2018年12月08日公開
2018年12月08日更新
恩を仇で返すの意味とは?人の恩を仇で返す人の特徴!
恩を仇で返すという言葉の意味とは一体何でしょうか。悪い意味として使われることが多いため、正しい意味をちゃんと知りたい人も多いでしょう。恩を仇で返す人の特徴についても一緒に見ていきましょう!そして恩を仇で返す人にならないようにしましょう!
目次
感謝どころか害を与える「恩を仇で返す」人って?
恩を仇で返す人に出会ったことがありますか?自分が他人から恩を仇で返されたときも不快な気持ちになりますが、知り合いが誰かに恩を仇で返されているのを見るのも不快な気持ちになるでしょう。
恩を仇で返すというのは、ことわざの中でも有名なもので、話し言葉として使われることもあります。しかし、恩を仇で返すとは、どんな意味があるのかしっかり知っているでしょうか?
恩を仇で返すの意味を知り、どんな人のことを表しているのかその特徴も見ていきましょう!
「恩を仇で返す」の読み方や意味とは?
恩を仇で返すの読み方は、「おんをあだでかえす」です。恩というのは、「相手に対する感謝」です。「自分のためにしてもらったこと」や、「優先にしてもらったこと」というのが恩の意味になります。
仇の意味とは、恨みのことを言います。つまりは、恩を仇で返すというのは、人の恩を恨みで返すことを意味しているのです。もっと分かりやすく言うと、裏切るような意味になるでしょう。
人の恩に感謝の気持ちがないとか、色んなことをしてもらっているのにひどい仕打ちをしているなども恩を仇で返すという意味になるでしょう!
「恩を仇で返す」の使い方
恩を仇で返すの使い方は、相手に対して「恩を仇で返す人なんだね。」と使うこともあれば、第三者目線で「恩を仇で返すなんてひどい人だね!」と誰かを励ます意味で使うこともあります。
恩を仇で返すの使い方を把握するためにも、例文をチェックしていきましょう!
「恩を仇で返す」を使った例文
恩を仇で返すを使った例文を紹介します。恩を仇で返すの例文を見ていると、ふつふつとした怒りを感じる可能性もあるでしょう。
それだけ、恩を仇で返すというのはやってはいけないことなのです。例文から、この言葉の意味をより深めていきましょう!
例文①恩を仇で返す
まずは、「恩を仇で返す」をそのまま使った例文から見ていきましょう。例えば、「せっかくしてもらったのに恩を仇で返すなんてひどい!」などのように使います。
他にも、「恩を仇で返すなんて最低な奴だ!」とか「恩を仇で返すことがよくできてもんだ!」などのような例文もあります。
怒りとともに使われるような言葉になるため、この例文には悲しさやイライラがたくさん詰まっているでしょう!
例文②恩を仇で返した
次に、「恩を仇で返した」です。これは、「やってもらったけど、恩着せがましいから恩を仇で返した。」などのように自分からやっていることを意味する文章になります。
他には、「恩を仇で返したつもりは一切ありません。」などのように、自分の意志とは違う結果になってしまったことを説明するために使う文章もあります。
例文③恩を仇で返された
最後は、「恩を仇で返された」です。これは、受け身の文章になります。例えば、「最後まで面倒を見たのに恩を仇で返された気分だ。」があります。
他にも、「恩を仇で返されたので腹立たしい!」とか「恩を仇で返されたのは初めてだ!」などのような文章を作ることもできます。
恩を仇で返す人の心理
恩を仇で返す人の心理について紹介します。恩を仇で返すなんてどんな心理をしているのか?と思ったことがありませんか?普通に考えるとありえないことをしていることになります。
そのため、恩を仇で返す人の心理が本当に分からないと思っている人も多いでしょう。恩を仇で返す人の心理を見てもその気持ちを理解するのは難しいですが、ちゃんとチェックしておきましょう!
してもらったことを当然だと思っている
恩を仇で返す人の心理には、してもらったことを当然だと思っているというものがあります。人が自分にしてくれるのを当たり前だと感じているので、感謝の気持ちがないのです。
なぜ当然だと思っているのかは分かりませんが、よっぽど甘やかされて育っているのでしょう。皆が自分のために動いてくれることがありがたいことというのを全く理解していません。
そして、なぜ感謝しないといけないのかさえも分からないのです。誰にも教えてもらうことができていないとなると、ある意味可哀相な人でもあります。
自分のことしか気にならない
恩を仇で返す人の心理には、自分のことしか気にならないというものがあります。このタイプの人は、自己中心的なので、人に迷惑をかけても自分が不自由しないならそれでいいと思っているのです。
自分が1番かわいいので、いざとなったら簡単に人を裏切ってしまうのです。そして、人を泣かせてしまっても、自分は悪くないと思っています。
こうなったのは仕方がないことだと思っていて、悪気はありませんが、人情もないところが特徴なのです。
してもらったことを忘れている
恩を仇で返す人の心理には、してもらったことを忘れているというものがあります。このタイプの人も、基本的には自分のことしか考えていません。
そのため、人が守ってくれたとか話を聞いてくれたということを全て忘れます。例えば、友達とのトラブルがあったときに話しを聞いてくれた友達がいたとします。
しかし、そのトラブルが解消したら、話を聞いてくれた友達のことを忘れてトラブルがあった友達にべったりになるなどです。話を聞いた友達からしたら、「あんなに相談に乗ったのに。」となるでしょう。
恩を仇で返す人の特徴【性格編】
恩を仇で返す人の性格の特徴について紹介します。恩を仇で返すという言葉通りの性格をしている人というのはいるのでしょうか。
恩を仇で返す人というのは、そういう人でもあるので、何か特徴があるはずです!
感謝することができない
恩を仇で返す人の性格の特徴は、感謝することができないというものがあります。そもそも、感謝さえしていません。感謝することができないので、感謝の気持ちを表明したこともないのでは?と周囲に思わせます。
「普通ここはありがとうって言うでしょ?」というところでも「ありがとう」が出てきません。また、「感謝してたらそんな態度とらないよね?」と思わせえる態度を思う存分取ってきます。
根っから感謝の気持ちがないからできることですが、感謝することができない性格というには損する性格です。そのため、友達や自分を信用してくれる人もいません。
頑固で自分流
恩を仇で返す人の性格の特徴には、頑固で自分流というものがあります。とっても頑固で、周りから色んなアドバイスを受けたとしても、最後には自分流で済ませてしまうのです。
そのため、一緒に頑張っていた人や、アドバイスを送り続けた人からすると「まじで時間の無駄だった。」と感じることが多くなります。
頑固な性格の人は、結果的に頑固さで人を裏切ることもあるのです。
支配的
恩を仇で返す人の性格の特徴には、支配的というものがあります。支配的とは、全てを自分の思い通りにしたいと思うことです。
そのため、調子がいいのです。自分の都合に合わせて、こっちにきたりあっちに行ったりします。しかし、最終的には全部自分の思い通りにならないと気が済みません。
思い通りにいかせるためなら、別に人を裏切ろうが関係ないとも思っているのです。支配できないなら、いらないと思っているでしょう!
恩を仇で返す人の特徴【行動・言動編】
恩を仇で返す人の行動や言動の特徴について紹介します。恩を仇で返す人は、どんな行動や言動をするのでしょうか。
性格が悪いため、もちろん行動や言動にも問題があります。その問題点を見ていきましょう!
言い訳が多い
恩を仇で返す人の言動や行動の特徴には、言い訳が多いというものがあります。何かあるとすぐに言い訳をしてその場を乗り切ろうとするのです。
素直に謝ることもなければ、間違いを認めることもありません。言い訳することに必死になっています。早く認めて謝ったほうが絶対楽になれるのに、言い訳で乗り切ることができると信じているのです。
急に話を変える
恩を仇で返す人の行動や言動の特徴には、急に話を変えるというものがあります。自分が悪いと思うようなことを話されたり、自分に都合の悪いことを話されると、話を変えるのです。
いきなり全く違う話をして、話の腰を折るところがあります。それでうまく逃れることができたと思っているのでしょう。
そのため、恩を仇で返す人とは、ちゃんとした話をすることができないという特徴もあるのです。話し合いにならないのです。
全部人のせい
恩を仇で返す人の言動や行動の特徴には、全部人のせいというものがあります。何か問題が起きたとき、あきらかに自分のせいだとしても、「○○さんが・・・。」と名前を出してまで人のせいにするのです。
この特徴は、恩を仇で返すのが癖になっている人になら、全員持っているものでしょう。自分1人で責任をとることができないですし、そもそも責任を負うのが嫌なのです。
人のせいにして人がこの罪を被ってくれればそれでいいと思っているので、人のせいにするのも苦ではないのです。
恩を仇で返す人の対処法
恩を仇で返す人への対処法を見ていきましょう!いつもやられてばかりでは嫌になるでしょう。対処法をしっかり駆使してください!
一切相手にしない
恩を仇で返す人の対処法は、一切相手にしないことです。もう無視しても構いません。どちらかというと子供っぽいのは相手のほうなので、付き合いきれないという意味で無視していいでしょう。
一切相手にしないほうが、被害を受けにくくなります。相手にするとハメられると思ってください。
深く関わらないようにする
恩を仇で返す人への対処法には、深く関わらないようにするというものがあります。絶対に関わらなければならないことがある場合の対処法です。
表面だけで付き合って、後は心を閉ざしましょう。必ず付け入られてしまうので、深い付き合いは禁物です!
「恩を仇で返す」の類語
恩を仇で返すの類語 |
・恩知らず ・不義理 ・裏切り者 ・義理を欠いた ・売る ・寝返る |
恩を仇で返すの類語には、恩知らずや不義理、裏切り物があります。まさに恩を仇で返すの意味そのものの類語です。
恩知らず
類語の「恩知らず」の例文を見てみましょう!「親の気持ちも知らずに恩知らずが!」とか、「あなたのために時間を割いたのに恩知らずなことをするのですか?」などがあります。
恩知らずというのは、その人の行動や言動に疑問を持ったときに出てくる言葉でもあるでしょう。
裏切り者
類語の「裏切り者」を使った例文を見てみましょう。「人をここまで陥れるなんて裏切り者だ!」とか、「信じて教えていたのにバラすなんて裏切り者!」などがあるでしょう。
裏切り者は、まさに恩で仇を返す人です。1度でも裏切られたと感じた場合は、距離を置いたほうがいいでしょう!
売る
類語の「売る」を使った例文を紹介します。例えば、「あの子は秘密を知っていながらそれを別の人にバラした。人を売るなんてひどい。」などのように使います。
売るというのは、人を売るということなのです。つまりは、裏切る行為そのものです。
「恩を仇で返す」と似たことわざ
恩を仇で返すと似たことわざがあるので紹介します。ことわざというのは、本当に面白いものが多く、ことわざを知っていると役に立つ事も多いので知っておいて損がないでしょう!
ただ、恩を仇で返すと似た意味を持つことわざはできれば使いたくないものです。しかし、知っておくことでボキャブラリーは確実に増えるので、この機会にチェックしておきましょう!
飼い犬に手を噛まれる
恩を仇で返すという同じような意味のことわざには、飼い犬に手を噛まれるというものがあります。このことわざを聞くと、「そんなの常日頃だよ?」と思う人もいるでしょう。
しかし、このことわざの意味とは、目をかけて手をかけて面倒を見たり、すごく可愛がっていた人に裏切られるというものです。
犬に例えていっているだけで、実際は人間に向かって言っている言葉になります。恩を仇で返す行動と同じ意味を持つことわざです。
後足で砂をかける
後足で砂をかけるの意味とは、沢山お世話になった人に対して、別れ際に大きな損害を与えることを言います。ちなみに読み方は「あとあしで砂をかける」です。「うしろあし」ではないので注意してください。
最後の最後で裏切る行為をすることを、後足で砂をかけるといいます。そのため、「お世話になった恩を示すこともなく、後足で砂をかけたな!」などのような使い方をすることができるでしょう!
片屋貸して母屋取られる
片屋貸して母屋取られるとは、自分のものを少し貸しただけなのに全てを取られてしまうことを意味していることわざです。
貸したものが返ってくるどころか、いつのまにかどんどん侵入されて気づいたときには全て取られている!というような状態を意味したものになります。
この片屋貸して母屋取られるとは、自分の立場を取られるという意味で使うこともあります。
獅子身中の虫
獅子身中の虫とは、仏教を重んじているのに仏教の教えを守っていない人を意味することわざです。つまりは、仲間のふりをしながら裏切っている人のことを意味しています。
教えてもらうだけ教えてもらい、自分は全く違う行動をとるとか、恩師のことを裏切るなども、このことわざに当てはまることになるでしょう。
まさに、恩を仇で返すという言葉の意味そのものです。
「恩を仇で返す」人にはならないようにしよう!
恩を仇で返すについて見ていきました。決して気持ちのいい言葉ではありません。しかし、自分はこんな人にならないようにしよう!と心掛けることができるでしょう。
恩を仇で返すような人にならないためにも、恩を感じたときは、深く感謝をすること、そして、絶対に人を裏切らないことを心掛けましょう!