攻撃的な人の心理や性格!他人を攻撃する人の付き合い方や対処法

「攻撃的な人」ときいて、パッと思い浮かぶ人はいますか?学校・職場、はたまた電車で同じ車輌に乗り合わせだけの人…。高圧的で失礼な態度をとってきたり、ネチネチと攻め立てたりしてくる「攻撃的な人」たち。彼らはなぜ、「攻撃的」なのか、その心理や対策をまとめました。

攻撃的な人の心理や性格!他人を攻撃する人の付き合い方や対処法のイメージ

目次

  1. 1あなたの周りに攻撃してくる人っている?
  2. 2攻撃的な人の心理
  3. 3攻撃的な性格の人の特徴
  4. 4攻撃的な人に攻撃されやすい人の特徴
  5. 5攻撃的な人との上手な付き合い方
  6. 6攻撃的な人への対処法
  7. 7攻撃的な人が攻撃できないタイプの人とは?
  8. 8【番外編】スピリチュアルでの攻撃的な人の意味と解決方法
  9. 9【番外編】攻撃されたら"マインドフルネス"で心を取り戻す
  10. 10まずは自分の心を守ることが1番大切

あなたの周りに攻撃してくる人っている?

「攻撃的な人」「すぐに他人を攻撃する人」と、きいてパッと思い浮かぶ人はいますか?人数は違えど、1人、もしくはそれ以上思いつく人もいるのではないでしょうか。

もし、「特に誰も思い浮かばないけれど…」という方は、よほど運が良いか、もしくはこれまでに「攻撃されたことがない、または攻撃されていることに気付いていない」のかもしれません。

学校・職場・友人関係・家族、はたまた電車で同じ車輌に乗り合わせたり、すれ違っただけの人…。高圧的で失礼な態度をとってきたり、ネチネチと攻め立てたりしてくる「攻撃的な人」たち。彼らはなぜ、他人を攻撃するのか、その心理や対策をまとめました。

攻撃的な人の心理

他人を攻撃するという行動は、怒りからくるものがほとんどだと思います。ですが、怒りという感情は、実はかなりのパワーを消耗するものなのです。さらに、ほとんどの人は、よほどのことがない限り、他人を攻撃したりせず、自分のなかで、怒りを消化します。

では「攻撃的な人」は、どのような心理状態で、他人を攻撃するのでしょうか。その心理を読み解いてみました。

①自分の思い通りにしたい

「攻撃的な人」は、誰かれ構わず攻撃するわけではありません。例えば上司や目上の人には、むしろ従順である人も多いのです。つまり、攻撃の源である「怒り」をコントロールできる力を、持ってはいるのです。

では、なぜ「怒り」をコントロールせず、直接的な「攻撃」としてぶつけてくるのでしょうか。それは、自分自身の「怒り」をコントロールするのではなく、攻撃することで「相手」をコントロールしたい、思うように動かしたい、という心理からきているのです。

例えば「勝手なルールをつくり、そのルールどおりでないと怒る」、「自分の知らないことがあると許せない」といったような理由で他人を攻撃する場合は、このような心理が働いているといえます。

②自分を守りたい

「攻撃的な人」の中には、自分自身に対しても攻撃的である人が少なくありません。自分自身に対する自信がなく、そのため、「他人からも責められるのではないか」と、常に不安を心に抱えているのです。

そのため、「攻撃される前に、他人を攻撃してやる」という心理から、「攻撃的な人」となってしまうのです。先制して他人を攻撃することで、その人より優位な立場に立ち、自分という存在や立場を、守ろうとしているのです。

③自分に注目してほしい

「攻撃的な人」のなかには、自己顕示欲が強く、「自分を認めさせたい」、「自分の能力を認めさせたい」などと、無意識のうちに、「注目してほしい」という心理が働いている人もいます。

個人間で済むミスの指摘などを、わざわざ周囲に聞こえるように大声で怒鳴る、大勢の前で晒す、といったタイプは、相手を攻撃するとともに、「自分の強さ」を示そうとしているのです。つまり、他人を攻撃することで、自己顕示欲をも満たすのです。

恐ろしいことに、だれかれ構わず喧嘩を売る、校則や公共のルールを破る、無駄に騒ぎ立てるなどといった行動にでるタイプは、周囲から集めた注目が、冷ややかなものであっても、気にしません。悪い意味でも、注目されているという事実に自己満足を得るのです。

④自分自身がストレスを抱えている

「攻撃的な人」の中には、自分自身も、他人から攻撃を受けていたりと、何らかのストレスを抱えている人もいます。それは、職場の上司からであったり、家庭内の問題であったり、はたまた、自分自身のコンプレックスなど、要因は様々です。

自分が受けたストレスを、うまく昇華することができず、そのまま、また他の誰かにぶつけてしまうのです。つまり、攻撃されている人は、「ストレス解消のためのサンドバッグ」にされている状態なのです。

自分の心理状態を保つための行動と言えますが、だからといって、だれかを傷つけてよいというわけではありません。自分自身のストレスは、自分で解決するべきなのです。

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攻撃的な性格の人の特徴

「攻撃的な人」から身を守るためには、その人の心理だけではなく、性格からも、「攻撃的な人」であることを敏感に察知し、先回りする必要があります。そこで、「攻撃的な人」の性格には、どんな特徴があるのか、調べてまとめてみました。

以下が当てはまるような人には、少し、注意を払って接するとよいかもしれません。

①優位に立ちたい・見下されたくないという意識が強い

「挨拶をしても、あからさまな無視をする」、「仕事上でのミスに対し、注意の範疇を超えるようなしつこいダメだしをしてくる」といったような攻撃をする人は、「その相手より、優位に立ちたい・見下されたくない」という意識が強い性格であるといえます。

相手を落とすような行動が多く、「会話の揚げ足取りが多い」、「マウンティングともとれるような発言をしてくる」、「他者と比較してバカにしてくる」といったような行動も、その強い意識から、引き起こされるものだと考えられます。

「会話がいつのまにか、自分の自慢話ばかりになる」、「人の悪い面ばかりを指摘する」といった性格の人は、実害はなくとも、「攻撃的な人」予備軍かもしれません。

②被害者意識が強い

「影で悪い噂をながす」、「私にこんなこと言わせないで!と言いながら攻め立てる」といったような攻撃をしてくる人は、「被害者意識」の強い性格の人であると言えます。

前者は、こちらが意図していなくとも、会話の端々や、はたまた無関係な行動から、「自分のことを攻撃している」、「自分のことをバカにしている」と考え、それが不満や怒りとして募り、結果、相手の悪口を吹聴するような行動にでてしまうのです。

後者は、「攻撃される側に落ち度があり、そのせいで自分が攻撃的になってしまっている」というのが言い分です。いずれも、あくまで自分は被害者である、という意識が強く、冷静な判断ができなくなり、過剰な攻撃をしてしまう傾向にあります。

③思い込みが激しく、決めつけがち

「この人は言ってやらないとわからないから」、「お前はこうだから」といったような攻撃をする人は「思い込みが激しく、決めつけがち」な性格の人であると言えます。

上記のような発言は、客観的な事実に基づくものではなく、あくまでその人の主観から発されるものです。その人の事情や、その出来事の背景などを考えず、偏った思い込みだけで、強く攻撃してしまうのです。

そのような人は、ほんの些細な出来事から、過剰に想像を膨らませ、想像だけで怒り、攻撃する、という場合もありえます。はやとちりであったり、人の話を最後まできかないといった性格の人も、これに当てはまります。

攻撃的な人に攻撃されやすい人の特徴

「攻撃的な人」というのは、感情に任せて、無作為に他人を攻撃をしているように見えます。ですが、意外にも、攻撃する人を見極め、選別して攻撃しているのです。それを意識をして行なっているのか、無意識のうちになのかはわかりません。

では、「攻撃的な人」に「攻撃されやすい人」とは一体、どのような人なのでしょうか。「攻撃的な人」というのは、根が小心者である場合が多く、基本的には「自分に反抗してこないであろう人」を攻撃の対象とする傾向にあります。

それは、例えばどのような人なのでしょうか。具体的に、考えてみましょう。「攻撃的な人」に攻撃されやすいかも…、という方は、ぜひご自身とも照らし合わせてみてください。

①新しくコミュニティに参加した人

「ザイオンスの熟知性の法則」というものがあるのをご存知でしょうか。人はただ単純に、目にする回数が多いほど、好意を持つという傾向があるのです。逆を返すと、接触回数が低いほど、高い人に比べて好意度が低い、ということです。

つまり、ただ単純に「よく知らないから」という理由だけで攻撃対象となっている、という場合もあります。また、「攻撃的な人」というのは、自分に自信がない場合が多く、新しく参加してきた人が、自分の立場を脅かすのではという不安を感じるのです。

そして、自分の属するコミュニティに、あとから参加したということで、「自分より立場が下である」という心理も働いて、より攻撃的に接してしまうのではないでしょうか。
 

②1人でいたりと周囲から距離がある人

うまく周囲となじむことができない方もいれば、1人が好きという性格の人もいると思います。ですが、「攻撃的な人」からすれば、その状況であるからこそ、攻撃しやすいのです。

なぜならば、その人を攻撃しても、周囲にその人を守る人がいなければ、自身が反撃される可能性が低いからです。1人でいればいるほど、自分に対する攻撃力が低いとみなされ、ターゲットとされやすくなってしまいます。

ただ、1人でいる人でも、言いたいことは言う、反論すべきことは反論するといった性格の人には、攻撃しません。攻撃するときっちり反撃されるため、避けることが多いようです。同じ1人でも、雰囲気や性格などで攻撃する対象を決める傾向にあります。

③自分より立場の弱い人

「攻撃的な人」は、無意識のうちに「反抗してこない人」を選んで攻撃する傾向があります。例えば、最近話題になった、女性だけを狙ってぶつかる男性や、妊婦や子連れに因縁をつける人たちは、まさに、といったところでしょうか。

また、職場においては、部下や後輩、派遣社員やアルバイトなどがターゲットとされやすく、また、社会においては、店舗で働く店員、問い合わせなどを受けるカスタマーセンター・コールセンターの担当者などが該当します。

「この人には何を言っても大丈夫」「反抗されない」という心理が働くため、攻撃が次第にエスカレートしていくケースもあります。

攻撃的な人との上手な付き合い方

社会で生活するにあたって、「攻撃的な人」を避け続けるわけにはいきません。では、どうやってうまく付き合っていけばよいのでしょうか。ここでは、「攻撃的な人」との、上手な付き合い方について、調べたことをまとめてみました。

個人によって、環境や関係性、性格などがありますから、実際には難しい…ということもあるかもしれませんが、ぜひ、参考にしてみてください。

①"安全な存在である"と認識させる

「攻撃的な人」は、ターゲットを"敵"であると認識しています。理由は様々ですが、自分のなかで「攻撃する理由」をつくりあげているのです。その理由は些細なものが多く、こちらが予期せぬようなことで、攻撃していることがしばしばあります。

被害者意識を強くもっているタイプが多いので、例えば、「(無視したつもりはないのに)無視された」「不愛想にされた」などと、受け手次第の不満を持たれたりします。そうならないためには、挨拶はしっかりとし、笑顔で応対するとよいでしょう。

ただし、顔色ばかりうかがうのは逆効果です。嫌みを言われたり、攻撃を受けたりした際は、笑顔でいる必要はありません。また、お世辞や持ち上げるような発言も不要です。うわべだけの発言が、本心ではないとバレたとき、大変なことになるからです。

②基本的には受け流して"たまに反撃"する

「攻撃」には、受け流すことが一番です。いちいち真に受けて、傷ついていては、心がもちません。「攻撃的な人」というのは、自分自身のうっぷんを、ターゲットにぶつけているだけなので、「なんて、可哀そうな人…」ぐらいの気持ちでいましょう。

もちろん、すべてを受け流してはいけません。相手が事実と異なることや、正論とはいいがたいことで攻撃をしてきたときは、勇気をもって、”反撃”してみましょう。もしかすると、相手も「言い過ぎた」、「しまった」と、思い返すきっかけになるかもしれません。

ただし、注意しなければいけないのは、反撃する際、感情的になってしまうことです。あくまで、冷静に、事実に基づいた意見を述べるようにしましょう。

攻撃的な人への対処法

他人を攻撃する人の心理や性格というものは、わからないものですが、これまでのまとめで、「攻撃的な人」について、少しは理解してきたかと思います。しかし、実際には、どう対処していけばよいでしょうか。対処方法について、まとめてみました。

①攻撃に反応しない

「攻撃的な人」には反応しないことが一番です。例えば、感情的に言い返してしまうと、「敵」とみなされ、もともと防衛本能が強かったり、相手を思い通りにしたい、と考えるタイプは、やっきになってあなたを制そうとする可能性があります。

また、その人独自の勝手なルールを押し付けてきたり、無茶な要求を通そうとしてくる場合にも、決して、応じてはいけません。「攻撃的な人」は「自分に反抗してこないであろう人」をターゲットとするため、さらに要求がエスカレートする可能性があります。

そのような場合は、きちんと正論を述べたうえで、冷静にお断りしましょう。また、お断りするのが難しければ、より強い立場の人に相談したり、友人に助けを求めるなどして、要求を通さないこと、今後、要求をさせないことが大切です。

②人前で対応する

「攻撃的な人」というのは、普段、1人でいる人をターゲットに選ぶ傾向があります。相手に味方がいると、反撃される可能性もありますし、また、その攻撃している内容を、周囲に知られたくない、という場合もあります。

例えば、無理難題を押し付けてくるようなタイプに多く、自分で勝手につくったルールや思い込みで攻撃してくる人には、いったんその要求を飲んでしまったとしても、改めて、人前でその件について、断ったり、相談するふりをして話してみてください。

特に、正義感が強い性格の人の前や、正論を述べてくれる人の前で伝えれば、助け舟を出してくれる可能性もありますし、その人の顔色が気になって、慌てて撤回してくるかもしれません。

③周囲を味方につける

周囲との人間関係を深めておくことで、「この人を攻撃すると、自分の立場が危うくなる」と思わせることも重要です。また、「攻撃的な人」というのは、根が小心者のである人が多いため、仲間や味方が多い人を、ターゲットにはしない傾向にあります。

例えば職場だと、より立場の強い人に事前に相談しておくことで、断るのが苦手な方でも、「(上司)さんの指示で、対応できません」と、断ることができるのではないでしょうか。

また、周囲にそれとなく伝えておくだけで、困っているシーンを見かけたら、助け舟をだしてくれるかもしれません。「攻撃的な人」は、自分の立場を守りたいという意識が強いので、ターゲットに味方がいるという認識をさせるだけでも、強い抑止力になります。

攻撃的な人が攻撃できないタイプの人とは?

これまでまとめた内容から、「攻撃的な人」が、ターゲットを選んで攻撃していることがわかったかと思います。それでは、逆に「攻撃できない」と考えるのは、どのようなタイプの人なのでしょうか。

「攻撃的な人」は、自分が強い態度に出ても平気であると、確信のある時だけ、攻撃的になります。そのため、「自分より地位が上である人」や、「自分より攻撃的な人」、「周囲から好かれている人」には攻撃できないことが多いです。

やはり、自分に自信がないため、自分の立場が危うくなったり、反撃されかねない人には、手をださないのです。いずれも、当てはまらず、困っている方は一度、攻撃されたときに反応せず黙ってみましょう。それだけでも、相手はひるむはずです。

【番外編】スピリチュアルでの攻撃的な人の意味と解決方法

キリスト教においては、「攻撃的な人」がもつ、「自己中心さから出てくる怒り」は、罪とみなされます。そして、自らの自己中心な怒りへの対応に気付き、それを認めることで、自然と怒りが鎮まると説いています。

つまり、逆を返すと、「攻撃的な人」は、「自分自身で気づかなければ、治ることはない」のです。では、本人がその性格に気づくまで、我慢しなければならないのかというと、そうではありません。

まずは、その攻撃を「受け取らない」ことが大切です。物理的に距離を置いてみたり、攻撃を受け流したり、誤ったことを言ってくるのであれば、ときに「反撃」してみましょう。その「反撃」が気づきのきっかけになるかもしれません。

【番外編】攻撃されたら"マインドフルネス"で心を取り戻す

マインドフルネスとは、「今、この瞬間の自身の精神状態に深く意識を向けること」です。またそのために行われる瞑想も指します。ストレス軽減や、集中力の向上に役立つ心的技法と見なされ、日本でも企業の社員研修などに採り入れられつつあります。

やり方は簡単です。姿勢を正し、力を抜きます。目は軽く閉じるか、半眼でどこか一点を見つめるようにしましょう。そして、呼吸に集中します。何か思考が浮かんできたら「雑念」と心の中で唱えてそれを手放して、また呼吸に意識を戻します。

人はだれしも攻撃されると、傷つき、悲しくなり、そして怒りを抱くものです。ですが、一方的な相手の感情に振り回されてはもったいないです。そんなときは、マインドフルネスを活用して、心を取り戻しましょう。

まずは自分の心を守ることが1番大切

「攻撃的な人」に狙われる人は、なかなか反撃したり、その状況を人に相談したりということが、難しい性格の人が多いのではないでしょうか。

そういった性格の方は、「私が我慢すれば…」「我慢していればいつかは…」と考えてしまいがちですが、その場の雰囲気より、自分の立場より、なにより守るべきは「自分の心」です。心というものは、やっかいで一度壊れてしまうと元通りにはできません。

例えばうつ病になってしまうと、よくなることはあっても、完治は難しく、再発もよく起こります。そうなってしまう前に、自分の心を守る行動を起こすことが大事です。周囲に相談したり、環境を変えたり、心を守る手段は、たくさんあります。

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