祓いたまえ清めたまえの意味は効果とは?唱えるルールも紹介
祓いたまえ清めたまえの意味や、祓いたまえ清めたまえの言葉の効果を紹介します。神社で参拝する時にm祓いたまえ清めたまえと唱えている人がいますが、どのような意味で唱えているのかチェックしましょう。神社での参拝のルールもまとめます。
目次
「祓いたまえ清めたまえ」とはどんな言葉なの?
神社などに行くと、「祓いたまえ清めたまえ」と神主さんなどが言っているのを耳にする機会があるかもしれません。「祓いたまえ清めたまえ」とは、どのような意味があってどのような効果があるのかをみていきましょう。
祓いたまえ清めたまえの意味や効果とは?
祓いたまえ清めたまえとはどのような意味があるのでしょうか。まずは、祓いたまえ清めたまえの意味や効果を簡単にまとめていきましょう。
ちなみに、「祓いたまえ清めたまえ」を現代語訳すると「お祓いください、お清めください」となります。
自分自身を言霊で清める
祓いたまえ清めたまえの意味や効果には、自分自身を清めるという意味や効果があります。古くから日本では言霊が信じられてきました。
言霊というのは言葉には力があって、言葉にした事は本当になるという考え方です。現在でも、言霊の力を信じている人は多いと言われています。祓いたまえ清めたまえとは、まがまがしいものを祓い清めるという効果が期待できるのです。
昔はまがまがしいもの、例えば悪霊などを祓う言葉として使われていましたが、最近では運が悪い時に、悪運を払うという意味で使われる事も増えているようです。嫌な事があった時には、祓いたまえ清めたまえと唱えてみるのもいいでしょう。
神様への挨拶
祓いたまえ清めたまえには、自分を清めるだけではなく神様への挨拶の意味としても使われています。手紙文でいうなら「拝啓 貴社ますますご繁栄の事とお喜び申し上げます。」というような一文だと考えていいでしょう。
突然お願い事をするのは失礼だという気持ちから、挨拶の代わりに祓いたまえ清めたまえと声をかけるのです。挨拶のかわりなので、声は大きすぎず小さすぎないというのがマナーになります。
神様への挨拶なので、少し丁寧な言葉になっていると考えると納得できるかもしれません。これからお参りをさせていただきます、お願い事をさせていただきますという意味で「祓いたまえ清めたまえ」が使われているのです。
神様への挨拶という意味もありますが、神様への感謝の気持ちをこめて祓いたまえ清めたまえを言う場合もあります。
「お祓いください、お清めください」という意味ではなく、すでに「祓っていただいてありがとうございます」という意味があるようです。
神様にお願い事をする時には「~なりますように」ではなく「努力をして~できるようになります」というように伝える方法が正しいとされています。神頼みという言葉がありますが、丸投げでは神様からの援助は受けられないかもしれません。
祓いたまえ清めたまえを唱える正しいルール
祓いたまえ清めたまえには、自分を清めて神様に挨拶をするという意味があります。では、どのようなタイミングで祓いたまえ清めたまえを唱えるのが正しいのでしょうか。神社での祓いたまえ清めたまえを唱える、正しいルールを紹介します。
唱えるタイミングは?
祓いたまえ清めたまえを唱えるタイミングは、神社でお参りをするタイミングです。参拝方法は色々とありますが、二拝二拍手一拝で参拝する神社でみていきましょう。
まずは、祀ってある神様に向かって2回お辞儀をします。これが二拝です。その後に2回手を叩きます。これが二拍手になります。この後、「祓いたまえ清めたまえ」を唱えて、最後に1度お辞儀をします。
二拝二拍手、祓いたまえ清めたまえ、一拝の順番という事です。祓いたまえ清めたまえと唱えている時に、願をかけましょう。
唱える回数は?
祓いたまえ清めたまえを唱える回数は、基本的には3回です。神様にもしっかりと聞こえるように、少しゆっくりと唱えるようにします。ただし、初詣などで混み合っている場合、3回唱えるのが難しいという場合もあります。
参拝する人が気持ちよくお参りできるように、場合によっては1回に省略して心の中で3回唱えるという方法もいいでしょう。早口で3回唱えるよりも、ゆっくりと丁寧に1回唱えた方が神様にも伝わりやすいはずです。
参拝する時には拝殿の真ん前で行う必要はありません。少し離れた場所からでも、参拝をする事は可能です。しっかりと3回唱えたいという人は、少し離れた場所から唱え始めるという方法もあります。
神社を参拝する際の注意点
祓いたまえ清めたまえを唱えるタイミングは、神社でお参りをするタイミングです。では、拝殿に行くまでに気をつけなければいけない事はどんな事なのでしょうか。注意点をチェックしていきましょう。
参道は端を歩く
神社を参拝する際の注意点には、参道は端を歩くというものがあります。鳥居をくぐって拝殿まで、道の真ん中を歩いて行くというのはNGなのです。
参拝客が多く、道いっぱいに広がって並んでいる場合は別ですが、参拝客が少ない時には参道の端を歩いて進むようにします。観光スポットの神社であっても、基本的に拝殿までは大声で話しながら歩かないのがマナーです。
参道の真ん中を歩かないのは真ん中は神様が通る場所だからです。参道を静かに歩くのは、神様をびくりさせないためだといわれています。
手水舎で清める
拝殿に行く前に手水舎で清める事も忘れてはいけません。人が多くても、順番を守って清めてから拝殿に向かうようにしましょう。
手水舎には柄杓が置いてあります。少し多めに水を汲んで、まずは左手をすすぎましょう。残った水で右手をすすぎ、さらに残った水で口をすすぎます。
最後に、口に付けてしまった手をすすいで完了です。柄杓には口を付けない事がマナーです。また、できれば何度も水をすくわないで、最初にすくった水で全てを行うようにしましょう。ハンカチは持っていくのがマナーです。
露出の多い服は避ける
神社は神聖な場所です。女性は特に、露出の多い服を避けるのがマナーとされています。細かい理由はわかっていませんが、神様に嫌われてしまうからだと考えられているようです。
また、殺生をイメージするアニマル柄やファーなども身につけていくべきではないといわれています。参道はアスファルトで綺麗に整備されているところばかりではないため、サンダルやピンヒールもよくないでしょう。
階段が多い神社もあるので、転ぶことがないようにスニーカーなどで訪れるようにするのがおすすめです。
御朱印はお詣りの後
御朱印巡りをしているという人もいるかもしれません。拝殿が混んでいると、先に御朱印をもらってから参拝をしようと考える人もいるかもしれません。
混雑をしていて、神社の人が先に御朱印をもらうようにとすすめてくれた場合はその指示にしたがいましょう。ですが、基本的には御朱印は参拝の後にもらうものです。
その神社に参拝をしたという証として、御朱印をいただいて帰るのです。御朱印をもらったら、参拝をした気分になってそのまま帰ってしまわないようにしましょう。
気持ちを落ち着かせる時にもおすすめ
祓いたまえ清めたまえという言葉は、自分を清める効果や神様への挨拶という意味があります。ですが、自宅で唱える事で気持ちを落ち着かせるという効果も期待できます。
眠る前に気持ちが高ぶっている時には、布団に横になって「祓いたまえ清めたまえ」とゆっくり3回唱えてみましょう。その日、嫌な事があって気持ちが高ぶっているのであれば、嫌な事を払ってくれるかもしれません。
体を清めた入浴後に行う事で、さらに祓いたまえ清めたまえの言葉の効果が期待できるでしょう。体も心も綺麗になる事で、すっきりとする事ができるはずです。
番外編!「祓いたまえ清めたまえ」は略している?
祓いたまえ清めたまえは、神社で参拝する前に唱えるものです。ですが、本来は「祓い給い清め給え。神ながら守り給い幸い給え」と自分の氏名、住所を含めて3回唱えるのが正しいようです。先ほど、祓いたまえ清めたまえの現代語訳を紹介しました。
全文を訳すと、「お祓いください、お清めください。神様のお力によりお守りください、幸せにしてください」となります。神社で祝詞をあげてもらうと、神主さんが自分の住所をツラツラと述べているのも聞いた事があるでしょう。
あそこまでが、「祓いたまえ清めたまえ」のくだりだという事です。とても大事なお願い事がある場合には、正しい言葉で神様にお伝えした方がいいでしょう。
祓いたまえ清めたまえは言霊でもある
祓いたまえ清めたまえの意味や効果についてまとめました。祓いたまえ清めたまえは、神社でよく耳にする言葉ですが、気持ちを落ち着かせたい時に唱える事でも効果が期待できるようです。
神様から力をいただけるように、感謝の気持ちを込めて祓いたまえ清めたまえと3回唱えるようにしましょう。