あーねの意味や由来・使い方とは?どこの方言なの?

あーねという方言を聞いたことがありますか?あーねって一体どういう意味なんでしょうか。あーねは実は方言なんです。この記事ではあーねの使い方、どこの方言なのか、由来などを調べて紹介します。あーねを日常的に使っている人も、由来を知って驚くことがあるかもしれません。

あーねの意味や由来・使い方とは?どこの方言なの?のイメージ

目次

  1. 1「あーね」はネットの流行り言葉じゃない!?
  2. 2「あーね」の意味とは?
  3. 3「それな」の由来
  4. 4「あーね」の使い方
  5. 5あーね」は相手をイラっとさせる腹立つ言葉?
  6. 6「あーね」の由来
  7. 7由来は九州・福岡の方言
  8. 8他の地域別「あーね」の意味と使い方
  9. 9全国に知られているその他の方言
  10. 10「あーね」は博多の若者言葉が全国に流行したもの!

「あーね」はネットの流行り言葉じゃない!?

「あーね」という言葉を聞いたことがありますか?耳にした時は、またネットで流行した言葉かな?なんて思った人も多いのではないでしょうか。実は「あーね」はれっきとした方言です。これから詳しく「あーね」の意味と由来、どの地方の方言なのか紹介します。

主に「あーね」は高校生や大学生が使っている言葉のようです。若者が会話の節々で「あーね」といっているのを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。しかし実際「あーね」という言葉の意味を理解している人は少ないかもしれません。

「あーね」の意味とは?

「あーね」の意味とは、「なるほどね!」とか「そうなんだね!」のような納得・理解をした時の相槌としての意味を持っています。言い換えれば「なるほど〜」とか「そうなんだ」とか「へぇ〜」と言っているのと同じです。

基本的に相手の話に対して受け身の姿勢で聞いている時に使う言葉です。初めて聞いた、聞きなれない人は少し使い勝手がわからないと思うので、後ほど例文を紹介していきます。もしも「あーね」という言葉を使いたい方は参考にしてください。

似ているネット用語「それな」の意味

「あーね」に似ている言葉として、ネットでよく使われている言葉「それな」があります。「それな」という言葉とは、「その通り!」と言った共感した時や同意をした時に使われる相槌なので、すこし「あーね」とは意味が違うようです。

例えば「リア充爆発しろ」に対して「それな」と使うことで、同意や共感をして、自分もそう思っているということを表現しています。ただ、受け身で理解や納得を示す「あーね」とは、根本的な使い方が全く違うといって良いでしょう。

「それな」の由来

補足として、「あーね」と似ている用語「それな」という言葉の由来を紹介しておきます。「それな」とは、同意や共感を表す言葉だということは紹介しました。「それな」という言葉とは、一体どこから生まれた言葉なのでしょうか。

「それな」という言葉は、2015年に流行語大賞入りした言葉です。比較的新しい言葉と言えます。実は「それな」という言葉には、発祥について2つ説があります。「それな」という言葉の発祥を2つ紹介しますので、ぜひ読んでみてください。

関西弁が由来説

「それな」という言葉の由来には、関西弁が由来という説があります。関西弁で共感や同意を表す言葉として「せやな」「ほんまそれ!」という言葉があります。この言葉がを気に入った女子高生などの若者が、言葉をアレンジして「それな」が生まれたという説があります。

もともと女子高生たちの間で「せやな」という言葉自体が同意の相槌として使われていましたし、関西芸人さんの関西弁に影響を受けたような言葉遣いをする若者も多いので、関西弁が発祥ではないかと言われています。

ツイッターが由来説

2015年に「それな」が流行した際、テレビでは2ちゃんねるで使われたことから「それな」という言葉が流行したと紹介されました。しかし、実は2ちゃんねるで「それな」という言葉はさほど使われていないというデータが出ています。

実際は、ツイッターで女子高生同士が会話をする際に、同意の意味として「それな」と使っているのが頻繁に見かけられています。実際に関西弁なのかSNSでの造語なのかはハッキリしませんが、若者が流行させた新しい言葉なのは確かなようです。

「あーね」の使い方

「あーね」の使い方ですが、相手の話に相槌を打つ時に使います。相手が何かを話していて、納得や理解したときに「へぇ」や「そうなんだね」という言葉を使う代わりに「あーね」という言葉で相手に自分が理解していることを伝えるのです。

「あーね」という言葉は色々な意味を持っていて使いやすい言葉なのですが、まだ使い方がわかりにくいという人のために、例文を3つ紹介します。基本的な会話に即して説明していきますので、少し分かりやすいと思います。

例文①

「この美容液を使うと毛穴が消えるらしい!あの女優も使ってるらしいよ」
「あーね、私も使ってみたい!」
ここでは感心したという意味合いで「あーね」を使っています。
 

例文②

「A組の山田、うちのクラスの田中さんが好きだったんだって!」
「あーね!だからチラチラ田中さんのことみてたのかぁ!」
ここでは「そうなんだ!」と納得の意味で使われています。

例文③

「課長、ストレスで会社休んでるらしいよ」
「あーね!最近顔色悪かったし休みがちだったもんね」
こちらも「やっぱりね!」といった納得の意味を示します。

あーね」は相手をイラっとさせる腹立つ言葉?

「あーね」という言葉を聞いて、イラっとしてしまう人がいるようです。「あーね」とは、最近若者の間で流行っている相槌なのですが、元はれっきとした方言です。しかし、若者言葉と誤解されているのもあり、「あーね」と相槌を打たれると不快に思う人がいるようです。

それは、適当に話を流されたような気がしたり、きちんと話を聞いてくれていないような気がすることが原因のようです。また、「あーね」という言葉は、相槌として使い勝手が良いので頻繁に会話に登場するので、なんども同じ言葉を言われて腹が立つようです。

しかし、「あーね」は元は方言なので、決して若者言葉やネット言葉ではありません。聞きなれない言葉なので、方言として認識している人はイラっとしてしまうでしょう。「あーね」が方言であることや、正しい意味を理解すれば腹が立たなくなるかもしれません。

しかし、なんども同じ言葉を使われて腹がたつのも理解できます。年上の人には、少し乱暴で失礼に聞こえてしまう可能性も否定できません。「あーね」という言葉を使うのは、友達同士の会話に抑えて、あまり乱用しないようにする方が良いかもしれません。

「あーね」の由来

「あーね」という言葉は、九州の若者の方言が由来のようです。今から20年ほど前に福岡の若者たちの間で相槌で使われたのが「あーね」という言葉だったようです。新幹線の普及で、言葉が周囲の件や関東圏にも伝わりやすくなったのです。

その「あーね」という言葉が関東圏に広がったことで、全国区で若者の相槌として流行したのです。おそらく関東圏からきた人が「あーね」という相槌を聞いて、気に入って他県に持ち込んだことで関東圏で「あーね」という言葉が相槌として流行しました。

由来は九州・福岡の方言

それでは「あーね」の由来とはなんなのでしょうか。元は福岡・博多の方言なのです。博多以外の人はもともと使わない方言だそうです。博多では「あーね」を相槌として頻繁に使っています。博多では、「あーね」の意味をイントネーションで聞き分けます。

「あーね」の語尾が上がった場合は「なるほど!」と関心したような意味にになります。「あーね」の語尾が下がった場合は「そうだね」という同意の意味を表しています。「あーね」とはもともと二つの意味を持つ、博多の方言だったのです。

他の地域別「あーね」の意味と使い方

今や全国区の若者言葉と言える「あーね」はいろんな地方で使われています。地方ごとに「あーね」は定着し、独自の意味を持っている場合もあります。ここでは、埼玉県・群馬県・栃木県・和歌山県の「あーね」の使い方を地域別に紹介します。

博多発祥と言われる「あーね」という言葉が、ここまで色々な地域で使われているのは驚きです。今は、交通機関も発達していますし、インターネットを通じて色々な言葉に触れる機会が多いことも、方言が地方に流行していく要素になっているのかもしれません。

埼玉県の「あーね」の意味と使い方

埼玉県では特に「あーね」という言葉が相槌として使われます。埼玉県の人は、東京都や神奈川県に負けたくないという流行についていく意識が強いことも、流行り言葉が定着しやすい理由かもしれません。

埼玉県での「あーね」は、通常通り同意の意味で使われています。「あーね」という言葉は埼玉県の発祥の方言ではないかと言われるほどポピュラーな言葉になっています。埼玉県全域で「あーね」という言葉は相槌の言葉として使われています。

群馬県の「あーね」の意味と使い方

群馬県でも「あーね」という言葉が使われています。群馬県での「あーね」の意味とは、主に関心した時に使われるようです。同意というよりは、そういうことなんだ!といったように、相手の話に感心した時に使われることが多いようです。

由来としては「あーね」という言葉が「あー(なるほど)ね」という言葉を省略したものとして解釈されているようです。九州から伝わった方言が使われていくうちに、地方で独自の意味を持って定着したものと思われます。

栃木県の「あーね」の意味と使い方

栃木県でも「あーね」は使われていますが、主に若者の間だけのようです。これは、東京で流行した方言を聞いた高校生や、SNSで「あーね」という言葉を見た若者が使い出したことが由来でこの地方にも伝わったからのようです。

栃木県で同意を表す時は「そうだんべ」という言葉が主に使われるので、「あーね」というのは若者だけなようです。「そうだんべ」とは、「その通り」という意味を表す言葉で、同意の意味です。「あーね」と同じ意味を持っています。

和歌山県の「あーね」の意味と使い方

和歌山県では「あーね」はどのように使われているのでしょうか。実は和歌山では「あーね」はさほどポピュラーな言葉ではありません。一部の地域でのみ使われている、若者言葉として扱われているため、和歌山の人は「あーね」を知らない人も多いようです。

地域としては「新宮」という地域の若者の間で流行しているようで、和歌山県全域には流行していません。使い方としては「そうだよね!」という時の同意として使われています。感心した時の相槌としてはあまり使われていないようです。

全国に知られているその他の方言

「あーね」という言葉は今や全国区ですが、そのほかにも方言が全国で知られたり、流行したりした例はあるのでしょうか。今まで全国で流行した方言を調べて紹介します。一度は聞いたことのある方言が多いと思いますので、ぜひ見てみてください。

そだねー

「そだねー」とは、カーリング女子が流行させた北海道の方言です。意味としては「そうだね」という意味を表します。「そ(う)だね」という風に、言葉が短くなり、北海道の方言によくある、語尾が伸びる形をとった方言のようです。

カーリング女子が、試合前の練習でチーム内で声を掛け合う時に使っていたことでブームになり、SNS上などでもよく見かける言葉となりました。日常生活でも「そだねー」を使ったことのある人が多いのではないでしょうか。

じぇじぇじぇ

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#松岡茉優 #あまちゃん 入間しおりかわいいです

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NHKの朝の連続ドラマ「あまちゃん」でブームになった「じぇじぇじぇ」は、岩手の方言で「すごくびっくりした!」という意味です。「じぇ!」はビックリした、「じぇじぇ!」はかなりビックリした、「じぇじぇじぇ!」は大変ビックリした時に使うようです。

「じぇ」の数によって、驚きの度合いを表しているのですね。あまちゃんが大人気ドラマだったこともあり、「じぇじぇじぇ」という言葉は、老若男女に愛される方言になりました。ドラマなどが発祥で方言が全国区になるケースが多いです。

 

こぴっと

こちらもNHKの朝の連続ドラマ「花子とアン」で使われた言葉「こぴっと」も全国で使われる方言となりました。「こぴっと」は甲州弁で「きちんと」「しっかりと」という意味を表します。例としては「こぴっとやれ!(ちゃんとやれ!)」などです。

NHKの朝の連続ドラマは色々な地方のドラマを扱うので、ドラマ中で使われる方言が流行の言葉になることも少なくないようです。花子とアンの作中では、たくさんの甲州弁が使われて、話題になりました。一番有名になったのが「こぴっと」です。

正味(しょうみ)

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やしきたかじんさんとメイコ👧🌹 . 大御所と並んでも堂々としてるなぁ自分(笑)😂 . 今日、やしきたかじん誕生物語のドラマ放送されるんだってー😳(※関西ローカル) 関西人はチェックだね😎🎤🎶 . やっぱ好きやねん〜🎤←ここしかわからないw😂 . . #堂々とする妖精 #じわる #やしきたかじん #なめとんか #やっぱ好きやねん #8ppyカンテレ #カンテレ #関西テレビ #8ppy大感謝祭 #ドラマ好き #atcホール #メイコちゃん #メイコー化粧品 #マスコットキャラクター #ゆるキャラ #ぬいぐるみ #ぬい撮り #ぬいぐるみ組 #西淀川区

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次に紹介する全国区となった方言は「正味(しょうみ)」です。関西の芸人さんがよく使うのでおなじみの言葉ではないでしょうか。「正味(しょうみ)」とは「実のところ」「本当のことを言えば」という意味で使われる関西の方言です。

やしきたかじんさんがよく使っていて、関東圏でもよく使われる言葉になったようです。関東圏でも、日常用語で「正味(しょうみ)」という言葉が使われていますので、発祥が関西の方言であるということを知らない人もいるのではないでしょうか。

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「あーね」は博多の若者言葉が全国に流行したもの!

さて、「あーね」とは何か、どのような由来なのかはご理解いただけたでしょうか。若者がよく使う印象のある「あーね」は実は方言だったということがわかりましたね。軽く使えて便利な方言という印象のある「あーね」は今は全国区です。

しかし「あーね」という言葉を聞いたことのない人や、年上の人にとっては失礼な意味に取られることがあるので、使用には注意が必要です。友人同士や、意味をわかっている人同士でなら便利に使える方言と言えるでしょう。最後までお読みいただきありがとうございました。

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