所有欲の意味とは？所有欲が強い人の心理や特徴！

「何でも独り占めしたい！」、「自分のモノにしたい！」という欲求を持っている人がいます。その欲求を持っているというだけではなく、非常に強い欲求であることも多いです。

一度自分が手に入れたものは絶対に手放したくないし、ずっと自分のものとしていたい、そして他の人に使われたり、触られたりするのも嫌だという考えを持っている人も少なくありません。

そんな「何でも独り占めしたい人」を所有欲が強い人と言いますが、この「所有欲」や「所有欲が強い人」について今回はご紹介します。

所有欲の意味とはどのようなものでしょうか。所有欲とはさきにもお伝えしたとおり「何でも独り占めしたい」という欲求のことを言います。

その「何でも独り占めしたい」という欲求には、「手放したくない」、「誰にも取られたくない」、「我が物にしたい」という欲求も含まれています。

つまり、所有欲があること自体は特に「悪いこと」ではありません。ただそれが「強い」となると少々弊害も生まれてきますので、そういった部分も含めて「心理」と「特徴」をチェックしていきましょう。

所有欲が強い人の心理にはどのようなものがあるでしょうか。もちろん「人」についてのことですから、「人それぞれ」であり、「十人十色」なのは間違いありません。

ですが、その中でも所有欲が強い人に共通してみられる心理があります。この心理があるからこそ所有欲が強くなってしまうということも言えるのです。以下にご紹介しますので確認していきましょう。

所有欲が強い人の心理には、「自分に自信がある」というものが挙げられます。自分に自信があるので、自分のものとなったからには「他の人のものにあるわけがない」と考えているのです。

ですから、その所有欲と自信を邪魔するような存在には嫌悪感を抱きます。所有欲には人に対しても、物に対しても持つものなので、人でも物でも「喜んで自分のものになっているはずだ」と考えているのです。

そんな喜んで自分のものになっている人・物を自分から奪おうとするのはあり得ないことですし、誰も望んでいないという自信があるので、その所有欲は増すばかりという状態の心理です。

所有欲が強い人の心理には、さきほどとは打って変わって「自分に自信がない」という心理もあるのが特徴です。自信がある人も同時に自信がないということではなく、人によって両極端に分かれるという意味です。

自信がないゆえに手に入れたものがすぐに自分の元を去ってしまうのではないか、という不安があるのです。だからこそ所有欲が強くなり、我が物とし続けるためにあらゆる手段を行なうのです。

そのあらゆる手段の中に、あまり周りから見ると良くないものが入っていると「あの人は所有欲が強すぎる」と言われ、あまり良い目では見られない状況になります。

所有欲が強い人の心理には、「失うことが怖い」というものが当然あります。失うことが怖いからこその所有欲の強さで、これは自分に自信がある人でさえも持っている心理と言えます。

もし、失うことを恐れず「去る者は追わず」の心理があれば、特に所有欲が強いような振る舞いは見せません。どれだけ自信満々に振る舞っていても失うのが怖いからこそ所有欲が強いのです。

そしてその「失うことが怖い」という心理は、我が物としたものの大小に関わらずあらゆるものに働くので、「小さいことでもあの人は自分の物にこだわるから…」と周りから見られることで、所有欲が強い人と認識されます。

所有欲が強い人の心理を見てきましたが、ここからは所有欲が強い人の特徴を確認していきましょう。「この心理があるからこの特徴がある」という繋がりがある特徴もあるので、心理と合わせて確認してください。

所有欲が強い人は、「プライドが高い」という特徴があります。自分に自信があるという心理から来ているものとも言えるもので、「自分のものを他人に取られるなんてプライドが許さない」というものです。

「これは自分から離れるはずがない」という自信があるので、もしそれを奪われそうになれば自分のプライドをかけて守り抜こうとします。たとえそれが他人から見たらこだわる必要がないようなものだとしても、です。

本来はプライドが高いので「必死になっている」姿を見せるのは避けたい気持ちもあります。ですから、守ろうとする態度が「傲慢」に見えるところもあり、それが見えすぎると周りからはあまり良い印象は持たれません。

所有欲が強い人の特徴としては、「自分が正しいと思い込んでいる」というものも挙げられます。周りから見たら正しいとは思えないようなものでも、自分が「こう」と決めたらそれが正しいとして貫き通します。

それはもちろん自分に自信があるからであり、プライドがあるからです。また、「これはこういう理由で自分の所有物である」と、それを正しい解釈だと決めたら我が物にできるというのも正しいと思い込みやすい理由でもあります。

ただ、人の意見や考え方はそれぞれなので、所有欲が強い人が必ずしも間違っているとは限らず、正しいとする理由や理論を支持する人も当然います。

所有欲が強い人には、「お金にがめつい」という特徴も挙げられます。当然お金も自分の所有物であり、自分のお金を自分の物として守るのは間違った行為ではありません。

ですが、自分の行なったことに対する「対価」となると、他人との争いが生じることもあります。「誰がどれだけの手柄を得るか」という問題でトラブルが生じるのです。

自分にはこれだけの対価を得る権利があると主張してはばからないので、そういった強い意見に押されてしまう人は「泣き寝入り」しますが、確実に不満は溜まっていきます。

所有欲が強い人の特徴には、「人のモノも欲しがる」というものもあります。現時点では自分のモノとは言えないようなモノでも、気に入ったモノなら「自分のモノとなるべき」と勝手とも言える考えを持ちやすいです。

それはもちろん、「物」でも「人」でも同じで、恋人の奪い合いや友達の取り合いのようなこともしてしまいます。恋人は2人1組のペアが一般的なので不自然なことではないですが、友達は1人に1人の友達ペアではありません。

それでも「この人は自分の友人である」と他の人が仲良くするのをよしとせず関わりを絶とうとすることさえあります。もちろん、恋人も2人1組のペアが自然とはいえ、「他人の恋人」を奪うのはよろしくありませんから、それは批判を浴びます。

所有欲が強い人の心理や特徴を確認してきましたが、そのような心理や特徴を持っている所有欲が強い人はどのような恋愛パターンを持っているのでしょうか。

さきに挙げたように「他人の恋人」を奪おうとするような欲求も見せますが、それ以外にもよく見られる恋愛パターンがありますので、確認していきましょう。

所有欲が強い人の恋愛パターンには、「恋人をアクセサリーと思っている」というものがあります。所有欲が強い男性に見られることが多く、「こんな美人の恋人を連れて歩いている俺すごい」というような恋愛心理です。

トロフィーワイフという言葉もあるように、恋人を自分が獲得した勲章のように掲げているのです。ですので、その勲章を失うことは不名誉なことですから、そこに所有欲が強く働きます。

所有欲が強い人の恋愛パターンといえば、「かなり嫉妬深い」というものも挙げられるでしょう。これは典型的なパターンと言える恋愛パターンで、所有欲が強い人はほとんどが嫉妬深いです。

それは当然、「自分のモノとなった恋人を別の人に取られるわけにはいかない」という心理があるので、少しでも疑わしいような行動や、浮気の可能性が少しでも上がるようなものは「NG」を出します。

自分に自信がある、自信がない、失うことが怖い、プライドが高いなどあらゆる心理や特徴がこの「嫉妬深い」の元になっているので、「所有欲が強い＝嫉妬深い」と言えるほどです。

これはトロフィーワイフの心理に似ていますが、「愛されている自分に酔っている」というのも、所有欲が強い人の恋愛パターンに見られるものです。

「自分はこんなにも愛されている」という状況に酔っていて、その状況が好きだからこそ「恋人を失いたくない」と考えるのです。つまり「恋人を好きかどうかは話が別」ということになります。

もちろん所有欲が強い人でも恋人をしっかり愛することもあります。ただ、愛されている自分に酔っている可能性も高いので、恋人との認識の違いに「恋人から別れを告げられる」ケースも多くなります。

所有欲が強い人が周りにいる場合にどのように対処するのが上手な方法となるのでしょうか。自分自身の平穏な日常を守るためにも所有欲が強い人への上手な対処法を確認しておきましょう。

所有欲が強い人への上手な対処法としては、「自信を持ってもらえるように接する」というものがあります。自信がなく「失うかもしれない」ということを常に思っていて所有欲が強く出ている人にはこの方法が有効です。

「あなたは失うことはないよ」、「あなたの元を離れたりしないよ」ということをしっかりと認識してもらうために、まずは自分に自信を持ってもらうのです。

そうすることで、「自分から簡単に離れるようなことはない」と思えるようになるので、過剰な所有欲は見られなくなります。

所有欲が強い人への上手な対処法としては、「感謝の言葉を伝える」というものがあります。1度伝えるということではなく、常日頃から何かあれば「ありがとう」と伝えるようにするのです。

そうすることで、「自分は感謝されるような存在なんだ」、「人から必要とされるような存在なんだ」ということを認識できます。

それは、自信にも繋がるので、この「ありがとう」の言葉によって強い所有欲から解放されて、執着しすぎるようなことはなくなっていきます。

所有欲が強い人と上手に付き合うには、時には「叱る」「断る」ということをするのが大切です。所有欲が強い人の思うようにさせていると、「それが当たり前」になってしまいます。それは所有欲を強化するだけです。

所有欲が強ければ強いほど強引になりますので、あまり気が強くない人では叱ったり、断ったりするのができないこともあるでしょう。

そういうときは意見を言える人物に状況を伝えて、代わりに言ってもらうか、一緒に付き添ってもらって背中を押してもらうようにしましょう。

抑えられない所有欲を満たすには、「手に入れただけでは幸せになれない」ということを自分の中に落とし込んで、それを理解することからはじめましょう。

そして、「手に入れたものをより良くする」ことを考えるのです。「手に入れることが幸せ」と思っているから次々に手に入れたくなり、そしてそれを手放せなくなるのです。

手に入れたものをより良くすることができれば、「やっぱり手に入れてよかった」とこれまで以上に所有欲が満たされ、強すぎる所有欲も少しずつ抑えられていくことでしょう。

所有欲が強すぎて困っているけれど、どうしても強く出てしまう、と悩んでいる人もいます。そういう人が所有欲をきれいサッパリ捨てるにはどうしたらいいでしょうか。その方法をいくつかご紹介します。

所有欲をきれいサッパリ捨てるには、「自分磨きをして自信を持つ」ということが大切です。何度もお伝えしていますが、所有欲が強いのは「自信がない」ことに起因していることも多いです。

ですので、まずは自分自身を磨き、失う怖さを克服することで大きすぎる所有欲は少しずつ小さくなっていくことでしょう。

所有欲をきれいサッパリ捨てる方法としては、「周りの人を信じる」というものもあります。所有欲が強い人は少なからず「誰かに取られる」という心理が働いています。

それは周りの人を信じられていないからです。なぜ信じられないのかを自分自身と向き合って、その原因を割り出します。そして、それを解決することで信じられるようになり、いずれ所有欲も捨て去ることができるでしょう。

所有欲をきれいサッパリ捨てる方法には、「1つのものに真剣に打ち込んでみる」というものがあります。これはあらゆるものに目が行ってしまい、所有欲がいつまでも満たされないほど強い人に効果的な方法です。

仕事でも趣味でも何でもいいので、「これ」と決めたものだけに集中して、それ以外のものは「必要最低限」に留めておくのです。そうすることで所有欲よりも集中しているものに打ち込みたい欲求のほうが強くなります。

所有欲と似た言葉に「独占欲」というものがあります。これは「独占したい欲求」ですから、「独り占めしたい」ということになります。

つまり、所有欲とほとんど同じ意味なのですが、所有欲のほうは新しいものや理想を獲得したいという願望・欲求です。それに対して独占欲は手に入れたものを自分だけのものにしたいという願望・欲求という違いがあります。

言葉を使う場面や話している相手によってほとんど意味が変わらないとも言えるので、あまり厳密に考えず柔軟に使い分けるようにしましょう。

最初のほうでもお伝えしたとおり所有欲自体が悪いものということはありません。ですから所有欲を持つこと自体は問題ではないのです。それが強すぎることが問題です。

ですから、まずは「完全に失くす」というところまで考えずに、適度なところまで抑えられるように意識しましょう。ここでお伝えした内容や、周りの人の振る舞いを参考に努力を続けてみてください。