高学歴ニートの特徴9個と原因や理由!再就職はできる?
高学歴ニートは今女性で増えていると言われています。本記事では、高学歴ニートの割合や特徴、なってしまった理由につい触れていきます。また、高学歴ニートを脱出する方法や再就職についても紹介します。少しひきこもり気味になっている方はぜひ読んでみてください。
目次
高学歴ニートとは?
みなさんは高学歴ニートという言葉を聞いたことがありますか。高学歴ニートとは難関大学を卒業したにも関わらず、大学卒業後ニート(大卒ニート)になってしまう人のことを指します。
誰もが憧れる難関大学に合格し、将来に希望が満ち溢れる社会人像とは裏腹に、ひきこもりに陥りニートになってしまう人も珍しくない昨今。この記事では「高学歴」「ニート」それぞれの意味を丁寧に解説したうえで、その割合や背景などについて詳しく触れていきます。
高学歴とは?
まずは、単語の意味についてです。みなさんもお分かりのように、高学歴という単語の意味は名前の通り、難関大学を卒業したという意味です。日本の社会では、人物の人間性や能力を把握するうえで学歴を重視することがあります。これを学歴社会といいます。
グローバル化が進む中、古くから大切とされてきた学歴を重視する文化は消えつつあるものの、時代が進んでも少なからず残ってしまうものでもあります。特に企業側に立つと、毎年何千人という人数の学生を雇用するかしないかを判断しなくてはならないため、それぞれの学生の能力をみるポイントとして、学歴は判断軸として有効に機能すると考えられています。
さて、高学歴とは、一体どこからを指すのでしょうか。一般的に高学歴かを判断するポイントとしてボーダーラインを用います。一つ目が「日東駒専」と呼ばれる4つの大学でしょう。偏差値としては学部によって多少の差がありますが、平均として50台にあるため、それなりの勉強しておかなくては合格できない大学です。
二つ目のラインが「MARCH」と呼ばれる5大学です。marchとは、「m」が明治大学、「a」が青山学院大学、「r」が立教大学、「c」が中央大学、そして「h」が法政大学を指します。これらの大学の偏差値も学部によって差はありますが、平均として60台にあります。
企業としてはより能力の高い人材を見つけたいと考えているため、この二つ目ラインである「MARCH」を高学歴の基準として設定している場合が多いです。しかしながら、企業によっても採用基準は違うため、各々で調べておく必要があります。
ニートとは?
次にニートと呼ばれる言葉の意味ですが、世間ではあまり良い言葉として用いられません。もともとはイギリスが発祥の言葉で、就業せずに家業の手伝いもしていない人を指す言葉です。日本では社会問題の一つとして考えられるほど、その割合は深刻なものとなっています。
また、一言で「無職」と捉えるには注意が必要です。世間一般的には、「ニート=無職」と考えられがちですが、無職の中には働きたくても働けない人の割合が大きくあります。働く意思のある無職の方と働かない意思のある人では差があるため、一歩間違えると誹謗中傷の言葉として解釈されることもあるので注意しましょう。
女性の高学歴ニートが急増している
以前までは、ニートと聞くとどうしても男性を想像しがちでしたが、昨今は女性のニートも増えてきているといいます。ここでは、女性の高学歴ニートについて、その割合や結婚面について紹介します。
女性の高学歴ニートの割合
女性のニートの割合を調べたとある調査によると、ニート全体の約4割が女性だそうです。この中で、女子学生を絞ると多少割合は減るものの、意外な割合の結果に驚きませんでしたか。この割合の中には、結婚をしてすぐに家業に入るため就職を諦める女性や、家族が病気でその手伝いを優先して就職を諦める女性も含まれています。
このように考えると、男性と同じような割合で女性のニートの方が多いというのは納得がいきます。
女性の高学歴ニートは結婚できない?
さて、意外にも割合が多い女性の高学歴ニートでしたが、そんな女性たちの結婚についてはどうなのでしょうか。一般的に女性のニートになる傾向として、結婚を決めたことが理由で就職を諦める人と、就職や働くことに対して疑問間を抱くことが理由となってニートになるという2パターンがあります。
前者の結婚を前提に専業主婦となり、家庭を支えていくという人はもちろん結婚できますが、後者になると、出会いの場がほかの女性よりも狭まってしまうため、結婚できる確率が低くなってしまうというのが現状でしょう。
しかしながら、社会は変化の中にあり、出会いの場や受け入れてくれる男性も多くいるため、あまり心配するのは良くないでしょう。
高学歴ニートの7つの特徴
次からは実際にどういった特徴の人が高学歴ニートになりやすいのか、若しくは高学歴ニートはどういう特徴を持っているのか、それぞれみていきましょう。
自分に自信がある
高学歴の人は世間的にみると、やはり人一倍努力をして難関大学に合格・卒業してきた人たちです。言い換えると他の学生との競争に勝って成功した人たちなのですから、自分に自信を持つことは大変すばらしいことです。
しかしながら、自信とは時として自分の視野を狭くしてしまうという短所も持っています。自信があるという強みを生かすことができずに、就職活動や働くということに対して意義を見出せず、それが理由でニートに陥ってしまうということがあります。
自分の将来像が見えない
高学歴ニートの特徴の一つとして、次に自分にとって何が楽しいことで、強みは何なのかということを理解していないという人が多いです。そのため、自分のやりたいこと、将来像が見えなくなり、難関大学を卒業したにもかかわらずニート(高学歴ニート)になってしまう人が多いです。
しかしながら、自分のやりたいことや将来像がはっきり見えている人というのはそう多くはありません。社会に飛び出してみて、見えてくることも多いです。自分の将来像が見えないからと言って落ち込むひつようはないでしょう。
何もわからないけれど、とりあえず一歩を踏み出して、新しい世界で挑戦していくことも楽しいはずです。
間違えることが怖い
これは高学歴ニートだけに当てはまることではなですが、昨今の若者は間違いや失敗を恐れることが理由となって、実際に行動できないという人が多いです。先に物事を考えるあまり、失敗を恐れてしまって一歩を踏み出せないという人が多いのは何も悪いことではありません。
しっかりと仮説を立てることができるということですから、まずは、自分を認めることから始めましょう。物事は考えれば考えるほどマイナスな方へと行きがちです。失敗を恐れず、行動することが大切になってくるでしょう。
周りの目を気にしてしまう
これは、高学歴ならではの特徴ですが、周りの学生は就活に成功し、大手企業や有名企業に内定をもらっている人が当たり前という環境です。きちんと就職をし、大手企業に勤めるというプロセスが、有名大学の中では当たり前になっているが故に、精神的に焦ってしまう人も珍しくありません。
同じように高学歴で、同じような能力を持っているため、相手が成功する瞬間を目の当たりするのは大きな劣等感を感じてしまうでしょう。自分は自分、人は人と線を引いて、自分のペースで将来を設計していくことが大切です。
人間関係で苦労しがち
高学歴ニートの特徴のもう一つに、人間関係で苦労している人が多いです。やはり、自分に自信をもっている人が多いので、無意識に相手を傷つけてしまうこともあるそうです。
特に、人間関係が大切になってくる社会(職場)では、このように人間関係に難を感じている高学歴の学生にとっては一歩を踏み出す際に不安に感じやすいです。
しかしながら、そう感じているのはあなただけではないはずです。自分だけではないのだから、堂々としていようという心構えが必要です。
得意なのは勉強だけ
これは、座学だけで他は全く持ってダメという人のことです。勉強だけできていても、対人関係であったり、コミュニケーションに難を感じている人は高学歴ニートになりやすい傾向にあります。
臨機応変に対応できない
高学歴ニートの特徴として最後に、とっさの出来事でも臨機応変に対応できないというものがあります。働くうえで大切になってくるのは、変化に対していかに柔軟に対応できるかどうかです。
このように、柔軟な対応ができない人は職場で仕事ができない人と評価されてしまうしまうことが多く、無職になってしまうことも少なくないようです。
高学歴ニートになる原因5つ
高学歴ニートの特徴をみてきましたが、次に高学歴ニートになってしまう原因について紹介します。
大企業ばかり狙いすぎた
高学歴ニートの原因の一つに、大企業ばかりを狙いすぎたあまり、就活で失敗していしまい、無職となってしまう人が多いです。今の日本社会には学歴を重視する風潮が残ってはいるものの、どんなに良い大学を出ていても就活で失敗する人は珍しくありません。
就活で失敗することが理由となって、ニート・ひきこもりになってしまうという流れは現在の日本社会が抱える問題の一つでもあります。
職業経験がない
高学歴の人の中には、仕事経験がない人も多いです。昨今では、インターンシップと呼ばれる短期間会社で職業体験ができるプログラムがありますが、高学歴ニートになってしまう人の中には、インターンシップはもちろん、アルバイトの経験もない人が多いです。
そのように、ある程度の経験がないという理由から、働くということが想像できなかったり、不安を感じてニートやひきこもりから脱出することができなくなってしまう若者もいます。
いかなる時も完璧主義
高学歴ニート(ニート)になる原因として、もう一つに完璧主義者が多いこともあります。特徴でも紹介したように、高学歴な人は自分に自信を持っているが故、失敗することに恐怖を抱いている人が多いです。
完璧主義と聞くと、良い意味で解釈される場合もありますが、完璧を求めるあまり、無意識にストレスを感じてしまっていたり、それが理由で、ニートやひきこもりから脱出できなくなる高学歴の人も少なくありません。
当たり前を貫いてきた
一般的に高学歴と聞くと、努力をして日々勉強をし、難関大学に合格、または卒業した人と考えます。つまり、今までは目の前に用意されたレールを走るだけでよかったものの、大学卒業間近になると就活や将来設計など、自分だけで考えなくてはならない選択が増えてきます。
このような理由から、当たり前というものに疑問を抱き、ニートになってしまう人も増えてきています。無理にニートやひきこもりの自分から脱出しようと考えるのではなく、それでも良いんだと脱出していない自分を認めることが大切です。
有名大学に合格・卒業してしまったから
そもそも、高学歴ニートになる原因に、有名(難関)大学に合格してしまったということが理由でプレッシャーを感じてしまうことがあります。確かに、高学歴であるということは、就活で有利になりやすいと考えられていますが、だからこそ、良い企業や大手に就職する必要があるとは限りません。
このようなプレッシャーが理由で、自分自身を追い込んでしまい、ひきこもりになってしまう人も珍しくありません。
高学歴ニートに再就職は可能か?
高学歴ニートの特徴や原因について取り上げてきましたが、高学歴ニートになってしまった人に再就職は可能なのかどうかについて触れてきます。
何歳でも遅くない!
今は昔とは違い、どんなに失敗してもいくらでも立ち上げあれる機会(再就職)が用意されています。むしろ、今のうちに失敗できてよかったと考えられるかどうかが大切なポイントです。そのように考えるだけで、次のステップに挑戦することができるでしょう。
何事も前向きに考えることから、将来が良い方向へと進んでいきます。何も再就職が難しいことはありません!
相談してみることも大切!
高学歴でニートやひきこもりになってしまう人は、周りに相談できる人がいないことが原因で、自分だけで悩みを抱え込んでしまって、さらに悪い方向へと行ってしまう場合が多いです。
このような人は、自分が本当に信頼できる友人を見つけるか、再就職に特化した就活コンサルタントに相談するということも一つの手でしょう。悩むより行動することで再就職の道は広がっていくはずです。
高学歴ニート脱出!おすすめの就活方法
さて、高学歴ニートを脱出する方法はあるのでしょうか。ここではおすすめの就活(再就職)方法を消化します。
視野を広く持つ
結論から言うと、何も普通に就職(就活)をしなくても良いのです。企業で働きたいという人なら話は別ですが、今の時代はいろいろな働き方・生き方が認められています。
高学歴ニートになった人やなりそうだと考えている人は、まず、自分がどういう生き方(HOW)をしたいかを考えることから始めると良いでしょう。どういう会社や業種で働きたいかではなく、どういう生き方をしたいかを考えることで、自分にあった最高の働き方をみつけるきっかけになります。
難しく考えずに、気楽に就活を始めていくことが成功の秘訣です。
就職=ゴールではない
多くの人が勘違いをしてしまうポイントとして、企業から内定をもらったらそれがゴールと考えてしまうことがあります。むしろ、人生という長い期間でみると、内定は始まりの瞬間です。
自分にとって良い企業から内定をもらえることができた・就活が成功したと思っても、実際には理想と現実のギャップに耐えられなくなって精神的に参ってしまう人も少なくありません。
世間で評判となっている就活(再就職)方法を参考にするのは、効率の良い方法であることは確かですが、まずはゆっくりと、自分に合った方法を見つけることから始めることを忘れないようにしましょう。
コミュニケーションで一番大切なこと
会社といえど、若い女性に安全ではない場所も多くあります。特に、コミュニケーションに難を抱えている高学歴な女性であれば、どういう質問方法が適切か、コミュニケーションの取り方について、知っておくことは大変大切です。
相手に与えている印象を意識する
コミュニケーションにおいては、共感することが大変重要になってきます。相手に共感していることを伝えるためには、相手の話を繰り返すという方法が良く使われています。これは、「オウム返し」や「バックトラック」と呼ばれる技法ですが、意識すれば簡単に実践することが可能です。
あなたに接する人があなた自身のことを考えているか
話す相手にきちんとした内容を伝えるためには、相手のニーズを把握しなければなりません。自分の話ばっかりを話すのではなく、相手が知りたい情報は何なのかを明確にしたうえで、会話を始めることが大切です。
またボディランゲージと声の使い方にも注意が必要です。コミュニケーションが得意な人は、相手のボディランゲージをしっかりと観察をして、姿勢や動きを合わせているという特徴があります。
また、声の使い方に関しても、相手がゆっくり話す場合は、同じようにゆっくりと相槌をするなど、相手を観察することが、相手がしっかりあなた自身のことを考えられるかどうかの境になります。
高学歴ニートをやめなくていい?
世間一般的には、ニートと聞くと、早く脱出するべきであるだとか、再就職や就活を煽りがちですが、何も就職することが全てではありません。高学歴だからといって、大手に行くとは限りませんし、様々な生き方の中から自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
嫌な仕事はしない
就職をしても実際には理想と違っていたということなど、よくある話です。そこで、耐えるか耐えないかは人それぞれですが、自分が嫌だと感じることに関しては無理に引き受ける必要はありません。
自分の生き方や価値観を大切にして、仕事に関しても取り組むことを忘れないようにしましょう。
本当に自分がやりたいことを見つめ直す
就活で失敗してひきこもりになったとしても、何も落ち込むことではありません。むしろ、自分にとって何が良い生き方で悪い生き方なのかを考えるきっかけになるはずです。
「ひきこもりを脱出する!」「再就職先を探す!」という一点張りで生活すると、自分自身を追い込んで、結局はひきこもりを脱出することがきなかったというように、悪循環に陥ってしまいがちです。
自分を見つめ直す良い機会と思えば、必ず新しい一歩が踏み出せるはずです。
視点を変えることから始めよう!
「ひきこもりになってしまった。どうしよう。脱出できない。」と考えればそれはそれでおしまいです。そこから新しい扉が現れることはないでしょう。しかし、ひきこもりであるから、ニートであるからといって、落ち込む心配は何もありません。むしろ、自分にとってどういう生き方を大切にするかを考えることができる良い機会です。
置かれた環境に悩んでしまうのではなく、その環境だからこそ自分に合った最善の方法を見つけて実践することができれば、ひきこもりであろうと気づいた頃には脱出できているでしょう。