テイジーの花言葉は?ヒナギク(雛菊)の色別の意味を解説
デイジーは、キク科の多年草です。色は、白やピンク、赤や黄色などで可愛らしい花を咲かせます。デイジーは、比較的育てやすいだけでなく、花言葉の意味から贈答用にも支持されています。今回は、デイジーの花言葉の意味やアレンジ方法などについて解説します。
目次
デイジーとはどんな花?
好きな人ができたら、誰でも一度は相手が自分を好きか嫌いかを占う「花びら占い」をしたことがあるのではないでしょうか?デイジーは、花占いに使われる定番の花です。
また、デイジーは、育てやすさと色のバライエティからガーデニングでも人気のある花です。年が明けた頃、園芸センターや花屋さんに行くと、デイジーはすでに綺麗な色どりで出迎えてくれます。
デイジーを見ると、不思議と寒い冬の終わりが見え、春がすぐそばまで来ていることを感じさせてくれるのです。
デイジーの特徴
デイジーは、もともとヨーロッパ原産の多年草で海外では昔から親しまれてきた草花です。イタリアの国花でもあります。開花期は、年が明けてから2~5月頃が目安で、直系2~5cmほど(種類による)の花を咲かせます。
デイジーは、一重咲きと八重咲きの花があり大きさも種類によって異なります。色や種類も豊富なことから、寄せ植えをしたり、ブーケやフラワーアレンジメントをしてもとても映えます。
デイジーの名前の由来
「デイジー(Daisy)」は、西洋では女の子の名前にもよく使われています。日本名「雛菊(ヒナギク)」ことデイジーは、どうして「デイジー」と呼ばれるようになったのでしょうか?
「デイジー」の由来
デイジーは、よく咲いた時の姿が太陽に例えられます。実際、陽の光をあびると花びらが開いて可愛いらしい黄色の花芯を見せます。そして、日中咲き続けたあと、陽が沈むと再び閉じてしまいます。
そのため、陽の目を意味する英語「Day's eye」から、デイジー「Daisy」になったと言われています。
和名「雛菊」の由来
デイジーは、もともとキク科です。和名「雛菊(ヒナギク)」は、明治時代にデイジーが初めて日本に渡ってきた時につけられた名称です。このお雛様のように小さくて可愛らしいキクの花を、「雛菊」と呼ぶようになりました。
デイジーの花言葉と意味
色や形など多種多様なデイジーですが、一体どのような花言葉があるのでしょうか?ここからは、デイジーの花言葉と意味についてみていきましょう。
デイジーの日本での花言葉
デイジーの花言葉は、日本でも明るくポジティブな意味が多いです。デイジーが、花束やフラワーアレンジメントとして贈られることが多い理由は、花言葉にもあるようです。
美しい人
デイジーは、学名「Bellis Perennis」と言います。「Bellis」は、「美しい」という意味であることから、「美しい人」という意味の花言葉を表すようになりました。
どんな女性でも、美しくなりたいものです。美人に贈られるデイジーの花束は、もらった側をとても喜ばせてくれるでしょう。
純粋、純潔
海外でも、デイジーの花言葉には「Innocence(純潔)」とあります。同様に、ヒナギクことデイジーは、清らかで穢れのない純粋さを表しています。可憐で純粋な少女のように、透き通っていて濁りがないイメージです。
平和
デイジーには、「平和」という花言葉もあります。ヒナギクは太陽が昇るとその花びらが開き、沈むと閉じます。その何気ない日々の繰り返しの中にある素朴で純潔な美しさは、平和を生み出してくれるのです。
希望
「希望」もデイジーの花言葉です。花を咲かせる時にさす陽の光を「希望」と重ねあわせたことから、この花言葉がつきました。陽の光は、デイジーの希望の光なのです。
デイジーの海外での花言葉
デイジーは、もともとヨーロッパ原産の花です。海外ではどのような花言葉があるのでしょうか?
純潔無垢(Innocence, Purity)
これは、特に白いデイジーに関して言われる花言葉ですが、デイジーの美しさは穢れのない純粋なものです。海外でも、デイジーには純潔無垢なイメージが重ねあわされています。
結婚式で、純白のドレスをまとった新婦に白を基調としたブーケがよく似合います。ブライダルブーケには、純白のデイジーがよく使われています。
美(Beauty)
日本でのヒナギクの花言葉「美人」同様、海外でもデイジーには「美」という花言葉があります。海外でもデイジーは、美しさの代名詞なのです。
小さな品種から大きな花を咲かせるデイジーまで、白い花びらと黄色い花芯は、美しいだけでなく愛らしく可憐でもあります。
新しい始まり(New Beginning)
海外では、デイジーの花言葉に「新しい始まり」という意味があります。陽の光で開くデイジーの花びらは、何かが始まることを象徴し、デイジーの純潔で明るい姿は、応援してくれているように感じられます。
そのため、デイジーの花束やフラワーアレンジメントは結婚や引っ越しや進学、出産祝いなど、人生の中で新しい出発を始める人に贈られることが多いです。
デイジーの花言葉と意味【色別】
デイジーは、さまざまな色の花がありどれも美しく魅了してくれます。その花言葉も前向きなで明るいですが、細かくみていくと、デイジーには色ごとにも花言葉があるようです。
ここからは、デイジーの花言葉の意味を色別にご紹介します。
白いデイジー
デイジーの定番色である「白」には、「純粋で無邪気」という花言葉があります。
白ければ白いほど、純粋で汚れを知らない無邪気な子供のような存在をイメージしてみて下さい。穢れがない可憐な白は、結婚式用のディスプレイやブライダルブーケだけでなく、子供にあげても無邪気に喜んでくれることでしょう。
赤いデイジー
情熱的な赤い色のデイジーには、「無意識」という花言葉があります。
西洋では、「飾らなくても魅了される美しさ」という意味で、赤いデイジーは無意識の美しさに魅せられた男性が、愛する女性に贈る花としてきました。色は、厳密に純粋な赤とピンクがかった赤とがあります。
ちなみに、赤いデイジーを贈る時は注意が必要です。花言葉「無意識」だけを捉えてしまうと、相手が理解できない可能性があるためです。メッセージを添えて贈りましょう。「気づかないうちに魅了されてしまった貴方へ」と書いてみてはいかがでしょうか?
黄色いデイジー
黄色いデイジーは、「ありのまま」という花言葉があります。
「そのままのあなたであってほしい」という気持ちを相手に伝えたいなら、黄色のデイジーが最適でしょう。相手が女性なら、「純潔無垢で、ありのままのあなたが美しい」というメッセージを花束にこめて贈るととても喜ばれます。
ピンクのデイジー
はっきりとした色の赤や黄色とは違い、ピンクは優しい色のデイジーです。花言葉は、「控えめ、希望」などの花言葉があります。これから新生活を始める人に、新しい出発に希望をプレゼントしてみてはいかがでしょうか?
紫のデイジー
紫のデイジーの花言葉は、「健やか、元気」などがあります。大事な人に、健康を祝いこれからも元気でいて欲しい気持ちをこめて贈るといいでしょう。
青いデイジー
青いデイジーは、「ブルーデイジー」と言われ、「幸せ、恵まれている」という意味の花言葉があります。
黄色の花芯との色のコントラストがとても鮮やかで美しい花です。青いデイジーが合うシーンは、お祝いの席や相手の幸福を祝う席などがあげられます。
デイジーの種類
デイジーと言っても、色だけででなく品種も多く、ずいぶんと見た目が違ってきます。ここでは、デイジーの種類について簡単にご紹介します。
ポンポネット
ポンポネットデイジーは、園芸店で見かける定番の八重咲きのデイジーです。
細くて小さい花びらが重なり、丸くてポンポンとした形状で、直系約2cmほどの小さくて可憐な花を咲かせます。主な色は、ピンクや赤、白です。一度育てると春の間何度も可愛らしい花を咲かせてくれます。ガーデニングにお勧めの品種です。
エトナ
エトナ種は、筒状の花びらがたくさんついた品種ですが、直系4~5cm位の花の真ん中には花びらがありません。白やピンク、赤などの混合色が多く春先の庭を飾ってくれます。
シベリウス
シベリウスは、デイジーの種類の中で直系約8cmほどの巨大な花を咲かせる品種です。同じデイジーの仲間でも、ポンポネットやエトナとは大きく異なり、シベリウスは筒状ではなく平べったい花びらをしています。
また、シベリウスは咲いていくうちに、花が小さくなっていくという特徴を持っています。
デイジーに纏わる神話
デイジーの学名は美を意味する「Bellis(ベリス)」ですが、その語源はギリシア神話に出てくる美しい妖精ベリデスから来ているのではないかという説があります。デイジーにまつわるある神話についてご紹介します。
妖精ベリデスは、森の中で無邪気に踊っていました。すると、たまたま通りかかった果樹園の守護神ベルタムナスが、ベリデスの美しさに虜になり、無意識のうちに彼女を追いかけてしまいます。
逃げ惑うベリデスは、ベルタムナスから身を守るために一輪の美しいデイジーに変身します。
デイジーで素敵可愛いアレンジメント
デイジーは、その美しさと可憐な見た目から、アレンジがしやすい花です。素敵で可愛いフラワーアレンジメントをご紹介します。
①ブライダルブーケにぴったりの純白のデイジー
純粋で穢れのない純白のイメージのブライダルには、やはり白いデイジーのブーケがよく合います。白いカスミソウとデイジーとを合わせるとより上品で可憐なブーケの出来上がりです。
美しさと愛、新しい出発、平和と希望を込めて、デイジーが飾られたブライダルブーケはあなたの結婚を祝ってくれるでしょう。
②アンティーク調のデイジーの寄せ植え
パンジーやデイジーなど春の花とラベンダーを合わせたアンティーク調の寄せ植えアレンジメントは、贈り物やインテリアに最適です。参照は造花を使用していますが、ガーデニングが好きな人は、春の花たちを実際に寄せ植えしてみてはいかがでしょうか?
デイジーを育ててみよう
種類豊富でさまざまな美しさを誇るデイジーですが、ガーデニングの定番でもあります。春先の庭やプランターで、可憐な花をたくさん咲かせている様子に癒されます。
デイジーは育てやすく開花期間が長い
デイジーは、日本名ヒナギクですが、ほかにも別名があり、「延命菊」や「長命菊」などとも呼ばれます。名称から分かりやすいですが、開花期間がとても長いことに由来します。
2月から5月くらいまで花を咲かせ続けるため、長い間華やかな花を楽しむことができるのです。
また、デイジーが育てやすいこともガーデニング向けです。いくつか注意点を守っていれば、初心者でも十分に素敵な花を咲かせられるでしょう。
日本では1年草として育てる
デイジーは、もともと多年草でヨーロッパでは自生していることが多いです。しかし、日本では夏の蒸し暑さに負けて枯れてしまうことが多いため、1年草として扱われています。育てる時は、まず園芸店で苗を買ってきて植えるか、種から発芽させる方法があります。
種まきする場合は夏から秋にかけて、苗から植える場合は冬に行います。初めての人なら、種よりも苗から植える方が楽でしょう。
種から育てる場合は、あらかじめセルトレーなどに種をばらまき、霧吹きで水をかけます。乾燥に気を付けながら日陰で様子を見ます。その後、数日から1週間で発芽しますので葉が数枚くらいになったら、プランターや庭に植え替えます。
水切れしないように注意する
デイジーの生育は水はけのよい土が好ましく、特にこだわる必要はありませんが、購入するなら野菜や花の生育用の用土を選びましょう。デイジーは、陽の光が大好きなため、日当たりの良い場所で育てましょう。
また、開花する春先くらいからは生育が活発になるため、水切れしないように気をつけます。水のあげ過ぎもよくありませんが、足りないとしぼんてきてしまいます。水をあげるタイミングは土の表面が乾燥している時です。こまめにチェックしてあげましょう。
デイジーと相性がいい寄せ植えアイテムを紹介
せっかくデイジーを育てるのですから、色鮮やかな寄せ植えを楽しみましょう。コツは、開花期が似ている花を重ならないように一緒に植えることです。
パンジー・ビオラ
パンジー・ビオラは、色とりどりの春の花として根強い人気があります。寄せ植えアイテムとしも優秀です。カラフルな色のパンジーやビオラと一緒に純白のデイジーを合わせてみてはいかがでしょうか?
キンセンカ
キンセンカは、デイジーと同じキク科の花で、黄色やオレンジ色の鮮やかな花を咲かせます。春先から夏にかけて開花するため、春の花としてデイジーとも相性がいいです。
キンセンカの色がインパクトがあるため、デイジーは控えめな色や混合色を合わせるといいでしょう。
デイジーの魅力は無限大
今回は、デイジーの花言葉や種類、色からフラワーアレンジメントや育て方についてみてきました。いかがでしたか?さまざまな品種や色があるにも関わらず、素人にも扱いやすく育てやすいことがわかりました。
デイジーは、花言葉も明るく前向きです。純粋かつ美しく、平和、希望などポジティブな意味の花言葉が多く含まれているため、プレゼントとしても万能です。また、デイジーは、その姿が愛らしく、守ってあげたくなるような無邪気な子供を思い出させてくれます。
すべての要素がデイジーの根強い人気の秘訣と言えます。デイジーの魅力は無限大です。これからも多くの人たちを励まし、陽の光のように希望や平和の光が疲れた人たちを慰めてくれることでしょう。