睡蓮花(スイレン)の花言葉は?白色やピンクなどの意味や滅亡の由来
あなたは睡蓮の花にどんなイメージを持っているでしょうか。今回は睡蓮花言葉を紹介させていただきます。睡蓮花言葉には、良い意味の花言葉ばかりではなく、ちょっと怖い花言葉もあるようです。どうしてそんなに怖い花言葉ができたのかの由来もみていきましょう。
目次
睡蓮(スイレン)とはどんな花
今回は睡蓮花の花言葉について紹介させていただきます。睡蓮花や睡蓮という漢字を当てるスイレンとは、どんな花か見たことがあるでしょうか。どちらかというとお寺に行ったりしたときにみたことがあるイメージを持っているかもしれません。
しかしもしかしたらそれ、睡蓮ではなく蓮かもしれません。睡蓮と蓮とはどんな違いがあるのでしょうか。今回は睡蓮の花言葉と一緒に、睡蓮とはどんな花なのか、蓮との違いも紹介させていただきます。
睡蓮の名前の由来
睡蓮という花の名前について、まずは紹介させていただきます。睡蓮というのは、「睡眠する蓮」という漢字が使われています。睡蓮というのは、朝に花が開いて、夕方には閉じてしまう花です。
まるで夜になると眠っているようなということから、睡眠する花ということでスイレンという名前がつけられたと言われています。
眠るようなというのは、とてもロマンチックな名前の付け方です。日本人らしい繊細な感性でつけられた名前になるようです。
睡蓮の特徴
それでは睡蓮はどんな特徴があるのでしょうか。睡蓮が夕方花が閉じるというのは、名前の由来で説明をした通りです。
睡蓮の花は、花の中では大柄なのが特徴です。睡蓮の種類にもよりますが、花びらが重なるようになっている花になります。
葉っぱの形は円形に近い形になります。円形ではあるものの、深い切れ込みが入っているのも特徴的です。水辺の花なので、普通葉っぱの裏側にある気孔(小さな穴)が葉っぱの表側にあるのも特徴の1つです。
睡蓮の花言葉
それでは睡蓮の花言葉をみていきましょう。睡蓮を誰かにプレゼントするということはあまりないかもしれませんが、どこかに出かけたときに睡蓮をみかけたら、マメ知識として睡蓮の花言葉を覚えておくのもいいかもしれません。
睡蓮の日本での花言葉
睡蓮の日本での花言葉を紹介していきます。睡蓮には花の色がいくつかあり、花が何色なのかによっても花言葉の意味は変わってきます。
まずは睡蓮の全体的な花言葉の意味から紹介させていただきます。睡蓮の花の色に限らず、全ての花の色の睡蓮の花言葉という意味になります。
信仰
まず紹介する睡蓮の花言葉は信仰です。日本の花言葉ではありますが、由来となっているのはエジプトの話のようです。エジプト神話に登場する花であったことから、信仰という花言葉が生まれたと言われています。
エジプト神話の影響が、日本の花言葉に反映されているというのも、ちょっと面白い花言葉の由来です。日本人にとっても、エジプト神話は親しみのある話の1つだったのかもしれません。
愛情
花言葉というのは、伝説や花の見た目が由来になることが多いのだそうです。睡蓮の愛情という花言葉は、花びらが包み込むような形をしていることに由来しているようです。誰かを守ってくれそうな、優しい花というイメージがあるようです。
確かに睡蓮の花を見ていると、まるで大きな手をした母親をイメージしているように思うことがあります。水の中に浮かんでいるような花であるのも、人の誕生をイメージしているようにも感じるのではないでしょうか。
無垢
睡蓮の中でも白やピンクなど淡い花の色のイメージが由来になっていると思われる花言葉が、無垢になります。幼い子供のような、純粋なイメージが睡蓮の花のイメージにはあるようです。
日本にもともとあった睡蓮は、白く細い花びらの睡蓮でした。そんなか弱い華奢なイメージも、無垢という花言葉の由来になっているのかもしれません。
睡蓮の海外での花言葉
睡蓮というのは、もともとは日本の花ではありません。海外では睡蓮にはどんな花言葉がついているのでしょうか。睡蓮の海外での花言葉と、海外ではどう表記されているのかを紹介します。
purity of heart(清らかな心)
英語で睡蓮はWater lilyと表記されます。直訳すると水の百合になります。百合は海外では聖母マリアの象徴であることから、純潔という花言葉が使われます。
水の百合である睡蓮には、そんな花言葉も由来して清らかな心という意味があるようです。
睡蓮の花言葉「滅亡」の由来
睡蓮の花言葉は色々とありますが、「滅亡」というちょっと怖い花言葉も持っています。睡蓮の花言葉の滅亡にはどんな由来があるのでしょうか。ちょっと怖い花言葉の由来は、話のネタにもなるかもしれません。ぜひ覚えておいてください。
睡蓮は日本ではスイレン、海外ではWater lilyと呼ばれますが、正式な名前はニンファー(Nymphaea)なのだそうです。ニンファーというのは、水辺の妖精であるニンフが由来になっている名前です。
ニンフというのは、ギリシャ神話に登場する妖精です。ギリシャ神話でニンフはヘラクレスの彼女だったそうです。ところがある日、ニンフはヘラクレスに捨てられてしまいます。悲しみにくれたニンフは、ナイル川に身投げしてしまうのです。
ナイル川で命を落としたニンフは、水辺の妖精に生まれ変わります。ナイル川の水辺に人が来ると、ニンフはヘラクレスに捨てられてしまったという恥ずかしさから睡蓮に変身していたそうです。
睡蓮に変身するニンフは、誰かが睡蓮を折ろうとしているのを見ると、睡蓮に潜むといわれる魔物を使って、その者をナイル川の中に沈めてしまうと言われるようになりました。
これが睡蓮に、滅亡という花言葉が加わった由来になるようです。しかし睡蓮には、ナイルの花嫁という素敵な別名もあるようです。
睡蓮の花言葉と意味【色別】
先ほども睡蓮には色々な花の色が色々とあると書きましたが、睡蓮の花の色と花言葉にはどんな意味や関係があるのでしょうか。睡蓮の花の色別の花言葉の意味を紹介していきます。あなたの好きな色の睡蓮の花言葉もチェックしてみましょう。
白い睡蓮
睡蓮の花の中でもポピュラーな色だと言われる、白い睡蓮には花の色のイメージから花言葉の意味が考えられています。
日本にもともとあった睡蓮も、白い睡蓮になります。日本の睡蓮のイメージからも花言葉が考えられたのかもしれません。
白い睡蓮の花言葉は、純粋や純白という意味があります。シンプルではありますが、白い睡蓮の花のイメージにぴったりの花言葉になっているのではないでしょうか。
黄色い睡蓮
黄色い睡蓮の花言葉には、甘美という意味や優しさという意味があります。黄色い睡蓮というのは、日本ではあまり見ることがないかもしれません。大きな黄色い花というのは、ちょっとセクシーだけど、元気なイメージがあるものです。
そんな黄色い花の睡蓮のイメージが、花言葉の意味の由来になっているのかもしれません。
ピンクの睡蓮
ピンクの睡蓮もよく見る花の色なのではないでしょうか。ピンクの睡蓮にはどんな意味の花言葉があるのでしょうか。ピンクの睡蓮の花言葉になるのが、信頼です。
ピンクと信頼というのは、ちょっとイメージとして結びつきにくいですが、睡蓮の無垢というようなイメージとピンクのもつ穏やかなイメージが信頼という花言葉と繋がったのかもしれません。
睡蓮とハスの見分け方
最初にも書いたように、睡蓮によく似ている花に蓮(ハス)があります。漢字で書いても1文字しか違いません。そもそも睡蓮は「睡眠する蓮」ということで名付けられているので、似ているのは当然でもあります。
睡蓮と蓮の違いは、葉っぱと咲いている場所だと言われています。睡蓮は先ほども書いたように葉っぱに切れ込みがありますが、蓮には葉っぱに切れ込みがなく、丸い葉っぱをしているという特徴があります。
さらに蓮の葉っぱは撥水性があります。雨が降ったあと葉っぱを見てみると、蓮の葉っぱの上には雨が玉になって残っていることがあります。しかし睡蓮の葉っぱは撥水性がないので、べたっとしてしまっています。
また睡蓮は水面近くに咲く花であるのに対して、蓮の花は水面からだいぶ高い位置に咲く花になっています。
睡蓮を楽しもう!名所2選
睡蓮の花言葉や花の特徴がわかったら、実際に睡蓮がどんな花なのか見に行ってみるのもおすすめです。睡蓮は5月から10月に咲く花です。花の中では開花時期が長いのも楽しめるポイントになっています。
今回は睡蓮を楽しめる名所を厳選して紹介させていただきます。ぜひ実際の睡蓮を見に行ってみてください。
国営昭和記念公園
昭和天皇御在位五十年記念事業の一環としてつくられた、日本の国営公園の1つです。国営公園のため、祝日には入場料が無料になることもあるようです。
睡蓮だけではなく、たくさんの花がみられることはもちろん、レインボープールや子供の森など施設もたくさんあります。
冬にはイルミネーションが素敵なことでも有名なようです。デートスポットとしても人気の公園になっています。
住所/東京都立川市緑町3173
入園料/大人450円
善福寺公園
東京で睡蓮をみたいと思ったときには、善福寺公園がおすすめです。公園の中には上の池と呼ばれる池と、下の池と呼ばれる池があります。睡蓮をみることができるのは、下の池と呼ばれる池になります。
この池にはおよそ100株の睡蓮が植えられているそうです。善福寺公園の睡蓮は白色の花で、6月から8月が見ごろとされています。睡蓮以外にも、アジサイなどの花を楽しむことができる公園のようです。
公園の中にあるのは白い睡蓮ですが善福寺川寄りにはピンクの花の睡蓮をみることもできるようです。
住所/東京都杉並区善福寺2丁目
清水公園
千葉で睡蓮を見るなら、清水公園がおすすめです。清水公園の中にある「花ファンタジア」では睡蓮だけではなく、季節に合わせた様々な花を楽しむことができます。花ファンタジアは有料ですが、清水公園内にあるさくらや紅葉は無料で楽しむことができます。
清水公園には、花ファンタジア以外にも、フィールドアスレチックやバーベキュー場、ポニー牧場などもあり、子供連れでも1日楽しむことができるレジャー施設になっています。
住所/千葉県野田市清水906
花ファンタジア入場料/大人800円
※季節により異なる
睡蓮は家で育てることができる?
睡蓮は花束などでプレゼントをすることはできませんが、睡蓮鉢としてプレゼントするという方法はあります。睡蓮の苗を手に入れることができれば、あとは鉢などを準備して、睡蓮鉢を作ることができるようです。
睡蓮鉢というのはホームセンターなどでも購入できる鉢になります。内鉢という大きめの平鉢とセットにして育てることができるようです。
睡蓮を苗から育てるという場合には、植え付けるのは3月から7月がいいようです。鉢に粘着性のある土を入れて、液体肥料で育てていくことになります。
睡蓮はおひさまが大好きな植物です。植え付けることができたら、日当たりが多いところにおいて育てていきます。睡蓮を見たことがある人はわかると思いますが、睡蓮というのは水辺というよりは水の中で育つ花です。そのため水やりは必要がありません。
鉢の中の水が蒸発して無くならないようにだけ気をつける必要はあります。水と一緒に、液体肥料を入れることも忘れてはいけません。
大きな鉢を購入したときには、睡蓮だけではなく、金魚などを入れて育てるという方法もおすすめです。見た目が華やかになるという効果もありますが、ボウフラ予防にもなるそうです。
日本にスイレンが入ってきたのは?
今ある睡蓮はほとんどが外国産です。日本にもともとあった睡蓮はヒツジグサ(未草)と言われる睡蓮です。海外からの睡蓮が入ってきたのは、明治時代だと言われています。明治時代に日本に睡蓮を持ち込んだのは、河瀬春太郎氏です。
明治時代に東京に「妙華園」(現在は閉園)という大きな庭園が作られることになり、そのときにアメリカから日本に持ってきて育てたと言われています。睡蓮はとても愛好家が多く、大正時代には睡蓮の同好会が作られるほどだったようです。
睡蓮の人気をさらに高めたのが、二子玉川園の一部にできた「五島ローズガーデン」(現在は閉園)のスイレン池です。当時、五島ローズガーデンを運営していた東京急行電鉄の駅にちなんだ、たまプラーザなどの睡蓮の品種も育てられていたそうです。
睡蓮は魅力的な花!
今回は睡蓮花(スイレン)の花言葉や、白色やピンクなどの意味、滅亡という花言葉の由来などを紹介させていただきました。色々な意味の花言葉を持っている睡蓮は、それだけ日本人に愛されてきた花の1つなのかもしれません。
ちょっと怖いイメージの花言葉が残っているのも、睡蓮のことが好きな人が多かったからこそ、残ってきた名前の由来だったのかもしれません。
良い意味の花言葉も、怖い意味の花言葉もある睡蓮は、とても魅力的な花です。もしもちょっとでも睡蓮のことが気になったのであれば、ぜひ1度本物の睡蓮の花を見に行ってみてください。もっと好きな花になるかもしれません。