世間知らずの意味とは?世間知らずな人の特徴!
よく人から世間知らずと言われるという人や、自分の周囲に世間知らずな人がいて困っているという人に、世間知らずとはどういう意味かということから、世間知らずな人の特徴や原因、克服方法、そして世間知らずな人との付き合い方や世間知らず度診断などいろいろと紹介します。
目次
世間知らずとは?
世間知らずな人についていろいろと紹介していきますが、その前にそもそも世間知らずとはどういう意味か、あなたは説明できますか?
世間知らずという言葉はよく耳にしたり、自分で使っている人も多いと思いますが、世間知らずの意味とは?と聞かれると、はっきりと説明できない人も意外といるでしょう。
そこで、まずは世間知らずとはどういう意味かから紹介していきます。世間知らずとは良い意味なのでしょうか?それとも悪い意味なのでしょうか?
世間知らずの意味
まず、世間知らずとはどういう意味かについて紹介します。
世間知らずとは、多くの人が経験するであろう経験が浅かったり、なかったりすることで世間の事情に関する情報や知識が乏しいことを意味します。また、経験の浅さから世渡りの仕方がわからないことも意味します。
世間知らずとはこういう意味なので、世間知らずな人とは、その年齢になったら経験しているであろうというような経験をあまりしておらず、年相応の常識がない人、振る舞いや行動ができない人といった悪い意味でよく使われます。
世間知らずの対義語
世間知らずとはどういう意味について紹介しましたが、ここでは世間知らずの意味の反対の意味をもつ対義語を紹介します。
世間知らずの対義語は世間擦れ(せけんずれ)になります。世間擦れと聞くと世間からずれているという意味だと思い世間知らずと同じような意味だと思われがちですが、世間擦れとは、世間に揉まれたことで、世の中のことをよく知っているという意味になります。
世間知らずを使い方の例文
世間知らずとはどういう使い方をされるのかイメージが湧きやすいように例文を紹介します。
「あの人は世間知らずだから理想を追い求め過ぎる」「こんなことも知らないなんて世間知らずだ」「世間知らずな新入社員が入社してきた」
世間知らずを英語では何というのか
世間知らずは英語ではナイーブ(naive)になります。日本では繊細という意味でナイーブはよく使われますが、ネイティブは無知、世間知らず、という意味で使用することがあります。
世間知らずな人の特徴【性格編】
世間知らずな人とはどういう人かをいろいろと紹介していきますが、まずは世間知らずな人の性格の特徴について紹介します。世間知らずな人とはどういう性格をしているのでしょうか。
自己中心的
世間知らずな人のなかには自己中心的な性格の人が多いのが大きな特徴です。自分自身のことを大切に思うのは悪いことではありませんが、世の中に出ていくと自己犠牲が必要な場面もありますし、場の空気に合わせて行動することが必要な場面もあります。
しかし、世間知らずな人はそういう場面でも、自己犠牲が必要な場面とか場の空気に合わせる場面ということに気が付くことができずに、自分の好きなように振る舞ってしまい、わがままな人、空気が読めない人と周囲から思われてしまいます。
そして、世間知らずな人は自分中心で物事を考えるので、自分が思っていることは他人も思っているというように、自分の価値観が世間の価値観だと思っている人もたくさんいます。
忍耐力がない
世間知らずな人は忍耐力がないのも大きな特徴です。多くの人は、失敗や成功などいろいろな経験をしていくうちに、何かを成し遂げたり、多くの人と円滑な関係を築いていくためには我慢することも必要だということを自然に学んでいくものです。
しかし、世間知らずな人はそうした経験が少ないために忍耐力がなく、ちょっとした困難であっても乗り越えようとせずに回避しようとしますし、継続して努力することもなかなかできません。
そういった姿を周囲が見るとこんなことを我慢できないなんて世間知らずな人だなと思ってしまいます。
純粋な性格
世間知らずと言われる人には純粋な人が多いのも特徴です。これまで、多くの人と接してきた人やいろいろな経験をしてきた人であれば、人が言う言葉には裏があることがあったり、簡単に鵜呑みにしてはいけない時があることを理解しています。
しかし、世間知らずの人は良い意味でも悪い意味でも純粋なので、誰が言うことでも言葉の裏を読み取ろうとしたり騙されているのではないかと疑ったりせずに、言われたことをそのまま受け入れます。
そのせいで、相手の言葉の裏にある気持ちを汲み取ることができずに、見当違いの言動をしてしまったり、口車に乗せられて簡単に騙されてしまいます。
短絡的な性格
世間知らずな人は短絡的な性格の人が多いのも特徴です。多くの人は人生でいろいろな経験を積んでいくうちに人生には想定外のことが起こってしまうこともあって、それを自分自身が責任をもって対処していかなければならないことがあることを理解していきます。
なので、多くの人は自分が対処するのが難しいような想定外のことはできるだけ起きないように事前に対処する危機管理を徹底します。しかし、世間知らずな人はそうした危機意識が低いため危機管理もおろそかになりますし、何とかなるだろうと短絡的に考えます。
そして、実際に想定外の問題が起きてしまった場合も、何とかなるだろうとか誰かが何とかしてくれるだろうと考えます。そして周囲の助けによって問題が解決すると、やっぱり何とかなったと短絡的に捉えるので危機意識が芽生えません。
世間知らずな人の特徴【行動編】
世間知らずな人の性格の特徴について紹介しましたが、次は世間知らずな人の特徴的な行動について紹介します。世間知らずな人と周囲から言われることがあるという人は、思い当たることがないか確認してみると良いでしょう。
時間にルーズ
世間知らずな人は時間にルーズな人が多いのが特徴です。自分自身のみに関係することに対して時間にルーズであるのはまだ良いですが、周囲の人と関係することに対しても時間にルーズだと周囲の人達に大きな迷惑をかけてしまうことになります。
しかし、世間知らずな人は、時間をきちんと守らないと周囲の人からどれだけ信頼を失ってしまうのかということや、周囲に迷惑をかけるのかという意識が薄いので、時間をきちんと守るという意識が薄く、約束の時間など平気で遅れてしまいます。
また、短絡的な性格の人が多いので、少しくらい遅れても何とかなるだろうと考えてしまいがちです。
マナー知らずな行動
世間知らずな人と言えば、基本的なマナーを知らずに周囲が驚くような行動をとることがよくあるのが特徴です。
静かにするべきところで大声で話をしたり、タバコやゴミをポイ捨てしたり、飲食が禁止されているところで飲食したり、電車や人がたくさん通る道路などで地べたに座ったりなど、どれだけ周囲が不快な思いをしているか分からずに平気でやってしまいます。
そういう人と一緒にいると自分まで恥ずかしい思いをするので、人として最低限のマナーが守れない世間知らずな人は一緒にいたくないとか付き合いたくないとか思ってしまいます。
お金にルーズ
世間知らずな人はお金に対してもルーズな人が多いのも特徴です。人生でいろいろな経験を積んでいくとお金の大切さや、世間の金銭感覚を知っていくものですが、世間知らずな人はお金の大切さを実感する経験が少なく、お金の管理が甘い人がたくさんいます。
また、世間の金銭感覚を理解していないため、周囲の人との金銭感覚がずれている人が多くなります。
お金がルーズでも一人で生活していくのであれば大きな問題はないかもしれませんが、恋人との付き合いや結婚生活になると、お金に対するルーズさや、金銭感覚のズレが大きな問題になってしまいます。
嘘をつく
世間知らずな人は大人になっても幼稚な嘘をつく人が多いのも特徴です。小さな子供の頃は幼稚な嘘をついたりするものですが、嘘はついてもほとんどバレてしまうものであることや、嘘つきは周囲から信頼を失うことを学んで嘘をつかなくなっていくものです。
しかし、世間知らずな人は、嘘をついても周囲にバレていないと思っているため、自分が都合が悪くなるとごまかすために嘘をついたり、自分の都合の良い作り話をしたりします。
本人はうまくいったと思っているのですが、周囲の人には嘘がバレバレであるケースがほとんどで、知らないうちに信頼をどんどん失ってしまっています。周囲は嘘と分かっても幼稚過ぎるのでわざわざ指摘しようとしません。
世間知らずな人の特徴【言動・態度編】
世間知らずな人が周囲にいると、世間知らずな人の思いがけない言動や態度にびっくりさせられたり、迷惑をかけられることもたくさんあるでしょう。
ここでは、世間知らずな人の特徴的な言動や態度について紹介していきます。自分は世間知らずな人ではないと思っている人も思い当たることはないか見直してみると良いでしょう。
場をわきまえた言葉遣いができない
世間知らずな人の大きな特徴となるのが言葉遣いです。
目上の人に対してやフォーマルな場で敬語を使わない(敬語を使っても使い方がおかしい)人や、喜怒哀楽の感情表現がいつも同じ表現を使う人、ボキャブラリーが乏しい人などは、あまりその人のことを知らない人達からも世間知らずと思われます。
いろいろな人と接していく中で、言葉遣いがきちんとできていないと人間性まで疑われてしまうということを多くの人は早い段階で悟り、最低限のマナーとして、きちんとした言葉遣いができるようにするものですが、世間知らずの人はそういう考えに至りません。
時事問題を全く知らない
世間知らずの人は、時事問題など文字通り世間の人であれば当然知っているであろうことも知らないのが大きな特徴です。
世間知らずの人は自己中心的な人が多く、自分の世界が中心となっているので、誰もが知っているような大きな時事問題や自分の身の回りで起こっている大きな出来事などであっても自分に関心がなければ知る必要がないと考えます。
自分にとって知らないと困るようなことは、困った時に知ればいいという短絡的な性格も世間のことに関心が薄くなる原因となっています。
身の丈を超えた発言をする
「世間知らずの身の丈知らず」という言葉があるように世間知らずの人は自分の身の丈を超えた行動をとろうとするのも特徴です。
高い理想を持つことは悪いことではありませんが本当に行動に移すとなれば、多くの人はその理想を叶えるのは現実的かどうかを、自分の身の丈と合わせながら考えて判断し、身の丈をはるかに超えることは失敗の可能性が非常に高いので断念します。
しかし、世間知らずの人は自分の身の丈を全く考えずに自分の理想を叶えようとします。例えば、自分が特別な容姿やスペックがあるわけでもないのに、容姿端麗の高スペックなパートナーをずっと追い求めている人が周囲にいるという人も少なくないでしょう。
世間知らずになってしまう原因
世間知らずな人の性格や言動などを見ていると、世間の中でもかなり特徴的な存在であるのが分かると思いますが、世間知らずな人になってしまう原因は何なのでしょうか。
世間知らずな人になってしまう原因はいろいろ考えられますが、ここでは主な3つの原因について紹介していきます。
失敗や苦労から逃げ続けてきたのが原因
世間知らずな人になってしまう原因のなかでも、失敗するのを恐れたり、苦労するのが嫌でこれまで逃げ続けてきたというのが大きな原因となっている人はたくさんいます。
子供の頃や10代の頃はこれまで体験したことがないことばかりなので失敗したり、苦労したりすることもたくさんあるものです。しかし子供の頃や若い頃の失敗は、世間も自分たちもたくさん失敗してきているので失敗してもたいして気にしません。
なので、本当は失敗を恐れずいろんなことにチャレンジしたり、苦労したりして経験を積んでいけばよいのですが、失敗するのを恐れたり、苦労するのが嫌でそうした経験をしないという状況が続いたら、世間知らずになってしまいます。
自分らしさとはき違えているのが原因
世間知らずな人になる原因で、協調性がないことを自分らしさとはき違えているのが原因となっている人もたくさんいます。
常識を知らないことや、世間についていけていなくても、自分らしさを大切にしているから世間をことを知る必要も合わせる必要はないと思っている人は少なくありません。本人は個性だと思っていても周囲はただの世間知らずと思っています。
自分らしさを大切にすることは非常に良いことですが、最低限の常識やマナーは身につけた上で自分らしさを出していく必要がありますし、自分らしさとわがままとはき違えないように注意しなければいけません。
温室育ちが原因
世間知らずな人になる原因で、温室育ちであることが原因となっている人もたくさんいます。
家が大金持ちであったり、親から過剰の愛情を受けて何もしなくても誰かが何でもやってくれたり、わがまま言っても通じてしまうという環境で育つと、自分で考えたり自分でやろうとする意欲もなくなってそれが原因となって世間知らずな人になる人もいます。
世間知らずを克服するための方法
自分は普通にしているつもりなのに周囲から世間知らずな人だとよく言われて何とか世間知らずを克服したいと思っている人も少なくないでしょう。
世間知らずを克服するために即効性のある方法はありませんが、継続していくことで克服することができる方法ならあります。
そこで世間知らずを克服するためにどういう方法を実践していけばいいのかという克服方法について紹介していきます。
知らないことはすぐに知る習慣をつける
世間知らずを克服していくためには、知らないことをそのまましない習慣をつけるという方法を続けていくことが大切です。
特に年齢を重ねていくと今さら人に聞けないということも増えてきますが、聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥ということで、人にどんどん聞いていき、知らないことを少しずつ減らしていき、世間知らずを克服していきましょう。
また、現在ではインターネットでもいろいろな情報を得ることができるので、やっぱり人には聞けないという人でも知らないことに出会ったらネットで調べる習慣をつけるのも良い克服方法です。
失敗を恐れず新しいことにチャレンジする
世間知らずを克服する方法として、新しいことにチャレンジするというのも良い克服方法です。
新しいことにチャレンジをしようとすることはすごくハードルが高いように感じるかもしれませんが、いざチャレンジしてみると、意外と簡単だったりすることもありますし、もっと早く知っておけばよかったと思えるようなこともたくさんあるでしょう。
新しいことにチャレンジすると失敗することもありますが、失敗しても次に活かせばいいだけですし、失敗するよりも何もチャレンジせずに何にも知らないことの方が失敗だと言い聞かせて世間知らずを克服していくと良いでしょう。
人に頼らず自分でやってみる
世間知らずを克服したいという人で、自分が分からないことや出来ないことは周囲の人にやってもらっているという人は、人に頼らず自分でやってみるというのが克服方法になります。
電車やバスなど交通機関が一人では乗れないという人は、いつも切符を買ったり、ダイヤを見たりしてくれている人に黙って見てもらって自分でやってみるという方法を試してみると良いでしょう。
また、家事も全て誰かにやってもらっているという人は、やってくれている人に教わったり見てもらったりしながら、自分でやってみるという方法で世間知らずを克服していくと良いでしょう。
相手のことを考える
世間知らずの人は自分のことを中心に物事を考えてしまいがちなので、世間知らずを克服するためには相手はどのように思っているのだろうと考える習慣をつけていくことが大切です。
自分が周囲にされて嫌だったことは自分がやらないように気を付けて、周囲にされて嬉しかったことは自分も積極的に行っていきましょう。
世間知らずな人との上手な付き合い方
自分の周囲に世間知らずな人がいて付き合い方がよくわからないと悩んでいる人もたくさんいるでしょう。世間知らずな人と上手に付き合うためにはどのような付き合い方をしていけばよいのでしょうか。
ここでは、世間知らずな人の付き合い方について紹介していきます。
職場の世間知らずな人との付き合い方
世間知らずな人との付き合いはできるだけ避けたいと思っている人も多いでしょうが、職場に世間知らずな人がいると完全に付き合いを避けるというわけにはいかないでしょう。
同僚や部下に世間知らずな人がいると、注意もしたくなると思いますが、職場だけの付き合いだけではよほど根気強く注意してあげないと、良い効果は期待できないでしょう。
それで、ストレスを溜めてしまうくらいなら、あまり関わらないようにして適度な距離感を保って付き合いをするという方法が良いでしょう。
世間知らずな友達との付き合い方
友達が世間知らずだという場合、どのような付き合い方をするかは、友達との仲の良さによって方法が異なってきます。
付き合いも長く、親友と言えるくらいの間柄であるならば、世間知らずであることをどんどん指摘してあげた方が良いでしょう。その方が友達のためになりますし、自分もストレスが溜まりにくいです。
しかし、まだ付き合いも短く何でも言い合えるくらいの間柄ではない場合は、指摘しても相手の心に響かなかったり、関係性が悪化する可能性があるので、指摘するのはもう少し仲良くなってからの方が良いでしょう。
世間知らずな恋人との付き合い方
自分の恋人が世間知らずな人だったと付き合ってからわかったというケースもあるでしょう。
恋人同士なら、指摘する側も冗談っぽく指摘してあげることができますし、指摘される側も受け入れやすいので、相手のためにも二人が今後も仲良く付き合っていけるようにするためにも指摘してあげると良いでしょう。
ただし、指摘をするときに注意をしているという感じを出さずに、やさしく指摘してあげるのがポイントです。
あなたも世間知らずと思われていない?診断してみよう!
世間知らずな人の多くは自分が世間知らずという自覚がないので、ひょっとしたらあなたも密かに世間知らずな人と思われているかもしれません。ここで、世間知らず度診断を紹介するので、自分の世間知らず度をチェックしてみると良いでしょう。
世間知らず度診断
世間知らず度診断です。診断方法はすごく簡単で10の質問に当てはまる数がいくつあるかチェックして診断結果をチェックするだけです。
□よく遅刻してしまう
□給料日前にお金がなくなってしまうことがよくある
□現在の日本の総理大臣が誰か知らない
□今何が流行っているか知らない
□人付き合いは少ない方だ
□一人ではバスや電車で目的地にたどり着けない
□読めない漢字がたくさんある
□「天然だね」「純粋だね」とよく言われる
□人に騙されて傷付くことがある
□ちょっとしたことでもすぐに落ち込む
診断結果
世間知らず度診断の診断結果です。 診断の質問に当てはまった数の診断結果のところをチェックしてみましょう。
【診断の質問に0から3当てはまる】
世間知らずではありません。周囲から世間知らずと思われていることもないでしょう。
【診断の質問に4から6当てはまる】
ほぼ世間知らずではありません。苦手な分野なども積極的に知ろうとしたり、チャレンジしてみると良いでしょう。
【診断の質問に7から9当てはまる】
世間知らず度はかなり高いです。周囲から世間知らずと思われている可能性が高いでしょう。
【診断の質問に10当てはまる】
完全に世間知らずです。周囲からも世間知らずの人として認定されているでしょう。
世間知らずを自覚して克服していこう
世間知らずな人についていろいろと紹介してきました。物事や世間を知ることに遅すぎるということはないので、世間知らずかもしれないという人は今日からでも積極的に知っていこうという姿勢をとっていきましょう。