2020年04月29日公開
2020年04月29日更新
好きすぎて殺したい女性の心理!愛しすぎて殺したいのはなぜ?
あなたには、相手のことを好きすぎて殺したいと思ってしまった経験はありますか。好きすぎて殺したい、こんな激しくて悲しい女性の心理や、そんな気持ちになってしまった時の対処法、あなたをそんな気持ちにさせてしまう彼から距離を置く方法などを解説します。

目次
好きで好きで仕方なかったので刺しました
「好きすぎて相手の男性を殺したい」と聞いてすぐに思い浮かぶのは、昭和11年5月に起きた「阿部定事件」ではないでしょうか。阿部定という女性が妻子ある男性石田吉蔵を殺害し、局所を切り取って逃走した事件で、映画にもなりました。
最近では、2019年5月に東京・新宿区のマンションで起きた、ガールズバーの女性店長が通い詰めていた馴染みの男性ホストを刺した殺人未遂事件が記憶に新しいでしょう。
マンションのエレベーターホールに血塗れで横たわる男性。その横にやはり血塗れで座り、タバコを吸いながらスマホを操作している女性の写真がネット上に出回り、この事件は一躍有名になりました。
「好きすぎて殺したい」という女性の心理は、テレビの2時間ドラマの中だけの話だと思っている方も少なくないと思います。しかし、このように現実の世界でも実際に「好きすぎたので殺したいと思った」という動機で事件が起きているのです。
好きすぎて殺したいと思うのはヤバい?
「好きすぎて殺したい」という女性の心理はテレビの2時間ドラマの中だけの話だとしか思えない方も、一度よく考えてみてください。恋愛中の感情は、幸せ、楽しい、嬉しいというポジティブなものだけでしょうか。
同じくらい、もしくはそれ以上につらい、苦しいといったネガティブな感情も湧き出てくるのではないでしょうか。人は、相手を深く愛せば愛すほど、ポジティブな感情とともにネガティブな感情も抱きやすくなるのです。
好きだからこそ苦しい思いもたくさんするのが恋愛なのです。そう考えると、状況によってはあなたにも「好きすぎて殺したい」という感情が芽生えることもあるかもしれません。
好きすぎて殺したいと思ってしまう女性の心理
では、「好きすぎて殺したい」と思ってしまう女性の心理について、紐解いてみましょう。中には、あなたにも当てはまるような心理があるかもしれません。
あの人は私だけのもの:独占欲
相手の人に夢中になってしまっているあなたにとって、大切なのは相手の人だけです。「私はあなただけのものよ」と考えているあなた望むことは、同じく「あなたも私だけのもの」ということになるのは、何の不思議もありません。
相手に対する独占欲が高まって高まった末にたどり着くのが「殺してしまえば私だけのもの」になるという思いです。
つまり、「好きすぎて殺したい」という心理は、強烈な独占欲から生まれてくることもあるのです。
私だけを見て:注目欲
相手の人に夢中になっているあなたには、相手の人しか見えません。相手の人しか見ていないあなたが望むことは、やはり「あなたも私だけを見て」ということでしょう。
たとえ恋愛感情がなかったとしても、あの人が自分以外の人を見ることには我慢ならなくなってしまうのです。自分以外の人を見たり、話したりしているあの人を見るのがつらい、苦しいという感情が高まり、「私以外は見ないで」という思いに変わります。
つまり、「好きすぎて殺したい」という心理は、強烈な注目欲から生まれてくることもあるのです。
私は唯一無二の存在:極端な感情表現
相手の人に夢中になってしまったあなたにとって、「あなたは私にとって唯一無二の存在」となるでしょう。そんなあなたが相手に望むことは、「私もあなたにとっての唯一無二の存在になりたい」ということでしょう。
でも、どうすれば相手にとっての唯一無二の存在になれるのかと思い詰めてしまった結果、「死とはその人にとってたった1度きりの経験。私があの人を殺せば、私はあの人の唯一無二の存在になれる」という発想になることがあるようです。
つまり、「好きすぎて殺したい」という心理は、極端な感情表現の末に生まれてくることもあるのです。
無かったことにしたい:現実逃避
恋愛中は、前述の通り四六時中相手のことを考えているものです。その思いが煮詰まってしまうと、知らず知らずのうちに相手に依存してしまうこともあるでしょう。しかし、あなたの思いと相手の思いの強さが同じだとは限りません。
あなたの思いの強さが相手より優っている場合、あなたにとってはつらいネガティブな感情の方が多くなってくることでしょう。そこから逃げ出すために、なかったことにしたい。そのためには相手を殺すしかない。
つまり、「好きすぎて殺したい」という心理は、どうにもならない現実からの逃避の末に生まれてくることもあるのです。
なお、現実逃避の気持ちから行動に移す場合は、「好きだから殺したい」ではなく、「好きだから死にたい」になることも多いのです。その場合は、相手を殺すという行為ではなく、自傷行為に走ることになります。
現実的には、相手を殺すというのはハードルの高い行為です。そのため、実行に移す人はそう多くありません。しかし、自傷行為の場合は簡単に実行に移してしまうことができます。
このような心理状態になった場合は、自傷行為に走らないよう、しっかりと自分の気持ちをコントロールすることが大切です。
好きすぎて殺したいと思った時の対処法
もしあなたが相手の方のことを「好きすぎて殺したい」と思ってしまったら、どうしますか。どんなに殺したくても、殺すことが犯罪であること、そして殺すことが本当の解決策ではないことに、あなたは気づいているはずです。
相手に対して好きすぎる思いがつのり、つらい思いが膨らんでしまって殺したいという感情が生まれてしまった時に、どのように対処することでその感情を乗り切ることができるのかについて考えてみましょう。
相手から離れるという決意を固める
あなたは、頭の芯の部分では冷静に「殺してはいけない」「殺すことは、自分のためにはならない」ということがわかっています。本当の気持ちは殺したくはないのです。
ただ、頭の中では常に「好きすぎて殺したい」という感情が湧き上がってしまいます。そんな時は、「相手から絶対に離れるのだ」という決意を固めることが大切です。
女性には、相手に依存してしまいがちな傾向があります。その場合は、相手から離れるのは相当苦しいことに違いありません。しかし、意を決して「相手から離れる」ことが大切です。そこから全てが始まるのです。
文字にして気持ちを昇華する
どんなに相手から離れるという決意を固めても、次々と湧き上がってくる気持ちを止めることは難しいでしょう。そこで、湧き上がってくる気持ちをそのまま文字にして昇華することをおすすめします。
形式にこだわる必要はありません。自分の気持ちを小説の形にまとめても良いですし、日記として書き綴っても良いでしょう。
書くという行為は、頭の中の考えを整理することにとても役立ちます。自分の気持ちを書き綴ることで、冷静になり、頭の中を整理し、気持ちを昇華させましょう。
信頼できる人に相談する
「相手から絶対離れるんだ」という決意を固め、それでも湧き上がってくる負の感情を文字にして昇華して、それでも「好きすぎて殺したい」という感情を鎮められない場合は、信頼できる第三者に相談することをおすすめします。
相談相手は、友人や知人、職場の先輩などで信頼できる人で構いません。しかし、「殺したい」という他人から見るとちょっと異常にも思える女性の感情なので、身近な人には相談しづらいと思っても不思議ではありません。
その場合は、専門家のカウンセラーなどを利用することも考えましょう。
気持ちを別の方向に向ける
どうしても「好きすぎて殺したい」という気持ちがおさまらない女性は、相手に依存してしまっているのかもしれません。相手に依存してしまうと、どんなに離れようと決心しても、心の中は相手のことばかりとなってしまうでしょう。
そんな女性は、とにかく気持ちを相手の人以外のものに向けることが必要です。それは、人でも物でも、将来の夢でも何でも構いません。
とにかく、相手の人以外に興味を持てるものを持ちましょう。新しい関心事に気持ちを向け、その事に真剣に取り組む事で、徐々に相手のことに思い悩む時間がもったいないと感じるようになるはずです。
好きすぎて殺したいほどの男性と距離を置く方法
最後に、相手に対して「好きすぎて殺したい」という思いに取り憑かれてしまった女性が、その相手と距離を置くための具体的な方法をご紹介します。
連絡を断つ
「好きすぎて殺したいと思った時の対処法」でも話した通り、とにかく「相手から離れる」という決意を固めることが大切です。そのためには、まず相手との連絡を断つことが必要です。
最低限、携帯の番号やメール・SNSのアカウントを変えましょう。可能であれば、住まいを変えるのも有効な方法です。職場まで変えるのは難しいでしょうが、必要なら職場の同僚や先輩などに協力してもらいましょう。
どんなに固い決心をしても、ふと気が弱くなることが往々にしてあります。そのため、今まで頻繁に使っていた連絡手段はすべて断つというのが最善策になるでしょう。
自分磨きを始める
相手の人以外に関心を向けると言っても、すぐにその対象がみつからないかもしれません。その場合は、まず自分磨きをしてみることをおすすめします。
自分のことをよく見つめ、自分にとって何が必要なのかを考えみましょう。健康、一般常識、専門知識、ファッションセンス等、人によってさまざまですが、あなたに必要なものが必ず何か見つかるはずです。
それを身に着けるよう、まずは自分磨きに専念することから始めると、相手の人に執着していた気持ちが少しづつ自分に向き始め、そこから新しい人生が始まることでしょう。
相手に固執し依存してはいけない
「好きすぎて殺したい」という女性の心理が、テレビドラマの世界だけの話ではなく、いつ自分の中に湧き上がってきてもおかしくない心理だということがお分かりいただけたでしょうか。
万が一そのような心情になってしまった場合でも、冷静になって自分をコントロールすることで、その気持ちから解き放たれて、元の平穏な心理状態に戻ることは可能です。
今回の記事が、多くの女性の恋愛の一助になることがあれば、幸いです。