2020年03月10日公開
2020年03月10日更新
ため息をつく人の心理11選!ため息ばかりつく人って?
ため息をつく人の心理とは?ため息ばかりつく人がいますが、これはどのような心理から来ているものでしょうか。ため息の原因となる心理を11選ご紹介します。またため息の仕組みやメリット・デメリット、ため息をつく自分を変える方法なども取り上げます。
ため息をつく原因や理由とは?
周囲にため息ばかりつく人がいたり、最近ため息をついているのが目立つ人がいる、また自分自身がついついため息ばかりをついてしまうということもあるでしょう。
そんな自分も含めて「ため息をつく人」というのはどのような心理なのでしょうか。ため息の原因となっている心理として代表的なもの11つをご紹介します。
また、そもそもため息をつくのはなぜなのか、その仕組のほかにメリット・デメリットも取り上げます。さらにため息をつく自分を変える方法やため息が多い人への周囲の反応もご紹介しますので、チェックしてみてください。
そもそも「ため息」とは?
ため息をつく人の心理を確認する前に、まずはそもそもため息がどんなものなのかをチェックしてみましょう。
ため息がどういった仕組みで出て、どんな役割をしているのか、ため息をつく心理に繋がる「ため息のメカニズム」を知っておきましょう。
ため息が出る仕組み
まずため息が出る仕組みですが、これは「あくび」に近い仕組みとなっています。あくびというのは脳に酸素を送り込むために深く息を吸うのですが、そういった自然現象に近いものがあります。
お腹に緊張が走っているときなど酸素不足になってしまって、ここに酸素を取り込むために息を深く吸い込むことで、そのあと「はぁ」と息を吐き出す流れになっています。
また、交感神経と副交感神経のバランスを保つために生理現象的に起こる運動が「ため息」として表れているとも言えます。
ため息のメリットとデメリット
ため息は自然現象、または生理現象的に起こっているものなのですが、それがもたらすメリットやデメリットはどのようなものでしょうか。
メリットとしては酸素を取り込むことで身体をリラックス状態にできることや、血の巡りがよくなって身体を温める効果などがあります。
デメリットはため息が与える「良くない印象」が周りに伝わってしまうことや、自分自身がため息に良くない印象を持っている場合に、余計に落ち込んでしまったりすることが挙げられます。
ため息をつく人の心理11選
ため息の仕組みやメリット・デメリットを確認したところで、続いてはこちらでの本題ともいえる「ため息をつく人の心理」を確認していきましょう。
そもそもの仕組みとしてため息は生理現象的に発生するものなので、身体が勝手にそうさせているのですから心理に関係なくため息は出るものです。
ですが、お腹に緊張が走る原因となるものや、交感神経のバランスが乱れるような原因となる心理がそこには確実に存在していますので、そういった部分を見ていきましょう。
1.イライラしている
ため息をつく人の心理には「イライラしている」というものが挙げられます。イライラして無駄に身体に力が入ったりすると呼吸が浅くなり、酸素を必要とした身体がため息を起こさせます。
イライラする原因には様々なものがありますが、友達と喧嘩したり、職場の上司にネチネチと文句を言われたいり、渋滞にハマって車がまったく動かいないときなど様々な要因があります。
人によってもイライラする原因は違いますから、ため息をつくのがイライラしているからと決めつけることはできませんが、おおよそイライラしそうな出来事があった時にため息をついている人がいたら不用意に近づかないほうがいいでしょう。
2.ガッカリしている
ため息をつく人の心理には「ガッカリしている」というものも挙げられます。上手くいかないこと、思い通りにならなかったことなどがあると人はガッカリします。
ガッカリするような出来事があるとそこに思考を奪われてしまい、「あーすればよかった」「こうすれば違った」など思考が堂々巡りすることで、ぼーっとしたりします。
ぼーっとしている状態になると人は呼吸が浅くなるので、ここでも酸素を必要としている身体が生理現象としてため息を起こさせるのです。
3.呆れている
ため息をつく人の心理には「呆れている」というものもあります。よく見る光景として「やれやれ」というニュアンスを込めてため息をするものがありますが、それがこの呆れている心理にあたります。
呆れているというニュアンスを伝えるためにわざと深くため息をつく人もいますが、自分が考えもしないような失敗をされた時などは思考が追いつかないことがあります。
そういった場合には脳に酸素を余計に送る必要があるため自然発生的にため息が出るということです。
4.面倒だと思っている
ため息をつく人の心理には「面倒だと思っている」というものも挙げられるでしょう。「面倒だなぁ」「やりたくないなぁ」と思ったときにため息をつくのです。
面倒だと感じる状態そのものが寝不足だったり疲れがたまっていたりすることも多いため、身体を動かすための司令を送る脳に力を与える必要があるため「ため息」をつくのです。
面倒だと思っていてもやらなくてはいけないときに「はぁ…それじゃぁやりますか」などため息のあとに動き始めるのはそのためでしょう。
5.何かを我慢している
ため息をつく人の心理としては「何かを我慢している」というものも挙げられます。喧嘩をして言い返せないとき、自分が食べたかったものを食べられたときなど何かを我慢しているとため息が出ます。
怒りを顕にして強く言い返しているときなどはため息は出ませんが、色々な感情を我慢しているときにはため息が出ます。
我慢するということは色々なことが頭の中に駆け巡りますので、それだけ脳が酸素を必要としている状態になります。ため息をして酸素を取り込んでいるということです。
6.悩んでいる
ため息をつく人の心理には「悩んでいる」というものも挙げられます。この悩みというのはそれほど深いものではなく、日常的に起こる簡単な悩みでも同じことが言えます。
たとえば、今日のお昼は何を食べようか、明日出かけるときは何を着て行こうか、などのことでも思考を働かせることになるので、脳に酸素が必要になります。
特に悩んで決まらないときなどは「はぁ」と更にため息をつくことになりますが、これは決まっていないのでさらに悩む必要があり、脳を使うことになるからです。
7.気分を落ち着かせようとしている
ため息をつく人の心理には「気分を落ち着かせようとしている」というものもあります。怒りを覚えたときや悲しくて泣きそうなときなどに、気分を落ち着かせるためにため息をつきます。
これは「冷静になるためのため息」と言えますが、やはり感情が大きく揺さぶられている時というのは、それだけ色々な思考が脳を駆け巡りますのでため息をして酸素を取り込んでいるということです。
また、冷静になるために大きく深呼吸することもありますが、これの自然発生版がため息だと考えれば分かりやすいでしょう。
8.緊張している
ため息をつく人の心理には「緊張している」というものも挙げられます。これは先ほどの冷静になるためのため息に似ているもので、緊張状態を少しでもほぐすためのため息になります。
人は緊張していると身体が固くなり、お腹に力も入っていますので、圧迫から酸素を取り込む量が少なくなり、呼吸が浅くなります。
ため息をつくために息を吸い込むと身体が少し伸びることから緊張をほぐす効果も得られますし、不足気味だった脳への酸素も確保することができます。
9.感動している
ため息をつく人の心理には「感動している」というものがあります。感動・感激しすぎて息がとまってしまうという人がいますが、その状態を解消するためのため息になります。
もちろん完全に呼吸が止まっていなくても、感動や感激することで自分では気づかないレベルで呼吸が浅くなることはよくあることです。
感情としては感動・感激と良いものですが、身体にとっては酸素不足で良くない状態なので、それをほぐすためのため息となります。
10.何かに集中している
ため息をつく人の心理には「何かに集中している」というものもあります。人は何かに集中しているときは呼吸が浅くなりがちです。
集中するあまり息を止めてしまうという人もいるくらいですので、無意識で息が止まっていたり、浅くなっているというのはよくあることなのです。
その状態が続けば身体や脳へ送られる酸素が不足するのは当然ですから、ため息をつくことで解消しています。
11.ストレスを感じている
ため息をつく人の心理には「ストレスを感じている」というものもあります。ストレスを感じるのは様々な理由がありますので、これまでに挙げてきた心理にもその理由はあるでしょう。
イライラしたり、ガッカリしたり、呆れたり、我慢したりなどストレスの原因となるものは多くあります。それらが積もり積もってストレスを爆発させるケースもあれば、一気に強いストレスがかかることもあるでしょう。
ストレスを強く感じている状態だと身体が緊張状態になり、お腹や胸が圧迫されるので、ここでも酸素不足が起こることからため息をつくことで解消しています。
ため息ばかりつく自分を変える方法
ため息というのは悪いことばかりではなく、身体が必要としている行動として生理現象にあたるものになります。またメリットというのも挙げたとおり良い効果も期待できるのです。
ですが、やはり「ため息」というのはネガティブな印象も強く、また「ため息をつく心理」でも見たとおり、ため息の原因となっているものにはネガティブなものが多くなっています。
ですので、なるべくなら「ため息をつくのをやめたい」と考えるのは自然な考え方ですので、そのための方法をチェックしてみましょう。
やりたいことをやってみる
ため息ばかりつく自分を変える方法としては「やりたいことをやってみる」というものがあります。
やりたいことよりもやるべきことばかり優先したり、他の人に譲ってしまったり、時間がないからと諦めてしまったりすると「我慢」が募ります。
先にも挙げているとおり「我慢」というのはため息の原因にもなりますし、我慢が続くとストレスにもなりますので、そこでもさらにため息が出ます。
ゆっくり身体を休めてリラックスする
ため息ばかりつく自分を変える方法としては「ゆっくり身体を休めてリラックスする」というのも良いでしょう。
身体が疲れているとイライラしたり、何でも面倒に感じたりとため息の原因になります。リラックスと同時に「ふぅ」とため息が出ることもありますが、やめたいため息とは違うものなので問題ないでしょう。
環境を変えてみる
ため息ばかりつく自分を変える方法としては「環境を変えてみる」というものも挙げられます。ため息の原因となっているものが、今の環境によるものだったら、これは非常に効果的なものと言えます。
人間関係だったり、仕事が忙しすぎたり、近所の騒音が気になったりと様々な要因がありますから、それらを解消するのは「環境を変える」ことだったりします。
「ため息をしない」と意識する
ため息ばかりつく自分を変える方法には「ため息をしない」と意識することも1つの方法と言えます。ため息というのは自然に出てしまうものではありますが、意識することで止めることはできます。
ただ、何かの原因で酸素不足になっているのも確かなので、ため息ではなく深呼吸をするようにして「ため息をしない」を心がけてみましょう。
イライラしたり、我慢したり、呆れたりとため息をつく心理になるものがあったら、一呼吸置いて深く息を吸って深呼吸するようにすればため息の回数は確実に減らすことができます。
ため息が多い人への周囲の反応
たびたびお伝えしているようにため息というのは自然現象で、意識せずに勝手に出ていることが多いのですが、それは「周囲の人」には関係ないことです。
ため息が多い人が近くにいる周囲の人の反応はどのようなものかチェックしておきましょう。この反応を知っておくこともため息ばかりの自分を変えることに役立ちます。
近寄りがたい
ため息ばかりの人が近くにいると「近寄りがたい」という印象を持つ人が多いです。何か思い悩んでいたり、イライラしていたりするのかな?と感じるので近寄らないようにします。
それによって人間関係が上手くいかない原因ともなるので、周りに人がいるところでため息ばかりつくのは自分にとってもデメリットとなるでしょう。
自分もテンションが下がる
ため息ばかりついている人を見ると「自分もテンションが下がる」と感じている人も多くいます。ネガティブな空気というのは周りにも伝染するので、周囲のテンションも下がってしまうのです。
何か頑張らなくてはいけないときや、気合いを入れてやり遂げようとしているところで、ため息ばかりついている人がいたら嫌われますので、そんな存在にならないように注意しましょう。
正直面倒くさい
ため息ばかりついている人を見ると「正直面倒くさい」と考えている人も少なくありません。というのも「辛いアピール」のように見えるので、それをわざわざ構ってあげるのが面倒なのです。
人はそれぞれ大小あれど問題や悩みを抱えているものですし、時間にも限りがあります。そこでため息ばかりをついて「辛いアピール」「大変アピール」をしている人に構ってあげる余裕も時間もないのです。
ただ、それを放っておくと後で何か言われたり、周りから冷たい人と思われるかもしれないので「面倒くさい」と感じます。
ため息は目立たないようにコッソリと
ため息というのは生理現象のようなもので、実は悪いことばかりでもないのですが、周りから見たらやはりそれほど良い印象は持たれないものでもあります。
ですから、もしため息が出そうな状況にあったら、人がいないところで「これでもか」というほど肩を落としてため息をついたり、人前なら深呼吸に切り替えてみるなど工夫しましょう。