毎日同じ服を着るメリットやデメリット!いつも同じ服しか着ない人って?
全く同じではなくても、同じような印象の服ばかりを着ている人も含めると、毎日同じ服を着ている人は案外多いものです。必要最小限の服を毎日着ることには、意外とメリットが多いのです。毎日同じ服を着るメリットやどのような人に向いているのかなどについてご説明します。
目次
毎日同じ服を着ている人は意外と多い
皆さんは、ミニマリストという言葉をご存知でしょうか。持ち物をできるだけ減らして、必要最小限の物だけで暮らしていこうという人のことをさす言葉です。大量生産・大量消費の世の中に疑問を呈して生まれた、新しいライフスタイルです。
また、カプセル・ワードローブという言葉をご存知でしょうか。カプセルのように小さなワードローブに必要最小限の服だけを残し、それをさまざまに組み合わせてファッションを楽しもうというコンセプトです。
実際、クローゼットの中にたくさんの洋服があるのに、結局着ている服は数着しかないという方は多いはずです。スティーブ・ジョブズ、バラク・オバマ、北川景子(以上敬称略)と、同じ服もしくは最小限の服で暮らしている著名人も大勢知られています。
毎日同じ服を着るとどんな生活になるの?
自分のスタイルを決め、同じ服、または似たようなスタイルの服を数枚厳選して、毎日上手に着回す生活スタイルに変えた人たちが口をそろえて挙げるメリットが、「服を買ったり何を着るかを考えたりする時間やストレスがなくなる」ことです。
何を着ようか、どのような服を買おうかと考える時間は、1日で考えると非常に短いですが、年間で考えるとかなりの時間におよびます。また、「よしこれで」と決めて出かけても、「やっぱり合わない」と1日中気になってしまうことも少なくありません。
スタイリストの地曳いく子氏は、ある対談で「時々ダサいものを挟むくらいなら、同じものの繰り返しの方が何百倍もマシ」と話していらっしゃいましたが、この意見に共感を寄せる方も多いことでしょう。
また、当然ですが持っている服やアクセサリーの数が必要最小限に抑えられるため、クローゼットの中もすっきりとします。必要以上に服がないため、必然的に服1枚1枚の扱いも丁寧になり、手入れもしっかりと行うようになるという声もあります。
また、購入する服の数が少なくなるため、1着あたりにかけられる費用が増え、質が高くて愛着を感じられるようになり、数は少なくてもすべての服がお気に入りになるという声もありました。つまり、量より質になったという訳です。
毎日同じ服を着るメリット
それでは、実際に毎日同じ服、もしくはタイプが同じ服を着て生活している方々が、どういうメリットを感じているかについて、代表的な意見をご紹介します。
服を選ばなくても良い
まず、真っ先に聞こえてくるのが「毎日服を選ばなくても良くなった」という声です。その内容をもう少し詳しく見てみると、次のようなメリットが見えてきます。
服が多くバリエーションも豊富な時は、選ぶ時も選んだ後も常に不安だったが、それがないと毎日気持ちが自由になる。服について考える時間が減り、他に回せる時間も増えた。つまり、服を選ばないことで、時間も気持ちも自由になったというのです。
また、他者の目を基準にするのではなく、自分の価値観で選ぶため、外出から帰宅した後の疲労感が激減したという声もありました。他者の価値観で選んだ服や靴等は、多少自分に合わなくても無理して身に付けるケースが少なくないということでしょう。
冒頭で述べたように、世界的に活躍している成功者の中には、毎日同じ服を着ている人が多いです。彼らに共通しているのは、日々の中にあふれている些細な決断の回数を減らし、より大きくて大切な決断の精度をあげるということです。
彼らは、服を選ぶという決断だけではなく、何を食べるか、どういう髪型にするか等、ありとあらゆる些細な決断を徹底的に削減し、己の夢の実現に向けて、より大切なことに時間と労力を集中しているのです。
ちょっと大袈裟な話になりましたが、それぐらい「何かを決める」という時間や労力を削減するのは、人生において大切なことなのです。
不必要な出費がなくなる
次によく聞かれるのが、「服の数が減るので、不必要な出費が抑えられた」という声です。と同時に、1着の服に対して掛けられる予算が高くなり、服のラインナップが量より質に変化したという声もありました。
必然的に、服の質が上がります。そして前述の通り服の扱いも丁寧に、きちんと手入れをするようになれば、どの服もお気に入りで愛着のある服になります。毎日、お気に入りの服を着られるというのは、毎日の暮らしを楽しくしてくれることでしょう。
個性が周囲に定着する
毎日同じ服、同じタイプの服を着ることで、「赤いワンピースと言ったら◯◯さん」というように、あなたの個性が明確になり、周囲に定着します。これも、毎日同じ服を着ることのメリットと言えるでしょう。
毎日同じ服を着ることは没個性なのではないかと思う方も多いようですが、実はその逆なのです。必ずしも全く同じ服である必要はありませんが、「白いシャツに綿のジャケットとスカート」など、毎日同じ服で通すことは、個性の定着につながります。
また、服を厳選する過程でファッションに対する自分の考え方に芯ができますので、服に対して他者の目を気にし過ぎることが減り、それが他のことに対する自信にも繋がっていく傾向があるようです。
同じ服や似た服が複数ある安心感
毎日同じ服、もしくはタイプが同じ服を着るためには、同じ服、もしくはタイプが同じ服を複数揃えなければなりません。そのことで、「汚れても破損しても、複数着あるから大丈夫」という気持ちの余裕が生まれるという声もありました。
多少の汚れや傷も、以前ほど気にせずに振る舞えるようになったというのです。服の汚れや傷については個人差も大きいと思いますが、やはり、同じ服が複数あるというのは余裕に感じる方が多いようです。
毎日同じ服を着るデメリット
それでは、毎日同じ服もしくは同じタイプの服を着ている人がデメリットと感じていることについてもみていきましょう。
お金がないと思われる
毎日同じ服を着ていると、周囲の人から「お金がない」と思われるのではないかという心配の声が多く聞かれます。服を他人に対する見栄とか戦闘服だと考えている人にとっては、比較的カジュアルな服をベースにしているとこういう誤解を受けるかもしれません。
しかし、基本は自分が気に入っていて、楽な服装であり、かつ他人に不快感を与えないことが大切なのです。それを満たしているのであれば、周囲から「お金がない」と思われるかどうかは大した問題ではないと割り切ってしまいましょう。
不潔だと勘違いされる
毎日同じ服を着ていると、「不潔なのでは」と思われる可能性もあります。つまり、毎日同じ服を着続けているのではないかと誤解されるという心配です。この誤解を解くためには、人一倍衛生観念を持ち、清潔に保つように努力する必要はあるでしょう。
同じ服、同じタイプの服を複数枚揃えるのも、清潔な服を毎日身に付けるために必要なことの一つです。そして、洗濯もまめに行うようにしましょう。また、シャツやハンカチにきちんとアイロンをかけ、シワをつけないなどの努力も必要です。
服をコーディネートする楽しみがなくなる
今まで、たくさんの服や靴、アクセサリーなどを豊富に取り揃え、さまざまなコーディネートを楽しんでいた方にとっては、その楽しみがなくなってしまいます。いくらお気に入りの服だけを揃えたと言っても、毎日同じ服なのですから、それは仕方がありません。
どうしても服のコーディネートを楽しみたいという方は、同じ服を毎日着るというライフスタイルには向かないかもしれません。
毎日同じ服を着る生活がおすすめの人は?
それでは、どのような人が毎日同じ服を着る生活に向いているのかを、考えてみましょう。
自分には服のセンスがないと思っている人
まず、自分には服のセンスがないと思っている人には向いています。最初に信頼できる友人などのアドバイスや自分なりの試行錯誤を繰り返して、最も自分に向いてるスタイルを確立すれば、あとは何も考える必要がないからです。
流行を追うことに興味がなく、毎日同じ服を着ることで、お金や時間を節約し、溢れている些細な決断による疲れから解放されることで、より有意義な人生を送りたいという人には、ぜひおすすめするライフスタイルです。
できれば、ファッションは他人のためではなく、自己満足で構わないと思えるくらいの強い気持ちを持っている人だと、なお良いでしょう。
周囲に流されない人
毎日同じ服を着ることで、多少なりとも周囲からは「変わった人」と思われることは否めません。特に女性の場合は「女らしくない」などと言われることもあるでしょう。毎日同じ服を着るというのは、周囲に流されてしまいがちな人には向いていません。
周囲の目線が気にならず、我が道を行くという生き方ができる人におすすめできるライフスタイルなのです。人からどう思われるかよりも、自分の価値観や目標を大切にしている方向きのライフスタイルだと考えてください。
毎日同じ服を着続ける生活を送るコツ
では、これから「毎日同じ服を着続ける」生活を始めようという方に、その始め方、コツをご紹介します。
オンとオフのバリエーションは考えておく
日々の生活の中にも、オンの時間とオフの時間があるはずです。たとえば、会社に勤めている場合は、仕事中がオンで、プライベートな時間がオフの時間という感じです。そして、オンの時間とオフの時間のバリエーションを最初から考えておきましょう。
いくら着心地が良くて動きやすいからといって、Tシャツとジーンズでは出勤できない会社もあるでしょう。白いシャツを基本に、オンはジャケット、オフはパーカーとか、オンはグレー系、オフはネイビー系にする等の考え方です。
ただし、全体を通して、一貫した統一感のある系統に揃えることがポイントです。
最初は同じタイプの服から始める
全く同じ服を揃え、毎日きっちりと同じ服を着るという生活をいきなり始めるのは、難しいし、準備も大変です。最初は、自分に最も似合うスタイルを見つけながら、同じタイプの服を揃えていくことから始めましょう。
たとえば、Tシャツ、パーカー、コート、スキニーパンツを基本のスタイルにすると決め、色のバリエーションを白、黒、ネイビー、グレーの範囲に絞って複数枚ずつ揃えていくという感じです。
揃えるときには、全体の統一感と自分にとってベストな服かということを重視しながら選んでみてください。
ライフスタイルを変えることで人生を変えることもできる
ミニマリストとか、カプセル・ワードローブといった考え方を取り入れ、厳選した服にしぼり、毎日同じ服を着る生活スタイルについて紹介してきました。
無駄を省き、貴重な時間や労力を大切なことに向けるという新しい習慣を取り入れることで、人生を変えることができます。毎日同じ服を着る生活を始めることが、その良いきっかけになるかもしれません。
あなたの人生の成功に向けて、この記事が少しでも参考になれば幸いです。