妊婦がカレーライスを食べる時の注意点!妊娠中の人は必見!

妊婦さんがカレーライスを食べる時の注意点を解説します。妊婦さんは赤ちゃんが無事に誕生するまで楽しみと不安があるでしょう。特に食べ物に関しては様々な情報が飛び交っているようです。今回はカレーも含め妊婦さんの一般的な食事の注意もお伝えします。妊娠中の方は必見です。

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目次

  1. 1妊娠中もカレーが食べたい!
  2. 2そもそも妊娠中にカレーを食べてもいいの?
  3. 3妊娠中にカレーはNGという噂の真相
  4. 4妊婦さんがカレーライスを食べる時の注意点
  5. 5妊娠中にインドカレーは食べても大丈夫?
  6. 6妊婦さんにおすすめのヘルシーなカレー
  7. 7妊婦さんが控えた方が良い食事とは?
  8. 8【番外編】妊娠中のカレーに関する都市伝説
  9. 9妊娠中のカレーは食べ過ぎなければOK

妊娠中もカレーが食べたい!

妊娠をすると安定期に入るまではつわりを体験する人がほとんどです。食べつわりの人もいれば、全くご飯を受け付けなくなる人もいます。中には妊娠後期になるまでつわりに悩む人もいます。

そのような状況の中、香辛料の効いたカレーなら食べられる!という妊婦さんもいるのではないでしょうか。カレーライスは若者からお年寄りまで人気のメニューです。つわりが治まった妊婦さんは食欲が出るのでカレーを食べたいと思う人もいるでしょう。

でも「カレーはスパイスが悪影響だからダメ」と言った情報も見受けられます。本当に妊婦さんはカレーを食べられないのでしょうか?今回は妊婦さんがカレーを食べるとしたら、どのような点に注意をすればいいのか、について解説をします。

そもそも妊娠中にカレーを食べてもいいの?

はじめに「そもそも妊娠中にカレーを食べてもいいか」についてです。結論から言うと「妊婦さんでもカレーを食べてもOK」です。ただし、後ほど説明をする「妊婦さんがカレーライスを食べる時の注意点」を守りましょう。

カレーライスは香辛料が沢山使われているので、刺激がありお腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼすのでは?と思う人もいると思います。しかし、激辛カレーを何杯も食べるような極端なことをしなければ、たまのカレーを制限する必要はありません(1部の人で例外あり)

では、なぜ「妊娠中はカレーはNGという噂が出ているのでしょうか?」次の章では「カレーがNG]という噂の真相を見て参りましょう。

妊娠中にカレーはNGという噂の真相

妊娠中にカレーライスがNGと言われている噂の理由には主に二つがあります。一つは、子宮収縮作用により流産早産の危険があるのでは?と言うこと。

もう一つは、お腹の中の赤ちゃんに何か影響が出てしまうのでは?と言うことです。それぞれの理由について検証して見ましょう。

辛い物はお腹に刺激を与えそう…

普段よく食べるカレーに入っている香辛料は主に下記の6つです。これ以外にも生姜やにんにくなども使用されます。

下記の6つの香辛料の中ではチリペッパー、カルダモン、クミン、ターメリックに注意が必要とされます。

注意が必要な理由はハーブ類に対するアレルギー反応や、胃腸への刺激、血流増加によるお腹の張りを起こす可能性があるからです。しかし、下記に示したとおり副作用だけでなく抗酸化作用や食欲促進作用もあるので適量であれば良い効果も期待できるでしょう。
 

クミン セリ科。強い香りと豊富な栄養素。抗酸化、消化機能促進
コリアンダー パクチーを乾燥させたもの。抗菌、デトックス、抗酸化作用
オールスパイス フトモモ科。香り付けに。糖尿病の予防
ターメリック 秋ウコンが原料。抗酸化、消化機能促進作用
チリペッパー 乾燥した赤唐辛子。消化促進、抗酸化作用。
カルダモン 生姜の仲間。口臭・消化器の不調改善

独特のスパイスが赤ちゃんに影響がありそう…

上記で説明した香辛料ですが、直接的にお腹の赤ちゃんに影響を及ぼすことはありません。あるとすれば、妊婦さんが香辛料の強いカレーをたくさん食べることで、胃腸が悪くなったり、下痢をするなどで子宮が収縮し多少赤ちゃんが狭い思いをするぐらいです。

よほど辛いもの好きでなければ、これらの香辛料を大量に取ろうとは思わないでしょう。ただ、ウコンなど、一部のものは、サプリメントとしても販売しているのでそれを飲むと大量摂取となるためよくありません。

妊婦さんがカレーライスを食べる時の注意点

妊婦さんはカレーライスNGではない、と言うことが分かったところで、今度は、カレーライスを食べる時の注意点を見ていきましょう。

カレーライスは、化学調味料と既製品のルーで作るような「ファストフード」でなければ、栄養価の高いお料理です。野菜と肉を煮込んで出汁をしっかり取れば、ミネラルやアミノ酸が含まれ香辛料にも抗酸化などの効用があります。

しかし、塩分や糖質やカロリーが高くなりすぎるため、食べ過ぎには注意が必要です。また、カレーライスだけでは不足する栄養素もあるので、それらも併せて取るようにしましょう。

激辛カレーは控える

妊婦さんがカレーライスを食べる時の注意点の一つ目は「激辛カレーは控える」ことです。妊婦さんは、妊娠していない人に比べて血流量が多くなっており代謝もあがっています。

そのような状態で激辛カレーを食べると更に循環量が増え子宮の収縮を起こしお腹が張る原因になります。また強すぎる刺激によって下痢をしたり消化管の粘膜が荒れてしまうので辛い思いをするでしょう。

妊娠していなければ下痢止めや粘膜保護のお薬を飲むなどで対処できますが、やはり妊娠中に薬を飲む事はためらわれると思います。そのような理由から、辛い物好きな人でも妊娠中だけは激辛カレーは控えた方が良さそうです。

食べ過ぎない

妊婦さんがカレーライスを食べる時の注意点の二つ目は「食べ過ぎない」ことです。カレーライスはルーに小麦粉や油が大目に使用されています。

お肉が入るカレーであればタンパク質も取れますが、糖質と脂質の量が圧倒的に多くなるので糖分と脂質過多になります。香辛料によって食欲が増すので、たくさん食べたくなってしまうデメリットもあります。

カレーライス1食分のカロリーは700~900KCal、糖質量は100g~120g、脂質は30g~40ℊです。妊婦さんは、太り過ぎないようにする必要があるので、食べ過ぎには注意をした方がいいでしょう。

塩分に注意する

妊婦さんがカレーライスを食べる時の注意点の三つ目は「塩分に注意する」ことです。カレーライスにはルーの塩分と食材を味付けする際に使われる塩分があります。

カレーライスの1食分の塩分は、2.5g~3g程度です。ラーメンほどの塩分量ではないですが、カレーライスは食べすぎてしまう傾向があるので注意は必要でしょう。また、普通のカレーより、カレーうどんの方が汁の塩分量が加わるのでもっと塩分は多くなります。

妊婦さんは妊娠高血圧症などに注意が必要です。一般的な適正な塩分量は1日7~8g程度とされています。カレーだけでなく塩分の含まれるものはあるので、塩分控えめを心がけましょう。

つわりの時は控える

つわりの時には食べたいものを食べればいい、と言われます。しかし、つわりの時期は胎盤が出来上がっていないため、流産の危険がある時期でもあります。

激辛のカレーなどを食べて下痢や胃痛を起こすと、子宮が刺激され流産の危険が高まってしまう場合があります。絶対に食べてはダメ、ということではないですが、安定していないときにはカレーは香りづけにするか、控えめに食べた方がいいでしょう。

食べる回数は週1回程

妊婦さんがカレーライスを食べる時の注意点の最後は「食べる回数は週1回程」にすることです。週一回程度であれば、カロリーや塩分、香辛料などの影響を気にせずに食べることが出来るでしょう。

ただし、週に一度しか食べられないから、たくさん食べよう!と思うのは止めておきましょう。食べすぎは厳禁です。

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妊娠中にインドカレーは食べても大丈夫?

妊娠中にインドカレーは食べても大丈夫なのでしょうか?結論から言うと「インドカレーを食べても大丈夫」です。インドカレーとは「香辛料とお肉や野菜などの材料だけで作ったカレー」です。ルーに小麦粉を使わないのが特徴です。

カレーの種類によって様々な香辛料が使われるので味わい深い仕上がりになっています。インドカレー屋さんに行ったときに、むしろ注意が必要なのは「チーズナン」です。

十分に加熱していないチーズナンには「リステリア菌」がいることがあり、リステリア菌はお腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼします。心配な場合は普通のナンにしておくことをお勧めします。

妊婦さんにおすすめのヘルシーなカレー

ここからは「妊娠中でもカレーを食べたい!」と言う方のために、妊婦さんにおすすめのヘルシーなカレーを二つ紹介します。どれも辛すぎず野菜やたんぱく質が豊富で美味しいカレーです。

ほうれん草のグリーンカレー

ほうれん草のグリーンカレーは鶏肉とほうれん草とガラムマサラを使うカレーです。下記に材料とレシピを紹介します。このカレーが妊婦さんにお勧めなのは、香辛料が控えめでマイルドなことです。

トマトやほうれん草、鶏肉も使うので比較的栄養価が高く、小麦粉を使用していないので糖質の摂り過ぎを防ぐことができます。
 

材料
1人前
鶏モモ肉(100g)ヨーグルト(無糖・30ml)カレー粉(大匙2/3)
ガラムマサラ(小匙2/3)玉ねぎ(1/3)ほうれん草(1/3束)
牛乳70mlトマト水煮缶(130g程度)水(30ml)塩コショウ
ココナツオイル(大匙1/2)ココナツパウダー1つかみ
レシピ 1、塩胡椒・ガラムマサラ・カレー粉・ヨーグルトで鶏肉に下味
2、ほうれん草は茹でて切って牛乳と一緒にミキサーに
3、玉ねぎはにんにくココナツオイルと炒めて水と一緒にミキサーに
4、下味をつけた鶏肉を焼き、3、の玉ねぎとトマト缶を入れ煮る
5、最後に2、のほうれん草を入れ塩胡椒で味付けし完成

鯖缶を使ったトマトカレー

次に紹介するのは「鯖缶を使ったトマトカレー」です。こちらで使用するのは少しのカレールーだけで辛さは控えめなので妊婦さんにも適しています。

鯖缶は健康食として若い人にも年配の人にも大人気です。鯖に含まれる油は体内の炎症を鎮め中性脂肪を下げる効果がある上に、アミノ酸やカルシウム、ビタミンDなどが含まれており、栄養価が高いので妊婦さんにもおすすめです。
 

材料
1人前
サバの水煮缶(1缶)トマト(中2つ)にんにく(1/2かけ)水(100ml程度)
カレールー(30g)ケチャップ(大匙1/2)油(適量)
レシピ 1、フライパンに油をしいてにんにく、トマトを炒める
2、鯖缶を汁ごと加えてほぐしながら煮る
3、水とカレールーを入れて出来上がり

妊婦さんが控えた方が良い食事とは?

普段は気にせず食べていたものも、妊娠中は控えた方がよい食べ物があります。カレーライスは適量であれば問題なしですが、それ以外に気を付けた方が良いものについて説明します。

生ものやチーズ

妊婦さんは、生ものを食べるのは控えた方が良いでしょう。理由は生ものには、食中毒の原因となるサルモネラ菌や、胎児に影響を及ぼすリステリア菌が含まれているときがあるからです。

生の魚介類(ノロウイルス)・レアステーキ(トキソプラズマや0-157)生卵(サルモネラ)、チーズ(リステリア)、などに関しては控えるようにしましょう。卵は火を通すようにして、お肉も中まで火が通っていれば大丈夫です。

ひじきや昆布

昆布にはヨウ素が多く含まれています。ヨウ素は体に必要なものですが過剰摂取でお母さんやお腹の中の赤ちゃんが甲状腺の病気になってしまう危険があります。昆布だしには意外に多くのヨウ素が含まれているので妊娠初期は控えた方が良さそうです。

ヒジキは鉄分が豊富なため、貧血の女性には広く勧められてきた食材です。しかし、最近になってヒジキの中には非常に多くの「ヒ素」が含まれていることが分かりました。ヒ素を過剰にとると赤ちゃんに障害が出る可能性があります。

乾燥ひじきを水に1時間つけて戻せばヒ素が水に溶けだすので、どうしてもヒジキを食べたい場合は、しっかり水に浸してから、十分に洗って絞ってから調理をするようにしましょう。

マグロなどの大型魚

マグロなどの大型の魚には「メチル水銀」が多く含まれています。水銀は赤ちゃんに影響を及ぼし神経系の障害が出る恐れがあります。

水銀はキンメダイ、ミナミマグロ、メカジキなどの食物連鎖上位にいる大型魚に特に多いので、妊婦さんはこれらのお魚に関してはなるべく控えた方がいいでしょう。

厚生労働省のサイトなどに、マグロなどを食べる時には、どれぐらいの量が適量なのか書いてあるのでどうしても食べたい時はそちらを参考にしてください。

【番外編】妊娠中のカレーに関する都市伝説

最後に「番外編」として「妊娠中のカレーに関する都市伝説」を紹介します。「カレーが食べたい・食べたくないで性別がわかる」という情報です。

カレーなど辛い物が食べたいと思う時には、お腹の中の赤ちゃんは「男の子」で、甘い物やあっさりした物が食べたいと思う時には、お腹の中の赤ちゃんは「女の子」なのだそうです。

実際はどうかと言えば、辛い物を食べたくなったのに女の子だったというお母さんもいるので、迷信でしょう。妊娠中はホルモンバランスの影響で食の好みは変わりますが、男の子か女の子かで、好みが分れることはないようです。

妊娠中のカレーは食べ過ぎなければOK

妊婦さんがカレーライスを食べる時の注意点を解説しました。妊娠中は適量であればカレーライスを食べても大丈夫です!それよりも生ものやひじきや、チーズなどに注意をした方がいいようです。栄養バランスを考えたお食事で快適な妊婦生活を過ごしましょう。

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