だけでなく、恋愛や仕事に関わることまで、いつも同じミスや失敗を繰り返す。または、同じ言葉を何度も繰り返すというパターンもあるでしょう。
本人が自覚している場合もありますが、それでも同じことを繰り返すのを止められない。こういった言動には、どのような心理的な意味や特徴があるのでしょうか?
同じことを繰り返す心理や、性格的な特徴、向いている仕事をまとめてみました。また、スピリチュアルな観点からも解説してみます。
何度も同じことを繰り返す人の心理
ミスをしたり、失敗した場合、人はそこから何かを学び、次は同じことを繰り返さないようにしようと努めます。
でも、どうしても同じことを繰り返してしまい、そのサイクルから逃れられない人もいます。そういう場合、心理的なことが原因の場合も考えられます。
同じことを繰り返す人の心理的な特徴について解説していきます。
不安から失敗を恐れる
同じことを繰り返す人の心理的特徴として、不安な気持ちが原因とも考えられます。失敗を過度に心配しすぎてしまうのです。
ミスや失敗は人間なら誰しもあることです。それを冷静に受け止めて、原因と対策を考えることが、次のステップアップにつながるものです。
でも、「失敗したらどうしよう」、「今回も同じことを繰り返すのではないか」という不安な気持ちから始めてしまう人もいます。原因はプレッシャーやプライドの高さなど、人それぞれの性格もあります。心配しすぎて、結局、同じことを繰り返してしまうのです。スポーツ選手のイメージトレーニングの逆パターンと言っても良いでしょう。
周りを気に掛けない
周囲のことを気に掛けない人は、たとえ自分の言動が他人に迷惑となっても、同じことを繰り返します。他人に迷惑にかけているという自覚がない場合もあります。あるいは、わかっていながら繰り返す人もいます。いずれも他人が嫌だと思うことでも、同じことを繰り返すことに反省や後悔がありません。
年を取るとこの傾向が強く出る人もいます。身近な人が親身になって助言するなどしない限り、開き直ってしまう人もいます。
責任転嫁する
同じことを繰り返す人の心理的特徴として、起こったことは自分の責任ではないと考える場合もあります。たとえば、仕事で何度も同じミスを繰り返しても、前回は部下の準備が悪かったからだし、今回は上司の指示が十分でなかったからだと考えたりします。
同じことが繰り返されるのは、そもそもの原因が自分にないと考えているのです。そのため、次回もまた同じことを繰り返す状況となってしまうのです。
過去の心の傷
過去の心の傷が心理的な原因となって、同じことを繰り返す人もいます。たとえば、プレゼンでいつも異常に緊張して失敗してしまう場合。さかのぼって考えると、子供の頃に学校で作文を発表したときに、みんなに笑われた、といった経験があったりします。
過去の嫌な出来事がいつまでも心に傷となって残り、それを思い出すような場面になると、失敗を繰り返す心理的な原因となるのです。
確信を持ちたい
行動以外にも、同じ言葉を何度も繰り返してしまうケースもあります。同じ言葉を繰り返すのは、心理的に確信を持ちたい場合があります。自分が話していることを、相手がちゃんと理解しているか確認しているのです。
同じ言葉を繰り返すことで、確かに相手も内容をより正確に把握できます。また、話している本人も安心できるのです。
同じことを繰り返す人の特徴
「二度あることは三度ある」どころではなく、四度も五度も度重ねて同じような行動を繰り返してまう。そのような人にはどのような特徴があるのでしょうか?
ここでは同じことを繰り返す人の特徴について解説していきます。
計画性がない
計画性がないということも、同じことを繰り返す人の特徴として挙げられます。計画をきちんと立てることの大切さを理解していないとも言えます。そのため、行き当たりばったりの行動となり、同じような失敗を繰り返すことになるのです。
たとえば、旅行のときの忘れ物。日焼け止めを忘れる程度なら、まだ旅先で買えば良いのですが、空港でパスポートを忘れたと気づいた場合は、旅行自体に行けなくなってしまいます。
準備を万端に整える計画性がないと、また同じことを繰り返すことになるでしょう。
失敗から学ばない
失敗から学ぼうとしないのも、同じことを繰り返す人の特徴と言えるでしょう。失敗を失敗として重く受け止めないのです。そもそもなぜ失敗しのか、その原因を考えない人もいます。または、失敗を嫌なこととして、すぐに忘れてしまう人もいます。
ある意味、楽観的とも言えますし、失敗をくよくよ悔やむのもよくありません。ただ、「さあ、気晴らしに飲みに行こう!」だけでは、また同じことを繰り返す可能性があります。
同じことを繰り返さないためには、失敗の原因について考えなければいけません。原因を考えたら、対策も考えましょう。次はそれに気を付けようと努める必要があるのです。
頑固
性格が頑固な人も、同じことを繰り返す傾向があると言えるでしょう。頑固に自分のやり方を変えようとしないのです。
たとえば、ゴルフのフォームを腕のある人から注意されても、我流のフォームでやり続ける人。ボールはいつも右にそれてしまいます。それでもフォームを変えようとしないのです。
自分のプライドやスタイルを貫き通したいという頑固さが、同じことを繰り返す原因と考えられます。
せっかち過ぎる
せっかち過ぎる人も、同じことを繰り返す傾向があります。常に気持ちが急いでいるので、落ち着いて様々なことに考えをめぐらす余裕がないのです。
たとえば、仕事でも気持ちが急ぎすぎて確認作業ができないと、同じケアレスミスを繰り返すことになります。その性急さから、ミスの原因についても考えようとしなければ、いつまでたっても同じことを繰り返すことになります。
遅刻しそうと慌てて家を出たときに限って、忘れ物をしてしまうというのも、急ぎすぎた気持ちが原因と考えられます。急いでいるときこそ、少し落ち着いて行動する必要があるとも言えるでしょう。
恋愛で同じことを繰り返す人の特徴
恋愛でもいつも同じパターンを繰り返す人がいます。たとえば、いつも浮気される。付き合う相手が変わっても、毎回浮気されてしまう。自分の魅力が足りないからだろうか?何が原因なんだろう?
恋愛で同じことを何度も繰り返してしまう人なら、「ああ、またこのパターン」と、真剣に悩んでしまうこともあるでしょう。本人もそのパターンから抜け出したいと願っているのに、なぜかまた同じような恋愛をしてしまうのです。
では、なぜ後悔しつつも同じことを繰り返すのでしょうか?その特徴を見ていきましょう。
尽くし過ぎる
恋愛で同じことを繰り返す人の特徴として、相手に尽くし過ぎることが原因の場合があります。
常に相手のこと考え、相手に合わせ、何をするにも相手次第。すると、自分自身を相手に預けているような状態になります。つまり、心が不安定な状態となってしまうのです。相手がそういう関係を重荷に感じれば、浮気に走ったりもするでしょう。適当にあしらわれたり、DVが繰り返されることもあるかもしれません。
そういう恋愛ばかりをする人は、まずは自分を変える必要があります。相手の顔色をうかがって、一喜一憂するようなところを改めない限り、また同じような恋愛を繰り返すこととなります。
自己中心的
自己中心的な人も、同じような恋愛の失敗を繰り返す傾向があります。自分のことしか考えていないため、相手が変わっても、自己中心的な言動が原因でケンカになったり、別れたりします。
そういう人は、おそらく原因が自分にあるとも考えないでしょう。問題の原因を相手のせいにするのも、自己中心的な人の心理的特徴だからです。
自分が世界の中心であると考えている限り、恋人の気持ちを理解することはできません。歩み寄る柔軟な心がないと、安定した恋愛関係は築けないでしょう。
同じことを繰り返すことにスピリチュアル的な意味もある?
なぜか同じことを何度も繰り返してしまう。これは性格や心理的な要因以外にも、スピリチュアルな意味がある場合も考えられます。自分の心と向き合う必要があるときかもしれません。
では、同じことを繰り返すのには、どのようなスピリチュアルな意味があるのでしょうか?
魂の課題
同じことを繰り返すのは、魂からのメッセージと捉える人もいます。その場合、心の声に耳を傾ける必要があります。「自分はなぜいつも同じことを繰り返すのだろう?」
それは魂からの課題であるとも考えられます。魂はあなたが乗り越えることができると考えて、その課題をあなたに与えているのです。
もう同じ失敗を繰り返したくないなら、「なぜ?」と自分の心をノックしてみるときかもしれません。
引き寄せる
どうしても同じことを繰り返すのは、スピリチュアルな観点から考えると、「自分で引き寄せている」場合もあります。たとえば、いつも人間関係が理由で会社を辞めてしまう。上司のパワハラや、同僚からの意地悪などに遭い、会社を辞めざるを得ない状況が続く。これは引き寄せの法則とも考えられます。
ネガティブなエネルギーは同じ波動を引き寄せます。相手が意地悪だから、あなたも意地悪ということではありません。あなたの中にも何かしら、不満などのネガティブな波動があるということです。
自分を責めることは解決になりません。自分の中のネガティブなエネルギーを解放することで、似た波動を引き寄せることはなくなるでしょう。
同じことを繰り返してしまう人におすすめの仕事
同じことを繰り返す傾向がある人に、向いている仕事というのもあります。逆に向いていない仕事は、臨機応変な対応が求められる仕事とも言えるでしょう。
では、同じことを繰り返す人におすすめの仕事とは、どういうものなのでしょうか?
経理・会計
同じことを繰り返す人は、ひとつのことに飽きずに集中できる力があります。そういう人には、淡々と同じことを繰り返すルーティンワークが向いています。
経理や会計などの事務作業も、基本的なことはルーティンワークと言えます。簿記のルールの原則に従って、同じリストを同じ計算式で埋めていくなど、淡々と細かな作業を続けていくことになります。
たとえ職場が変わることになっても、簿記のルールなどの原則的なところは変わりません。転職してもあまり大きな変化は被らない仕事です。同じことを繰り返すことが好きな人に向いている仕事と言えるでしょう。
工場勤務
工場での流れ作業は、まさに同じことを繰り返す仕事です。何かを組み立てたり、チェックしたり、黙々と同じライン作業を繰り返します。
ただ、これも集中力が必要とされる仕事です。少しのミスでも工場全体のオペレーションに支障をきたす場合があります。それだけ責任も大きいため、同じことを繰り返すのが好きな人には、やりがいを持って取り組める仕事と言えるでしょう。
ルート営業
同じ営業職でも、既存の顧客だけに行うルート営業は、同じことを繰り返すのが好きな人に向いています。新規の顧客の開拓は必要ありません。会社から与えられた対応マニュアルに従い、いつも決まった顧客に対して営業する仕事です。
ただ、既存の顧客であっても、突然の値下げ交渉など、臨機応変な対応が求められることもあるでしょう。長年の付き合いだからと気を抜かず、それなりの対応力は求められる仕事です。
同じ言葉を繰り返す病気
同じ言葉を何度も繰り返す原因として、病気が関係する場合もあります。たとえば、自閉症、精神分裂病、脳炎、パーキンソン症、ピック病などです。病気が疑われる場合は、専門のクリニックでの診断をお勧めします。
では、同じ言葉を繰り返す場合の自閉症のケースを見てみましょう。
自閉症の可能性もありえる?
同じ言葉を繰り返すのは、自閉症の可能性もあります。生まれつきの脳機能の働きが原因と考えられています。
自閉症の子供にはいくつかの症状が見られます。人とのコミュニケーションに障害が見られたり、興味にかたよりが見られる場合もあります。
語彙が少なかったり、または言葉を発しにくいといった特徴があると、相手の言葉をオウム返しに繰り返したりします。自分でも好きな言葉を何度も繰り返すこともあります。
同じことを繰り返す人、あなたの場合は?
同じことを繰り返す人について、様々な角度からお話してきました。人間なら多かれ少なかれ、何度か同じ失敗は繰り返します。口癖で、いつも同じ言葉を繰り返すこともあるでしょう。必ずしも深刻に悩むほどのことでもない場合もあります。
ただ、同じことを繰り返すことの意味について、ちょっと立ち止まって考える。そんな時間が必要なケースもあります。
あなたの場合はどうでしょうか?繰り返し起こっていることの意味を考えると、何かの気づきにつながるかもしれません。