失神ゲームの原理とは?気絶させるゲームの方法や死亡例も紹介
失神ゲームとは、どんなゲームなのか知っていますか?失神ゲームは気絶をするゲームですが、亡くなっている人もいれば怪我を負っている人もいる危険なゲームです。今回は、失神ゲームについて紹介するので危険度を把握して絶対にしないようにしてください。
目次
失神ゲームは絶対にやってはいけない!
失神ゲームは、「面白いから」とか「興味があるから」、「盛り上がるから」などの理由でやりたいと思う人もいるでしょうが、絶対にしてはいけないゲームです。失神ゲームをしたために、後々とっても後悔をする思いをしている人もいます。
失神ゲームを皆でしようとなったときは、そのゲームを止められる勇気を持つことも大事です。例え、「ノリが悪い。」と言われることがあったとしても、絶対に失神ゲームはしないでください。このゲームは最悪命を落とすゲームです。
失神ゲームとは?
失神ゲームとは、意図的に相手を失神させたり自分を失神させたりして、その失神を楽しむゲームです。失神ゲームをしても、意識が戻ってくることが多いために、面白がってやめられなくなっている人がいるのです。
しかし、気絶したまま意識が戻らない人も中にはいます。失神ゲームとは、面白がってやっているゲームの印象があるものの、その隣には大きなリスクがあるゲームでもあるのです。
失神ゲームは流行った?
失神ゲームは、小学校や中学校の頃に流行ったという人が多いのではないでしょうか。面白半分でやっているつもりでしょうが、ハマってしまうことも多く、学校中で流行ったという人も中にはいるでしょう。
失神ゲームで気絶する仕組み
失神ゲームは、相手を気絶させてしまうものですが、どうして気絶してしまうのでしょうか。失神ゲームで気絶してしまう仕組みについてここで見ておきましょう。
脳への酸素供給を遮断
失神ゲームは、呼吸を止めて気絶したり、胸を圧迫させて気絶したりするものです。外国でも窒息ゲームといって、呼吸を止めて気絶する遊びがあります。
失神ゲームや窒息ゲームで気絶する理由は、脳への酸素供給を遮断してしまっているからです。失神ゲームをすることで、意図的に気絶するということは、強制的に脳に酸素を送らない状態を作ってしまうことと同じなのです。
これは非常に危険です。脳に酸素が送られないと、意識がそのまま戻らなくなるということも考えられます。
3分間継続すると脳死になる
たったの3分間だけでも継続して気絶したままの状態が続いてしまうと、脳死になります。脳死とは、脳の全ての機能が低下しきってしまい、回復不可能な状態になることを言います。
脳死と判断されてしまうと、いわゆる植物状態のようになってしまうのです。3分間、脳に酸素がいかないというのが、どれだけ危険なことなのかが分かるでしょう。
3分というのは、あっという間に過ぎてしまう時間でもあります。これだけでも、失神ゲームはしてはいけないというのが分かるのではないでしょうか。
【実践禁止】失神ゲームのやり方
失神ゲームの方法についてここで紹介しますが、絶対に実践してはいけません。失神ゲームの方法を知るのは、「こんなことをすると危険だというのを覚えておくため」にしてください。
実際に失神ゲームをすることで、自分の人生も相手の人生も狂わせてしまうことがあるというのを知っておきましょう。
胸を強く圧迫する方法
失神ゲームには、胸を強く圧迫する方法があります。最初に何度か呼吸をし、次に胸を強く圧迫します。最初の呼吸は、深めに行うため、大きく深呼吸をすることになります。
そして、息を吸い込んだまま呼吸を止めて、胸を強く押すのです。こうすることで、気絶するのですが、圧迫した胸を解放させることで意識が戻るといわれています。
この方法で、失神ゲームをしている人もいるでしょうが、意識が戻るのは奇跡だと思ってください。本当に意識が戻らなくなることも当然あります。
首を締める方法
失神ゲームには、首を絞める方法もあります。この方法は、背もたれがある場所にもたれて座り、前鏡になった状態で大きく呼吸を繰り返します。この場合も深呼吸ぐらいの大きな呼吸をします。
続けていると貧血のときみたいにクラクラしてくるので、クラクラしてきたときに呼吸を止めます。そして、上を向いて首を絞めて気絶するというものです。
この方法もとても危険なものなので、絶対にしないようにしましょう。
一人でもできる
実は、失神ゲームは一人でもできると言われています。先ほどの首絞めの方法は一人でもできる方法です。しかし、一人で失神ゲームをして、気絶し、意識が戻ってこなくなったらどうでしょうか。
そのまま一人で亡くなる可能性もありますし、何かしらの重い障害が残る可能性だってあります。とても危険すぎるので、本当にやめてください。
失神ゲームを行うことを推奨しない理由
失神ゲームを行うことを推奨しない理由について紹介します。失神ゲームというのは、子供からするとやってみたいゲームの1つにもなっていることでしょう。
しかし、絶対にしてはいけないゲームです。ゲームとは、楽しみながら行い、結果も楽しいものです。失神ゲームは結果が楽しくないものに終わる可能性が高いもののため、行うべきではありません。
いじめに繋がる
失神ゲームは、いじめに繋がる可能性があります。元々、いじめられていた子が、断れなかったり、無理矢理失神ゲームをさせられることもあるでしょう。また、遊びがエスカレートしていじめになることも考えられます。
周りも面白がって見物したりするでしょう。されたほうはたまったものではありません。いじめに繋がってしまうと、人の人生を狂わせてしまうことにもなります。
命を落とすとか落とさないの前に、人権に関わってしまう可能性が大きいことを覚えておきましょう。
死亡例がある
失神ゲームは、日本だけではなく世界的にも流行ってしまっているゲームです。実は、失神ゲームをしたことで死亡してしまった人も多くいます。アメリカでは年間40名の命がなくなり、インドでも5年で10名の命がなくなっています。
死亡者がいるゲームを楽しんでおこなうことなんてできるのでしょうか。今まで失神ゲームをしても誰も死んでいないと思う人もいるでしょうが、それはただ運がよかっただけと思ってください。
いつでも死が隣にあるのが失神ゲームなのです。
後遺症が残る可能性がある
失神ゲームをすることで、脳に酸素が回らない状態を作ってしまいます。そのことにより後遺症が残ることも考えられるのです。例えば、体が不自由になったり、脳の機能がおかしくなったりなどです。
命を落とさないまでも、後遺症が残ってしまうことで、そこから一生不自由な生活を送らなければならない状態にもなってしまう可能性があります。
失神ゲームをしなければ、そんなことにはならなかったのにと後悔しかない日々を過ごすことになるでしょう。そのため、絶対にやめたほうがいいのです。
失神ゲームを楽しんでいるユーチューブ動画を紹介
失神ゲームを楽しんでいる様子のYouTubeは昔はあったようですが、今はありません。失神ゲームが問題になったときに、「動画サイトでやり方を覚えた」という発言があったため、警察が削除要請をしているのです。
ほかにも、失神ゲームをしている様子を動画にアップしたところ、周りからの反感が大きく、警察が動いた例もあります。
失神ゲームの方法を広めないためにも、動画がなくなっているのではないでしょうか。
日本での失神ゲームでの事故例
日本で起きた実際の失神ゲームの事故例について紹介します。
中学生が失神ゲームで逮捕
埼玉県の中学生が失神ゲームをし、気絶させたことが原因で怪我を負わせました。そのことにより、中学生が逮捕されたという事件が日本で起きています。
この中学生は、気絶させた人に対していじめもおこなっていたとされていますが、学校はいじめを知らなかったと言っています。ちなみに逮捕された中学生は5名です。
失神ゲームで呼吸困難に
新潟県で起きた事件ですが、失神ゲームを行い、背中に体当たりをするなどの行為までして相手を呼吸困難にさせたというものがあります。呼吸困難により意識まで失ったとのことです。
結果的には回復していますが、この事件により2人の中学生が逮捕されています。
失神ゲームを強要した事件
長崎県で起きた事件ですが、失神ゲームを高校生に対して強要したことにより、16歳~17歳の3名が逮捕された事件があります。
失神ゲームを強要された人は、とても怖い思いをしたことでしょう。
失神ゲームで事故が起きた場合の罪状
失神ゲームは、実は罪に問われる場合があるものです。どんな罪に問われるのかについて見ておきましょう。
傷害罪
まずは傷害罪です。傷害罪とは、他人に怪我を負わせるなどのように、負傷させることで罪に問われるものです。傷害罪は前科がしっかりつく罪です。
失神ゲームで、相手に傷害を負わせると、場合によっては傷害罪で訴えられることもあるでしょう。
傷害致死罪
次に傷害致死罪です。傷害致死罪とは、そのつもりはなくても相手を負傷させて命を奪ってしまったことで科せられる罪です。
そのため、失神ゲームで、相手を殺すつもりがなかったけど亡くなってしまった場合には、この傷害致死罪が当てはめられることがあります。
暴力行為等処罰法違反
失神ゲームは、暴力行為等処罰法違反というものに科せられることもあります。暴力行為等処罰法違反とは、常習的な暴力や、集団での暴力を行った人が負うものでもあります。
失神ゲームは、いじめに発展することもあり、集団で強要することもあるでしょう。その場合は、この罪を負うことにもなります。
失神ゲームはしてはいけないもの
失神ゲームは、ゲームという名前がついているからこそ面白いと感じるのでしょうが、ただの危険な行為でしかありません。
どれだけ楽しくても、亡くなることもあれば、後遺症が残ることもあります。相手に怪我を負わせたら一生かけても償えません。そうならないためにも、失神ゲームは絶対にしないことです。