ご期待に添える・沿えるの違いは?期待に添えるようの正しい使い方も紹介

ビジネス用語でもよく使われる『期待に添える・沿える』という言葉ですが、その違いをご存知ですか?また、普段から『期待に添える・沿える』を正しく使えている自信がありますか?ここでは、正しい使い方をマスターして、社会人としてワンランク上を目指しましょう。

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目次

  1. 1「ご期待に添える」と「ご期待に沿える」を正しく使いたい!
  2. 2「ご期待に添える」と「ご期待に沿える」の違いとは?
  3. 3ご期待に添えるの正しい使い方
  4. 4ご期待に添えるの例文
  5. 5ご期待に沿えるの使い方の正しい使い方
  6. 6ご期待に沿えるの例文
  7. 7ご期待に添える・沿えるの類義語
  8. 8正しい使い方で好印象を目指そう

「ご期待に添える」と「ご期待に沿える」を正しく使いたい!

ビジネスシーンでよく使用することのある『ご期待に添える』という言葉ですが、『添える』と『沿える』をなんとなくで使っている人も多くいることでしょう。どちらの『そえる』が適切な表現なのか、考えたことがありますか?そう言われてみると、どちらを使ったら良いのか迷ってしまうかもしれません。

社会に出たら、上司や相手先のクライアント等には失礼のないようにしたい、と皆思うことでしょう。相手を嫌な気分にさせない為にも、『ご期待に添える・沿える』を上手く使いこなして、職場で活かしていきましょう。

「ご期待に添える」と「ご期待に沿える」の違いとは?

そもそも、『ご期待に添える』と『ご期待に沿える』の違いをご存知ですか?

「添える」と「沿える」同じ意味と思って使っている人も、どっちでもいいだろうと思って使っている人もいることでしょう。ふたつの言葉に大きな違いは無いのですが、ほんの少しだけ違った意味合いを持っています。どちらかの言葉が合っていて、もう一方が間違っているというわけではありません。

ですが、シーンによって『期待に添う・期待に沿う』の意味と違いを知り、使い分けることができると、スマートな対応ができるかもしれません。

「期待に添える」と「期待に沿える」は辞典上ではほぼ同義

辞典で『期待に添える』と『期待に沿える』を調べると、ほぼほぼ同じような意味の言葉として出てきます。期待に添えるの同義語や別表記として、期待に沿えるという言葉が載っていることが多いです。

意味としては、「相手に期待された結果を残したり、また期待通りに達成し実行すること」を指します。

ではこの『添える』と『沿える』、ふたつの単語は単独でどのような意味を持っているのでしょうか。その違いを比べていきましょう。

「添う」の意味

『添う』とは、誰かにぴったりとくっつきそばに居るという意味です。また、そこから別の何かが加わる、という意味も持ち合わせています。

結婚したおしどり夫婦が、生涯を共にすることを「添い遂げる」と表現します。入院した家族に「付き添う」時も、こちらの『添う』です。食品に「防腐剤を添加」するのも、何かを加えるという意味合いを持つ『添う』を使用します。

誰かが誰かと一緒にいることや、何かに違う何かが加わる時に『添う』という言葉を用います。

「沿う」の意味

『沿う』とは、「長く継続していることや物から離れない状態」のことを言います。「何か物につたう」という意味も持っています。方針や基準に従って、目的から逸脱しないようにする時もこちらの『期待に沿う』を使いましょう。

『沿う』を使った例文として「川沿いを散歩する」や、「会社の経営方針に沿って仕事を進める」等があります。流れに沿って行動する時も、こちらの沿うを使用しましょう。

ご期待に添えるの正しい使い方

『添う』と『沿う』の違いは分かったことでしょう。『添う』は誰か人や物・物事と共にする、そこに寄り添うという意味を持ちますが、『ご期待に添える』とはどのような時に使用して、どのように使うのが正しいのでしょうか。

ご期待に添えるの意味を理解し、正しい敬語を使えるようになりましょう。

ご期待に添えるは相手の期待の通りにすること

『ご期待に添える』とは、相手の待ち望んでいることや期待に応える意味合いがあります。「ご期待通りに行動いたします、裏切りません!」というようなニュアンスを含んでいます。

こちらが誠意を持って相手に頑張る意思を伝える時に、この言葉を用います。精一杯あなたの期待通りにします、というこちらの努力を表現することが出来るでしょう。

ご期待に添えるようはビジネスシーンに役立つ言葉

ビジネスシーンでは、よくこの言葉を耳にします。顧客やクライアント、また上司に対しても『ご期待に添えるよう〜』という言葉を用いて丁寧に伝えられます。

『ご期待に添えるよう〜』のあとに続く言葉によって、自分の頑張りや一生懸命さを相手に伝えることも出来ますし、謙虚さを伝えることも出来るでしょう。また『ご期待に添えず〜』という言葉を使えば、相手の期待に応えることが難しいかもしれない、ということを正直かつ丁寧に伝えることも出来ます。

ご期待に添えるの例文

では次に、ビジネスシーンで使うことが多い『ご期待に添える』の例文を見ていきましょう。あとに続く言葉によって丁寧さや努力の度合いを相手に示すことが出来ます。

その時のシーンにあったバリエーションを自分の中で持っていると、相手にも良い印象を持たれるでしょう。頭の片隅に覚えておくと、役に立つかもしれません。

ご期待に添えるよう尽力いたします

『尽力(じんりょく)』とは目標を達成する為に、惜しみない努力をすることを意味します。あなたが頑張って期待に応えようと努力していることを、伝えることが出来るでしょう。相手の為に精一杯尽くす、真剣さや真面目さが伝わる文章でもあります。

ご期待に添えるよう努力いたします

上記の『尽力』と類似している表現でもあります。しかし『尽力』は相手の為に尽くす、『努力』は自分の為に頑張るといった意味合いがある為、シーンによって使い分けをしましょう。

人事異動があった際に、「新しい部署でもご期待に添えるよう努力いたします」という挨拶を聞いたことがあるかもしれません。自分で頑張って皆の期待に応える、といった時にこのような言い方をします。

また、尽力の方がより丁寧な表現方法でもあります。上司や取引先等、大事な相手には『尽力』を使った方が、失礼なく相手に伝わるかもしれません。

ご期待に添えるよう尽力する所存でございます

こちらは、一つ目にあった『ご期待に添えるよう尽力いたします』を更に丁寧にした言い方です。精一杯の努力をして期待を裏切りません、といった意味合いがあるので、上司や相手先に自分の最大限の努力を伝えることが出来るでしょう。かなり改まった表現方法ですので、ビジネスシーンを選んで使いましょう。

ご期待に沿えるの使い方の正しい使い方

では『ご期待に沿える』とは、どのような意味を持っているのでしょうか。『ご期待に添える』とは少しだけ意味合いが変わってくるので、正しい使い方を覚えておき、上手く使い分けましょう。

謝罪をする際に使う

相手の期待に応えることができず、それを伝えなくてはいけない時に『期待に沿えず〜』という言葉を使います。「期待に応えることができません」を丁寧に表現した言葉であり、ビジネスシーンでもよく使われます。

基本は、お客様や取引先に対して使う言葉です。相手の希望や意見に、こちらが応えることの出来ない時に使用します。

期待されていることの決意に応える時

「次の試合こそ皆の期待に沿って応えたい」というように、自分の決意を伝えたい時に、こちらの『期待に沿う』を使います。『添う』を使っても決しておかしくはないのですが、周囲の意見も組んだ上での自分の意見を言う時には『沿う』の方が適していると言えるでしょう。

ご期待に沿えるの例文

こちらでは『ご期待に沿える』を使った例文をご紹介します。ビジネスでよく使用される言葉なので、覚えておいて損はありません。

ご期待に沿えるよう努力して参ります

皆さんの期待されていることに応えることのできるよう、頑張っていきます!を丁寧にした言葉です。期待通りに結果を残す、という決意を表す意味でもあります。

また『沿う』は方針や指針に沿って物事を行うことなので、「皆の方針通りに頑張ります」といった意味も含まれています。

ご期待に沿えず申し訳ございません

こちら側の方針と相手の方針に相違があり、思うようにことが進まず、謝罪の意を表す時に使用をします。ビジネス上の謝罪文として、目にしたことのいる人もいることでしょう。

方針や基準に合わず、相手にお断りをする際に使用をします。

「ご期待に沿えるよう」は間違った使い方で注意!

『ご期待に沿えるよう〜』は、上司やお客様の為に、目的を持って行動をしたりする時に使う言葉になります。『添う〜』の方は、誰かをサポートする時に使う言葉になるので、どちらかというと自分より下の立場の人に使う言葉に近いです。紛らわしいですが、間違えないように使い分けることができると良いでしょう。

ご期待に添える・沿えるの類義語

「お力になる」「貢献する」「お役にたつ」「成果を上げる」「要望に応える」「需要を満たす」等があげられます。『期待に添う』は「お力になる」や「貢献する」、『期待に沿う』の方は「要望に応える」「需要を満たす」の方が意味合い的には近いかもしれません。

ビジネスの内容やその時の状況により、適切な言葉があることでしょう。相手に嫌な思いをさせない為にも、シーンに合った使い分けが出来る大人になりましょう。

正しい使い方で好印象を目指そう

『ご期待に添う・ご期待に沿う』の正しい使い方は理解できましたでしょうか?こちらの言葉は主にビジネス上で、上司やお客様、取引先相手に使用する頻度が高い言葉になります。そのような相手とは今後のことも考えて、大事にしていきたい人も多くいるでしょう。

言葉遣いひとつで、物事が大きく変わってしまうこともあります。間違った言葉遣いから誤解が生じ、仕事に支障をきたしてしまうかもしれません。正しい日本語を使って、相手の期待に沿えるよう努力していきましょう。

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