性癖の意味や読み方とは?正しい使い方などを徹底解説!

「性癖」を聞かれるとどんな印象を持ちますか?実はほとんどの人が間違った認識をしてしまっています。あまり表立って言葉にされない「性癖」ですが、正しい意味と使い方とはどういったものなのでしょうか。今回は、性癖の正しい意味や使い方を、例文も交えて解説します。

性癖の意味や読み方とは?正しい使い方などを徹底解説!のイメージ

目次

  1. 1「性癖」は怪しい癖のことではない!?
  2. 2「性癖」の意味とは?
  3. 3「性癖」=いやらしい癖になってしまった理由
  4. 4今では間違った意味が一般的に
  5. 5「性癖」と「フェチ」の違いとは?
  6. 6「性癖」の正しい使い方《例文紹介》
  7. 7「性癖」以外の誤用されやすい言葉
  8. 8日本語の正しい意味と使い方を知ろう!

「性癖」は怪しい癖のことではない!?

「性癖」の正しい意味や使い方をご存知でしょうか?フェチや性的嗜好に近い意味だと思われがちですが、実は間違った認識です。特に最近は意味を知らない人が増えてきています。

大半の人が間違った意味で使っていることが多いため、それを聞いた子供も間違った覚え方をしてしまうのです。今回は、性癖の正しい意味や使い方について、詳しくご紹介します。

「性癖」の意味とは?

「性癖」の正しい意味は、「人の行動などに現れる癖」や「好みや考え方の偏り」です。例えば「完璧主義」「ケチ」「収集癖」といった偏りなどの、ネガティブな意味合いで使われます。ですので、性的な意味でとらえられることが多いですがそのような意味は全くありません。

「性癖」の「性」を「性交」といった意味でとらえる人が多かったため、そうなってしまったのだと思われます。また「性癖」は生まれつきのものを言い、後天的についたものは性癖とは言わないので注意しましょう。このことからフェチや性的嗜好とは違った意味合いだとわかります。

性癖は誰もが持っているもの

「性癖」は性質や性格の癖や傾向を表す言葉ではありますが、「爪を噛む」といった体の動きに現れるような精神的な癖は当てはまりません。人の考えや習慣によって起こる癖や思考の偏りのことをさします。

基本としてネガティブなことに対して使われますが、人間の人格を形成するには必要不可欠なものでもあります。よって性癖はその人それぞれの個性です。性癖をひとつももっていない人はおらず、誰しもが必ず持っているものなのです。

「性癖」の読み方

「癖」は、「くせ」と「へき」のふたつの読み方ができます。「盗み癖(ぬすみぐせ)」と「盗癖(とうへき)」といったように、「癖」の前の言葉が訓読みなら「くせ」、音読みなら「へき」と読みます。よって「性癖」は、簡易的に「くせ」と読む場合もありますが、一般的には「せいへき」と読みます。

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「性癖」=いやらしい癖になってしまった理由

正しく「性癖」の意味を答えられる人は、答えられない人に比べてとても少ないです。本当の意味を知って驚いた方も多いでしょう。人に「性癖」を聞くのは、抵抗があったりセクハラだと感じる人も多いのでは?

「性癖」は、性的な意味で好きなことや、執着していることという意味で使われることが多いです。これは「性」という字を、性格や性質ではなく性的な意味にとらえている人が多いからでしょう。

今では間違った意味が一般的に

「性癖」という言葉は、多くの人が間違って使っています。こうしてほとんどの方が間違った意味で覚え、そのまま伝わってしまったのです。そして今では間違った意味の方が一般的になってしまっています。周りの人で正しい意味を知っている人もあまり多くはないでしょう。

正しい意味でも使うときは注意しよう

ほとんどの人が、「性癖」と聞くと性的な意味にとらえてしまうのが現状です。ですから、正しい意味で使ったとしても勘違いされる可能性が高いので、あまり簡単には使わないほうがいいでしょう。自分は正しいのに勘違いされてしまうのは悲しいことですが、こればかりは仕方がないのかもしれません。

「性癖」と「フェチ」の違いとは?

趣味嗜好や性的嗜好といった意味で似た使い方をされがちな「性癖」と「フェチ」。明確に違いを示すならば、「性癖」は「行動や思考に現れる癖や偏り」、「フェチ」は「人の一部やモノに魅力を感じる傾向」です。

性癖は人間のキャラクター性のような広い意味を持っていますが、フェチはかなり限定された範囲で使用される言葉だとわかります。また、「フェチ」は「フェティシズム」の略であり、一種の性的倒錯でもあります。

「性癖」の正しい使い方《例文紹介》

ここまで「性癖」の意味について解説してきましたが、次は使い方について詳しく解説します。性癖を使う際は、主に「趣味・習慣」「欠点」「性格」などに関することを話す時に使います。

性癖は性格や私生活の癖のことだと頭に置いておくと、使い方を考えやすいでしょう。「くせ」と読むとしっくりくるかもしれません。

例文①モノを収集する性癖がある

自分の趣味や習慣に対する使い方です。こういった癖は大体が元々持っているものであり、子供のころからモノを集めるのが好きだったという方が多いです。その人のキャラクター性であり、個性です。

例文②つい嘘をついてしまう性癖がある

こちらは欠点に対する使い方です。ネガティブな印象を持つ欠点も、性癖という言葉で表すことができます。わざとしているものは性癖とは言いませんが、つい嘘をついてしまう虚言癖はなかなか治るものでもありません。こちらもその人の持っているキャラクター性であり個性です。

例文③自分の意見を曲げない性癖がある

最後に性格に対する使い方です。ポジティブともネガティブとも取れる性格も性癖です。性癖は誰もが持っているといいましたが、性格で考えるとわかりやすいのではないでしょうか。性格がない人なんていません。人間の数だけあるのが性癖です。

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「性癖」以外の誤用されやすい言葉

意味を間違って使われてしまう「性癖」。日本語には他にも意味や使い方を間違いやすい言葉が存在します。漢字のイメージから意味を想像したり、他の人が使っていて覚えた使い方をそのまま使っている人も多いのでは?

ちゃんと調べると実は全く違う意味だった、ということも多々あります。性癖の正しい意味と使い方と合わせて、普段よく間違えて使われる言葉も覚えておくといいでしょう。

敷居が高い

「敷居が高い」は、「このお店は私には敷居が高い」というように使われています。今までは「行きづらい」というような意味が正しい意味とされていましたが、それに対して「自分にはレベルが高すぎる」という意味で使われるのがほとんどでした。

そのため正しい意味よりも間違った意味で使う人のほうが多くなってしまい、2018年1月に発売された「広辞苑第七版」でどちらの意味も公式的に認められました。「敷居が高い」を使用する際は、「何年も訪ねていないから敷居が高い」「高級レストランは敷居が高い」というように使いましょう。

一姫二太郎

「一姫二太郎」は、漢字から考えて「一人の娘と二人の娘がいるといい」と思われがちです。ですが、正しくは「第一子に女の子、弟二子に男の子だと育てやすい」という意味です。女の子は面倒見がいいということもあり、お姉ちゃんがいてくれると育児が楽になるという意味も含まれています。

一本締め

「一本締め」と聞くと、宴会終わりに「掛け声とともに一斉で手を叩く」様子を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実はこれは「一丁締め」と言い、正しくは「3回・3回・3回・1回」で叩くもののことを言います。宴会や飲み会などに参加するときには、恥をかかないよう覚えておくと役に立つかもしれません。

元旦

「元旦」は1月1日全日をさす言葉ではなく、1月1日の中でも「午前中」のことをさします。元旦の「旦」の文字は、日の出を意味する漢字だそうです。また1月1日全日は「元日」という言葉を使用します。紛らわしいですが覚えておきましょう。

潮時

ドラマなどでもよく使用されている「潮時」。「辞め時」といったようにネガティブな使い方が多い言葉です。ですが本来は「いい時期」というようにポジティブな場面で使用される言葉です。そのため「今が潮時」というと、「今が辞め時」ではなく「今がいい時期」ということになるのです。

閲覧する

何かを読んだりするときに使われる「閲覧」ですが、漫画や雑誌などの好んで読むものや、さらっと目を通す場面では使いません。書物やネットで「調べながら」じっくり読んでいる時に使う言葉です。

割愛する

いらないものを省く時に使用する「割愛」。これはただ省くだけではなく、「惜しみながら」省くときに使用します。本当は省きたくないが仕方なく、といった意味合いです。この感情がない場合の省きは「省略」という言葉を使用します。

日本語の正しい意味と使い方を知ろう!

性癖の正しい意味と使い方を解説しました。ほとんどの人が間違って使っているからこそ、本当の意味や使い方を知らずに使ってしまいます。日本語には一般的に使われているのとは違った意味を持っている言葉が多く、中にはドラマなどでも間違った意味で使われているものもあります。

正しい意味や使い方を知っている人からしたら違和感がありますが、それだけ一般的に使われているということなのです。そのことから、間違った意味が公式に本当の意味になることも多々あります。

ですが間違った使い方をして恥をかいてしまうこともあるので、この機会に正しい意味と使い方を覚えておくといいでしょう。

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