順不同の意味とは?対義語や使い方を例文で紹介!

人を紹介する場面で使われることが多い「順不同」ですが、その意味がよく分からない人も多いでしょう。そこで、今回は「順不同」の意味や使い方を確認していきます。さらに、今回は「順不同」の対義語や類義語も紹介するので、語彙力を高めたい人もぜひ注目してください。

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目次

  1. 1「順不同」の使い方をマスターしよう!
  2. 2「順不同」の意味とは?
  3. 3「順不同」の使い方
  4. 4「順不同」とセットで使われることが多い「敬称略」とは
  5. 5「順不同」の類語
  6. 6「順不同」の逆の対義語
  7. 7「順不同」を使う場面の例
  8. 8「順不同」や「敬称略」を使う場合の注意点
  9. 9公の場面で使うことが多い「順不同」は適切に使えるようにしよう

「順不同」の使い方をマスターしよう!

「順不同」は式典や会議などの出席者を紹介するときによく使われる言葉でしょう。しかし、よく考えてみると、「順不同」の意味がよく分からないという人も多いと思います。

そこで、今回は「順不同」の正しい意味や使い方などを詳しく紹介していきましょう。「順不同」をしっかり使えるようになりたい人は、ぜひ注目してみてください。

また、今回は「順不同」の類義語や対義語も紹介します。そのため、語彙力を強化したい人もぜひしっかり確認してみてください。

「順不同」の意味とは?

「順不同」とは規則的な順番になっていないことを意味する言葉です。ビジネスや冠婚葬祭の場面では、多くの人の名前を素早く羅列しなけらばならないことがよくあります。その際に「順不同」は便利な言葉なのです。

また、「順不同」とは、順番が地位や経済力によって決まっていないことを明示する意味もある言葉とされています。そのため、多くの人が集まる公の場で使われることが多いのです。

ちなみに、「あいうえお順」と「順不同」を混同してしまう人もいるでしょう。しかし、規則的な順番を示す「あいうえお順」と「順不同」は全く違う意味の言葉なので、注意してください。

「順不同」の語源

「順不同」とは元々「順序不同」という言葉が短縮されて生まれた言葉です。「順番不同」は、文明開化を迎えた明治時代に仕事を効率化させるために生まれた言葉とされています。

当初はあまり一般人が使う言葉でなかったそうですが、昭和の初め頃になると一般人の使うようになったそうです。その後、現代に至るまでに「順番不同」は「順不同」と短縮されて使われるようになりました。

「順序不同」の語源には諸説あるので、興味がある人はこの他の説を調べてみてください。

「順不同」の使い方

「順不同」とはどのように使うべき言葉なのか、確認したいという人も多いでしょう。「順不同」の使い方も確認していきたいと思います。

一般的に「順不同」は、冠婚葬祭やビジネスにおける来賓紹介やメンバー紹介で使われることが多いのです。しかし、「順不同」は人名以外の物事を列挙したいときにも使うことができます。

そのため、何かを手早くリスト化したいときに「順不同」はとても便利な言葉と言えるのです。以下では、「順不同」を使った例文を3つ紹介していきたいと思います。

「順不同」を使った例文

「順不同」とは、ビジネスや式典などにおいて、規則性の無い順番で人名やテーマなどを並べたいときによく使用される言葉です。以下では、そんな「順不同」を使った例文を紹介していきましょう。

「順不同」をビジネスや冠婚葬祭の場面でスマートに使えるようになりたい人は、ぜひよく確認してください。

例文①順不同で紹介させていただきます

「順不同」は「順不同で紹介させていただきます」というように、大勢の人が集まる公の場面で順不同に並べた人名を紹介するときに使えます。「順不同」には立場や経済力などで順番を決めているわけでないことを伝える意味もあるのです。

そのため、公の場面で規則性のない人名リストを読み上げるときは、例文のように「順不同」を使うようにしましょう。

例文②順不同で列挙いたします

「順不同」は「新商品の内容について、順不同で列挙いたします」というように使うこともできます。ビジネスにおける会議の場面では、時間を短縮させなくてはいけないことが多いでしょう。

そんな時に「順不同」を使うと、素早く自分の伝えたいことが発表でき、時間短縮につながります。時間が無いときに素早く多くの情報を伝えたいときは、ぜひ例文のように「順不同」を使ってみてください。

例文③順不同に一覧します

「順不同」は「出席者については順不同に一覧します」というように、使うこともあるでしょう。多くの人名を不規則にリスト化しており、1人ずつ紹介する時間がないときには、このような例文で周囲の人にリストに注目させることができます。

出席者が多い場面では、ぜひこの例文を使ってみてください。

「順不同」とセットで使われることが多い「敬称略」とは

通常人を紹介する場面では、紹介する人に「さん」や「先生」などの敬称を付けて紹介します。

しかし、多くの人の名前を紹介すべきときに、それぞれの人に適切な敬称を付けていると時間がかかりすぎてしまうこともあるでしょう。また、ビジネスでは紹介する人の役職が分からない場合は、敬称が不明であることもあります。

そのようなときには、敬称を省略する「敬称略」を使うことで、失礼なく敬称を省略することができるのです。「敬称略」には敬称を省くことへの謝罪の意味も込められています。

そのため、多くの人が載っている人名リストの最後に(敬称略)と添えるだけで、失礼さは無くなるのです。

素早く多くの人名を整理したいときには、ランダムに人名だけをまとめて最後に(順不同、敬称略)と添えれば、失礼なくかつ素早く人名を整理できます。そのため、特にビジネスの場面では人名リストに(順不同、敬称略)と明記されることが多いのです。

「順不同」の類語

「順不同」には様々な類語が存在しています。以下の表では、その「順不同」の類語を3つ紹介していきましょう。
 

・無作為
・適当
・不規則

これらの類語は日常的によく聞く言葉ですが、その意味や使い方が怪しいという人もいるでしょう。そこで、以下ではこれらの類語の意味や使い方も詳しく見ていきたいと思います。

偶然に任せる様子を意味する「無作為」

「順不同」の類語の1つである「無作為」とは、意図せず偶然に身を任せて何かをすることを意味する言葉です。例えば「無作為に選び取る」というように、何かを選択する際に使われることが多いでしょう。

また「無作為」は「ランダム」と言い換えて使われることもよくあります。

ちなみに、「無作為」とは「順不同」の類語ですが、「順不同」と同じように人名を紹介する際に使うと、不自然で失礼な印象になってしますのです。そのため、人名を紹介する際は「」は使わないようにしましょう。

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真逆な2つの意味を持つ「適当」

「適当」も「順不同」の類語に含まれます。日常生活で「適当」はよく使われる言葉でしょう。日常生活では「適当」は、いい加減な様子という意味で使われることがほとんどだと思います。

しかし、「適当」とはいい加減である様子の他に、丁度よい様子という真逆の意味も持つ言葉なのです。それは、「適当」が軍隊用語として使われて際に、上官からの質問に「適当です」とごまかすように答えていたことが理由とされています。

現在では「適当」は「適当に進めておく」というように、いい加減な様子を意味する言葉として使われることが多いのです。そのため、何かを紹介するときには、あまり使わないほうがよいでしょう。

ちなみに、よい意味で「適当」を使いたいときは、「適切」と言い換えると相手によい意味が伝わりやすくなります。

無秩序な様子を意味する「不規則」

「不規則」も「順不同」の類語と言えます。「不規則」とは、物事が秩序だっていない様子を意味する言葉です。例えば「不規則な生活は健康に悪い」というように使います。

「不規則」には規則に従わない様子を意味する言葉でもあるので、人名を紹介する場面には適していない言葉と言えるでしょう。

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「順不同」の逆の対義語

「順不同」とは反対の意味を持つ言葉も確認しておきましょう。以下の表では、「順不同」の対義語を3つ紹介したいと思います。
 

・順序立てる
・優先順位
・五十音順

表の中の言葉は、日頃からよく見聞きする言葉でしょう。しかし、これ等の言葉の意味や使い方をしっかり確認したことがある人は少ないとも思います。そこで、以下ではこれらの言葉の意味や使い方を紹介していきましょう。

順番に沿って物事を進めることを意味する「順序立てる」

「順不同」の対義語に含まれる「順序立てる」は、何らかの規則性のある順番に従って物事に対応する様子を意味する言葉です。気息性の無い順番を意味する「順不同」とは、まさに真逆の意味を持つ言葉と言えるでしょう。

「順序立てる」は、例えば「順序立てて物事を考える」というように使います。決められた段階を踏んで何かをするときは、ぜひ「順序立てる」を使ってみてください。

重要性の高さに沿った順番を意味する「優先順位」

「順不同」の対義語である「優先順位」は、重要性の高さに沿った順番を意味する言葉です。例えば「優先順位が高い計画から実行する」というように使います。重要度別に物事を整理したいときには、「優先順位」はぴったりの言葉と言えるでしょう。

ひらがな順に沿った順番を意味する「五十音順」

「順不同」の対義語である「五十音順」は、五十音のひらがなの順序に合わせて、人名や物事を並べることを意味する言葉です。例えば「五十音順に学生の名前を並べる」というように使います。

「あいうえお順」と呼ばれることもあるこの「五十音順」は、「順不同」と同じく特に人名を並べるときによく使う言葉です。そのため、「順不同」と「五十音順」が同じ意味の言葉と思い込んでいる人もいるでしょう。

しかし、実際には「五十音順」は「順不同」の反対の意味を持つ言葉なので、注意が必要です。

「順不同」を使う場面の例

「順不同」は一体どのような場面で使う言葉なのでしょうか?以下では、「順不同」を使う場面を詳しく紹介していきたいと思います。「順不同」を適切な場面で使えるようにしたい人は、ぜひ以下の内容に注目してみてください。

五十音順にできない場合

たくさんの人名やテーマなどを整理したいときには、よく五十音順でリスト化するでしょう。しかし、リスト化したい項目が多すぎて、簡単に五十音順に並べ直すことができないこともあります。

そんなときに、「順不同」を使うと簡単にリスト化することができるのです。

来賓紹介の場合

一般的に、人名は先に紹介されている人の方が立場が上と認識されやすいのです。そのため、畏まった式典の来賓紹介で、規則性なく人名を並べたリストに沿って賓客を紹介してしまうと、賓客に失礼だと思われてしまうこともあります。

「順不同」は、立場や経済力などの順で人名を並べている訳でないことを意味する言葉でもあるのです。そのため、畏まった式典における来賓紹介では、「順不同」と一言添えるだけでこのような誤解を回避することができます。

メール宛先の順番を決める場合

メールの宛先の順番を決めるときにも、「順不同」は役立ちます。複数の取引相手に同時にメールを送る際は、役職順に宛先を並べることがビジネスマナーとされているのです。

しかし、メールを送りたい複数の取引相手それぞれの役職が不明であることもよくあるでしょう。そんなときに立場に関係なく不規則に並べたことを示す「順不同」をメールに付け加えると、取引相手に失礼だと思われる心配がなくなります。

仕事で複数の取引相手にメールを送ることがよくある人は、ぜひ「順不同」を使ってメールしてみてください。

「順不同」や「敬称略」を使う場合の注意点

「順不同」は「敬称略」と一緒に人名を並べる場面で使われることが多いでしょう。しかし、人名を並べる場面で「順不同」や「敬称略」を使うときには、名前を並べる人に対して失礼のないようにしなくてはいけません。

そこで、以下では人名を並べる場面における、「順不同」や「敬称略」の使い方の注意点を紹介していきましょう。

社外の人物には「敬称略」は使わない

仕事関係の規模が大きな式典には、社外の人物もたくさん出席するでしょう。そのような式典の出席者全員をリスト化したいときには、つい「順不同」と一緒に「敬称略」を使いたくなると思います。

しかし、「敬称略」は一般的に社内の人間のみに使う言葉であり、社外の人物にも使ってしまうとかなり失礼な印象になってしまうのです。社外の人物の名前を順不同で並べるときには、敬称を省略しないようにしましょう。

必ず「敬称略」と「順不同」という断りを入れる

スピードが要求されるビジネスシーンで人名を並べるときには、順不同に並べるだけでなく敬称を省略することもあります。しかし、規則性の無い人名の並び方や敬称の省略は、失礼と思われやすいのです。

そのため、忙しいときに人名を並べるときは(順不同、敬称略)と必ず明記したり明言したりして、断りを入れるようにしましょう。このようにすることで、失礼と思われることなくスピーディーに人名を整理することができます。

規則性のある並び方をしている場合は「順不同」を使わない

「順不同」は規則性無く人名が並んでいるときに使うべき言葉です。そのため、役職順や五十音順に人名が並んでいる場合は、「順不同」とは表現しないようにしましょう。

敬称を省略しつつ役職順で人名を並べている場合は、(敬称略)とだけ明記したり名言したりするだけで問題ありません。また、敬称を省略して五十音順で人名を並べている場合は、(五十音順、敬称略)と表現しましょう。

公の場面で使うことが多い「順不同」は適切に使えるようにしよう

今回は「順不同」の意味や使い方について詳しく取り上げました。「順不同」は特に公の場面で使うことが多い言葉なので、意味を勘違いして間違った使い方をしてしまうと、周囲の人に失礼な人と誤解されてしまうこともあります。

そのため、今回紹介した意味や使い方をしっかり把握して、適切に使えるようにしましょう。

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