カサブランカの花言葉は?色別(白,赤,ピンク,オレンジ,紫)の意味や由来
カサブランカという花が好きですか?大きな花びらと甘い香り、非常に美しい花ですよね。この記事ではカサブランカの花言葉や、色別の意味、カサブランカの名前や歴史について紹介していきます。カサブランカが好きな方も花言葉にあまり興味がなかった方も最後までお読みください。
目次
カサブランカとはどんな花?
よく知られているカサブランカとは、白い大きな花びらが美しい「ユリ」という総称で知られているでしょう。お祝い事の席などでよく見かけるかもしれません。カサブランカは大きな花びらとオレンジの雄しべが特徴的な美しい花として知られています。
カサブランカの名前の由来
カサブランカという名前は何が由来でついたのでしょうか。カサブランカを英語で書くと「casa blanca」となります。これはスペイン語で「白い家」という意味です。カサブランカの大きな白い花びらが家に例えられ、その力強い佇まいからこの名前がつきました。
スペインでは家族は非常に大切な存在と位置付けられています。そのため、家族を守る家に形が似ているとされるカサブランカは神聖なものを象徴する存在となりました。
カサブランカの歴史
カサブランカは、元は自然に生えていたユリを品種改良して作られた新しい種類の百合「オリエンタル・ハイブリッド」です。カサブランカの祖先は「ヤマユリ・タモトユリ・カノコユリ」という自生の百合で、現在もタモトユリ以外は自生しています。
タモトユリは、自生の百合の中でも非常に人気があったため、一時期球根の乱獲などが行われてしまいました。その結果、タモトユリは絶滅してしまったのです。そのタモトユリの遺伝子を継いだのがカサブランカです。
カサブランカの特徴
カサブランカの特徴は、ゴージャスな花びらでしょう。成長するにつれて、カサブランカの花びらは外側へ向けてカールします。花びらには、細かい突起があり花の中心から花びらの外側にまで模様のように続いています。
葉は濃い緑で細長い形状をしており、花の大きさに比例するように大きな葉をつけるのも特徴と言えるでしょう。花の中心には濃いオレンジの花粉をつけ、花の中心から非常に甘い強い香りを発するのが特徴です。
カサブランカの花言葉
白くて美しい色が特徴的なカサブランカですが、その花言葉はどのような言葉なのでしょうか。花言葉は日本と西洋では違う場合があります。カサブランカについても、日本の花言葉と海外の花言葉を紹介していきます。
カサブランカの日本での花言葉
カサブランカの日本の花言葉を紹介します。カサブランカの花言葉は非常に多くあります。美しい姿や連想させるイメージから、たくさんの花言葉がカサブランカには付けられています。代表的な花言葉を紹介しますので是非チェックしてください。
花言葉は花を贈る際にチェックするポイントになります。花言葉を考えずに贈り物をしてしまい、あとあと恥をかいたなんてことにならないよう、しっかりとカサブランカが持つ花言葉の意味を知って、プレゼントには適切な花を選びましょう。
カサブランカの日本での花言葉①:雄大な愛
カサブランカの花言葉の1つ目は「雄大な愛」です。カサブランカの花びらが大きく開いている様子が、自分の子供に手を差し伸べて抱きしめようとする母を連想させることから、母の愛=雄大な愛という花言葉がつきました。
カサブランカは西洋でも聖母マリアを象徴していることから、母の理想形とされるマリアを重ねたという説もあります。どちらにしろ、母親が子供に対して注ぐ深い愛情を象徴する花として、カサブランカは愛されているのです。
カサブランカの日本での花言葉②:祝福
カサブランカの花言葉には「祝福」という意味もあります。カサブランカはその白い雄大な花弁から、西洋では聖母マリアの象徴であり、救世主の母であるマリアへの祝福を込めて贈られることから「祝福」という花言葉がつきました。
カサブランカの日本での花言葉:その他
その他にもカサブランカの花言葉はたくさんあります「純粋・甘美・壮大な美しさ・無垢」などです。純粋や無垢は聖母マリアのイメージから付けられた花言葉になります。甘美はカサブランカが放つ甘い香りから連想されました。
壮大な美しさはカサブランカが完全に開花した際20センチにも及ぶ堂々とした花の佇まいが連想させたものです。堂々とした美しさを持つカサブランカにぴったりの花言葉と言えるのではないでしょうか。
カサブランカの海外での花言葉
カサブランカはもともとヨーロッパ原産の植物です。カサブランカは海外では、どのような花言葉を持っているのでしょうか。日本とは一味違った海外独特の視点から見たカサブランカの花言葉の解釈を紹介していきます。
カサブランカの海外での花言葉:祝賀(Celebration)
カサブランカの海外での花言葉は「祝賀(Celebration)」です。カサブランカは海外では聖母マリアを象徴する花と言われています。神の思し召しにしたがって救世主をこの世に遣わした聖母マリアを祝福する意味で、この花言葉が付けられたようです。
この海外でのカサブランカへのイメージが元でカサブランカはお祝い事や結婚式のブーケなどによく使われる花になりました。海外でのカサブランカは神聖なものの象徴とされ、花言葉も聖書やキリスト教に基づくものが多いようです。
カサブランカの花言葉と意味【色別】
カサブランカは白い色しかないと思っている方はいませんか?実はカサブランカには様々な色のバリエーションがあります。バラなどもそうですが、花には色別に花言葉がつけられています。カサブランカも色ごとに異なる花言葉があるので紹介します。
色によっては、花言葉があまり好ましくなく贈られた相手が気分を害する可能性もあるので注意が必要です。花束を作ってもらうときは、花言葉を調べてから作ると良いでしょう。
白いカサブランカ
白いカサブランカの花言葉は「純潔・純粋」です。白い色=純粋を表すこと、西洋での聖母マリアを象徴する花というイメージからこの花言葉が付けられたと考えられます。白いカサブランカは、永遠の純潔の象徴とされているのです。
ピンクのカサブランカ
ピンクのカサブランカ、とっても可愛らしいですよね。ピンクのカサブランカの花言葉は「富と繁栄」です。ピンク色のカサブランカの華やかでゴージャスな雰囲気や佇まいを由来としてこの花言葉が付けられたと考えられます。
オレンジのカサブランカ
実はカサブランカにはオレンジもあります。オレンジのカサブランカの意味は「愉快」です。見ているだけで元気が出るオレンジ色と、カサブランカの豪快な咲きっぷりが合わさってこの花言葉が付けられたようです。
紫のカサブランカ
紫のカサブランカをご存知ですか?日本ではクロユリと呼ばれています。この紫のカサブランカの花言葉は「恋・復讐」です。「恋」という花言葉は、アイヌ民族の伝承に由来します。「復讐」は日本武将の悲恋の物語に由来して付けられたと言われています。
赤いカサブランカ
赤いカサブランカ、見るからに優雅です。花言葉は「優しさ・虚栄心」です。相反する意味の花言葉がついていますが、燃えるような情熱が優しさの由来と言われています。虚栄心については、赤い色を着て自分自身を強く見せたいという心理に由来していると考えられます。
黄色いカサブランカ
黄色いカサブランカには「陽気・偽り・裏切り」という意味があります。黄色い色のイメージから由来してつけられたのが「陽気」です。「偽り・裏切り」という花言葉は、聖書でキリストを裏切ったユダの着ていた服が黄色だったことが由来と言われます。
カサブランカの花言葉と意味【品種別】
カサブランカは「オリエンタル・ハイブリッド」といわれる品種ですが、その中でも有名な種類を3つここで紹介します。品種によっても花言葉の意味が変わりますので、カサブランカの花言葉の意味との違いを考えながら読み進めてください。
テッポウユリ
テッポウユリの花言葉は「純潔・威厳」です。白いテッポウユリは、聖母マリアの象徴とされるため「純潔」という花言葉がつきました。「威厳」は、咲き誇るテッポウユリの姿がまさに威厳を持った凛々しさを持っていることから与えられた花言葉です。
テッポウユリは、花びらのカールがカサブランカよりは緩やかで、横から見ると筒状の鉄砲に似た花を咲かせます。ユリ科の中では匂いがもっとも控えめの品種なので、香りが強い花は苦手な方へのプレゼントにオススメの品種となっています。
ヤマユリ
ヤマユリの花言葉は「人生の楽しみ」というものです。花言葉の由来はヤマユリが放つ甘い香りから、人生の楽しみを連想して付けられたそうです。ヤマユリは、配偶者へのプレゼントとして人気が高い百合の品種の1つです。
ヤマユリは特に匂いが強く、非常に人気の品種です。ヤマユリはユリ科の中でもっとも花びらが大きく、満開の時には花びらが傾くほどです。非常に大きい花びらで豪華なのと香りが強いことから、百合の香りを好む人への贈り物として選ばれることが多いようです。
オニユリ
オニユリの花言葉は「華麗・賢者」というものです。まず「華麗」という花言葉はオニユリの咲く姿が非常に美しいことが由来です。賢者という花言葉は、オニユリの持つ美しくも厳しい佇まいから名付けられています。
プレゼントをする際は、女性から男性へは「あなたはスマートで知性がある」という意味になり、男性から女性へは「あなたの華麗さを賛美する」という意味になるようです。誕生日などにもよく選ばれる花の1つと言えます。
カサブランカをプレゼントしたいのはこんな時!
大きな花びらの美しさと、花言葉が良い意味ばかりなのでプレゼントに選ばれやすいカサブランカですが、どのような時に贈るのが適切なのでしょうか。カサブランカがプレゼントとして適切な場面を紹介しますので、花束を贈る際の参考にしてみてください。
結婚祝い
カサブランカは「祝福」という花言葉から結婚式の花嫁のブーケにもよく使われる花です。結婚祝いに贈る花としてはぴったりと言えるでしょう。白がテーマの花嫁のイメージによく合いますし、何より結婚というめでたいイベントに適切な花と言えるでしょう。
カサブランカに合わせて、愛情を意味するガーベラやバラなどをバランスよく組み合わせることでよりゴージャスな花束を作れます。または、白い花を合わせて花嫁に似合うイメージの花束を作るのも良いでしょう。
出産祝い
出産祝いに花束を贈る時にも、カサブランカはよく使われる花と言えるでしょう。子供が生まれたことを祝福する気持ちを込めて、カサブランカを選ぶ人が非常に多いです。人気のカラーはやはり白が選ばれることが多いでしょう。
白いカサブランカの他に、ピンクのカサブランカを入れることで赤ちゃんの将来の繁栄の願いを込められます。花言葉を厳選して、赤ちゃんへのお祝いの気持ちや新しくママになった方への希望の意味を込めた花を入れると喜ばれるでしょう。
母の日
母の日といえばカーネーションというイメージがありますが、カサブランカも母の日に選ばれる花として人気が高いです。理由としては花言葉である「雄大な愛」が母の愛に由来することから、カサブランカを母の日に贈ることが多いようです。
カサブランカの花束は、豪華で良い香りがするので母親に贈る花にはうってつけでしょう。その他、自分の母親が好んでいる花を入れたりすることで、よりオリジナリティのある花束を使って普段は伝えられない母への感謝を伝えましょう。
カサブランカを楽しもう!おすすめスポット2選
カサブランカを自分で育てたりするのはハードルが高いと思っている方へ、カサブランカが美しく咲き誇っている様子をみられるオススメスポットを紹介します。カサブランカの見頃は6月から8月の夏頃です。季節を合わせてカサブランカを堪能しましょう。
ゆり園(埼玉県所沢市)
まずご紹介するのは埼玉県所沢市にある「ゆり園」です。西武球場駅前駅から徒歩3分、入園料はおとな1100円、こども350円(2018年現在)です。都心から車でのアクセスも可能なロケーションなので、都内近郊へお住いの方は是非ゆり園で美しい花を鑑賞しましょう。
ゆり園は毎年開園期間が、花の開花具合によって変動します。概ね6月上旬〜7月上旬にかけて営業しています。HPに開花状況が載りますので、6月に入ったらチェックをしてみましょう。2018年には6月末ごろカサブランカが満開だったそうです。
銀河庭園(北海道)
次にオススメのカサブランカの鑑賞スポットは北海道恵庭市にあるえこりん村内の「銀河庭園」です。カサブランカの他にもバラやダリアが冬季以外は咲き乱れるイギリス庭園で、北海道では非常に人気の花見スポットになっています。
千歳空港から恵庭駅まで電車で行けば無料送迎バスが用意してあるのでアクセスも簡単です。入園料はおとな1200円、こども600円(2018年現在)となっています。8月中旬ごろからカサブランカが見頃で、カサブランカの甘い匂いが堪能できます。
カサブランカは美しさと祝福の象徴!何かの記念にプレゼントしよう
ここまでカサブランカの特徴や由来、花言葉の意味などを紹介してきました。元からカサブランカが好きだった方は新しい発見があったでしょうか。また、あまり興味がなかった方もこの記事をきっかけに花屋で手に取るきっかけになったでしょうか。
カサブランカは、美しさと祝福を象徴する花です。花の佇まいや甘い香りもさることながら、込められた花言葉も素晴らしいものばかりなのでお祝い事にはピッタリの花です。大事な人へこの機会にカサブランカの花束を贈って喜んでもらってはいかがでしょうか。