イタリア人男性・女性の名前の意味や由来!イタリア系の名前って?

イタリア人は生まれてくる子供にどのような名前を付けるのでしょうか?今回はイタリア人の名付け方から多い名前の意味や由来について男性・女性別にご紹介いたします。イタリア人の名前の人気や由来について苗字と合わせて見ていきましょう。

イタリア人男性・女性の名前の意味や由来!イタリア系の名前って?のイメージ

目次

  1. 1イタリア人の名前は日本人にも馴染みやすい?
  2. 2イタリア人の名前の特徴
  3. 3イタリアでの名前の付け方
  4. 4イタリア人男性に多い名前ランキングTOP5
  5. 5イタリア人女性に多い名前ランキングTOP5
  6. 6その他イタリア人男性に多い名前一覧
  7. 7その他イタリア人女性に多い名前一覧
  8. 8イタリアで多い名字と名字にまつわる意味
  9. 9イタリア人の愛称の付け方
  10. 10イタリア人の名前の特徴を知ろう!

イタリア人の名前は日本人にも馴染みやすい?

イタリア人の名前にはどのようなものがあるのでしょうか?今回はイタリア人の名前についてその意味や由来と合わせてご紹介いたします。実は生粋の日本人の方でもイタリア人の名前には聞き覚えがあるものも多いという人も多いのではないでしょうか。

イタリア人の名前はローマ帝国時代の英雄や聖書から引っ張ってくることが多いです。日本の人気ゲームや漫画などでもそれらのモチーフから名前をとってくることが多いので、名前の響きや由来について、聞き覚えのあるフレーズが登場することが多いです。

イタリア人の名前の特徴

日本では名前の響きや漢字のバリエーションで様々な名前がありますが、実は日本と比べてイタリア人の名前にはバリエーションが少ないです。その理由とはいったい何なのでしょうか?その特徴についてポイント別にご紹介いたします。

語尾の変化で性別が区別できる

まずは日本との共通点からご紹介いたします。「優子」「優太」のように名前の語尾に変化をつけるだけで男性・女性を区別することができます。イタリアでも同様に、語尾を変えるだけで男性・女性の名前をの区別を行うことができます。

例えば男性名である「アレクサンドロ(Alecssandro)」と女性名である「アレクサンドラ(Alecssandra)」は語尾の「o」と「a」だけで性別に区別することができることから、名前の字面だけで性別を区別することが容易な国であることがわかります。

二つの名前をミックスさせることも

ここからはイタリア特有の名前の特徴です。最近実は多いのが二つの名前をミックスさせた名前で、例えば「ローザ(Rosa)」と「アンナ(Annna)」をミックスさせて「ロザンナ(Rosanna)」と名付けるなど、男性でも女性でも、ミックスさせた名前も多いです。

「ローザ」と「アンナ」に込められた意味をそのまま二つとも込めることができるのがこの二つの名前をミックスさせた名前で、中には「ピエールフランチェスコ(Pierfrancesco)」などとても長い印象のイタリア人の男性名も存在します。

英語に派生した名前も

また、イタリア人名が派生して他の国で名前として起用されている場合もあります。この際少しスペルや発音が変化し、アメリカや日本でも一般的な名前として転じている場合もあります。例えばイタリア人の女性名「ルチア(Lucia)」で見ていきましょう。

イタリアでは「ルチア」と読まれていますが、これが転じてアメリカでは「ルーシー(Lucy)」という名前として広まっています。他にもイタリア人男性名「ジャスティーノ(Justino)」が英語圏では「ジャスティン(Justin)」として広まっています。

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イタリアでの名前の付け方

イタリア人はどのようにして生まれてくる子供に名前を付けるのでしょうか。こちらではイタリア人カップルが生まれてくる子供のためにどのようにして名前をつけるのかをご紹介いたします。そこにはイタリア人の名付けに関するお国柄が見えてきます。

偉人や神話から名付けるのが主流

イタリア人は男性名でも女性名でも、その多くがローマ朝時代の偉人や王族の名前からとってきたり、ローマ神話や聖書などの登場人物や神の名前から名前を付けることが多いです。実際現在主流となっている名前もそのほとんどがこれらが由来になっています。

イタリアにはキリスト教のカトリックの人が多く、そうした理由からも神話などローマ史における歴史上の人物の名前から派生させて名付ける場合が多く、イタリア人サッカー選手などを見ても、それらの名前をもつ選手がとても多いです。

名前に関して保守的なお国柄

基本的にイタリア人は名付け方においてとても保守的な方が多いです。それはカトリックの教えを大切にしていることが起因しており、名付けに関しても古来よりイタリアで主流となっている神話や歴史上人物からの名前が現在でも主流となっています。

なので比較的イタリアでは日本よりも名前のバリエーションが少なく、同じ名前の人も珍しくありません。なので他の国から見ても、イタリア人の名前は「イタリア人っぽい」というイメージが定着しており、その文化はイタリア特有であるとも言えます。

最近では海外から名前を取ることも

ですがもちろん名前の流行り廃りはあり、最近では国際化が進んでいることからイタリアでも神話や歴史からではなく、オリジナリティのある名前や海外の名前の響きからとってきた名前を名付けるなど、バリエーションは少しずつ増えている傾向にあります。

ドイツ語やフランス語から響きを引用したり、中には英語圏の名前や日本人名からも響きを引用する人もいます。ある意味逆輸入とも言える英語圏から用いた名前はもちろん、日本のアニメブームでイタリアでも日本人名が広まったことが由来です。

イタリア人男性に多い名前ランキングTOP5

それではまずイタリア人男性に多い名前についてランキングTOP5をご紹介いたします。比較的バリエーションが少ないイタリア人名の中でも特に人気の高いものについて、その由来と合わせて見ていきましょう。聞いたことがある名前も多いのではないでしょうか。

第5位.Andrea(アンドレア)

イタリア人男性に多い名前第5位は「Andrea(アンドレア)」です。「アンドレア」はギリシア語から由来しており、その意味はギリシャの地名からきています。アンドレアという名前には力強さや男性らしさといった意味が込められており、男性名にぴったりです。

第4位.Giovanni(ジョヴァンニ)

「Giovanni(ジョヴァンニ)」は人気漫画の影響から日本でも有名なイタリア人名のひとつです。その由来はキリスト教の「洗礼者ヨハネ」が由来となっています。イタリアでは主流の名前のひとつで、「ヨハネ(Johannes)」のスペルから由来しています。

第3位.Mattia(マッティーア)

イタリア人男性に多い名前第3位は「Mattia(マッティーア)」です。「マッティーア」とは、新約聖書におけるキリストの使徒のひとりとして知られており、のちにこの登場人物は「聖人」になります。そうした由来から神聖な存在としての意味が込められます。

第2位.Francesco(フランチェスコ)

「Francesco(フランチェスコ)」もキリスト教の聖人という意味が由来となっており、第4位でご紹介した「ジョヴァンニ」と「フランス」を掛け合わせて誕生したという由来もあります。過去フランチェスコローマ法王が着任した際一番人気の名前になりました。

第1位.Lorenzo(ロレンツォ)

イタリア人男性で最も多い名前であると言われているのが「Lorenzo(ロレンツォ)」です。「ロレンツォ」とは、ローマ帝国ができる前の時代、そのイタリア・ローマの一帯の地域を指す地名として知られており、その響きからもイタリア人らしさが感じられます。

イタリア人女性に多い名前ランキングTOP5

一方でイタリア人女性に多い名前にはどのようなものがあるのでしょうか。こちらではイタリア人女性に多い名前のランキングTOP5についてをその意味や由来と合わせてご紹介いたします。実は日本の女の子の名前にも多い名前もランクインしています。

第5位.Sofia(ソフィア)

「Sofia(ソフィア)」とは古代ギリシャ語における叡智や賢さを司る女神の名前を表す言葉が由来となっています。「ソフィア」という名前はキリスト教聖堂の名前にもなっており、女性の名前以外にも様々な場面で「ソフィア」という言葉は頻繁に使われています。

第4位.Daniela(ダニエラ)

「Daniela(ダニエラ)」とはヘブライ語にて「神の裁き」という意味があり、こちらを男性名化すると「Daniel(ダニエル)」となります。特にカトリックの人が名付けることが多く、「ダニエル」は旧約聖書に登場するユダヤ人としても知られています。

第3位.Maria(マリア)

イタリア人女性に多い名前第3位は「Maria(マリア)」です。日本人名でも「まりあ」という名前は多いですが、こちらはそのままキリスト教の聖母マリアが由来となっており、イタリア人名はもちろん、世界的にも人気の高い女性の名前のひとつです。

第2位.Giulia(ジュリア)

人気ランキング第2位は「Giulia(ジュリア)」です。ジュリアとは神話に登場する「ゼウス」のラテン語読み「ジョヴェ」が由来であると言われています。特に「神に捧げられた存在」としての意味合いが強く、「ゼウスに捧げる」という意味が込められています。

第1位.Anna(アンナ)

イタリア人女性の名前の人気ランキングトップは「Anna(アンナ)」です。日本でも「杏奈」という名前で女の子に名付ける方も多いですが、こちらは第3位でご紹介した神話において聖母マリアの母親の名前として由来されており、神聖な女性らしさの象徴です。

その他イタリア人男性に多い名前一覧

ランキングでご紹介した以外にもイタリア人男性に多い名前は様々あります。こちらではイタリア人男性に多い名前について簡単な意味と合わせて五十音順にご紹介いたします。
 

イタリア人の名前 読み方 名前の意味・由来
ア行
Arthur アーサー 聖書の英雄王"アーサー"
Andrea アンドレア イタリア語で"男らしい"
Edoardo エドアルド イタリア語で"富"
カ行
Gabriele ガブリエーレ 聖書の大天使"ガブリエル"
Calro カルロ ゲルマンで"自由"
Cornelio コルネリオ 新約聖書 ローマ軍百人隊長
サ行
Samuele サムエーレ ユダヤの預言者
Giuseppe ジュセッペ 旧約聖書"ヨセフ"
Stephan ステファン 聖書の登場人物"ステファノ"
タ行
Davide ダヴィデ イタリア語で"愛"
Tito ティート イタリア語で"守る者"
Tommaso トンマーゾ キリスト12使徒"トンマーゾ"
ナ行
Natale ナターレ ラテン語で"誕生する"
Nicolo ニコロ "聖ニコラウス"から
ハ行
Federico フェデリコ ゲルマンの言葉で"平和"
Flavio フラヴィオ ローマ帝国"フラウィウス朝"
Filippo フィリッポ 古代ローマ"フィリップス"
マ行
Matteo マッテオ キリスト12使徒"マタイ"
Marco マルコ 新約聖書福音書の著者
Martin マルティン ローマ神話の軍神"マルス"
ヤ行
Jacopo ヤコポ ヘブライ語で"出し抜く人"
ラ行
Riccardo リッカルド 王族の名前、支配の象徴
Luca ルーカ 使徒パウロの弟子
Leonardo レオナルド 神聖で強さの象徴"ライオン"
ワ行
Werner ウェルナー ドイツ語で"真実"
Walter ワルテル ドイツ語で"支配"

その他イタリア人女性に多い名前一覧

一方で女性名にも様々あります。名前は性別に関係なく聖書や歴史上の言葉から引用する場合が多いです。イタリア人女性の名前についても簡単な意味や由来と合わせて50音順にご紹介していきます。
 

イタリア人の名前 読み方 名前の意味・由来
ア行
Aurora アウロラ ローマ神話の女神
Elisa エリザ "エリザベート"の略語
Emma エマ ドイツ語で"優しさ"
カ行
Chiara キアラ ラテン語で"明るい"
Greta グレタ ドイツ語由来で"大切な人"
Clara クラーラ ラテン語で"かがやき"
サ行
Ginevra ジネヴラ 美しい魂
Giorgia ジョルジャ ラテン語で"はたらく"
Serena セレナ 月の女神"セレネ"
タ行
Tania タニア ロシア語で"妖精"
Teresa テレザ ギリシア語で"みのり"
ナ行
Nadia ナディア アラビア語で"おだやか"
Nicole ニコーレ フランス語で"征服者"
Noemi ノエーミ 旧約聖書ラスの義母
ハ行
Paola パオラ 小さくて可愛い女性
Bianca ビアンカ イタリア語で"白"
マ行
Martina マルティナ 火星の神"マルテ"
Mia ミア イタリア語で"わたし"
Miranda ミランダ イタリア語で"町"
ラ行
Laura ラウラ 陽気な女性
Lidia リディア 新約聖書の登場人物
Rebecca レベッカ ユダヤ語で"絆"
ワ行
Vittoria ヴィットーリア 勝利の女神の名前
Viola ヴィオラ ラテン語で"すみれ"
Veronica ヴェロニカ 古代ローマ"聖ヴェロニカ"

イタリアで多い名字と名字にまつわる意味

イタリア人の名前について由来と合わせて数多くご紹介いたしましたが、こちらではイタリア人の名字について着目してご紹介いたします。名字の中でも有名なものが数多くあり、その由来についても歴史的な背景が大きく見られることが多いです。

1.Ferrara(フェラーラ)

「Ferrara(フェラーラ)」は地名が由来となった名字のひとつで、イタリア北部の街の名前がその起源となっており、実際イタリア北部に住んでいる方に多い名字としても知られています。

余談ですが有名車メーカー「フェラーリ」とこの「フェラーラ」とは関係はありません。「フェラーリ」はイタリア語で「鍛治」を意味する言葉であると知られています。

2.Ricci(リッチ)

英語の「Rich」を彷彿とさせますがこちらは「Ricci(リッチ)」です。くるくるとした「巻き髪」を意味している名字として知られていますが、一方で英単語のほうと同じく「ゆたかな実り」という意味も持つ名字としても有名です。

3.Bianchi(ビアンキ)

「Bianchi(ビアンキ)」は名前のようなイメージも強いですが「ビアンキ」はイタリア語で「白い髪」「白」を表している名字です。白人の多いヨーロッパ圏で多い名字のひとつです。この名字はそのまま世界的に有名な自転車ブランドの名前にもなっています。

4.Rossi(ロッシ)

「Rossi(ロッシ)」という名字はまさにイタリア人というイメージですが、イタリアに多いその人の容姿を表した名字のひとつでもあります。「ロッシ」にはヨーロッパに多い「赤茶色の髪」を表す言葉で、イタリア人の中でも最も多い名字のひとつです。

5.Valentino(ヴァレンティノ)

「Valentino(ヴァレンティノ)」とはイタリア人の名前としても知られており、名字としても名前としても使われています。その由来はカトリックの聖人「ウァレンティヌス」が由来となっておりこちらが英語に転じたものが日本でも知られる「バレンタイン」です。

イタリア人の愛称の付け方

ここまでイタリア人の名前や名字についてご紹介いたしましたが、万国共通とも言えるのが愛称です。イタリア人の名前にも愛称のつけ方があり、その方法にもある一定の法則があります。中には愛称を名前として自己紹介するイタリア人もいます。

名前の一部から愛称を決める

まず多いとされる愛称のつけ方が名前の一部から取るというものです。こちらは日本でもよく見られる愛称のつけ方で、「フェルナンド(Fernando)」など比較的長い男性名の場合、「Fer」と「nando」に分けて「ナンド(Nando)」と愛称を決めます。

特に男性名に多いもので、名前を2から3の文節に分けてごろの良い部分を取って愛称を決めます。実は多いのが「アレクサンドロ」で、2文節に分けて「x」をつけることで「アレックス」と英語圏の名前のような愛称をつけることもとても多いです。

名前の子音を取って決める

イタリア特有とも言えるのがこの子音を取った愛称の決め方で、例えば「ジュゼッペ(Giuseppe)」などの場合、後ろの「eppe」の部分を取って「P」を頭につけることで「ペペ(Peppe)」という愛称をつけることができ、可愛い響きにすることができます。

子音が多いイタリア人ならではの愛称のつけ方でもあり、響きも可愛いことから小さい頃からそのあだ名で馴染まれているという人も珍しくありません。特に最近では古くからある名前を「古臭い」と感じる方も多く、あだ名で呼ばれる方を好む方もいます。

イタリア人の名前の特徴を知ろう!

いかがでしたか?今回はイタリア人の名前について男性・女性別にその由来や意味も合わせてご紹介いたしました。イタリア人の名前は古くからある聖書や歴史から引用したものが多く、イタリア人らしさやカトリックの格式高い印象が色濃く見えます。

最近では海外の名前からその響きを取り入れることも多いです。もしイタリア人と結婚して赤ちゃんを授かった時には、生まれてくる赤ちゃんのためにイタリアの素敵な名前を名付けてあげるのもおすすめです。その歴史的背景や由来などをチェックしましょう。

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