自称進学校の意味とは?特徴やあるあるを一覧で紹介!
自称進学校とは?勉強に力を入れている、良い進学先へと進む生徒が多い、偏差値が高いなど進学校と呼ばれる学校があるのに対して「自称進学校」と揶揄される学校があります。こういった自称進学校の特徴やあるあるネタを一覧でご紹介します。
目次
自称進学校の特徴やあるあるを一覧でまとめてみた
多くの卒業生がその後、難関大学に合格しているような高校や中学校のことを進学校といいますが、その進学校の中にも「自称進学校」と呼ばれるものがあります。
「自称」という時点で普通の進学校とは違うのだろうということは想像できますが、いったいどんなところが違っているのでしょうか。
自称進学校この意味や本物の進学校との違い、さらには自称進学校の特徴やあるあるネタ、自称進学校で落ちこぼれないための対策法、さらに自称進学校を見分ける方法などをご紹介します。
自称進学校とは?
自称進学校というのはネットの掲示板で生まれた言葉で、特に一般的に使われていたような昔からある言葉ではありませんので、しっかりとした定義はありません。
ただ、主に自称進学校と言われるのは地方にある中堅クラスの高校で、特に「文武両道」に力を入れているような高校が自称進学校と呼ばれやすい傾向にあります。
鹿児島県、愛知県、北海道では特に管理教育を行なっていて、そういった場所では自称進学校に見られる特徴が顕著に現れやすいと言われています。
自称進学校の意味
自称進学校の意味としては、言葉のまま、読んで字の如しですが、「自称」「進学校」と謳っているけれど、進学校というには足りないものがある、もしくは足りないものばかりという状態の学校を指します。
学校自体が「進学校」と謳っているケースが多いですが、そこに通っている生徒が「進学校に通っている」と言っているが、難関大学への合格者数や偏差値等で見ると一般に進学校とは言えないようなレベルのケースもあります。
学校が、教師が、生徒が、保護者が「進学校」だと言ってはいるが、他から見たら進学校ではないような学校を自称進学校といいます。
自称進学校と本当の進学校の違い
自称進学校と本当の進学校の違いは簡単で、自称進学校は「自称」しているだけで実績が伴っていないけれど、本当の進学校は特に自称していなくとも実績が進学校である、という状態です。
特に「うちは進学校です」というようなことを言っていなくとも多くの卒業生が難関大学に合格していれば、その実績によって他から見ても「あそこは進学校だ」と見えますし、そう認めるでしょう。
自称進学校の場合は、他からはそう見えず、認めない状況、実績であるにも関わらず「自称」のみが進学校という状態なので、その違いです。
自称進学校の特徴
自称進学校については「自称進学校とは?」という部分や「進学校の意味」さらに「自称進学校と本当の進学校との違い」の部分でおおよそは理解できるものとなっています。
そこからさらに具体的な特徴としてよく見られるものを以下にご紹介します。その学校の中身にあたる部分で、こういった特徴が自称進学校にはよく見られるというものです。
偏差値が55~65程度
自称進学校の特徴として見られるのが偏差値が55~65程度ということです。これは特に低いということはないのですが、難関大学と呼ばれるところの多くは偏差値が70以上となります。
ただし、偏差値70以上というと高校の上位2.2%ということになりますので、これだけが進学校となると進学校の定義のハードルが高すぎるという見方もあるでしょう。
偏差値だけでは見ずにたとえば進学率は100%で国立大への進学率が50%以上など、進学校と自称進学校のち外はそういった部分で見る向きも多いです。
教師が塾を毛嫌いしている
自称進学校の特徴としてよく挙げられるものの中には「教師が塾を毛嫌いしている」というものもあります。
もちろんすべての自称進学校ではありませんし、自称進学校だとしてもすべての教師というわけではありませんが、「塾の教え」を学校に持ち込まれることを嫌うのです。
自分たちの学校は進学校で、その教えが絶対だという思いがあるので、塾など外部の教育を嫌うところがあります。
模試が進研模試
自称進学校に見られる特徴としては、模試が進研模試のみでそれだけに特化して学力や進路相談等を決めようとするというところです。
進研模試はベネッセコーポレーションが行なっている全国的な模試なので、これ自体が悪いということではありませんが、進研模試の成績しか見てくれず、そこだけで判断してしまうのが自称進学校によく見られる特徴です。
ちなみに本当の進学校では、進研模試だけではなく河合塾や東進ハイスクールなどの模試も受けさせて、その結果など総合的な判断で生徒の学力や進路相談を受けてくれます。
進学校としての実績がない
自称進学校によく見られる特徴としてほぼ間違いなく挙げられるのが「進学校としての実績がない」というものです。
どれだけ他の自称進学校の特徴に当てはまっていても「驚異的な実績」があれば、それは他者や他校を黙らせるほどの力がありますし、進学校と言ってよいでしょう。
しかしながら自称進学校は実績がないので、たとえば「東大進学コース」のようなものがあったとしても、実際の進学者が0名だったりと実績が伴わないのです。
根性論の教師が多い
勉強や成績というある種の「数字」的な部分を見ることになる受験や進学なのですが、なぜか自称進学校では「根性論」を最後には持ち出してくる教師が多いというのも特徴です。
「気合で乗り切る」とか「根性出せ!」などの精神論を持ち出すことが多く、何かを相談しても「やる気が足りない」などの言葉で片付けられて適切な指示、指導を受けられないというケースも少なくありません。
そして、それこそ結果論として、そういった根性論で解決できるようなものではないからこそ、先にお伝えしたように「実績」が出ていないのです。
自称進学校あるあるネタ5選
自称進学校によく見られる特徴を確認してきましたが、それ以外にも言われるもので「自称進学校あるあるネタ」というものがあります。
「自称進学校ってこういうところあるよねー」と話のネタにされるような部分ともなっていて、特徴とも被る部分はありますが、以下よりチェックしていきましょう。
やたらと文武両道を謳う
自称進学校のあるあるネタとして非常に多く挙げられるのが「文武両道」を謳うという部分です。これは自称進学校と言われる1つの条件とも言えるほどに「あるある」です。
勉強ができるだけではなく、スポーツもできなくてはいけない、という方針は特に間違っているとはいい切れませんが、「進学校」であるならそこを「絶対に必要な部分」と強く押し出す必要もないと周りは見るでしょう。
受験は団体競技だという発想があることの多い自称進学校には、スポーツで培ったチームワークを活かそうというような方針があることも多いです。
内職は禁止
自称進学校では内職を厳しく禁止しているところが多いです。この内職というのは一般にいう「家で行なう仕事」ではなく、授業中に自分に合った、自分に必要な別の勉強をすることを指します。
先にも挙げたように自称進学校の教師は塾を毛嫌いしているように、別の勉強自体を毛嫌いしているので、内職を許しません。
ちなみに本当の進学校ではほとんどの生徒が内職を行なっていて、内職率は80%以上だとも言われています。ただ、その必要性を認めている教師が多く、基本的には目を瞑っているといいます。
部活で受験に打ち勝つ力が身につく論
自称進学校は文武両道を謳っているところが多いということをお伝えしましたが、それに関連することで「部活で受験に打ち勝つ力が身につく論」が強烈です。
確かに部活を真剣にやって良い成績を残せるほどに厳しい練習も乗り越えられれば「何かを乗り越えて打ち勝つ」力は身につくことも確かでしょう。
ただ、受験には絶対的に「学力」が必要なので、そこの「根性論」だけでは打ち勝てるものも打ち勝てなくなります。
校則が無駄に厳しい
自称進学校では校則が無駄に厳しいというあるあるネタもよく挙げられます。アルバイトの禁止やスマホ使用の禁止などは当然のように備えています。
そして、お菓子禁止や制服時にイヤホン禁止などよく分からない厳しいものもあり、そしてそれを守らせるために頻繁に持ち物検査を行なうことも多いです。
逆に本当の進学校というのは生徒の自主性に任せているという部分が多く、校則自体はユルユルだが「生徒が自ら考えて制御する」ことを覚えることに繋がっているといいます。
教師が自分の授業は最高だと思い込んでいる
こちらは「内職禁止」や「塾を毛嫌いする」というものに繋がりますが、自称進学校の教師には「自分の授業は最高だ」と思い込んでいる人が多いと言われます。
だからこそ内職を禁止しますし、塾の授業で自分の教えとは違うものを生徒に教えられるのも嫌うのです。
本当に優秀な教師であれば「最高」と慢心せずにどこまででも追求しますし、別に生徒に合う勉強や授業があるのであれば、それを尊重する心を持っています。
自称進学校に通うと悲惨と言われる理由は?
自称進学校であっても「自称」だの「他称」だのを気にしなければ問題ないと思われがちですが、自称進学校に通ってしまうと「悲惨」だと言われます。その理由はなんなのでしょうか。
宿題の量が無駄に多い
自称進学校によく見られる悲惨な内容としては、「宿題」「課題」が無駄に多く出されるということがあります。
どう考えても物理的に無理だとも思われるような量の課題が1日単位や週単位で出されて「それをできないようでは進学は無理」というような言葉まで発せられます。
補修で休みが潰れる
さきほどの「宿題の量」でもそうなのですが、補修などの内容も非常に多く、たとえばゴールデンウィークなどの前には参考書の山かと思うような課題が出される傾向にあります。
当然、少しの息抜きや自分にとっての課題を見つけることにもつながる連休などは、「課題を消化するだけ」の期間になります。
スポーツ関連行事が多い
自称進学校は文武両道を謳っているのがデフォルトと言えるほどになっているので、スポーツ関連の行事も多くなっています。
しかも当然ながら「強制参加」となっているので、勉強を優先しての不参加ということはできません。
適度に身体を動かすことは脳の働きにも繋がるという研究結果はありますが、スポーツ関連のイベントに真剣に取り組むほどの必要性はありませんので、「進学校」として必要かどうかは疑問といえます。
自称進学校で落ちこぼれないための対策法
進学校だと思って入学したのに「自称進学校だった」というときにも落ちこぼれないようにしなければいけません。それはもちろん自分自身のためです。その方法をいくつか見ていきましょう。
自分自身で時間の使い方を管理する
まず、自称進学校に入学してしまった場合には「文武両道」が前提となっているといっても過言ではありませんので、勉強以外の時間も割かなくてはいけなくなります。
そういった場面でも自分に足りない部分を見つけたり、見つけた苦手部分を克服するということに時間を使えるようにしなくてはいけません。
つまり、限りある時間を有効に使わなければ戦えないので、自分自身で時間管理をしっかりするように心がけることです。
課題を上手くサボる
学校の授業や課題、塾の授業や課題、そして学校のスポーツなどすべてをこなしても問題ないほどの効率を出せて体力も持ち合わせているのであれば、すべてをこなせばいいでしょう。
しかしながら自称進学校の無駄に大量の課題を処理しようとすれば押し潰されることもあります。他のこともできません。
ですから、たとえば他の生徒と分担してやってお互いにやったところを写し合ったりと、上手に課題をサボって自分にとって本当に必要な「課題」をこなす時間を作りましょう。
学校任せにせず塾や自主勉強で工夫する
自称進学校で落ちこぼれないためには学校任せにせずに、積極的に別の部分で自分に足りない部分や合っている勉強法を見つけていきましょう。
塾の先生に聞いたり、先輩や親でもいいでしょう。頼れる人に頼って学校だけ、そして自分だけで解決しようとせずに周りの力も使わせてもらうようにしましょう。
自称進学校の見分け方は?
自称進学校に入学してから「自称進学校だった…」と気づいてもなかなか別の学校に移るというのは難しいです。そこで入学する前に見分ける方法を知って見分けるようにしましょう。
先輩の意見を聞く
自称進学校を見分ける方法としては「先輩の意見を聞く」というものです。1人の先輩の意見や偏った意見ではなくなるべく多くの先輩方の意見を聞くことが大切です。
たとえば自分の行っている学校のほうが良いと考えて「別の学校を下げる」ために「あそこは自称進学校」と言う可能性などもあります。
逆に外から見たら「自称進学校」に通っている先輩が「うちは自称進学校」とは言いたくないという理由から、良いように言う可能性もあります。そういった視点も考えて多くの意見を聞くことが大切です。
ネットで情報をリサーチする
今ではネット上で色々な意見が見られるますので、ネットを使って事前にリサーチすることも大切です。
ただ、ネットの情報というのは直接目を合わせて話を聞く以上に「言葉に責任を持たない」人が多いため、嘘の情報、適当な情報、単なる憶測や噂が「本当の情報」のように飛び交っています。
ですので、こちらも直接口頭で聞く情報以上に色々な角度から様々情報にアクセスして広く集めることが重要です。
学校のせいにしないように注意!
自称進学校に通ってしまったとか「うちは自称進学校」などと言って投げやりになってしまっている人もいます。ですが、それは『学校のせい』にして逃げているだけです。
もちろん「本当に学校のせい」の可能性もあるでしょう。ですが、それを学校のせいと腐ってしまっては「損をするのは自分」です。学校は何も損しませんし、心も痛みません。
ですから、学校のせいにしていても始まらないので、とにかく自分でできることを見つけ、自分に必要なことや不足していることの発見、上手なサボり方などを工夫していきましょう。
自称進学校には分かりやすい特徴やあるあるがあった
自称進学校と呼ばれるようなところには分かりやすい特徴や「あるあるネタ」があります。自称進学校は本当にこれらに当てはまる率が高いのです。
こういった学校が「悪」というわけではないですが、「難関大学への進学」が目的であれば、「自称進学校」は逆に障害となる可能性も高いです。
希望の進学が目的であれば、自称進学校の特徴やあるあるネタ、そして見分け方などを参考に間違って入学しないように注意しましょう。