携帯依存症とは?携帯中毒を治す・克服する方法を紹介
自分の事を携帯依存症だと感じた事はありますか?携帯の依存症、特にスマホ依存は若者の間で広まっています。携帯中毒になっていると分かっていても止められない人は意外に多いです。携帯依存症とは何か?携帯の依存症の原因と治す・克服する方法を解説します。
目次
あなたは携帯依存症になってない?
あなたは携帯依存症になっていませんか?携帯の依存症、スマホ依存は若者の間で広まっています。携帯中毒になっていると分かっていても止められない人は意外に多いです。
携帯電話は1985年よりレンタルが始まり2007年にはアップル社によるアイフォンが発表されました。その後、携帯は急速に広がり、今や1人1台持つのが当たり前の時代となりました。一方で携帯に縛られている人携帯中毒の人も増えています。
携帯中毒、スマホ依存になるとリアルな日常を楽しめず勉強や仕事に集中できなくなってしまいます。携帯依存症とは?携帯中毒の原因とは何なのか?携帯依存症を治す・克服する方法までお伝えします。携帯中毒・スマホ依存の診断もあるので参考にしてください。
「携帯依存症」とは?
携帯依存症とは?の説明の前に携帯とスマートフォンの違いから説明します。まず、携帯とは携帯電話のことで電話やメール機能の為に作られたものです。ガラケーと言った方が分かりやすいかもしれません。
スマートフォンとは多機能携帯電話で小型のパソコン機能を充実させたものです。携帯電話と違って有料、無料様々なアプリを入れられることも大きな特徴です。
携帯依存症とは「携帯やスマホをやめられない」状態です。携帯をするという行動が原因で明らかに生活に支障をきたしている、或いは心身に悪影響を与えているのに自分の力ではやめられなくなってしまっている状態を「携帯依存症」といいます。
10代のスマホ依存度が高い
携帯依存症になりやすいのは、中学生や高校生など10代の若者が多いです。今は、習い事や塾の関係で小学生にも携帯を持たせる親が増えています。でも、小学生の場合は親のチェック機能が働く年代なので依存症にはなりにくいです。
しかし、中学生、高校生になるとガラケーではなくスマートフォンを持つようになります。更に小学生より活動範囲が広がるので親の目が届かなくなります。でも、経験は浅いので事件に巻き込まれやすくスマホ依存症になっているという意識も低いです。
また、中学生、高校生時代は「友達と仲良くする」というのが生活の中の最優先になります。友達と連絡を密に取り合えるスマホは若者にとっては欠かせない存在。そのためスマホ依存度が高くなるのです。
スマートフォンにはメリットもある
携帯にはデメリットだけではなく「メリット」もあります。総務省のデータによると、スマホの活用方法は「コミュニケーションを取る」「天気予報やニュースを見る」「地図を見る」「分からない言葉を調べる」など様々に使われています。
その中で突出しているのが「コミュニケーションを取る」活用法です。日本人は7割もの人がスマホがないと「コミュニケーションを取るのに不便」と回答しています。
グループでのラインなら集合場所などの連絡も取りやすく電話と違って相手の勉強や仕事を中断させることはありません。また、スタンプを活用すれば会話は弾みますし年賀状の交換しかしていなかったような疎遠な人とも気軽にやり取りが出来る利点もあります。
携帯依存症になる原因
使い方さえ間違わなければ利点も大きい携帯ですが、携帯依存症・携帯中毒・スマホ依存症になってしまう人は意外に多いようです。なぜ、携帯依存症になってしまうのでしょうか?原因を3つ挙げて説明します。
仲間外れにされたくない
携帯依存症になる一番の原因は「仲間外れにされたくない」という心理が働くからです。これは10代の若者に顕著にみられます。「きずな依存」とも言いますが、仲間との「きずな」が途切れてしまうのが何よりも恐ろしいのです。
大人と違って、この時代は特に「ノリの悪い友達」より「ノリの良い友達」の方が好かれる傾向があります。そのために常に会話に交じっていないとハジかれてしまう、と思ってしまいそれが携帯依存の原因になるようです。
彼氏彼女の返信が気になる
恋人とお付き合いしている人も、それが原因で携帯依存症になりやすいです。デートの約束はもちろん、日常生活のたわいもない会話(起きた?何してる?)や「何だか寂しい」等の感情表現に至るまで携帯は彼氏(彼女)との交流を図る大事なツールです。
会えない時間が愛を育てるという名言もありますが、携帯を使えば、会えない時に簡単に彼氏や彼女とつながる事が出来るがゆえに、その返信は非常に気になるものなのです。
目標がなく心に空洞がある
コミュニケーションツールとして使われる事の多い携帯ですが、オンライン(オフライン)ゲームが原因で携帯中毒・スマホ依存になっているケースも多いです。
ゲームそのものが依存症になりやすい性質があるので、一度はまってしまうと止めるのは大変です。ゲームにはまりやすい人は今現在目標がなく心に空洞がある人です。ゲームは「もっとやりたい、次もクリアしたい」と思わせるように出来ています。
普段の生活がつまらないと刺激が欲しくなります。ゲームによってドーパミンがたくさん出るとその時はワクワクして楽しいので携帯中毒・スマホ依存の原因になりやすいのです。
携帯依存症の特徴や症状
ではここで、携帯依存症の人の特徴や症状について見ていきます。後述する携帯依存症・スマホ依存症診断と重なるところもありますが、まずは自分にもこんな特徴がないかどうか確認してみましょう。
また、そういった特徴がみられる家族や友達がいたら、しばらく様子を見てあげるといいかもしれません。
トイレや食事でも携帯を見ている
携帯依存症・携帯中毒・スマホ依存になっている人は肌身離さず携帯を持っています。家のトイレに持ち込むのは勿論、食事の間もずっと携帯を見ています。ひどい時はジップロックに入れてお風呂に持ち込むケースまであります。
起床時のアラームも携帯を使うので寝る時も一緒です。ランニングや歩数計のアプリを使用していれば運動するときも携帯と一緒です。電車や待合室で時間を潰す時だけではなく日常生活の僅かの時間も常に携帯を見る人は携帯中毒になっていると言えるでしょう。
話をしても上の空で聞いている
家族や友達が目の前にいるのに、その人と会話するよちも携帯に気を取られている人も多いです。大事な仕事の連絡や約束があれば気になるのは仕方のないことです。
でも、いつも携帯に気を取られ「話をしても上の空」という場合は少し重症かもしれません。こういった人は目の前にいる人よりも携帯の方が大事だと思っているのかもしれません。自分では気づいていなくても携帯中毒になっている人は多いので注意しましょう。
外出時に携帯を忘れるなんてあり得ない
携帯依存症・携帯中毒・スマホ依存になっている人は肌身離さず携帯を持っています。従って、外出時に携帯を忘れるなんてことは基本的にありません。
万が一忘れてしまった事に気づいたら約束の時間に遅れてでも家に取りに帰ります。それが出来ない状況の場合は、ソワソワ落ち着かず1日中生きた心地がしないでしょう。
決断は必ずグーグル先生に聞いてから
これは携帯だけでなくインターネット依存の場合にも言えることですが、何かを決める時に必ず検索をかけて情報を取ってから決断する人は依存症になりかかっています。
今やインターネットで何でも調べる事が出来る時代です。ですが、インターネット情報はガセ情報も多いです。また、他の人(素人も多い)の単なる意見がそれらしい情報として書かれている場合もあります。
路線図や地図等は大変役に立ちますが、行きたい店があるのに「ぐ〇な〇」を見て評判悪いと除外する、などのやり方が習慣化していると人の意見に左右されている事になり自分の判断力が弱くなります。検索する前に自分の頭で考える習慣をつけましょう。
携帯が気になり勉強や仕事に集中できない
携帯が気になり勉強や仕事に集中できない人も、携帯依存症・携帯中毒・スマホ依存の人の特徴です。目の前の事、やらなければいけない事があるのに携帯が気になる時は恐らく「勉強やるの嫌だな~」「ちょっと疲れたな~」と思う時でしょう。
でも、特にそういった事もないのに携帯を常にチェックする習慣がついてしまっている人は、要注意です。後述する携帯中毒・スマホ依存を治す・克服する方法を読んで試してみてください。
家族に隠れて携帯をすることがある
この記事を読んでくださっている皆さんは恐らく「自分は携帯依存症になっているのでは?」と気になっているのだと思います。親や家族の手前、携帯ばかりしている自分に負い目を感じているのかもしれません。
自分でも携帯中毒・スマホ依存になっていると気づいていながら「でも、やめられない」と思っている人は家族に隠れて携帯をすることがあります。こういった症状はアルコール依存や薬物依存にも見られますが、これが出るようになったら重症かもしれません。
携帯依存症による身体への影響
「携帯依存症なんて誰でもなっているのでは?自分は今別に何も困っていないしスマホ依存を治すとか、克服する必要なんてないと思ってるよ」と言う方も多いと思います。
でも、携帯中毒・スマホ依存による体への影響を知ったらそんなことを言っていられなくなるかもしれません。携帯依存症による身体への影響で代表的な物を3つ挙げます。
心の病になる危険性が高くなる
スマホを見るという行動は意外に脳に負荷がかかっています。知らない間に脳に疲労が蓄積し判断力も鈍くなります。睡眠を削ってスマホをしていたら尚更です。
一番まずいのは、プライベートと外での人間関係の境がなくなってしまうことです。携帯のない時代は友達や仕事上の付き合いは学校や職場を離れれば一旦休止する事が出来ました。揉め事があっても家で落ち着いて気持ちの整理も出来たのです。
でも、今は家に帰っても携帯での友達付き合いが待っています。グループで無視されるなど嫌がらせをされることもあります。家にいても外の人間関係に振り回されてしまい、次第に心が疲弊します。その結果うつ病などを発症してしまう場合もあるようです。
肩こり頭痛が起こる
ストレートネックという言葉を聞いたことがあるでしょうか。頸椎のクッション機能が失われ、肩こりや頭痛、めまい等が起こってしまう状態です。ストレートネックは正式な病名ではありませんが、スマホを見る姿勢が関係しています。
スマホを見る時に良くとる頭を少下げる姿勢。これだけで首に小学生一人分の負荷がかかると言われているのです。最近肩こりが酷い、という方は時々ストレッチをする、スマホ用のスタンドを買って頭を下げなくても操作できるようにするなど工夫をしましょう。
電磁波やブルーライトの影響
スマホから発せられる電磁波が気になる方もいるでしょう。電磁波を浴び続けると脳腫瘍の原因になると言う説もありますが本当なのでしょうか?実は、スマホなどの電磁波による健康被害の影響に関しては、はっきりとした証拠はないそうです。
でも、現時点で証拠がなかったとしても健康被害の可能性は完全に否定は出来ません。特にお子さんの場合は注意してあげた方が良さそうです。
ブルーライトに関しては眼精疲労やメラトニンの抑制などの健康被害が明らかにされています。メラトニンとは睡眠のリズムを作るホルモンですが長時間ブルーライトを浴び続けるとメラトニンが減り眠れなくなってしまうので注意しましょう。
携帯中毒を克服!携帯依存症を治す方法
携帯依存症とは?携帯中毒の原因とは何なのか?について見てきました。では、携帯中毒、携帯依存症を治す・克服する方法はあるのでしょうか。もちろん、治す方法、克服する方法はあります。
主な克服法、治す方法を5つ挙げますが、一番大切なのは「自分は携帯依存症になっている」と認める事です。「自分は大丈夫」と思っている方は、携帯依存症になっていたとしても治す事、克服する事は出来ません。
反対に携帯依存症を治す・克服する、と決意すれば必ず叶います。克服した際には携帯から解放され本当に自分がしたかったことに没頭できるかもしれません。
携帯の通知機能をオフにする
まずはじめにやる事は、携帯の通知機能をオフにすることです。ラインならば特定の人からの通知だけ受け取る事も可能です。お金に余力のある人はアップルウオッチを使って仕事上の重要な連絡のみスマホで確認する人もいるようです。
通知機能をオフにしてしまうと「遊びのお誘いや大切な連絡を逃すかも」と不安に感じるかもしれません。でも、勉強や仕事に集中できますし、休憩時間を決めてその時に確認するようにすれば大きな問題にはならないと開き直りましょう。
携帯以外の事をする時間を増やす
重度の携帯依存症の方が依存を治す時・克服する時は「やめよう」「減らそう」と思っても難しいことがあります。お菓子をやめたり禁煙したりアルコールをやめる時と同じく、「止めようと思ってもそれが簡単に出来ない」から苦労しているのです。
そういう場合は「やめる」のではなく「他の事をする時間を増やす」方が効果的です。例えば、散歩をする、買い物をする、友達と映画を見る遊園地に行く、カラオケをするなどです。携帯をするスキを与えない行動を選ぶのがポイントです。
交際範囲を広げてみる
今の仲間とのやり取りに疲れてしまっている人は、思い切って交際範囲を広げてみるのはいかがでしょうか。例えば、習い事をして学校や職場とは違った仲間を作るなどです。
交際範囲が広がると、余計に人づきあいが増えて携帯が手放せなくなるじゃないか、と思うかもしれませんが、狭い集団の中で人間関係に疲れている時こそ、違った仲間と出会って視野を広くすることが大切なのです。
そうする事によって、既読無視をすると怒られるとか、仲間に疎外されてしまうといった変な焦りがなくなります。自分を疲弊させるような仲間とは縁を切ってもいい、そういう開き直りも心の健康を保つにはとても重要です。
スマホ依存を治すアプリを活用する
スマホ依存を治すアプリを活用するのもお勧めです。これは、きずな依存の人よりもゲーム依存の人に向いているかもしれません。
「スマホをやめれば魚が育つ」というアプリはスマホを放置している間に魚が育つという画期的な?内容で評判も上々です。他に「ブロックタイマー」というアプリもあります。これもスマホを触らなかった時間だけ植物が育つといった内容です。
スマホ依存で勉強や仕事に集中出来ない!と悩んでいる方は試してみるといいのではないでしょうか。
病院で診てもらい治療をする
何をやってもスマホ依存から抜け出せない!克服できない!という方は病院に行って治療を受けてみるのもお勧めです。特に「全く眠れない」「毎日頭がボーっとする」「死にたい」という深刻な悩みを抱えている人は病院に行って治療をしましょう。
ストレートネックが原因と思われる頭痛や肩こり、めまいで悩んでいる方は整形外科に行く事をお勧めします。ただし、頭痛や肩こりやめまいはストレートネックだけが原因とは限りません。総合病院で症状を言えば診療科を教えてくれますのでそれに従いましょう。
チェックしてみよう!携帯依存症診断
最後に、携帯依存症診断を行います。もしかして、自分も携帯依存になっている?と思った方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
尚、正式な依存症の判断は病院で行いますので、ここでの結果は参考程度にとどめてください。もし、依存症という結果にならなかった場合でも、家族に「おかしいよ」と言われた時や、不安を感じたら病院に行く事をお勧めします。
あなたは大丈夫?携帯依存症診断
次の質問を読んで当てはまる物にチェックを入れてください。yesの個数で依存度を診断します。
□ 食事をする時は必ず携帯をそばに置く
□ トイレにもスマホを持っていく
□ お風呂にもスマホを持っていく
□ 歩行中もスマホを見る事が多い
□ 自転車に乗っている時もスマホを見てしまう
□ 運転中、信号待ちの時もスマホを見ることがある
□ 友達や彼氏からの返信がないとイライラする
□ 返信はすぐにしないといけないと思う
□ 携帯がそばにないと落ち着かない
□ 友達や家族と話をしている間もスマホをしてしまう
□ 寝る時は必ず枕元にスマホを置いておく
□ スマホを忘れたら家まで戻る
□ 寝る時以外でスマホを触らなかった時間は1時間以内である
□ 睡眠を削ってゲームをしてしまう
□ スマホを見るのを減らしたが落ち着かなくなくてダメだった
診断結果
【携帯依存症診断結果】
◆15個全て:重度の依存症
あなたは、現在重度の携帯依存症になっている可能性があります。自転車に乗る時、自動車運転中はスマホをするのは絶対にやめる、と誓いましょう。また、睡眠時間を削ることはやめておきましょう。
◆9個~14個:中等度の依存症
あなたは、中等度の携帯依存症になっている可能性があります。特に「寝る時以外でスマホを触らなかった時間は1時間以内である」にチェックがついた人は重度に近いのでスマホを見る時間を1時間ずつ減らしてみましょう。
◆4個~8個:軽度の依存症
あなたの携帯依存症度は軽度です。しかし「寝る時以外でスマホを触らなかった時間は1時間以内である」にチェックがついた人は中等度に近いです。車や自転車でのスマホ、食事やトイレの時のスマホからやめてみましょう。
◆0個~3個:少しだけ依存症
あなたは今のところ携帯依存ではなさそうですが、依存症に片足を突っ込んでいる可能性があります。特に友達から返信が来ないとイライラする、返信はすぐにしないといけないと思う、にチェックがついた人は友達関係を見直してみましょう。
スマホよりリアルな日常に楽しみを見つけよう!
携帯依存症の原因や携帯依存症の人の特徴、携帯依存を治す方法、克服する方法を解説しました。携帯依存になる原因を知ってそれに沿って治す・克服するようにしていけば、携帯やスマホに振り回されることは少なくなるはずです。
スマホの利点を生かして上手に活用すれば、スマホよりリアルな日常に楽しみを見いだせるはずです。スマホだけ見るのではなく周りの景色や家族や友達の話にじっくり耳を傾けるようにしてみましょう。
友達とつながれなくて不安になっても周りを見渡せばあなたに合う人は必ずいるので安心しましょう。目上の人や家族に思い切って相談してみるのもお勧めです。