かっこいい日本語の単語や言葉!かっこいい意味の漢字を紹介
かっこいい日本語の単語や言葉をご紹介します。かっこいい日本語について、漢字二文字、漢字三文字、熟語、四字熟語、フレーズ、古語をそれぞれ個別にいくつかのものをご紹介します。かっこいい日本語の単語や漢字を知りたいという方はぜひチェックしてみてください。
目次
かっこいい日本語の単語や漢字を知りたい!
かっこいい日本語の単語や漢字を知りたい!と考える人がいるように、日本語には日本語らしい「かっこいい」と思えるような単語や漢字がたくさんあります。
その中でも今回は、「漢字二文字」、「漢字三文字」、「熟語」、「四字熟語」、「フレーズ」、「古語」と別々に分けて、それぞれについて「かっこいい日本語」の単語や漢字をご紹介します。
かっこいい日本語の単語や漢字というのは本当にたくさんあるので、ここでご紹介するものは「ほんの一部」でしかありませんが、参考までにチェックしてみてください。
かっこいい日本語とは?
そもそも「かっこいい日本語」とはどのようなものを言うのでしょうか。これは「かっこいい」と感じるものは人それぞれの感性や趣味・趣向によって変わってきますので一様に「かっこいい」とすることは難しいでしょう。
ただ、多くの場合は「あまり聞き慣れないもの」や「日常ではあまり使わないもの」で漢字の並びがかっこいいとか、読みの響きがかっこいいなどのものが「かっこいい日本語」とされるケースが多いです。
ですので、今回こちらでご紹介する「かっこいい日本語」というのは、上記に挙げたようなものを「かっこいい日本語」として、その中から厳選したものをそれぞれご紹介していきます。
かっこいい日本語とその意味【漢字二文字編】
かっこいい単語 | 意味 |
東雲(しののめ) | 夜明け前の茜色に明るくなった空 |
時雨(しぐれ) | とおり雨のようにパラパラと降る雨 |
朧月(おぼろづき) | ほのかにかすんで見える春の月 |
漢字二文字の「かっこいい日本語」と言えば、上記のようなものが挙げられます。これらのかっこいい日本語は「空」や「季節」、「天気」など気候に関連するものと言えるものになっています。
特にそういった言葉から選んでここに挙げたということではなく、「かっこいい日本語」にはこうした季節や気候などに関するものが多いので、そういったものが多くなる傾向があります。
東雲(しののめ)
漢字二文字のかっこいい日本語として、「東雲(しののめ)」を挙げましたが、これは先の表でもお伝えしたとおり、「夜明け前の茜色に明るくなった空」のことを表している日本語となります。
「夜明け前」や「朝日が登る前」、「日の出前」というような表現になりますが、古来から使われている言葉で、「闇から光へ移行する」というタイミングの明るくなってくる空のことを指した言葉となります。
普通に読もうとしたら「とううん」や「ひがしぐも」などと読みそうになるものなので、これを「しののめ」としっかり読むことができて、その意味も理解できていれば、それもまた「かっこいい」と言えるでしょう。
時雨(しぐれ)
漢字二文字のかっこいい日本語として、「時雨(しぐれ)」というものも挙げましたが、こちらは表にも書いた意味で「とおり雨のようにパラパラと降る雨」のことを指した日本語になります。
この時雨が表わす「とおり雨のようにパラパラと降る雨」については、季節もいちおう決まっていて秋から冬にかけての記事に一時的に降ったり止んだりするような雨のことを指しています。
また、時雨のような天候になることを「時雨れる(しぐれる)」という表現もします。さらに料理の「時雨煮」のことを略称で「時雨」と呼ぶことも多いので、「時雨」というときは1つの意味だけではありません。
朧月(おぼろづき)
漢字二文字のかっこいい日本語として、「朧月(おぼろづき)」というものも挙げましたが、これについても先の表に書いたとおりの意味で、「ほのかにかすんで見える春の月」のことを指している日本語となります。
霧や靄(もや)がそれにかかっていると、月が柔らかくほのかに霞んで見えるような状態になります。そのような状態で霞んで見える月のことを「朧月」と言います。
ただ、こちらについてもいちおうの季節が決められていて、「春の夜の月」が霞んで見えるような状態になっていることを「朧月」と言います。ちなみに満月や三日月などの月齢は関係なく霞んだ月のことを指します。
かっこいい日本語とその意味【漢字三文字編】
かっこいい単語 | 意味 |
十六夜(いざよい) | 十五夜の次の日 |
韋駄天(いだてん) | 足が早い人 |
摩天楼(まてんろう) | 高層の建物 |
漢字三文字のかっこいい日本語とその意味には上記のようなものが挙げられます。もちろん他にもたくさんのかっこいい日本語がありますが、珍しいながらもそれなりに見かけることがあるものを取り上げました。
十六夜(いざよい)
漢字三文字のかっこいい日本語には「十六夜(いざよい)」が挙げられます。この意味は先に挙げた表にあるように「十五夜の次の日」という意味になります。
これは旧暦の日付に対応する言葉となっていて、多くは「8月16日の夜、もしくはその夜の月」のことを指している日本語となります。
韋駄天(いだてん)
漢字三文字のかっこいい日本語には「韋駄天(いだてん)」が挙げられます。この言葉の意味は表にも記したように「足が早い人」のことを指している言葉になります。
もともとは仏教の神で韋陀や韋天将軍とも言われる神仏のことになります。逸話として逃げた捷疾鬼を追って捕まえたことから、「よく走る神」とされ、その意味が転じて「非常に走るのが早い人」のことを韋駄天というようになったものです。
摩天楼(まてんろう)
漢字三文字のかっこいい日本語には、「摩天楼(まてんろう)」という言葉も挙げられます。これの意味についても上記の表で記したように「高層の建物」という意味になります。
「高層」といっても並のものではなく、「天にも届きそうなほどに高い建物」というレベルの高層で、「超高層建築物」という言葉が当てはまるような建物のことを「摩天楼」と言います。
かっこいい日本語とその意味【熟語編】
かっこいい単語 | 意味 |
美麗(びれい) | 美しくあでやかなこと |
幽寂(ゆうじゃく) | 奥深くて物静かなこと |
偉丈夫(いじょうふ) | 体が立派で、たくましい男性 |
【熟語】のかっこいい日本語とその意味には上記の表に挙げたようなものがあります。基本的に漢字のみで構成されている言葉というのはほとんどのものが熟語となるので、特に文字数など関係なく挙げられるのが熟語となります。
美麗(びれい)
熟語のかっこいい日本語として挙げられるものには、「美麗(びれい)」という言葉があります。これはさきの表に記したように「美しくあでやかなこと」という意味があります。
この美しさはとても次元の高いものとされていて、「人の目にとまるほどの美しさ」という表現をされるものが、「美麗」と言われる美しさになります。
幽寂(ゆうじゃく)
熟語のかっこいい日本語としては、「幽寂(ゆうじゃく)」という言葉も挙げることができます。この幽寂という言葉の意味は、さきの表に記しているとおり、「奥深くて物静かなこと」を意味するものとなっています。
古いお寺やその境内、森林の中に佇む建物やその周辺などの静かだけど何か趣のあるような空間のことを「幽寂」と表現することが多くなります。
偉丈夫(いじょうふ)
熟語のかっこいい日本語として挙げられるものには、「偉丈夫(いじょうふ)」という言葉もあります。こちらも先に挙げた表で記しているとおり、「体が立派で、たくましい男性」のことを指している言葉となります。
「堂々としている男性」や「優れた男性」、などに付け加えて、体が大きかったり、筋骨隆々であったりなど、その見た目からも「男らしい強さ」が分かる男性に向けて使う言葉になります。
かっこいい日本語とその意味【四字熟語編】
かっこいい単語 | 意味 |
勇猛果敢(ゆうもうかかん) | 勇ましく、強く、決断力があるさま |
雲外蒼天(うんがいそうてん) | 今が悪くても、いずれ良い方向に転じる |
英明果敢(えいめいかかん) | 才能・知性にすぐれ、さらに思い切りが良いさま |
四字熟語のかっこいい日本語とその意味には上記の表に記載したようなものが挙げられます。四字熟語も非常に数多くあり、その漢字の並びや意味については「かっこいい」と思えるようなものが多くなっています。
勇猛果敢(ゆうもうかかん)
四字熟語のかっこいい日本語には、「勇猛果敢(ゆうもうかかん)」という言葉が挙げられます。こちらの意味はさきの表で記したとおり、「勇ましく、強く、決断力があるさま」という意味になっています。
「勇猛果敢」というには、勇ましいだけでなく、しっかりと実力があることが必要で、さらにそれに裏付けされた「決断力」も必要です。非常に優れたさまを「勇猛果敢」と言うことができます。
雲外蒼天(うんがいそうてん)
四字熟語のかっこいい日本語には、「雲外蒼天(うんがいそうてん)」という言葉が挙げられます。この言葉の意味については、表で示しているとおり、「今が悪くても、いずれ良い方向に転じる」という意味です。
「今は雲に覆われているように見えたとしても、その外には蒼い空(天)が広がっている」というような意味の言葉になっていて、「頑張って努力を続けていればきっと良い方法にいく」というような時に使うこともできる言葉です。
英明果敢(えいめいかかん)
四字熟語のかっこいい日本語には、「英明果敢(えいめいかかん)」という言葉が挙げられます。この言葉の意味は表に記したように、「才能・知性にすぐれ、さらに思い切りが良いさま」を指している言葉です。
才能もあり、知性も優れていて、かつ、道理にも明るいという人が、その段階でとどまることなく、思い切りよく突き進むことができるさまを表している言葉になります。「優れている人が何でも果敢に立ち向かう」という意味です。
かっこいい日本語とその意味【フレーズ編】
かっこいい単語 | 意味 |
歯牙(しが)にもかけない | 相手にしないこと |
琴線(きんせん)に触れる | 感動や共鳴を与えること |
死中に活を求める | ほぼ助からないような状態でも活路を探す |
かっこいい日本語とその意味で『フレーズ』には上記の表に書いたような内容のものが挙げられます。これらはもちろん他のフレーズでも言い換えることができる言葉ですが、これらのフレーズを自然に使うことができれば「かっこいい」と言えます。
歯牙(しが)にもかけない
かっこいい日本語のフレーズとその意味としては、「歯牙(しが)にもかけない」という言葉が挙げられます。これのフレーズの意味としては、先の表に記したとおり、「相手にしないこと」を意味するフレーズです。
「まったく相手にしない」、「まったく気にしない」、「意識すらしない」というほどに関心を持たない様子を表している言葉で、普通に「相手にしない」というよりも、その意味をより強める形でも使える言葉です。
琴線(きんせん)に触れる
かっこいい日本語のフレーズとその意味としては、「琴線(きんせん)に触れる」という言葉が挙げられます。このフレーズの意味は先の表に記した「感動や共鳴を与えること」という意味のフレーズになります。
琴の糸(線)に触れると美しく感動的な音が鳴るということから、人の心を動かすような「何か」があったときに、「琴線に触れる」という言葉を使います。「琴線に触れる言葉をもらった」など良い意味で使うのが基本となります。
死中に活を求める
かっこいい日本語のフレーズとその意味には、「死中に活を求める」という言葉があります。このフレーズの意味は、さきの表で記したように、「ほぼ助からないような状態でも活路を探す」という意味になります。
もともとは戦場などで、本当に「命が助からない」というような意味での「死中」でしたが、たとえばスポーツの試合などでも「絶望的な状況で、ほとんど勝ちは見込めない状況でも、それでもなお勝つための道を探す」という意味でも使うことができます。
かっこいい日本語とその意味【古語編】
かっこいい単語 | 意味 |
澄清(ちょうせい) | 天気が良くて、気持ちの良いさま |
雀色時(すずめいろどき) | 夕暮れ時 |
朝月夜(あさづきよ) | 明け方まで残っている月 |
かっこいい日本語の『古語』とその意味には、上記の表に記載したようなものが挙げられます。実は漢字だけの言葉で「かっこいい日本語」となると古語と言えるものが多いのですが、こちらでも改めてご紹介します。
澄清(ちょうせい)
かっこいい日本語の古語として挙げられるものには、「澄清(ちょうせい)」という言葉が挙げられます。こちらの意味については、表に記したように「天気が良くて、気持ちの良いさま」となります。
また、天気だけの話ではなく、「澄んでいること」や「濁りのないこと」などの意味もあり、「乱れた世を正して治めること」というような意味もあります。
雀色時(すずめいろどき)
かっこいい日本語の古語として挙げられるものには、「雀色時(すずめいろどき)」という言葉があります。この意味については、表に記したように「夕暮れ時」や「夕方」という意味があります。
少しずつ日が落ちてきて薄暗くなってきた夕暮れ時の空が「雀の羽の色」を表す「雀色」をしていることから、このように言われ雀色時と同じように「雀色の空」という表現も同じ意味で使われます。
朝月夜(あさづきよ)
かっこいい日本語の古語として挙げられるものには、「朝月夜(あさづきよ)」という言葉もあります。この意味は、表に記したとおり「明け方まで残っている月」を意味している言葉です。
また、「明け方まで残っている月」という「月」自体を表す言葉であると同時に、「月が残っている明け方」を表すこともできるので、それくらいの時間帯を表す言葉としても使われることがあります。
かっこいい日本語や単語はまだまだたくさんある
いくつかの「かっこいい日本語」をご紹介しましたが、これは先にもお伝えしたように「ほんの一部」であり、まだまだかっこいい日本語や単語、フレーズはたくさんあります。
ただ、「かっこいい」からといって使うタイミングや場面を間違えると意味が通じなかったりということもあるので、使う場面は選ぶようにしましょう。
使う場面をしっかり選んで間違わなければ、かっこいい言葉は「かっこいい」ですから「色んな言葉を知っている人」、「語彙の多い人」と思われて好印象を持ってもらえるものとなるでしょう。