魚の喉に骨が刺さった時の取り方や正しい対処法も紹介!
魚の骨が喉に刺さったら、まずご飯を飲み込むなどの対処法を試していませんか?しかし、その方法は正しいものでしょうか。魚の骨が喉に刺さったときの正しい対処法やしてはいけないことなどについてまとめました!万が一の時のために正しい方法を覚えておきましょう。
目次
喉に魚の骨が刺さった時はどうすべき?
魚を食べていると、いきなり喉に痛みを感じて骨が刺さったような感覚になることがありませんか?魚には多くの骨が存在しているため、喉に刺さってしまうことも考えられます。
万が一、魚の骨が喉に刺さったとき、どうしたらいいのでしょうか。今回は、対処法などについて紹介します。
喉に骨が刺さりやすい魚は?
魚によっては、骨が気にならないものもあれば、骨が多くて食べるときに注意しなければならないものもあります。
しかし、アジやサンマ、タイやイワシは骨が多めで気を付けていないと喉に骨が刺さってしまうことがあります。小さな骨も多い魚なので、食べるときは十分に注意しておきましょう。
喉に骨が刺さったときの対処法
魚の骨が喉に刺さったとき、どんな対処法ができるのか見ていきましょう。自分でできる対処法もあります。
唾を飲む
ゆっくりと唾を飲みこんでみてください。そのとき、唾と一緒に魚の骨が取れることがあります。しかし、喉がキンっと傷んで傷つけてしまうこともあるので、何度も試すのはやめてください。
一度やってみて、取れなければ違う方法をしましょう。
うがいをする
うがいをするのも対処法の1つです。水うがいでいいのでやってみてください。うがいをすることで、喉に詰まったものを除去する効果があります。
水の流れと一緒に骨が取れてくれることもあるでしょう。小さめの骨なら簡単に取れることもあります。ただ、口を開けたときに大きめの骨が刺さっているのが分かるときはうがいはやめてください。
骨で喉を傷つけてしまうことがあります。出血してしまうこともあるので、小さな骨の場合のみ使う方法にしましょう。
ピンセットでとる
自分で対処するなら、この方法が一番確実です。ピンセットを使うときは、ピンセットを先に水で洗浄して清潔にしましょう。清潔なピンセットを骨が刺さっている部分に合わせて骨をスっと引っこ抜いてください。
見える位置に骨が刺さっているときは、ピンセットでしっかりと抜くことができます。しかし、ピンセットが使いにくいものや、先の締りがゆるいものの場合は取れないこともあるでしょう。
細かいものをしっかりとつかむことができるピンセットを最初から使ってください。喉を傷つけないように先が尖ったピンセットは使用しないことをおすすめします。
病院に行く
魚の骨が喉に詰まった場合、病院に行くのもありです。病院に行くのが一番安心できるでしょう。行く病院は耳鼻咽喉科です。時間外の場合は緊急外来で受け付けてもらうことができます。
病院では、すぐに取れるものなら処置も簡単に終わるでしょう。しかし、場合によっては内視鏡などでの検査を行うことがあります。魚の骨が刺さっているけど、見えない場所にあったり器官を傷つけているときには検査も慎重になります。
魚の骨ぐらいで病院に行ってもいいのか不安になるでしょうが、訪れる人はいるので行ってみるのも1つの方法です。
喉に骨が刺さったときのNG行動
喉に魚の骨が刺さったとき、してはいけないと言われている対処法もあります。どんなことをしてはいけないのかチェックして、万が一刺さったときは正しい対処法ができるようにしましょう。
ご飯を飲み込む
魚の骨が喉に刺さったら、まず最初に思いつくのがご飯を飲み込むことではないでしょうか。小さい頃から親や祖父母に言われてきたという人もいれば、この方法を試したことがあるという人もいるはずです。
それぐらい、人々に浸透している魚の骨の取り方です。しかし、この方法で喉に刺さった魚の骨を取ろうとすると、魚の骨がさらに奥深くに刺さってしまう可能性があります。
また、刺さっていた魚の骨が目視できなくなることもあります。場合によっては、器官を傷つけてしまうこともありとても危険な状態になります。この方法は有名な方法ですが、しないほうがいいと言われているのでやめておきましょう。
水を一気に飲む
魚の骨が喉に刺さったとき、水を一気飲みして骨を流し込もうという方法をとる人がいます。この方法も危険で、骨が器官を傷つけることがあります。また、骨がさらに深く刺さってしまうこともあるでしょう。
万が一、水の一気飲みで骨が取れたとしても、たまたま取れたものです。危険と隣り合わせの方法なのでやらないようにしてください。
ツボ押しをする
体には多くのツボがあり、ツボ押しをすることで体の違和感を和らげることができる場合もあります。魚の骨が詰まったときは、くるぶし付近にある「太渓」というツボを押すといいと言う説があります。
太渓を押すことで、腎経を刺激することで喉に刺さった魚の骨が取れやすくなるというのが、このツボ押しの理由です。しかし、これは証明されていることではありません。
魚の骨が喉に刺さったときは、急いで取る必要があることもあります。そのため、根拠がない方法を試すよりも、確実な方法でとったほうがいいでしょう。
喉に刺さった骨を放置してもいいの?
魚の骨が喉に刺さったときは、不安になることもあるでしょう。どこかの器官を傷つけるのではないかと心配する気持ちが大きくなるものです。
不安を一番取ってくれるのは、やはり病院にいくことです。ただ、放置してもいいケースもあります。
病院に行くかどうかの見極め方
魚の骨が刺さったら喉に痛みを伴うような痛みを覚えるでしょう。そのため、病院に行って処置してもらうこともあるはずです。しかし、魚の骨が刺さったといって病院に行っても、ほとんどの場合が「刺さっていない」と判断されます。
魚の骨によって喉を傷つけているため、刺さっていないのに刺さった感覚になっているのです。口の中を自分で見て魚の骨が確認できたら病院にいきましょう。確認できない場合は、その後の飲食が問題なくできれば病院にいかずに様子を見てもいいでしょう。
しかし、飲食ができない、熱が出る、出血している、呼吸がしにくい場合は見えない場所に骨が刺さっている可能性もあるので、すぐに病院を受診してください。どこが痛いのか明確に分かる場合は刺さっていることが多いので、受診の目安にしましょう。
喉に骨が刺さるのを予防する方法
魚の骨が喉に刺さるのを予防する方法はあるのでしょうか?特に小さな子供を持つ親は、子供が魚を食べるときに骨を心配することでしょう。子供に食べさせるときは、大人が細かく骨をとってあげることをおすすめします。
また、大人でも喉に魚の骨が刺さることはあります。大人も器官を傷つけるケースがあるので、最初に予防できるなら予防したほうがいいと思いませんか?どんなところに気を付けて魚を食べるといいのかについて紹介します。
しっかり噛んで食べる
魚を食べるときは、急いで食べないようにしましょう。ゆっくりと食べて、よく噛んでください。よく噛むことで、噛んでいるときに骨を見つけることもできます。また、小さくて柔らかい骨なら噛むことで砕かれて喉に刺さることなく飲み込むことができるでしょう。
急いで食べると、骨に気づかなかったり、気づいたときは手遅れになるケースもあります。早食いがクセになっている人はとにかく噛むことを意識してください。
噛むことで、唾液も分泌されるので食事そのものの負担を軽減してくれる可能性もあります。虫歯になりにくくなるなどの良い効果もプラスされるので、魚が細かくなるまで噛んで食べてください。
見える骨は先に取っておく
魚を食べるとき、大きな骨と小さな骨があることが分かるでしょう。なるべく、口に入れる前にとれる骨は取っておきましょう。骨があるのが分かっているのに、面倒だからといって、そのまま食べてしまわないようにしてください。
特に、大きな骨は先にとってから食べるようにしましょう。魚の身の部分だけを口に入れれば、骨が喉に刺さる心配をせずに魚料理を楽しむことができます。子供に食べさせるときに骨を取るのと同じように自分の時も細かくとってください。
面倒な作業ではありますが、魚の骨はしっかりと取ることができます。小さくてとても柔らかい骨は一緒に食べることもできますが、喉に刺さるぐらいの鋭いものは予め取っておきましょう。
魚の骨が喉に刺さった時は冷静に対処しよう!
魚の骨が刺さったとき、笑い話で済ませてしまうこともありますが、場合によっては危険が伴うこともあります。しかし、慌ててご飯を丸呑みしたり、水を一気飲みしたりしないようにしましょう。
まずは、冷静になって鏡でどこに刺さっているのかチェックしてください。ピンセットで自分で取ることができない場合や、出血がひどい場合は病院に行きましょう。冷静な判断が一番重要です。