自分の感情をコントロールできないのは病気?イライラを抑えれない
感情をコントロールできないことで、人間関係が安定しない人もいるでしょう。感情をコントロールしたいと思っていても、つい感情を爆発させてしまい苦しんでいる人もいると思います。そこで、今回は感情をコントロールできない人の特徴や原因などについて詳しく見ていきましょう。
目次
イライラや怒り…あなたは感情のコントロールができてる?
感情のコントロールは人間関係を円滑に維持したり、社会生活をスムーズに送ったりする上で大切なことです。しかし、その感情のコントロールが上手くできず、悩んでいる人は意外と多いでしょう。
特に苛立ちや怒りと言ったネガティブな感情をコントロールすることができないと、自分の首を絞めてしまうようなことが多くなってしまいます。周囲の人を困惑させてしまいやすくもなってしまうでしょう。
そこで、今回は感情のコントロールができない人の特徴や、感情のコントロール方法などについて、詳しく見ていきたいと思います。特に感情のコントロールに不安がある人は、ぜひ注目してみてください。
感情のコントロールができない人の特徴
まずは、イライラや怒りといった感情のコントロールができない人の特徴をいくつか取り上げていきましょう。感情のコントロールができない人の特徴と自分の特徴を比べて、自分は感情のコントロールができているか確認してみてください。
ストレスが溜まり過ぎている
感情のコントロールができない人の特徴には、たくさんのストレスを溜めているということが挙げられるでしょう。ストレスを抱え込みすぎていると、心の余裕がなくなってしまいます。その結果、感情をコントロールすることが難しくなってしまうのです。
自分のことしか見えない
視野が狭く自分のことしか見えていないということも、感情のコントロールができない人の特徴の1つでしょう。自分のことで頭がパンクしてしまうので、他人を気遣う余裕が無くなってしまうのです。
そのため、特にイライラや怒りといった強い感情を、コントロールすることが困難になってしまいます。
一呼吸置くことができない
特にイライラや怒りといった感情をすぐに表に出してしまう人には、感情を出す前に一呼吸することができないという特徴もあります。人間は怒りやイライラを感じた後に、少しでも時間を置くとその怒りやイライラを抑えやすくなるとされているのです。
感情のコントロールができずキレやすい人の多くは、感情を出す前に一呼吸して感情を御落ち着かせるということができません。そのため、怒りやイライラをそのまま表に出してしまうのです。
先のことは考えない
後先のことを考えることができないということも、感情をコントロールできない人の特徴です。
感情をそのまま表出し続けていると、人間関係がギクシャクし周囲の人に距離を置かれてしまいやすいでしょう。その結果、社会的に孤立し窮地に立たされやすくなってしまいます。
多くの人は感情を出した後のことを考え、感情を出すかどうか決めるでしょう。しかし、感情をコントロールする人は感情を出した後の状況の変化を考慮せず、思うままに感情を出してしまいます。
感情に身を任せてしまう
感情に身を任せてしまうということも、感情をコントロールできない人の特徴です。本人に感情をコントロールする意思がないため、怒りやイライラと言った感情が爆発してしまうことが多くなるでしょう。
感情に身を任せ続けてしまうと、自分の感情を冷静に分析し抑えることがますます困難になります。その結果、周囲の人との関係が悪化したり自分自身を追い詰めてしまったりするのです。
感情のコントロールができない原因
以下では、感情のコントロールができない原因を紹介していきます。感情のコントロールができない原因を知ることは、感情のコントロールができるようになるための努力の第一歩です。
感情のコントロールができるようになりたい人は、ぜひ以下の原因が自分に当てはまるかチェックしてみてください。
勝ち負けにこだわりすぎる
過剰に勝ち負けにこだわってしまうということが、感情のコントロールができない原因になってしまうことは多いでしょう。指摘されたミスを認めて謝ったり、間違いを素直に認めたりすることが、負けだと感じてしまう人もいます。
そのような人は自分のミスや間違いを指摘されると、感じたイライラや怒りをそのまま出し、相手より優位に立とうとしてしまいやすいでしょう。
相手より優位に立つことが勝ちと考え、勝ちにこだわってしまうために、冷静に自分のミスや間違いを認めることができないのです。
論理的な説明ができない
論理的な説明が苦手ということも、感情のコントロールができないことの原因の1つです。
論理的に説明することができないと、助けが欲しい時や相談したい時にも周囲の人に上手く伝えることができません。そのため、感情をそのまま表に出して、周囲の人の注目を引こうとしてしまいます。
また、焦るような状況ではますます論理的な説明ができなくなってしまうために、感情を強く出してその場をごまかそうとしてしまうこともあるでしょう。
キレやすい
キレやすいということも、感情のコントロールができない人の特徴です。頭に血が上ると冷静になれなくなってしまうので、怒りやイライラといった感情を周囲の人にぶつけてしまいやすくなってしまいます。
怒りやイライラといった感情を八つ当たりのように周囲の人にぶつけてしまいやすくなるので、周囲の人から悪い印象を持たれてしまいやすいでしょう。
このような原因で感情をコントロールできなくなる人の中には、幼少期から怒りの感情のコントロールが苦手という人が多いのです。
自己肯定感がかなり低い
感情のコントロールができない原因には、自己肯定感がかなり低いことも挙げられます。自己肯定感が低いと少し落ち込むことでも、どん底まで落ち込んでしまいやすく、主に悲しみや不安といった感情のコントロールが難しくなってしまうのです。
ネガティブな感情で心の余裕が無くなった時にイライラや怒りの感情で、さらに追い詰められると、怒りやイライラの感情も抑えることができなくなりがちでしょう。
しかし、自己肯定感が低いので、怒りの感情をそのまま出してしまった後には、強い自己嫌悪に陥ってしまうのです。
感情のコントロールができないことによるデメリット
感情をコントロールできないことには、様々なデメリットがあると考えられるのです。以下では、感情をコントロールできないことのデメリットについて、詳しく取り上げていきたいと思います。
感情をコントロールできないことのデメリットをしっかり把握して、自分自身を戒めていきましょう。
気分がコロコロ変わってしまう
感情をコントロールできないことには、気分が短期間で大きく変わってしまい、周囲の人も自分も追い詰めてしまうというデメリットがあります。
感情をそのまま出すことが癖になってしまうと、感情によって自分の態度が大きく左右されてしまうようになりがちです。
その結果、毎日気分や態度が大きく変わってしまい、周囲の人を困惑させてしまいます。また、自分自身も感情に振り回されて、精神的に疲れてしまいやすいのです。精神面が安定していないことで、周囲の人から信用を得ることが困難になりがちでもあるでしょう。
人との衝突が増える
感情をコントロールできないことのデメリットには、人との衝突が増えるということも挙げられます。怒りやイライラをコントロールできないと、相手のことを一切考えず相手を責める言葉を強く放ってしまいがちです。
相手のミスや間違いを必要以上に責めてしまうので、相手の怒りを煽り相手と敵対してしまいます。八つ当たりで周囲の人に厳しい言動を取ることもあるので、周囲の人との関係が悪化して面倒くさい人扱いされてしまうこともあるでしょう。
アドバイスを素直に受け入れられない
人からのアドバイスを素直に聞き入れられないということも、感情をコントロールできないデメリットと言えるでしょう。感情のコントロールができない自分を正当化していくと、自分の考えや反応が絶対に正しいと思い込んでしまうようになります。
その結果、自分の考えや意見に固執する頑固な性格になり、なかなか人からの意見を素直に聞くことができなくなってしまうのです。
人から自分の考えや意見を否定するアドバイスをされると、相手に怒りやイライラをぶつけることもあるため、孤立してしまいやすくもあるでしょう。
感情をコントロールする訓練
感情をコントロールできるようになることで、人間関係が安定しかなり生きやすくなるでしょう。そのため、感情をコントロールできない人には、感情をコントロールする訓練を地道に続けることをおすすめします。
以下では、感情をコントロールする訓練方法を具体的に見ていきましょう。
期待しない癖を付ける
コントロールできないと特に困ったことになりやすい怒りやイライラといった感情の背後には、人への過度な期待がよくあります。例えば、周囲の人に落ちているゴミを拾ってもらえると期待して、周囲の人がゴミに気付かないとイライラが生まれてしまうのです。
勝手に人に期待しても、人の行動をコントロールすることはできません。そのため、人に期待しない癖をつけて、なるべく自分で行動を起こすようにすると、感情をコントロールしやすくなるのです。
人に頼みたいことはしっかり冷静に言葉で伝えるようにすることで、人間関係が円滑になるでしょう。
深呼吸をする
深呼吸をするということも、感情をコントロールする訓練方法の1つです。酸素が体に十分に行き渡るようになることでリラックスし、心の余裕が生まれます。
また、酸素が脳にしっかり行き渡ることで、冷静な判断もしやすくなるので、感情を理性的にコントロールしやすくなるのです。
特に怒りやイライラといった感情は、少し時間を置くだけでかなり抑えやすくなります。そのため、強い怒りやイライラを感じた時には、必ず深呼吸する癖をつけておくと、コントロールしやすくなるでしょう。
意識をそらす
抱いた感情から意識をそらすという方法も、感情をコントロールする訓練方法になります。抱いた感情に集中せず、他のことに意識を向けていると、自然と感情が落ち着きやすくなるのです。
どうしても感情に意識がいってしまう時には、好きなことや新しいことをするようにすると、意識をそらしやすくなります。また、体を動かすことで感情から意識をそらしやすくもなるので、散歩したりストレッチしたりしてみてもよいでしょう。
好きな曲を思い出す
ネガティブな感情に押しつぶされそうな時には、好きな曲を思い出すことでも、ネガティブな感情をコントロールしやすくなります。
好きな曲を思い出すことは精神的な癒しになりますし、ネガティブな感情に注目しにくくなるでしょう。特に好きな曲が無い人は、なるべく明るく元気が出るような曲を聴くと、ネガティブな感情をコントロールしやすくなります。
また、音を立ててもよい環境であれば、歌を口ずさむとネガティブな感情をより抑えやすくなるのです。
自分と会話をする
頭の中で自分と対話するということも、感情をコントロールする方法として有効です。自分が冷静になれたり癒されたりする言葉を、頭の中で自分自身に言い聞かせることで、感情に支配されにくくなります。
怒りやイライラの感情の背景には、不安や悲しみといった感情がよくあるのです。そのため、怒りやイライラが抑えられない人は、自分の不安や悲しみを和らげるような言葉を決めておき、怒りやイライラを感じた時に自分に言い聞かせるとよいでしょう。
具体的な言葉が思い浮かばない人は、大切な人の名前やペットの名前などでも問題ありません。感情別に自分に言い聞かせる言葉を変えてみてもよいでしょう。
感情をコントロールする訓練をする際に気を付けたいこと
感情をコントロールしようとすると、全ての感情を抑圧しすぎてしまいがちです。感情を完全に抑えつけてしまうと、ストレスが溜まってしまい、余計に怒りやイライラの感情が抑えられなくなってしまうこともあるのです。
また、全ての感情を抑えてしまうと、無表情であることが増え、冷たい印象の人になってしまうこともあるでしょう。
感情をコントロールするということは、感情を完全に抑えることではなく、出すべき感情を時と場合に合わせて見極めることです。このことをしっかり意識して、感情コントロールの訓練を行うようにしてください。
感情のコントロールができないことと病気の可能性
感情をコントロールできないことが、病気の症状であることもあります。そこで、以下では感情をコントロールできないことから疑われる、病気の可能性について詳しく触れていきましょう。
感情をどうしてもコントロールできないことで悩んでいる人は、ぜひ以下の可能性について考えてみてください。
発達障害の可能性
生まれつき脳の発達のバランスが悪く、感情面や学習面に問題を抱え、社会生活が困難になってしまう障害を発達障害と呼びます。その発達障害の主な症状には、感情がコントロールできないということが挙げられるのです。
幼少期から得意なことと苦手なことの差が激しかったり、他の人とは考え方が異なると感じることが多かったりする場合は、発達障害である可能性が高いでしょう。
子供の頃から感情をコントロールできず悩んでいる人は、一度発達障害を疑って医師の診断を受けてみてください。
感情をコントロールして社会生活をスムーズに送ろう
今回は感情のコントロールができない人の特徴や、感情をコントロールする訓練方法などについて解説しました。感情のコントロールは社会生活をスムーズに送る上で、とても重要なことです。
感情のコントロールができるようになりたい人は、ぜひ今回取り上げた訓練方法を試してみてください。