搾取子の意味や読み方とは?搾取子の特徴も紹介
搾取子という言葉を聞いたことがあるでしょうか?自分がそうであったという人もいるかもしれませんが自分で搾取子になっていると気づいていない人もいるでしょう。今回は搾取子の意味や特徴とすぐにでも脱却するための方法をご紹介。辛い搾取子から逃れられるよう対処しましょう。
目次
搾取子の急増が社会問題に発展中!
現代でも止むことのない子供に対する虐待。ニュースなどでも度々放送されており、痛ましい事実が世間を驚かせます。そんな中、最近明るみになってきて社会問題にもないっている「搾取子」というものが急増しています。
搾取子という言葉を聞いたことが無いという人も多いでしょうし、どういったものか分からない人もいるでしょう。実は、搾取子は子供にとってとても辛いことなのです。今回は、社会問題になっている搾取子とは何なのか、特徴、搾取子から脱却する方法をご紹介します。
搾取子の意味とは?
それではまず、搾取子の意味とは何なのかをみていきましょう。最近、急増している搾取子とは、金銭面、精神面、時間面、権利など色々なものを強制的に親に奪われてしまうこと。子供が自由に持つべき時間、金銭などを親が搾り取ってしまうのです。特に多いのは、金銭を無理やり搾り取ってしまい、子供が成長してもそれを続けるそう。
こういった虐待を受けている子供はまさか自分が搾取子だとは思っていなかった。という場合が多く、大人になっても続いてしまうのです。かなり精神面で辛い親からの虐待で、なかなかSOSを出すことが出来ません。
搾取子の読み方
搾取子はあまり聞いたことが無し、読み方も分からないという人が多いでしょう。搾取子とは、先ほども紹介した通り親に権利や金銭、時間などを搾り取られてしまう子供という意味なのですが搾取子とは造語のため、正しいと言われる読み方が無いそう。
しかし、広く言われているのは搾取子をそのまま読んで「さくしゅこ」です。搾取は、労働者などを報酬なしで働かせて利益を奪い取るような意味なので、この言葉が作られたようです。
子供を搾取子にしやすい親や家庭の特徴
なぜ、自分の子供を搾取子にさせてしまうのでしょうか?本来であれば、誰よりも可愛い自分の子供のはず。次は、自分の子供を搾取子として扱いやすい親や家庭の特徴をみていきましょう。自分の親や家庭が当てはまるか確かめてみても良いでしょう。
兄弟で差別する
搾取子にさせてしまう親は、自分の子供を全員搾取子にさせてしまうというだけは無いようで、兄弟のなかで差別をするという特徴があります。例えば子供が二人いればそのうちのどちらかを搾取子として扱って、もう一人の子供を搾取子とは真逆の「愛玩子」というものにさせるのです。
愛玩子とは、簡単に言うと親に甘やかされた子供のことで、愛玩子に尽くすように搾取子を指示するのです。搾取子は小さなころから親に差別されてしまうので当たり前の感覚になってしまっていることも。そのため、親にも愛玩子にも「こうしろ」と言われたことは素直に従ってしまいます。差別といった感覚がない事もあります。
子供を自分の思うようにコントロールする
子供にとって親は全てなので、親に言われたことや家庭の常識が当たり前になってしまいます。こういったことを無意識に悪く利用しようとするのが、自分の子供を搾取子してしまう親です。子供を自分の思うままにコントロールし、従うようにさせます。
こういった親は「子供は自分のもの」という感覚になっている場合が多く、子供が従わないと激怒することも。また、子供を働かせてお金を奪い取ることを当たり前のように行う親もいますが、子供も従わないといけないという考えになってしまうので、出口が無い状態になってしまいます。
子供が小さなころから自分の思うままコントロールしていたため、突然子供が反抗的になるとか嫌だと言い出すと、親が逆切れを起こしてしまうこともあるでしょう。
暴言や暴力で支配する
子供を自分の言う通りにさせるために暴言を吐いたり暴力をしたりする親は、搾取子にさせやすい特徴があります。自分の思うまま、子供のあらゆるものを奪い取るために暴言で精神的に傷つけたり暴力で支配したりします。子供が少しでも反抗的になると、精神的にも身体的にも傷つけて従わせようとする特徴があります。
とくに金銭的なことになると、子供が「お金は無い」と言うと激怒して暴力して、どうにかお金を持ってこようとすることも。子供は逃げ場所がないため、ただ従うことしか出来ません。ひどくなれば、子供を使って無理やり商品を盗ませたり、事故の被害者にさせようとすることも。
こういう親は、自分自身も大人になれていない特徴があります。子供を物として見ていなく、どんな手段でも従わせようとして搾取子にもさせようとします。こういった親の中には、自分もそういった境遇であった場合もあります。
子供に関心がない
搾取子にさせる親で多い特徴が、子供に関心が無い親です。ただ単純に子供に興味が無く、お金を持ってくる物としか見ていない場合があります。簡単に言うと、愛情が無いのでしょう。元々、子供が好きではなかったり、むしろ嫌い意識がある人が親になってしまうと、搾取子を作り出してしまう特徴があります。
しかし、中には他の兄弟は何故か愛玩子に育てられるという特徴などもあります。一人は愛玩子として大事に育てられ、もう一人は無関心に搾取子という扱いに育てられてしまうのです。しかし、子供は大人になってもこの家庭状況がおかしいとは思えないことがほとんどのようです。
夫婦喧嘩が絶えない
夫婦喧嘩が絶えない親は、日々の不満やストレスを当てやすい自分の子供に向けて搾取子にさせる特徴があります。夫婦関係が上手くいかず、それを子供のせいだと言って責めることも。また、こういった場合も搾取子と愛玩子を作り出す傾向にもあります。
1人を自分のストレスなどを発散するための搾取子として扱い、もう一人を自分の愛情を与えるための愛玩子として扱うのです。夫婦の関係が上手くいかないと、甘える相手もいないですしストレスも溜まる一方。なので、甘えてくれて自分を好きでいてくれる愛玩子を作り、普段のストレスと発散させるための搾取子を作ってしまう特徴があります。
今すぐ搾取子から脱却する方法
「もしかしたら自分は搾取子なのかもしれない」という人はいませんか?先ほど紹介した特徴がいくつか当てはまっていた場合、もしかしたら搾取子の可能性があります。しかし、搾取子から今すぐ脱却する方法はあります。辛い搾取子から脱却しましょう。
1.親と距離を置く
一番、有効的なのは「距離を置く」こと。電話やメールは全て削除し、実家で暮らしているなら一人暮らしを始める、もしくは恋人や友達の家に暮らし始めるなどが良いでしょう。搾取子であれば、金銭的に辛い状況の可能性が高いでしょうから、頼れそう人の家に短時間だけでも住まわせてもらうと良いかもしれません。
ただ、距離を置くという行動は簡単なようでなかなか出来ないものでは無いでしょうか。今まで搾取子だと気づかず、当たり前だと思って過ごしてきていたら、親と距離を置くことに恐怖感や不安感があるでしょう。しかし、搾取子から脱却したいという強い思いがあるのなら、まずは距離を置くことから始めなければなりません。
親から離れたあとに、今まで感じたことが無かった幸福感や安心感がふつふつと湧き上がってくるでしょう。そうなれば、もう搾取子にはなりません。搾取子の脱却の第一歩として、踏み出してみましょう。
2.家族を気に掛けない
今まで搾取子として、親からも兄弟からも差別され、金銭や権利を奪われてしまっていた場合、自然とそれが当たり前のことで、それが自分の存在意義だと思ってしまう人も多いでしょう。大人になっても変わらず兄弟にお金を渡し続けていて親かもそうしろと言われていたら、従ってしまうでしょう。
しかし、本来であればそうする必要など無いのです。ましてや大人になった兄弟に対してずっとお金を渡すのは、あり得ないことでしょう。それを親からも当たり前のように言われることも、おかしいのです。そういったことに気づき、これからは家族を気に掛けず、兄弟や親から金銭の要求をされても知らんぷりをしましょう。
もし、暴力や暴言によって知らんぷりが不可能という状況であれば、まずどうにか家族から離れましょう。遠くで暮らすようにし、電話が来ても無視をするのです。最初はこわくて無理だと思うかもしれませんが、自分自身の幸せが一番大事ですから家族に同情したり恐怖に感じず、遠く離れて家族のことは考えないようにしましょう。
3.現在の状況を親に分かってもらう
暴言や暴力で支配されているわけでは無い場合、自分と親の関係や状況がどれだけおかしいのかを分かってもらうのも良いでしょう。親は子供を搾取子にさせてしまっている意識が無い場合が多いため、しっかりと話して子供の辛さなどを教えると、分かってもらえる場合もあります。
もし、親に分かってもらえそうに無かったら祖母や祖父など親戚に頼ってみても良いでしょう。分かってくれる人がいれば、協力してもらえるかもしれません。また、搾取子を作りだしてしまう親は自分がそうしたいと思っていない場合もあります。
本当は愛情を注ぎたいのに、上手に出来ない、どうしたら良いのか分からないという状況にあるのかもしれません。そうであれば、親に今の現状のおかしさと辛さ、親に対する愛情を伝えてみると歪んだ感情が元に戻る可能性もあります。
搾取子の実際の体験談を紹介
実際に搾取子の体験談をいくつかご紹介します。自分も似たようなことを体験したことがある場合は、搾取子である可能性が高いでしょう。自分に心当たりがないか、確かめながら見てみても良いでしょう。
1.結婚後も金銭の要求
搾取子にさせる親は、子供が大人になっても結婚しても同じように金銭を要求する傾向にあり、実際にあった出来事でも「結婚後、長女という理由だけで金銭を要求された」という体験談があります。本来であれば、結婚した後の子供に金銭を要求することは無いのですが、いつまで経っても親の考えが変わらないため、要求してしまうのです。
この体験をした人は、あまりに金銭を要求してくるため耐えきれずに絶縁したそうです。しかし、これは間違ってはいないでしょう。これから来る幸せのために犠牲にならず済んで良かったのではないでしょうか。
2.兄弟や姉妹と差別される
昔から搾取子として扱われており差別されていたのですがそれに気づかず、結婚してからも金銭の要求をされている人もいるようです。ある人は、自分が搾取子と気づいたきっかけが母親から「あんたの娘のプランを安くして姪の七五三の写真代を出せ」と言われた事でした。
この出来事はとてもショックが大きかったそう。結局、夫からの助言もあり家族とは事実上、絶縁状態に。また、姉はリビングで寝させるのに妹には部屋を与え、その親が老人ホームに入るとほとんど来ない妹を可愛がっていたという体験談もあるんだそう。
このように兄弟や姉妹の中で差別する親は多く、扱いや愛情表現が全く異なります。しかし、搾取子がいざ離れていくと、以前とは変わって「あなたが大事」と伝え始めるんだとか。
3.結婚後もお手伝いとして扱う
結婚した後も変わらず搾取子として扱ってしまう親は何かあると「手伝って」と言うんだそう。ある体験談では「あなたが結婚したから家のことが大変になった。手伝いに来い」と言われたんだとか。完全に自分の子供を思うままに操れる物としてしか扱っていないことが分かります。
また、妹の出産時に手伝いに来いという場合もあるそうで、何から何まで搾取子として扱おうとしているようです。また、結婚した相手にまで金銭の要求をしたり面倒を見てもらうとしたり、迷惑をかけることもあるそうで、そうなると絶縁状態にまでなることがほとんどでしょう。
長男や長女に多い搾取子
搾取子に多いのが長男や長女と言われています。自然と長女や長男は家族や兄弟を支えて、尽くすという考えになってしまっているようで、可愛がるのは妹や弟、搾取する子供は兄や姉になってしまうのです。
昔の考えである場合の親は、姉は世話を焼いて尽くす役目という意識があり、末っ子は特別に可愛い存在という認識になってしまうのです。
搾取子とセットでよく使われる言葉
搾取子とセットでよく使われる言葉が存在するのですが、どれも子供にとっては辛いものです。もしかすると、セットで使われる言葉の中に当てはまるものがあるかもしれません。
毒親
この毒親はテレビなどでも良く聞いたことがあるのではないでしょうか。毒親とは、子供に悪い影響を与えてしまう親のこと。虐待や暴言を吐く親はもちろんのこと、あまりに過保護過ぎるのも毒親とされます。たとえば、子供が大人になっても自由にさせてくれない、学校や職業を親が決めてしまうといったもの。
また、親自身が持つ夢や理想を子供に押し付ける場合も、毒親となる場合があります。しかし、親も子供もその状況に気づいていない可能性が高く、苦しい状況が続いてしまいます。中には子供が辛いということを親に伝えたら、分かってくれたという場合も存在します。
愛玩子
愛玩子は何度か書いていましたが、親が必要以上に甘やかしてわがままにさせてしまった子のことを指します。これも一種の虐待とされることがあり、社会で生きるために必要な教養やマナー、我慢などを教えてもらっていないため、子供自身が苦労することがあります。
愛玩子に兄妹がいた場合、その兄妹が搾取子として育てられている場合が多く、愛玩子はそれが普通だと認識し、搾取子の兄妹に負担を掛けます。実際、これも親の影響ですから毒親と言われる可能性は高いでしょう。子供が悪いというよりも、そう育ててしまった親に責任です。
搾取子から脱却しよう
搾取子についてみてきましたが、子供にとっては精神的にも身体的にも辛いことでしょう。ましてや、兄妹が逆の扱いを受けていれば差別されていると認識できてしまいますから、苦しいのではないでしょうか。もし、自分が搾取子かもしれないと思ったら、思い切って親から離れて搾取子から脱却しましょう。