探究心と探求心の意味の違いとは?仕事で探究心が強い人・自己PRでの使い方
前向きなイメージの言葉、探求心と探究心。実は似ているようで異なっています。探求心をいつまでも持ち続けることは大切なことです。また、仕事に役立つ探究心とは何かを調べてみました。エントリーシートなどに探究心を自己PRして周りとワンランク差をつけてみましょう。
目次
知的探究心が強い人の長所や短所を知ろう
探究心が強いとは一般的にどのようなイメージを持たれるでしょうか。
探究心が強いとは「忍耐強い」「研究熱心」「集中力がある」「物事への関心が高い」「意欲的」などポジティブなイメージがあります。
探究心が強いとは逆のイメージの言葉は何でしょう。例えば「注意散漫」であったり「物事への関心が低い」ということではないでしょうか。あまりいいイメージはないことがわかります。
しかし、探究心が強い人にも、周りの目を気にしない、いつも何かに没頭しているなどの短所もあります。
長所、短所を含め、探究心が強いということは、企業側が働く側に求める、目標を達成するという任務遂行が成し遂げられやすいという強みがあります。
つまり探究心が強いとは自己PRに記入するとしてもいい印象を与えることが出来るのです。
「探究心」と「探求心」の意味の違いとは?
探究心は英語でinquiring mind(研究する)。探求心はquestioning mind(探し求めてたずねる)となります。探究は研究をして物事の本質にたどり着く、一方の探求は探し求めて手に入れようとするという意味で、2つの言葉には微妙な差異があるということです。
今回の特集でその違いについて理解し、是非、探究心と探求心の言葉を日常的に使ってみてください。前向きな気分になること間違いなしです。
探究心の意味
こちらの探究心は、例えば科学的な研究などを行っている方たちには馴染み深いものかもしれません。物事の本質にまでたどり着くには苦労が絶えないかもしれませんが、探究心が強いということは、時にノーベル賞など、大きな功績にたどり着くこともあるでしょう。
また、物事の本質にたどり着くという点では哲学に通じることもあると言えます。哲学の場合深く物事を考察し、本質へと導く力が必要となります。
目標を設定し、本質までたどり着くという結果が出ると、感動もひとしおでしょう。このような結果や功績を求めて探究心を持つということは、かなりの努力、継続力、忍耐力が必要となります。
探求心の意味
さて、目標に向かってという部分は同じなのですが、探究心との違いは本質まで深くたどり着く考察をするかしないか、と言えます。こちらの探求心は子供の時から自然と持ち合わせているものです。研究するというよりは、好奇心を持って物事を追いかけるイメージとなるでしょう。
「探究心」と「探求心」の使い方
探究心と探求心は似ているようで、使い方が異なっています。探求心は研究で本質にまでたどり着くという意味を含んでいます。一方の探求心は好奇心や興味を持ったことを手に入れるまで追求するという意味です。どちらも対象となる目標がありますが、そこにたどり着くまでのプロセスが異なっています。
「探究心」を使った例文
探究心という言葉を使うときのポイントは研究し、本質にたどり着くイメージを持つことです。
例文① 医療品メーカーの研究開発チームに携わるために、探究心を持って大学で研究している
研究開発に対する探究心はおのずと本質にまでたどり着く意味の、探究心を使います。研究し分析することによって、深く知識や結果を得るという意味です。
例文② 国語辞典を出版するには、言葉への探究心が必要不可欠だ
国語の言葉を研究するということも、単純に追い求めるだけではなく、分析や結果にたどり着くことが必要となり、探究心を使うことになります。
「探求心」を使った例文
好きなものや夢を追い求めることを探求心という言葉を使って表します。この探求心は研究で追究していくなど難しく考えるのではなく、目標に向かってとにかく進んでいくというイメージになります。
例文① 子供のころの探求心を忘れずに大人へと成長した
子供のころに持っていた探求心は研究するという難しさははらんでいません。夢を追い求めるように、欲しいものや目標を追いかけ続けるという意味です。
例文② 様々な場所へ旅行するほどカフェへの探求心を持っている
カフェへの探求心も興味を持って追い求めるという意味からきた言葉なので、研究ではなく単純に情報を集めて追い求めるイメージの探求心を使います。
探求心が強い人の特徴
似ているけど少し違った意味を持つ探究心と探求心ですが、今まで説明した探究心は、実は探求心がベースとなって伸びていくものです。探求心(探し求める力)は誰でもが持っている力です。これは生きるための原動力になっている力でもあります。
難しく考えず、まずは簡単に、探求心を高めてみてはいかがでしょう。ここでは探求心が強い人の特徴をまとめてみました。
好きなことを追い求めている
探求心が強い人は、自分の好きなことをがむしゃらに追いかけています。既に楽しい趣味があるという方は、継続して好きなことを楽しんでいきましょう。彼らはリラックスやリフレッシュにつながることが得意なのです。
目標のため、時には周りの目を気にしない
時々、周りの目が気になって好きなことに打ち込めないという人がいますが、そんな時は鈍感力が大切です。思うほどみんな人のことを考えて生きているわけではありません。どうせ、同じように過ごすなら自分の好きなことに探求心を発揮しながら生きていく方が得なのです。
チャレンジを繰り返して楽しむ力を持っている
最初からすべて100%探求心を発揮できる趣味や目標も少ないかもしれません。そんな時探求心の強い人たちは、嫌いなことでも挑戦して、克服することによってモチベーションをあげます。彼らは探求心を持った趣味や出来事に対する知識を収集する努力をしています。
最初は苦手で掴みづらいものでも、知識を増やすことによって、もっと知りたいとかもっと続けてみたいという好奇心につながっていきます。この好奇心が出始めるとこちらのものです。何度も探求心を持って取り組むことが徐々に簡単になっていくはずです。
趣味を増やすことから探求心を高めている
探求心を高めるためのポイントとして、好きなことを探求することが大切です。好きなことが趣味になれば趣味から仕事へ役立つ探究心へとつながることもあります。
ここで養われた探求心をさらに深く、本質を導くまで継続すれば探究心が強いことにもつながります。好きなことが何もないと困った方は、記事の最後に趣味のランキングを載せてありますので、参考にしてみてください。
「探究心」を長所とする場合の自己PRでの使い方
探究心という言葉が、物事の本質にたどり着くという簡単な理解が出来たところで、探究心が強いという言葉を使って実際のエントリーシートを書くということを提案したいと思います。
老人ホームや福祉施設の調理、栄養士に応募する場合の例文
私は大学で栄養学を専攻してきました。授業では福祉的な観点からも、子供やお年寄りにとって食べやすい食事を考え、栄養学に対する探究心を持って取り組んできました。
特に、従来の料理とは違った、嚥下などに障害がある人のための創作料理なども開発してきました。栄養バランスを考え生活を管理しやすくするだけでなく、健康的な毎日を送れるような食事の提供を目指します。
薬剤の研究、創薬化学への探究心をアピールする
大学で薬学を専攻した私は、創薬化学に大変興味を持って取り組んできました。今後は不治の病といわれている様々な病気に対抗する薬の開発について、更に探究心を深く持ち、新しい治療薬を打ち出していきたいと考えています。貴社の研究に携わり、将来の化学に貢献したいと思います。
宇宙開発に携わるための天文学への探究心を書いてみる
昔から宇宙についての興味関心が深かった私は、人一倍探究心を持って天文学を研究してきました。宇宙工学についての知識を活かし、宇宙開発において未知の部分を探究、解明したいと思います。宇宙への新たなロケットの開発をし、地球の生物を安全に宇宙へと送る方法も開発したいと考えております。
探究心を深めるには
それでは、探究心が強いということを書くだけでなく、実際に身につけるためにはどうしたらいいのでしょうか。中々忍耐力や探究心を高めることが出来ないという人のために、いくつかポイントをピックアップしてみました。
探究心を磨くための三つのポイント
①目標を決める
②趣味を持ち興味を高める
③継続は力なり
この三つをポイントとして押さえましょう。
目標を決める
目標は出来るだけ明確に、ひとつ自分の中でゴールを決めることが大事です。これがぶれてしまうと、探究しようとも続けることが難しくなってしまいます。
この時、最終目標は大きなことでもいいですが、それを達成するまでのプロセスとして、小さなゴールを何個も設定することも大事です。
趣味を持ち興味を高める
一つのことに探究心が強いということを求めるには、一見回り道に思えるかもしれませんが、様々なことに興味を持って幅広い視野で過ごすことが大事です。繋がっていないと思われることの中にも、共通項を見出すことでさらなる探究心につながるヒントにたどり着くことが出来ます。
探究心が強いと感じられる人たちは、趣味人でもあります。趣味としてでも一つのことを極めるということは、探究心が強いということを達成するのにとても役立ちます。
継続は力なり
探究心を高めることで重要なのが継続する力です。探究心が強いというゴールを達成するには長い道のりは避けて通れません。飽きっぽさを持っていては前に進めなくなることもあるでしょう。何よりも継続し、ゴールにたどり着くまでの力が必要なのです。
継続する力をつけるには、問題解決能力を発揮し、立ち直りが出来なければいけません。ピンチの時、発想の転換が必要となってきます。なんども危機を乗り越えてゴールに到達するために、他人と協同することも必要となるでしょう。
探究心が強すぎることのデメリットとは?
過ぎたるは猶及ばざるが如しという言葉のように、探究心が強いと多々困る場面もあるかもしれません。そんな状況を分析してみました。
例えば、一所懸命になるあまり、時間を忘れるまで一つのことに没頭する可能性もありますし、一つを追究するあまり、他人の目を気にせずマニアックな偏りを持ってしまうこともあります。
時間を忘れて没頭してしまうことがある
時間には限りがありますが、探究心が強いあまり、結果が出るまで時間配分をせずに頑張ってしまうことがあります。気が付くと締め切りが迫っているという状況も多々あることでしょう。そんな時はスケジュール管理を最初にきっちり立てておくことが必要となります。
マニアックで変わり者だと思われてしまう
探究心が強い人は、細かいことに人よりもこだわり過ぎていて、周りからマニアックだと思われる節があります。あまりにも意思疎通がはかれなくなってしまわないように、ある程度は周りの状況を理解し、認識しておく必要があるでしょう。
みんなの趣味ランキング
探求心は高めたいけどすぐに趣味が見つからないという人のために、人気の趣味をランキングにしてみました。取り組んでいる人の数も多いため、仲間を増やしたいという人にもおすすめです。この機会に探求心を高めてみましょう。
10位 手芸 ハンドメイド
あなたがモノ作りに興味を持っている人なら、ハンドメイドに探求心持つこともおすすめです。手芸やハンドメイドで世界に一つだけの作品を制作することもいい楽しみになるでしょう。
最近はハンドメイドの作品を販売したり交換したりできるフリマアプリもあります。作った作品を自分だけで楽しむのではなく、人と共有できると幸せを感じられるでしょう。
9位 ゴルフ
ゴルフでは長閑な風景を楽しみながら開放感を持ったプレイができるということが、ほかのスポーツにない楽しみだと言えます。また、会社での付き合いなどにも役立ちますし、自然の中でリフレッシュできます。
体を動かすというだけではなく、コースの形を見ながら次のショットの戦略を練る、頭を使うスポーツでもあります。クラブなどを新調し工夫するのも楽しみになるかもしれません。まだ、ゴルフに挑戦したことない方たちは是非挑戦してみてはいかがでしょう。
8位 将棋 囲碁 ボードゲーム
あなたが頭を使うことが大好きな頭脳派なら、将棋や囲碁、ボードゲームを趣味にしてみるのはいかがでしょう。相手が次にどう切り返してくるかという、予想をしながら対局をすることは緊張感を持って脳をフル回転させる作業です。
また対局することによって人同士のつながりもできますから、孤独になることもなく、対局相手との会話を楽しむことも脳にいいと言えます。
7位 ヨガ ピラティス
体の筋肉やバランス感覚を鍛えたいときに、簡単に挑戦できるのが、ヨガとピラティスです。ヨガは主にストレッチを目的としていて、対するピラティスは筋肉を鍛えるということを目的としています。お家でもマットなどを購入し簡単に練習できることがうれしいですし、習い事としても人気があります。
体を鍛えたいけれど難しいスポーツはできないという方たちにも、気軽に始められることなのでおすすめです。ヨガ教室などでは、リラクゼーションを取り入れたところも多く、ストレス解消もできるでしょう。
6位 ボルダリング
ボルダリングは室内などで、ロッククライミングを体験できる全身運動です。登るのにかなりの筋力がいりますが、登るルートを設定し、目標を達成できると達成感を感じられます。人気のスポーツなので施設を探して体験してみるのがおすすめです。
達成できるころにはかなりの体力と筋力が身についているはずです。
5位 テニス
大坂なおみ選手の活躍で注目が集まっているテニスですが、習い事や趣味としてもやはり人気があります。子供が通えるスクール、大人が趣味として練習できる場所も整っているので、比較的簡単にチャレンジすることができます。
動体視力や心肺能力も高められるので集中力を高めたい人にとってはとてもおすすめのスポーツです。またスポーツ人口自体も多いのでテニス仲間ができやすいです。
4位 キャンプ クランピング
わいわい仲間とキャンプをする、はたまた一人でキャンプをする。どちらも今人気が高まっています。最近は音楽フェスのライブ会場でキャンプができる場所もあり、自然と音楽を一体で楽しめるイベントも増えています。
テントやアウトドア料理のためのキャンプセット買いにいくだけでもわくわく感があります。子供や仲間との絆も強くなり、探求心も強くなること間違いなしです。自然と触れ合って、心も体も元気になりましょう。
3位 フットサル
仕事帰りの仲間とサークルを作ってフットサルに取り組んでいる人も多いようです。フットサルはサッカーに似ていますが、室内で行います。サッカーのミニバージョンのように捉えるといいかもしれません。
元々サッカーが好きだった人、ブランクがあるけど仲間と体を動かしたい人におすすめです。ネットでもメンバー募集などの記事を見かけますので、興味を持たれたら、是非応募してみてください。週末や、会社帰りに趣味ができるかもしれません。
2位 家庭菜園 ハーブ
お家で野菜を育てたり、ハーブを育てて、今日の晩御飯に使ってみるのはいかがでしょう。今、じわじわと田舎で農業をすることが流行っているようです。家庭菜園を毎日の日課にすれば、自然の中で過ごす時間が増え、心も体もリフレッシュできます。
また、育てているうちに色々な植物に対する興味も湧いてくるはずです。生き物なので一筋縄ではいかないこともありますが、探求心で乗り越えることができると、さらに育てることに愛着がわくはずです。
新しい趣味としておすすめなので、是非挑戦してみてはいかがでしょう。
1位 登山 トレッキング
世界にはいろいろな山がありますが、仲間と一緒に登山に挑戦してみるのもいいかもしれません。身近な山でももちろん構いません。靴や装備を揃えて万全の態勢で臨んでください。自然の中で気づくことや、得られることが沢山ありそうです。
ピクニック気分で小さな山に登るのも楽しいですし、少しずつ高い山に登ることを目標に持てば、次はこの山に登ろうという探求心に繋がりますし、目標を達成することで喜びにつながるはずです。
探求心を育てて、探究心に発展させよう
最初は小さな探求心からでOKなんです。子供のころ好きだったこと、夢中になっていたことの気持ちを思い出してみてください。好きなことを手に入れようとする探求心を高めていけば、次は研究から本質にたどり着く探究心へとつながっていくことでしょう。
探求心が探究心にまで発展している方は是非、就職などのPRに使ってください。会社や周りからの印象が良くなるはずです。
二つの探求心と探究心をうまく使って充実した人生を送りましょう。