チーママの意味や語源とは何?スナックのチーママって?
チーママとは、どのような意味があるのかご存知ですか?スナックでは、必ずいるチーママですが、その言葉の意味や語源を知っている人は少ないでしょう。では、スナックで働くチーママとは、どのような立場の人を言うのでしょうか。チーママの意味についてご紹介します。
目次
よく聞く「チーママ」ってどんな人のこと?
スナックに飲みに行ったことがあるならば、「チーママ」と会話した人もいるでしょう。しかし、「チーママ」とはどのような立場で、どんな意味があるのか知っている人は少ないです。
他の従業員よりも上の立場に見えますが、オーナーさんというわけではありません。では、チーママとは、どのような意味があるのでしょうか。
「チーママ」の意味とは?
「チーママ」とは、ママの次に当たる2番手のスタッフのことを指します。日本には多くの歓楽街や、夜のお店があります。キャバクラやクラブ、そしてスナック。「チーママ」はスナックでのNo,2の女性のことを言い、ママが不在時には全責任や、全権を持っている立場ともいえるでしょう。
「チーママ」の「チー」とは、小さいという意味合いになります。それは身体の大きさを指すわけではなく、立場を表す言葉になります。つまり、2番手のママ₌小さいママ「チーママ」になるわけです。
「チーママ」と「ママ」の違い
「チーママ」と「ママ」にはどのような違いがあるのでしょうか。スナックでは、キャバクラのようにボーイと呼ばれる男性スタッフは基本的にいません。ですので、商売を切り盛りする人のほとんどが女性です。
つまり、「チーママ」も「ママ」も女性で、経営権を握りながら、自分がスタッフとしても活躍しているということになります。また、スナックの「ママ」は「オーママ」と呼ぶこともあります。では、「チーママ」と「オーママ」には、どのような違いがあるのでしょうか。
「チーママ」と「オーママ」の違い
「チーママ」と「オーママ」の違いは、その立場の大きさを指します。「オーママ」はオーナーのママ略称で、自分のお金でお店を開いた女性のことを言います。決して、大きいママの略ではないため、勘違いしないようにしましょう。
「チーママ」は、上記でも説明した通り、小さいママの略称です。ここでいう小さいは、オーナーママよりも立場が小さいので、「チーママ」という呼び方になります。「チーママ」は「オーママ」の右腕的存在で、店の中で一番信頼している存在と言ってもいいでしょう。
つまり、「チーママ」と「オーママ」の違いとして、自分のお金でお店を開いたオーナーさんか、そのオーナーの右腕的存在かということになります。
「チーママ」の年齢とお給料とは?
「チーママ」の平均年齢と、お給料はどのような事情になっているのでしょうか。これからスナックで働こうと考えている人は、「チーママ」に適する年齢やお給料をしておいた方が、イメージも掴みやすいでしょう。
また、スナックに限らず、キャバクラやクラブのような水商売では、年齢制限を設けているところも多く存在します。お給料に関してもナイトワークは稼げる印象をお持ちではないでしょうか。では、「チーママ」の平均年齢とお給料についてご紹介していきます。
平均年齢
「チーママ」の平均年齢は、場所によっても変化はありますが、基本的には30代から40代が多いようです。10代後半や20代の女性は自分をプレイヤーとするキャバクラやクラブで働けるため、その若さで「チーママ」になる人は珍しいでしょう。
キャバクラやクラブでは20代後半になってくると、ベテラン枠にされるため、卒業された女性が「チーママ」になる場合が多いです。ですので、30代から40代が平均年齢になりやすいでしょう。
また、それ以上の年齢になると、「オーママ」よりもお年を召されてしまう可能性もあります。「オーママ」からしても、自分の右腕的存在は年上の方よりも年下の女性の方が、
指示などもしやすいでしょう。ですので、「チーママ」の平均年齢は30代から40代が挙げられます。
お給料
「チーママ」のお給料はお店の規模や、どれだけの繁華街かによっても変わってきます。また、お店よりのスタッフですので、売り上げによって給料が変わる場合もあるでしょう。繁盛している大きいお店の「チーママ」ならば、月給が30万から40万前後になるところもあります。
時給に換算すると2000円から3000円相当にもなり、平均的な女性の給与面からすれば、非常に高給です。しかし、それに相当する重労働で精神的にもストレスが溜まる立場でしょう。
また、「チーママ」は、他のスタッフと違い固定給にしているお店も多く見られます。ママの右腕的存在で、お店のNo,2にもなるため、長時間出勤していることが多いです。そのため、時給制よりも固定給の方が給料も減らずに安定がしているということになります。
「チーママ」の特徴
「チーママ」の意味や年齢、給料について説明してきましたが、「チーママ」にはどのような特徴があるのでしょうか。キャバクラやクラブなどは店舗数的にも多いイメージがあり、キャバ嬢の特徴などは容易に想像がつきそうです。
しかし、スナックに行ったことない男性や、働いたことがない女性にとっては、「チーママ」とはどういうものなのかイメージを掴みにくいのではないでしょうか。では、「チーママ」の髪型やファッションについての特徴をご紹介していきます。
チーママの髪型
「チーママ」の髪型は、特徴的で派手な印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。スナックも、れっきとした水商売になりますので、一時期は盛ったヘアスタイルが流行りました。しかし、最近ではあまり髪をアップにしている女性も少なく、それはスナックにも同じことでしょう。
もちろんお店によっても違いますが、基本的に「チーママ」の髪型は自由なところが多いです。女性らしさや魅力のあるヘアスタイルなら問題はありません。例えば、髪をおろして巻くだけのヘアスタイルでも大丈夫でしょう。
しかし、注意点として、あまりにショートヘアだったり、女性らしさを欠如しているヘアスタイルは、「チーママ」以前の問題になります。
チーママのファッション
「チーママ」のファッションはドレス屋のワンピースやスーツ系が多いです。女性らしい身体のラインが出ることが特徴で、飲みに来たお客さんが視覚でも楽しめるようになっています。また、「チーママ」は業界的にはまだ若い方です。
そのため、多少露出があるファッションでも問題はないでしょう。最近ではさまざまなワンピース型のドレスや、スーツも出ていますので、自分に合った「チーママ」のファッションを追求していくのもアリです。
「チーママ」のお仕事
「チーママ」のお仕事には、どのような業務があるのでしょうか。そもそも「チーママ」とは、ママの二番手的存在でもありますが、キャストの一員でもあります。
そのため、接客も視野に入れた仕事内容になり、とてもハードでしょう。では、「チーママ」とは、どのような仕事内容なのでしょうか。
お店での付け回し
「チーママ」のお仕事として、お店での付け回しが挙げられます。付け回しとは、キャストの配置を変えたりする仕事で、お店の売り上げにも直結してくる大事な仕事になります。お客さんの立場からすると、好みの女性の方が楽しく飲めるでしょう。
しかし、好みではない女性が来たり、話が合わない女性が来ると、お客さんはつまらなくなってしまいます。そこで、付け回しの出番になり、そのお客さんの好みを察して、受けそうな女性を配置します。結果的に気持ちよく飲めるので、延長したりボトルを出したりと、売り上げに繋がってきます。
この付け回しという仕事は、長い時間をかけてお客さんを見なければ身につかない技術になります。ですが、No,2の立場の「チーママ」になると、これくらいはこなさなければいけません。
キャストのシフト調整
スナックを含まれた水商売では、キャストの存在が非常に大事になってきます。キャストは商品であり、商品がなければ売り上げを作ることが出来ません。八百屋さんやスーパーのように、商品が物であれば、シフトは必要ありません。
しかし、水商売ではその商品が人になります。ですので、もちろん休みがあったり、勤務希望時間があるでしょう。そのため、そのキャストのシフト調整をして、出勤のバランスを整えるのも「チーママ」のお仕事の一つになります。
水商売のシフトは先1週間を聞いて出勤を組むお店が多いでしょう。ですので、キャストに1週間先のシフトまで聞いて、多い曜日は減らし、少ない曜日は出勤してもらうように促すのも、「チーママ」の仕事になります。
キャストとママの架け橋
「チーママ」が行う仕事には、キャストとママの架け橋のような役割も含まれています。水商売で働いている女性の多くは、何らかの事情を抱えて働いている方がいます。そういった女性の相談を聞いて、ママにも伝えることが必要になってきます。
ママはお店の経営や、常連さんへの対応などでキャスト一人一人と話している時間もありません。そのため、間にいる「チーママ」がキャストの相談を受けて、それを分かりやすく嚙み砕き、ママに報告するという役割も持っています。
キャストの苦手なお客への接客
「チーママ」が行う仕事には、キャストが苦手とするお客さんへの対応も含まれます。お酒を提供するお店では、やはり大小さまざまなトラブルはつきものでしょう。しかし、キャストの中でも、トラブルに対応できる女性もいれば、まったく何も出来ない女性もいます。
「チーママ」はそういった場合に、キャストとお客さんの間にも入り、雰囲気を和らげなければいけません。また、お触りの激しいお客さんに対しても、キャストを守らなければいけませんので、常にお客さんの対応に追われると言ってもよいでしょう。
「チーママ」になるにはどうずればいいの?
「チーママ」になるためには、どうすればいいのでしょうか。今現在、スナックで働いている方や、これから働きたい方にとっては、「チーママ」は目標にもなり、頑張れる動機でもあります。では、「チーママ」になるには、なにをすればいいのかご紹介していきます。
ママの一番の理解者になる
「チーママ」になるためには、まずママの一番の理解者になりましょう。もちろんスキルも大事ですが、ママの信頼なくしては「チーママ」にはなれません。
ママとの会話を大事にして、信頼をされることで、お店の様々なことを任されるようになります。ですので、「チーママ」になるためには、ママの一番の理解者になるようにしましょう。
人間教育が出来るスキル
「チーママ」になるためには、人を教育出来るスキルが必要です。ママに気に入られても、そこに能力がなければ、「チーママ」には、程遠いでしょう。キャストの力を引き出せる人こそ、「チーママ」に向いており、人を教育するスキルは絶対条件になります。
様々なお客さんへの対応スキルと度胸
「チーママ」になるためには、様々なお客さんへの対応スキルと度胸も必要になってきます。スナックはお酒の席ですので、正常な判断を無くしたお客さんがいることが多いでしょう。そのため、様々なお客さんとも会話しなくてはなりません。
意味もなく、途中で投げ出すことも不可能なため、上手にいなす技術がなければ「チーママ」は務まらないでしょう。また、時にはキャストを守るために、お客さんに注意することもあります。ですので、男勝りな度胸も必要になってくるでしょう。
キャストの不満を拾い上げれる器
「チーママ」になるためには、キャストの不満や愚痴も拾い上げれる器が必要になります。キャストと一緒に愚痴を言っているようでは論外になります。キャストの愚痴や不満を上手に聞き出して、なるべくストレスフリーで退勤させてあげるのも、「チーママ」になるためには必要な能力でしょう。
「チーママ」になった際に注意したこと
「チーママ」になった際に、注意すべきことをご紹介していきます。「チーママ」はキャストは給料面から立場まで、全く違うものになってきます。
そのため、お客さんと楽しく飲んでお給料をもらっていたキャスト時代とは違い、「チーママ」になったら注意すべきこともたくさん出てくるでしょう。
ママとはぶつからないようにする
「チーママ」になった際に注意するべきなのは、ママとはぶつからないようにしましょう。キャスト時代はママに不満や愚痴を言っても許されたかもしれません。
しかし、「チーママ」になったらお店側の人間として、ママを支える立場になります。ですので、ママの意見は尊重して、ぶつからないように立ち回りするのも「チーママ」の役割です。
お客さんをより大事にする
「チーママ」になった際は、キャスト時代よりもお客さんを大事にするようにしましょう。キャストと「チーママ」ではお客さんを見る視点が変わってきます。
キャストはお客さんを逃しても、それほど責任は問われません。しかし、「チーママ」になれば経営にも携わっていますので、お客さん一人一人をより大事にしなければならないでしょう。
キャストが働きやすい環境を意識する
「チーママ」になった際には、キャストが働く環境にも注意しなければいけません。特に大きいお店では、女性同士の派閥なども出来る可能性もあります。そのため、皆が働きやすい環境を整えることに注意しましょう。
「チーママ」は中間管理職
いかがだったでしょうか。「チーママ」の意味や仕事内容についてご説明してきました。また、「チーママ」を簡単に表すと、企業の中間管理職のような立場になります。
お店の経営側にいながらも、キャストの教育もしなければいけない、大変なお仕事でもあります。ですので、「チーママ」になるには、それなりの覚悟とスキルが必要でしょう。