スイス人の性格や特徴！気質や国民性も紹介！

スイス人の性格や特徴を知る前に、そもそもスイスとはどのような国なのでしょうか。スイスについて簡単に解説します。

スイスは、フランス、ドイツ、オーストリア、イタリアなどと国境が接している、ヨーロッパの内陸国です。首都はベルンで、世界遺産に登録されています。

他にも、国際赤十字や国連ヨーロッパ本部など、世界の主要な国際機関が集まっているジュネーブがあります。スイスといえば、アルプス山脈が有名です。壮大な名峰が立ち並ぶ景色は圧巻です。

スイスの人口は約830万人で、4人に1人が在住外国人です。スイスの人口は過去150年で約3倍に増加しています。

人口密度は日本よりも低いですが、他国からの流入が多い国なので、スイス国内では人口が増えすぎるのではないかと心配されてきました。そのため現在では、移民の流入を制限しようとする動きがあります。

スイスは、多くの民族がいる国です。スイス国内の公用語だけでも、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語があります。

多人種多言語の国民が住んでいる国であり、さらにヨーロッパの国を中心に外国からの移住者が多い国でもあるので、移民問題が政治的な課題になっています。

スイス人の気質や国民性は、日本人からすると驚くようなものがある一方で、日本人とそっくりだと感じるものも多くあります。スイス人の気質や国民性をまとめました。

スイス人は几帳面な気質なので、お金に関してもきっちりしています。無駄遣いはせず、お金の出入りを細かく記録している人も多いようです。スイスは日本と同じように低金利ですが、大半の人が資産運用に定期預金を選んでいます。

ここにも堅実な国民性が見えます。一方で、スイスでは株式投資をする個人投資家が増えています。しかしスイス人の投資は、合理的な戦略に基づいたリスクの取り方をするので、ギャンブル的な投機とは違います。

スイスは外国からの移住者が多いことから、寛容な国民性だと思われがちですが、保守的で愛国心が強いと言う国民性もあります。

外国から移住してきた人に対しては、手放しで受け入れるわけではなく、スイスの慣習などを身に付け守ることを求めます。身も心もスイス人になったと認められてから始めて、心を許してくれます。

スイスに限らず欧米の人に多いですが、失敗などをしても謝りません。日本人の場合は会社に遅刻したらまずは謝りますが、スイス人は遅刻した理由を合理的に説明します。

上司も、日本人の場合は遅刻した部下が謝らないと態度が悪いと怒りますが、スイスの上司は謝られたら逆に仕事ができない奴だという評価をします。謝る前に合理的な説明を求めるのです。

スイス人は時間をきっちり守ります。日本人も世界的に見れば時間に厳しい国民性ですが、スイス人は日本人も驚くくらい時間管理がきっちりしています。

日本人と違うのは、日本人は仕事が終業時間になってもダラダラと仕事をし続ける慣習があるのに対して、スイス人は就業時間と同時に仕事を終えます。

気質や国民性と同じように、スイス人は日本人に似ている性格や特徴が多くあります。スイス人の性格や特徴もまとめました。

スイス人は、周りをヨーロッパの大国に囲まれていることもあり、警戒心の高い性格が特徴です。また、国民の4分の1が外国からの移住者ということも警戒心が高くなる原因になっています。

スイス人はシェルターを保有し、銃の保有率も非常に高い国です。国境は要塞のようになっていて、敵の侵入に対して万全の備えをしています。

このように、スイス人はとても心配性な性格をしています。いつ外国に攻め込まれてもおかしくないような、地理的特徴が心配性の性格を生み出したのかもしれません。

スイス人は几帳面です。仕事は細かく性格にこなすので、スイス人と仕事をする場合はとても安心感があり、信頼することができます。

スイス人と仕事をしていて外国の人が驚くのは、事務処理能力の速さと正確さです。さらに、メモや記録を細かく正確に残すところも、スイス人の几帳面な性格が出ています。

スイス人は意見をはっきり言います。相手が傷つくかもしれないとか、迷惑になるのではないかなど、裏を読むようなことはしません。実際、スイス人ははっきりと言われても傷つきません。意見は意見です。それ以上深読みすることはありません。

このようにコミュニケーションがストレートなので、スイス人が日本で暮らすと息苦しさを感じるそうです。逆に、日本人がスイスで暮らすと、何かから解放されて自由になった感覚があるそうです。

スイス人は勤勉です。学力調査では、世界で上位にランクインしています。仕事でも、勤勉で真面目に働きます。日本人の場合は周りの目を気にして真面目に働くという人も多いですが、スイス人は朝からテンションが高いので、勢い良く働きます。

その代わりエネルギー切れになるのも早いので、必要以上に長い時間は働きません。日本人は仕事が終わらなければ、残業してでも終わらせようとしますが、スイス人は時間になったら社業が途中でも終わります。

その代わり、どうやったら時間内に仕事を終えられるか、効率を追求します。

スイス人は自分の意見を曲げません。スイスでは自分の主張を持っていない人間はダメな人間だと教え込まれているので、どんな時でもとにかく自分の意見を持ちます。

違った意見を持った人とは、徹底的に議論します。スイス人は議論が大好きな国民性なので、自ら議論を仕掛けます。日本人のように、意見を言わずに流すことはしません。

警戒心が高く保守的な性格が特徴のスイス人ですが、信頼されて心を開くことができれば、とても親切にしてくれます。スイス人の特徴として仲間意識の強さがあるので、仲間だと認識されれば、とても親身になっていろいろと助けてくれます。

他国の人と接したり一緒に生活したりする場合、お互いの習慣の違いを知っておくことが大事です。スイス人にはどのような習慣があるのでしょうか。

スイス人の朝は早いです。日本人も朝は早いと思っている人もいますが、スイス人からすると日本の朝は遅い方です。お店は7時頃から開いているところがほとんどです。しかしその分、スイスでは仕事が終わるのも早いです。そして早く眠りにつきます。

日本のように夜遅くまで仕事をして、日中ウトウトすることもありません。スイス人からすると、日本人は日中に居眠りしすぎだと感じるそうです。

スイス人の若者は、多くが16歳頃にセックスを初体験するそうです。日本人からするとかなり早いと感じます。また、大半の若者がきちんとコンドームを装着しています。性に関しても自立している国民性があるということがわかります。

スイスといえばチーズを使った料理というイメージがあります。特にチーズフォンデュは、最も有名なスイス料理です。しかしスイスはさまざまな国の人が暮らす多民族国家なので、地域によって出てくる家庭料理は違います。

ドイツ語圏ではじゃがいもやウインナーを使った料理が出てきますし、イタリア語圏ではピザやパスタ料理が出てきます。スイス料理といえばこれ、というものがなく、多様な国籍の料理が食べられているところがスイスの特徴です。

スイス人の顔の特徴とはどのようなものなのでしょうか。スイス人男性とスイス人女性の顔の特徴をご紹介します。

スイスはさまざまな国出身の人が住んでいて、国際結婚も盛んなのでスイス人男性といえばこの顔、と断定することはできません。しかし最も多いのはヨーロッパ系の人で、特にゲルマン系の人が多いので、ドイツ人に近い顔立ちの男性が多いです。

男性の場合は、黒髪、または濃い茶髪で、眉と目が近く、彫りの深いイケメンな顔立ちをしています。日本人でいえば、平井堅さんがスイス人の男性に近いイケメンな顔立ちをしています。

女性の場合もさまざまな国出身の女性がいるので、必ずしもこの顔、と言えるわけではありませんが、女性の場合もドイツやオーストリアの女性と顔立ちは似ています。

女性の場合は、目が切れ長で大きく、眉と目は近いです。鼻が高くて鼻筋が通っています。彫りが深く、骨格は骨ばっています。日本人の同年代女性と比べても、スイス人女性の方がだいぶ大人っぽく見えます。

日本の有名人でいうと、現在芸能活動を休止しているタレントの春香クリスティーンは、父が日本人で母がスイス人のハーフです。スイス人の綺麗さと日本人の可愛さがちょうどバランス良く整っている美女タレントです。

スイス人男性はイケメンが多く、日本人好みの男性も多いです。スイス人男性がイケメンな理由をまとめました。

スイス人男性はラテン系のヨーロッパ人のように情熱的ではありません。普段からクールなので、冷たく感じてしまうかもしれません。しかしクールなイケメン男性が好きな女性にはたまりません。恋愛対象として最適です。

スイスでは兵役があり、ほとんどの若い男性が参加します。日数も長く何度も徴兵されるので、鍛え上げられた体に仕上がっています。筋肉のあるたくましいイケメン男性が大好きで恋愛してみたい女子には最高の体です。

スイスの男性は身長の高い人が多いです。180cm以上の男性がたくさんいます。高身長男性と恋愛したいという女性は多いですが、手足が長くスタイルも良いイケメン揃いなので、並んで歩いたら注目されること間違いなしです。

やはりなんといってもスイス人イケメン男性の良いところは、濃い顔です。モデルのような体型に俳優のような濃いイケメン顔で、しかもクールな性格なので、少女漫画のような恋愛ができそうです。

イケメン男性の次は、スイス美女です。美女揃いのスイス人ですが、スイス美女の良いところはどこでしょうか。スイス人美女の良いところをまとめました。

スイス人美女は、年齢を重ねても美女のままであることが多いです。スイス人は真面目で勤勉な性格の人が多いので、美容に関してもきちんと取り組むようです。女性としての努力を怠らないところが美女である理由です。

スイス人女性は意見をはっきり言います。ストレートな物言いをするので、慣れていない日本人は傷ついてしまいます。しかし美女から罵られたいMっ気のある男性には最高の条件かもしれません。裏表がない、気の強い美女が好きな男性には恋愛対象として最適です。

男性と同じくスイス人女性も背が高い人が多いです。日本人女性の平均身長が158cmなのに対して、スイス人女性の平均身長は164cmです。背が高い上に手足も長いので、スタイルの良い綺麗系美女と恋愛したい男性におすすめです。

スイス人と付き合う場合はどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。スイス人の恋愛観をご紹介します。

スイス人のカップルは対等な恋愛関係を築きます。日本人のように、男性がお店で支払いをするとか、男性が女性を守らなければいけないという考え方はありません。お互いが、助けてあげたいと思えば助けるといった感じです。

そこに日本人のような義務感はありません。対等な関係だと聞くととても良さそうに感じますが、実際に日本人がスイス人のカップルを見ると、とてもドライな恋愛関係に感じてしまいます。しかしスイス人にとってはそれが当たり前な恋愛の形です。

スイス人は堅実で心配性、そして倹約家なので、経済的に自立している女性が多いです。独身女性だけでなく、結婚して子供がいる女性も、子供が生まれて少し大きくなるとすぐに働き始めます。

真面目で責任感が強く、仕事に一生懸命取り組む一方で、スイス人女性は仕事や家庭、友人関係や趣味など、多くのことを詰め込もうとするので、時間やお金が足りないとストレスを抱えている女性も多いようです。

スイス人は、恋人に対して思ったことはきちんと伝えます。オブラートに包むことなくストレートに伝えるので、日本人からすると喧嘩など大丈夫なのか心配になるほどです。

日本人の場合はそのまま感情的な喧嘩になりますが、スイス人の場合は議論に発展するのが特徴的です。子供の頃からちゃんと主張するように教えられているので、むしろはっきりと思っていることを言わない人は不気味で感じが悪いと思われてしまいます。

スイス人は人前でイチャイチャすることを好みません。精神的に自立していることを強く求められるスイスでは、人前でイチャイチャしたがる人は精神的に幼く、自立していないという印象を持たれます。そのため、人前ではドライに見えるカップルが多いです。

スイス人の結婚観や結婚事情はどのようなものなのでしょうか。スイス人の結婚事情をまとめました。

スイスでは国際結婚が主流なので、別々の国出身の者同士が結婚します。しかしいくら同じ国に住んでいるとはいえ、やはりもともとの気質に違いはあります。

ゲルマン系の頑固で几帳面な人と、ラテン系のおおらかで細かいことは気にしない性格の人が結婚すると、価値観の違いから離婚に至ってしまうことも多くなります。また、スイス人は自分のアイデンティティーを大事にします。

結婚しても、自分の価値観や生活リズムを変えようとしません。その結果、離婚率が高くなってしまいます。

国際結婚が多いスイスですが、法律の問題で離婚する時にはトラブルが多いという問題があります。例えば夫婦に子供がいる場合、離婚してどちらかが母国に帰ることがあります。

しかし子供が国外に出るには、両方の親の同意が必要になります。また、離婚の際にお金のトラブルも多くあります。スイス人の離婚裁判は泥沼に発展することがよくあるそうです。

スイス人は自分の人生は自分のものという意識があるので、結婚して１つになることを重視しません。そのため、必要に迫られるまでは結婚しないカップルが多いです。

国際結婚だったり子供ができたりと、法律的に結婚する必要がある場合は結婚するという考え方があります。

スイス人は、自分は自分、何年経ってもどこにいても自分は変わらないという価値観があります。いつまでも変わらずに自分らしくいることを大事にする気質があるので、結婚は後回しになります。

スイス人は新しい変化を求めず、変わらないことが大事なので、結婚という環境の変化に積極的ではありません。

福祉制度が充実していそうなイメージがあるスイスですが、子育てに関連する法律はかなり遅れています。スイスではいまだに育児休暇が導入されていません。何年もの間議論はされていますが、導入までは至っていません。

産休が導入されたのも、他のヨーロッパ諸国に比べてかなり遅い方でした。スイスでは、子育てはプライベートなことという考え方があり、その価値観が子育ての制度を遅らせています。

スイス人は旅行が大好きです。地理的に外国旅行がしやすいということもありますが、旅が好きな気質があるようです。そんな旅行が大好きなスイス人なので、結婚して旅行ができなくなることを嫌がります。

日本人が想像する旅行は長くても1週間くらいのものですが、スイス人には1ヶ月以上旅をするという人もいます。しかし結婚してしまうと、1人で気ままに長期の旅行はできなくなってしまいます。そんな理由で結婚を迷う人もいるのがスイス人の気質です。

スイス人には、日本でも名前が知られている有名人がいます。有名なスイス人をご紹介します。

ロジャー・フェデラーは、スイス・バーゼル出身の男子プロテニス選手です。1981年8月8日生まれで37歳のベテランです。これまで数々の記録を塗り替えてきた、プロテニス界のレジェンドです。

フェデラーはテニス界だけでなく、プロスポーツ界において高い評価を得ています。ツアー通算勝利数は100勝を超えていて、4大大会シングルスの優勝回数は20回と、圧倒的な強さを誇っています。生涯獲得賞金も軽く100億を超えている大スターです。

テニス以外でも慈善活動に積極的に取り組むなど、公私ともに社会に貢献しています。

ステファン・ランビエールは、スイス南部のヴァレー州マルティニ出身の男子フィギュアスケート選手です。1985年4月2日生まれの33歳で、オリンピックや世界選手権、グランプリファイナルなどで何度もメダルを獲得しているトップアスリートです。

現在はスケート選手を引退していますが、振り付け師として活動したり、コーチに就任したりと、フィギュアスケート界で活躍し続けています。

ヨハンナ・シュピリは、スイス・チューリッヒ出身の作家です。児童文学の「アルプスの少女ハイジ」の著者として有名です。日本では、宮崎駿監督も関わっていた、アニメ版のアルプスの少女ハイジが有名になりました。

原作は日本で何度もタイトルを変えて翻訳されています。アニメ化も何度もされるほど日本で大人気の有名作品です。ヨハンナ・シュピリは1901年7月7日に73歳で亡くなっています。

ここまでスイス人の性格や特徴、気質や国民性などを見てきました。日本人とスイス人には似ているところも多い反面、びっくりするくらい正反対なところもあります。

実際、スイスに住んでいる日本人や、日本に住んでいるスイス人は、価値観の違いに最初はかなり戸惑う人が多いようです。しかし中には、価値観の違いに居心地の良さを感じる人もいるそうです。

外国で暮らすことによって、性格が大きく変わってしまう人もいます。価値観の違うスイス人と交流することで、これまでとまったく違う生き方が見えてくるのかもしれません。