空気が読めない人の特徴!空気が読めないやつって?
日本は場の空気を読み、その場の雰囲気に相応しい態度をとる、独自の文化を持っています。しかし、中には空気が読めない困った人もいることでしょう。空気が読めない人に悩まされた記憶もあるかもしれません。空気が読めない人の特徴とは、どのようなものがあるのでしょうか。
目次
どこにでもいる空気が読めないKYな奴
空気が読めない人のことを、「空気」が「読めない」の頭文字を取って、「KY」と呼んでいます。
ピリピリとした緊張感のある場でふざけたり、深刻な場面で的外れな言葉を言ったりと、「この人はどうして、この状況でそんなことが言えるんだろう?」と、理解できない場面に遭遇したことが、一度はあるのではないのでしょうか。
それほどの人生経験を踏まえずとも、空気が読めない人は意外にも身近に多く存在しています。中には、自分自身は空気が読めていると勘違いしている、空気が読めない人もいるほどです。
「空気が読めない」とは?
そもそも、「空気が読めない」とはどういった意味を持っているのでしょうか。日本人は、周囲との協調性が高い傾向があり、敏感に相手の態度や仕草から感情を察知して、自分の言動が相応しいものかを判断する力があります。
その場の状況に応じた、態度や言動をとることを「空気が読める」と言います。そのため、それ以外で相応しくない態度や言動をとる人のことを、「空気が読めない人」と指しているのです。
空気が読めない原因とは?
空気が読めない人は、どうして空気が読めないようになってしまっているのでしょうか。周囲から「空気が読めない人だ」と指摘されつつも、原因や理由がわからず、治す術が見つからずに困っている人もいることでしょう。
どのようなことが原因で、「この人は空気が読めない人だ」と、言われてしまうのでしょうか。空気が読めない人の原因を、紐解いていきましょう。
周囲の人の話を聞いていない
空気が読めない人は、その場の空気どころか、相手の話を聞いていないことが頻繁にあります。日頃から会話の最中で、別のことに対して意識が向いていたり、次に何を話そうかと考えていたりと、相手の話に耳を傾けることが苦手です。
相手の話をあまり聞いていないため、今現在どのような話題が中心になっているかも理解できておらず、的外れな返事や話をしてしまい、相手に「空気が読めない人だな」と、悪い印象を与えてしまいます。
とにかく自己主張したい
中には、そもそも人の話を聞く気がない人もいます。自分の話をするのに精一杯で、次から次へと、相手に話をさせる隙を与えずに、自己主張ばかりしているのが特徴的です。
マシンガントークをするタイプの空気が読めない人は、自分が相手の話に合わせるというよりも、人が自分に合わせるのが当然だという考えを持っています。自分の話ばかりするので、話し相手は「自分勝手な人だな」とうんざりしています。
協調性がない
自分の意思を貫く、マイペースなタイプの空気が読めない人もいます。この場合、空気が読めないのではなく、あえて「空気を読まない」ことが多いのが特徴的です。
自分の個性を大事にする人と言えば聞こえはいいですが、集団での作業を基本とする会社などでは、協調性が大切な要素となってきます。集団行動で仕事をするためには、協調性がなければ仕事の成果が出ないどころか、人間関係の悪化にもなりえます。
空気が読めない人の特徴【男性編】
会社の上司や部下などに、「空気が読めないな」と思う人がいた経験がないでしょうか。社会生活を営むときに、人間関係の良し悪しは仕事のモチベーションに大きく左右されることがあります。
特に会社などでは、空気が読めない男性と遭遇することがあるかもしれません。空気が読めない男性には、どのような特徴があるのでしょうか。
プライドが高い
空気が読めない男性の中では、プライドが高い男性に、空気が読めない人が多いのが特徴的です。プライドが高いために、自分の非を認めようとせず、すべて相手に何かしらの原因があるのだと決めつけようとします。
場の雰囲気が悪くなったとしても、「相手が勝手に機嫌を損ねてるだけだ」と、まったく気にする素振りはありません。
思ったことをすぐに口に出す
嘘をつくのが苦手で、自分の感情を素直に表現してしまう男性もいます。裏表がないサッパリとした性格ではありますが、状況を見て言葉を選んで発言することができないため、その時によっては相応しくない考えを出してしまうことがあります。
空気が読めていないことに自覚がない場合、焦ってさらに悪い言葉を重ねてしまうことが多いため、話せば話すほど、余計に場の空気が悪化してしまう可能性があります。
承認欲求が強い
社会で生きることが多い男性は、特に他人から認められたいといった「承認欲求」などが、非常に強い傾向があります。認められるためには自分自身をアピールしなければならないため、承認欲求が強すぎると、必要以上に自己主張が激しくなるのです。
空気が読まない人の中には、空気を読むと承認欲求が満たされないと考えているため、空気を読むということよりも、自己アピールを優先的にする男性もいます。
真面目で冗談が通じない
真面目で融通が利かない、頑固な性格の日本人男性はまだまだ多く存在しています。そんな真面目すぎる男性も、空気を読むことが苦手で、周囲から「空気が読めない人だ」と指摘されることが多くあることでしょう。
自分の信念を持っている職人気質なところがあるため、なかなか相手に合わせるということができません。冗談などに対しても、真に受けて捉えてしまうため、ユーモアがないお堅い人だという印象を与えることもあります。
空気が読めない人の特徴【女性編】
女性は男性と比較して、周囲の顔色をうかがい、状況に応じて臨機応変に態度や言動を変えることに優れています。しかし、そのような女性の中でも、すべてが空気が読める器用な女性ばかりではなく、空気が読めない女性も中には存在しています。
空気が読めない女性は、周りを見ず、自分だけに焦点を当てている人が多いです。空気が読めない女性といっても、具体的にはどのような特徴があるのでしょうか。
マイペースで相手に合わせない
長所とも短所ともとれる「マイペースな性格」は、時には行き過ぎると「空気が読めない人」と指摘されることがあります。空気の流れに敏感な女性からすると、マイペースな女性は「自分勝手」に映ることが多いようです。
日常生活でもグループで行動することが多い女性であると、余計にそのマイペースさが悪目立ちすることが多くあります。
自分本位で相手が見えていない
周りの意見に同調せず、自分勝手に振る舞う女性も「空気が読めない女性」と、非難を受けることがあります。女性の場合は、お互いの感情を共有することで、コミュニケーションを取ることが多くあります。
空気が読めない女性の場合、相手の感情を読んで共有することができないため、話題に対して共感するよりも、「それはないんじゃないの?」と、相手の感情を逆なでするように否定することが頻繁にあるのが特徴的です。
自分のことを客観視できない
相手のことばかり優先的に考えていたとしても、自分のことが見えていないと、それもまた「空気が読めない」行動や発言に繋がる可能性があります。
場の空気を読むということは、何も相手を思いやることだけではありません。その場の状況を客観視することで、今相応しい行動や言葉は何かと判断できるので、自分のことが見えていないと「空気を読む」のはなかなか困難でもあります。
見栄っ張りで目立ちたがり屋
「空気が読めない原因」の中に「自己主張が強い」という特徴があるように、なんでも自分に注目が集まらないと気が済まないタイプの女性は、いわゆる「空気が読めない」行為や発言をすることがたくさんあります。
周りの気遣いをするよりことや空気を読むことよりも、何よりも自分にスポットライトが当たることが、当人にとっては一番の最重要事項となっています。
空気が読めない人との上手な付き合い方
空気が読めない人と一緒にいると、イライラしてストレスが溜まることがよくあるかもしれません。ストレス社会である現代では、なるべくストレスを溜めずに円滑な人間関係を送るのが理想的です。上手に付き合えるのなら、それに越したことはありません。
それでは、空気が読めない人とはどのように接していけば、ストレスを感じずに付き合っていけるのでしょうか。
ハッキリと指摘する
相手は空気が読めない人なので、こちらがやんわりと態度や表情で示したとしても、ほとんどの確率で自分の行為に気付くことはありません。遠回りに伝えるよりも、ハッキリと相手に「それは相応しくないよ」と指摘するのが最適ともいえます。
指摘する際は、「これはこうだから、その言葉はやめたほうがいいよ」と、なぜその言動が相応しくないのかと原因を言ったり、「こうすればいいんじゃない?」と、代替案を出してみるのも良いでしょう。
相手と距離を置く
しかし、いくら指摘したとしても、中にはまったく改善されず、「せっかく指摘してあげたのに!」と、余計にイライラする空気が読めない人と出会ってしまうことがあるかもしれません。
その場合は、相手をどうにかしようとせずに、こちらからなるべく距離を置くように対策をしてみましょう。相手は相手、自分は自分です。合わない相手と付き合うよりも、自分に合った相手と付き合うようにしていきましょう。
そういった性格だと割り切る
空気が読めない人と関係を深めたい場合は、その「空気が読めない」ことは「そういった性格だ」と、割り切ることでスッキリとした付き合い方をすることもできます。
相手に多くのことを期待しているからこそ、空気が読めないことにイライラしてしまうのです。空気が読めることを前提に話をするのではなく、誰でも聞いてわかるように丁寧に話をすれば、自然と上手な付き合い方や、自分自身の話力が上がることでしょう。
空気が読める人になる方法とは?
人から「空気が読めない」と指摘された人の中には、原因がわかっていても、「じゃあ、どうすれば空気が読める人になれるの?」と、空気を読む方法が理解できずに戸惑ってしまっている人もいるかもしれません。
空気を読める人になるためには、難しいことは一つもありません。誰でも自分自身の言動を見直して気を付けることで、空気が読める人になれるのです。
周りの人の話をきちんと聞く
空気を読むためには、周りの人の話をきちんと理解しておく必要があります。誰がどのような意見を持っているのかを知ることで、全体の意見を把握し、どの方向に話を進めるべきかを見定めることができます。
このときに、ただ相手の話を聞き流して、相槌だけで済ますのではなく、きちんと聞き取って理解するように注意しましょう。
自分の意見を押し通さない
誰でも相手の話と意見が衝突してしまった場合、つい自分自身の意見だけを押し通そうとしたくなるものです。ですが、ここでグッと我慢して、相手の意見に耳を傾けるように意識していきましょう。
どうしても自分の意見を言いたい場合は、まずは相手の話を途中で遮ったりせずに、すべて聞いた後に、自分の意見を主張するようにするのが良いでしょう。
相手の気持ちを考えて行動に移す
相手の態度や仕草から感情が読めない場合は、「自分ならこの言葉を受けて、どう感じるか?」と、相手の立場に立って物事をよく考えてから、発言するようにしてみましょう。
一歩立ち止まって考えてから周りを見渡すことで、見えなかったものを感じ取ることができます。焦ってすぐさま行動に移すのではなく、じっくりと余裕を持って、まずは相手のことを考えることから始めてみましょう。
空気が読めないのは病気の可能性もある
空気が読めないのは性格的なものもありますが、中には病気によって「空気が読めない人」になっている可能性もあります。どれだけ努力をしても改善できない場合は、性格などではなく、何らかの病気である可能性が高いです。
ADHDなどの発達障害の可能性
空気が読めない人の中には、ADHDなどの発達障害の可能性があります。ADHDの特徴には、不注意、多動性、衝動性の三つの症状があり、子どもの頃からそういった症状が出ていて、本人も大きく悩んでいることがあります。
いつも落ち着きがなかったり、衝動的に行動してしまったり、集中力が長く持たず気が逸れやすい場合は、ADHDの可能性があるかもしれません。
アスペルガー症候群の可能性
アスペルガー症候群は、知的障害が伴わないため、一見すると普通の人と区別がつきません。中には、自分自身ですら気付かないことがあります。
アスペルガー症候群は、特に対人とのコミュニケーション能力に障害を持っているのが特徴的です。健常人に見えるため、あまり周囲から理解を得られず、孤立してしまうケースもよく起こります。どこか不自然だと感じた場合は、専門機関に相談してみましょう。
適切な距離で相手と接するようにしよう
「空気を読む」という行為は、日本独自のコミュニケーション方法です。「空気を読む」ことが当たり前となっているため、本来なら丁寧に言葉を重ねるところも、面倒に思って省略している点もあるのではないのでしょうか。
「空気が読めない人」と接することは、自分のコミュニケーション能力を見直すきっかけでもあります。空気を読みすぎず、ストレスを感じない程度に相手と接する距離を測り、心地の良いコミュニケーションをしていきましょう。