ツーカーの仲の意味や語源とは?ツーカーの仲の人の特徴や使い方も紹介
多くを語らずとも心通じ合う相手と過ごす時間は、とても居心地の良いものです。あなたには「ツーカーの仲」の人はいますか?「ツーカーの仲」の意味や、語源、特徴をご紹介いたします。「ツーカーの仲」という言葉はどういった使い方をするのでしょうか。
目次
良い人間関係を築いて「ツーカーの仲」になろう
学校や仕事、プライベートなど自分以外の人との関わりは多く存在します。周囲の人との関わりの中で生活しているといっても過言ではありません。それだけ、自分に関わる人との人間関係は日々の日常に大きく影響されます。
日常の繰り返しが人生なので、人間関係と人生に対する幸福感は繋がっているといえます。多くの人の悩みは、学校での授業や仕事の内容といったものではなく「人間関係」にあるそうです。
人間関係さえ上手くいけば、日々が心地良いものに変わるのではないでしょうか。「ツーカーの仲」の人があなたに一人でも居たのなら、学校や仕事、プライベートで起こるトラブルにも落ち込み過ぎず、前向きに乗り越えられると思います。
そもそも「ツーカーの仲」とはどういう意味?由来は?
最近、じわりじわりと耳にするようになった方も多いのではないでしょうか。「ツーカーの仲」のツーカーとは一体なんなのか、使い方も気になるかと思います。「ツーカーの仲」の意味や特徴、語源をご紹介いたします。
「ツーカーの仲」という言葉の意味
「ツーカーの仲」と聞くと、まだなかなか聞きなれない人もいるかもしれません。しかし、「あうんの呼吸」という言葉を聞いたことがある人は大勢いるかと思います。
あうんの呼吸ができるような親しい間柄のことを、ツーカーの仲と言います。「ツーカーの仲」の意味は、多くを語らずとも心が通う相手や、気心知れた相手、波長の合う相手との関係を指します。
ツーカーの仲は、あなたと相手との信頼関係の上にしか成り立ちません。お互いの気持ちを汲み取ることができる、しっくりくる相手はとても貴重で心強い存在だと思います。
「つうと言えばかぁ」が語源
昭和40年頃から「ツーカーの仲」という言葉を使う人が出てきたという説があります。「つうっことだ」と相手が言うと「そうかぁ」と言って相槌を打てるような、気心が知れた間柄を指す使い方をすることからはじまったそうです。
「つうっことだと言えばそうかぁの仲」から「つうと言えばかぁの仲」となり、「ツーカーの仲」という言葉になったと言われています。「ツーカー」とはなかなか聞きなれない言葉ですが、語源を知ると納得できますね。
他にもう一つ説をご紹介します。漢字や、漢字の熟語を音読みで読む「漢語」は、明治末期あたりから大正時代にかけて一般庶民にまで大流行したそうです。
その際、気持ちが繋がるような相手との間柄を「通過の仲」というようになり、「通過」が「ツーカー」と砕けた言い方になり、「ツーカーの仲」という言葉になったのではという説もあります。
「ツーカーの仲」の使い方
ウマが合う間柄や、打ち解けた関係などを指す「ツーカーの仲」という言葉は、どういったタイミングで使うことができるのでしょうか。日常会話の中でさらっと言えると、あなた自身のボキャブラリーの幅も広がるのではないでしょうか。
コミュニケーションのエッセンスとして、会話に色どりを加えることができると思います。「ツーカーの仲」の使い方をご紹介いたします。
「ツーカーの仲」を使った例文
「ツーカーの仲」とは、肩ひじ張らない気楽な間柄や、気の許せるもの同士を意味する言葉でもあります。会話のシュチュエーションとしては、人間関係についての話題になった時に使うことが多いと思います。
それでは、「ツーカーの仲」という言葉を使った例文を3パターンご紹介いたします。どのような使い方をするのか、ぜひ参考にしてみてください。
例文①いつも一緒にいる人達に対して
AさんとBさんがいつも一緒にいるので、CさんがAさんに質問しています。
Cさん:「Aさんって、よくBさんと一緒にいるよね」
Aさん:「うん。だってBさんとはツーカーの仲だもん」
例文②効率がいい2人組に対して
仕事をバリバリこなす2人組を見て、周りの人達が2人のことを話しています。
「あの2人、仕事はかどってるよね」
「ツーカーの仲だもん、きっと仕事やりやすいんだよ」
例文③ペアになりたい理由
誰とペアを組むのか、CさんがBさんに尋ねています。
Cさん:「だれとペア組む?」
Bさん:「Aと組むよ」
Cさん:「なんで?」
Bさん:「Aとはツーカーの仲だから、気楽でいいんだよ」
「ツーカーの仲」の人達の特徴
言葉のいらない間柄でいられることは、信頼関係の上に成り立つものです。そんな間柄の人達は、傍から見ても微笑ましいものです。
心が通っているツーカーの仲の人達には、一体どのような特徴があるのでしょうか。ご紹介いたします。
どんな時も一番の味方に
ツーカーの仲の人達は、とても仲良しです。お互いをとても大切な存在として認め合っています。そんな固い絆で結ばれている関係だからこそ、ツーカーの人達が一緒にいる光景は穏やかなのかもしれません。
中途半端な関係だと、何かトラブルがあった場合や、自分自身が追い詰められるような辛い状況になった時に、その人の本性が出てしまい、相手を裏切ってしまったり、自分本位な言動をしてしまうこともあります。
しかし、ツーカーの仲の人達は心が通っている大切な存在同士なので、どんな時も相手の味方になります。お互いがお互いの味方でいるとわかっているだけで、安心感は大きいと思います。そう過ごしていくうちに、ますますツーカーの仲になっていくのです。
距離感が絶妙
人と人とが関わる中で無意識に感じる、縄張りのような意識をパーソナルスペースと言います。パーソナルスペースは、性別や価値観などで人それぞれ違います。
初対面の人や、まだ打ち解けてない人同士がどことなくよそよそしいのも、お互いのパーソナルスペースをうまく理解できていないからかもしれません。しかし、ツーカーの仲の人達は、お互いの心地良い距離感を知っているという特徴があります。
人間はロボットと違い、常に変化しています。心も体調も1分、1秒ごとに変化しているのです。そんな変化する日々の中でも、ツーカーの人達はコミュニケーションをとることがとても上手です。
ツーカーの仲である相手に順応した、言葉や態度の使い方に長けています。そっとしてほしい時、一緒に居たい時などお互いがお互いを思いやるからこそ、相手の心地良い空間を作ることができ、その空間に本人も心地良さを感じるのです。
一緒にいる時の表情
波長が合う相手と過ごす時間は、非常に心地良いものです。肩ひじ張らず、等身大の自分でいることもできる為、変な緊張感とは無縁です。
ツーカーの仲の人達の特徴は、一緒に居る時にお互いとてもリラックスできるので穏やかな表情になることです。人は2つの感情を同時に持つことは難しいそうです。
穏やかな表情でいる為には、穏やかな気持ちでいることが前提です。ツーカーの仲の人達は日々の忙しさの中で、お互いを心のオアシスとしているのかもしれません。
他の人との関わり方
コミュニケーションがしっかりととれて、相性が良かった結果、ツーカーの仲になるのではないでしょうか。ツーカーの仲の人達の共通点は、コミュニケーション上手ということです。
たとえ、ツーカーの仲でない相手と関わる場合でも、相手に不快感を感じさせないスキルを自然と身に付けている人が多いと思います。ツーカーの仲を築くには、自分本位で自己中心的な性格では成り立ちません。相手を思いやるという優しさを兼ね備えた人が、ツーカーの仲になれるのです。
「ツーカーの仲」の人がいない!その理由とは?
もしかすると、「ツーカーの仲」といえる相手がいない人もいるのではないでしょうか。心通わせ、打ち解けた仲になるツーカーの仲の人とは真逆の特徴があることが、原因かもしれません。どういったことが原因で、ツーカーの仲の人がいないのか考えられる理由をお伝えいたします。
余裕がない
自分自身に余裕がないと、相手を思いやることは難しいものです。思いやりから生まれるコミュニケーションは、一人では成立しません。自分以外の誰かに対して、意識を持つことからはじまります。
気持ちにゆとりを持つことが苦手で、周囲を見渡す余裕を作ることができない人は、自分のことだけで精一杯な為、残念ながら周りへの配慮に欠けているのではないでしょうか。ツーカーの仲の人がいないのは、自分しか見えてないからかもしれません。
自己中心過ぎる
自分のことを大切にする事と、自己中心的な考えは違うものです。自分を大切にできないと、相手の事も大切にできないと思います。しかし、それを違った意味で捉えてしまった結果、行き過ぎた自己中心的な言動をする人もいるのではないでしょうか。
ツーカーの仲は、「相手」がいないと成立しません。「相手」も人間なので、自己中心的な言動が目に付く人に対して「ツーカーの仲」になりたいとは思わないのではないでしょうか。
「ツーカーの仲」になりたい人へ
多くを語らなくとも、お互いの心が通じ合える「ツーカーの仲」はとても素敵ですね。誰かとツーカーの仲になることができたのなら、今よりももっと楽しい日々が過ごせるのではないでしょうか。
世の中、お金があればいろいろな物を手に入れることができます。家、食事、洋服など自分自身を満たすことができるモノは沢山あるはずです。しかし、「人の心」はお金で手に入れるのではなく、「心」で手に入れるものだと思います。
ツーカーの仲になりたいと思えるような相手がいること自体、素晴らしいと思います。人との繋がりは日進月歩で日々進化していきます。あなたが誰かとツーカーの仲になれるヒントをご紹介いたします。
意外と盲点な挨拶
ツーカーの仲になる為には、まずはお互いを知ることが必要です。出逢ってすぐに親しい間柄になるということは稀で、コツコツとコミュニケーションを重ねていくことが大切です。
挨拶は、誰にしても不自然にはなりません。近所の人や友達の友達など、ほとんど知らない相手に対してでも使えるコミュニケーションツールです。挨拶からスタートしてお互いを認識するだけで、全く無かったコミュニケーションが活性化することはよくあります。
顔を合わせるたびに挨拶をしていくうちに、一言二言会話をするようになり、そんな日々が積み重なっていくにつれ距離感が縮まるのではないでしょうか。
たかが挨拶と思うかもしれません。しかし、たかが挨拶でも、初対面やよく知らない人、あまり関わりがない人に自分から挨拶をするには、少し勇気が必要です。
日頃から周囲の人への挨拶を心掛けることで、あなたのコミュニケーションスペースはコツコツと広がっていくと思います。ツーカーの仲がいないことに寂しさを感じているということは、あなた自身がコミュニケーションを欲しているからではないでしょうか。
身なりを整えよう
心理学では、人は初対面の10秒ほどで第一印象が決まってしまうそうです。あまりにも短すぎると感じるかもしれませんが、人が本来持っている防衛本能と深く繋がっているからではないでしょうか。
自分にとって危険な相手なのか見分ける、本能のようなものだと思います。もし、あなたが自分の身なりにあまり気を使っていないのであれば、少し気をつけた方がいいかもしれません。ツーカーの仲になれるチャンスを無意識に逃している可能性があるのです。
身なりは周囲に自分をPRすることができます。ツーカーの仲になる為に、無理にだれかと関わろうとするのではなく、自分自身でスタートすることができるのです。
無理をしない
自分自身が居心地が悪いと、相手も同じように感じているということはよくあることです。人はそれぞれ違う人間なので、だれしもと仲良く打ち解けることは難しいと思います。
ツーカーの仲になる為に、今までの日々のルーティーンに少し何か行動をプラスする必要はあると思います。しかし、無理をし過ぎてはいけません。あなた自身が日々を楽しみ穏やかな表情でいることが大切です。
誰でも、眉間にシワが寄ってピリピリしている人よりも、穏やかでなんだか楽しそうに過ごしている人と仲良くなりたいと思うものです。あなたらしさを忘れて、何者かになろうとするのではなく、ナチュラルな笑顔で過ごせるよう心がけることでツーカーの仲になる人が自然とでてくるのではないでしょうか。
笑顔は全てを引き寄せる
さまざまな人間関係の中で、一番居心地が良いのはツーカーの仲ではないでしょうか。気持ちが通じ合い、お互いを思いやれるからこそ、優しい笑顔が自然とこぼれ落ちるのだと思います。
大切な相手の笑顔ほど、癒されるものはありません。ツーカーの仲がいるというだけで、心強くいられて気持ちの余裕が生まれるのだと思います。