ワンマン社長の特徴!ワンマン経営者の対策方法も紹介!
エネルギッシュなワンマン社長に、憧れを抱いている人もいれば、自分の職場にいると困るという印象を抱く人もいるでしょう。今回は、そんなワンマン社長の特徴やワンマン経営をするリーダーへの賢い対処法などを、具体的に取り上げていきたいと思います。

目次
ワンマン社長にもうついていけない!
組織全体を自らのリーダーシップで引っ張っていくワンマン経営者には、良い印象を抱く人もいれば悪い印象を抱く人もいるでしょう。
ワンマン社長には頼りがいがあるというメリットがある一方で、部下や仲間達の意見を無視して暴走してしまいやすいというデメリットもあります。
今回は、そんなワンマン経営者の特徴やワンマン経営者に上手く対処する方法などについて、詳しく調査していきましょう。ワンマン社長に振り回され続け、疲労困憊している人はぜひ今回の内容を確認して、会社を辞めるかどうか考えてみてください。
そもそもワンマンの意味とは?
ワンマンショーやワンマン社長など、「ワンマン」が付く言葉はよく聞くことが多いでしょう。しかし、「ワンマン」の意味が曖昧になってしまっている大人もいると思います。
「ワンマン」とは、英語の「one man」を略した言葉であり、他人の意見を全く聞かずに、自分の考えと意思だけで組織を動かす人のことを指すのです。
特に組織の中では調和を重んじる風潮がある日本では、ワンマン社長は少なく、部下たちからの信頼を勝ち取りにくいでしょう。しかし、組織の中でも構成員それぞれが確固たる意見を持つことを重視する欧米の会社には、ワンマン社長が比較的多いとされています。
ワンマン社長の特徴【行動編】
会社の重要な選択も部下の意見を聞かずに、全て自分で行ってしまうワンマン社長には、いくつかの共通点があります。以下では、その共通する行動を具体的に紹介していきましょう。身近にワンマン社長がいる人は、ぞの人の特徴的な行動と比べてみてください。
自分の好みで優遇する社員を決める
ワンマン社長がとりがちな行動には、自分の好みで重用する部下を決めるということが挙げられます。組織を動かすリーダーであれば、大切な運営を任せる部下選びでは能力を基準にすることが一般的でしょう。
しかし、ワンマン社長は自身の私的な考えを部下の選出の場でも重要視しがちです。その結果、自分に従順な部下ばかりを優遇し、自分が嫌いなタイプの部下は能力があっても出世させないということをついしてしまいます。
そのため、ビジネスチャンスや組織の成長機会を逃すという失敗をしてしまいやすくもあります。
短い間に意見が大幅に変わる
短い間に意見や方針を大きく変えるということも、ワンマン社長によく見られる行動です。組織運営の指針さえもすぐに変えてしまうため、周囲の部下たちはワンマン社長に翻弄されている気分になるでしょう。
ワンマン社長の多くは気分屋なので、気分が変わるとすぐに決定事項も変えようとしてしまうのです。大きなプロジェクトがワンマン社長の一言でいきなり中止になることもあるので、部下の努力を無駄にしてしまうことも多いでしょう。
仕事ができない社員に対して過度に厳しい
仕事があまりできない部下に対してかなり厳しく接するということも、ワンマン社長の特徴的な行動と言えます。ビジネススキルが高く、天才肌であることが多いワンマン社長は、部下の失敗を広い心で受け止めることが難しくなりがちです。
そのため、自分が理解できない失敗を繰り返す部下に対しては、時にパワハラと騒がれてしまうような対応をしてしまいやすいのです。
上手く自分の気持ちを上司に伝えられない部下は、そんなワンマン社長の態度でストレスを抱え込み、精神的に病んでしまうこともあるでしょう。
部下の成果を自分のものとして扱う
ワンマン社長の特徴的な行動には、部下の成果を自分のもののように吹聴するということが挙げられます。
ワンマン社長は自分だけで会社組織を動かしているという意識になりやすいため、実際は部下が成し遂げたことも自分のものとして堂々と発表してしまうのです。
また、ワンマン社長は自分自身の失敗を弱い立場の部下の責任にしてしまうこともあります。そのため、部下から激しく恨まれてしまうこともあるのです。


ワンマン社長の特徴【性格編】
カリスマ性の高いワンマン社長は、その性格にも多くの特徴があります。以下では、ワンマン社長の性格における特徴も、いくつか細かく見ていきましょう。ワンマン社長の性格に興味がある人は、ぜひ確認してみてください。
自分の考えや意見が一番正しいと思っている
自分の考え方や意見が会社で最も正しいと信じ切っているということは、ワンマン社長の性格に見られる大きな特徴です。特にベンチャー企業の社長や、先祖代々ワンマン経営の会社を引き継いだ社長などは、この傾向が強くなりやすいでしょう。
自分で立ち上げた会社は自分のものという考えになりやすく、自然に自分の考えに偏った経営をしてしまうのです。また、自分の大きな責任を意識しすぎて、独善的な経営になってしまうこともあります。
支配欲が強い
支配欲が強いということも、ワンマン社長の性格的特徴の1つと言えます。ワンマン社長は自分が判断を下さなくてはならないという意識が強いため、正しい判断が下せるように、組織に関する情報は小さなことでも知りたがるのです。
情報をしっかりキャッチし判断を下した後は、部下を支配して自由にコントロールできるかのようにふるまいます。部下の意見は無視しがちになり、部下にかなり細かい連絡を強く求めるため、部下から反感を買ってしまいやすいでしょう。
傲慢で人に感謝しない
傲慢で他人に感謝しないということも、ワンマン社長の性格の特徴に挙げられます。部下だけでなく、家族や友達などにたいしても傲慢な態度をとることが多く、自分の非を素直に認め謝るということはめったにしません。
特に自分より弱い立場の部下に対しては、全く感謝するという気持ちがもてないため、部下たちの苦労を心から労わったり感謝の言葉を贈ったりすることはほぼ無いのです。
ワンマン社長がいる会社に勤め続けるデメリット
ワンマン社長のやり方に思うところがあっても、自分の生活や立場を考えるとどうしても職場を変えられず、我慢し続けているという人もいるでしょう。以下では、ワンマン社長の会社に無理をして勤め続けることで発生するデメリットを、3つ紹介します。
ワンマン社長の会社に勤めている人は、以下のデメリットをしっかり考慮して、今後の自分の人生を考えてみてください。
会社の規模が大きくなると残業が増える
会社の規模が大きくなるに従って、深刻な問題が増え残業が増えてくるということは、ワンマン社長の会社に長年勤めることのデメリットと言えるえしょう。ワンマン社長の会社は意思決定が迅速で、統率がよくとれているため、急激に成長しやすいのです。
しかし、会社の規模が大きくなり、抱える社員の数も増えていくとワンマン社長が完全に社員をまとめることは難しくなります。その結果、会社の成長は急激に鈍くなり、会社経営の根本的な問題が表れてくるのです。
ワンマン社長がその問題を部下に投げてしまうと、部下たちの仕事量はどんどん増えてしまいます。
給料が上がりにくい
給料がなかなか上がらないということも、ワンマン社長の下で働くことのデメリットと言えるでしょう。ワンマン社長の会社経営のやり方に我慢できるという人は少なく、特に新入社員はすぐに見切りをつけて去ってしまいがちです。
そのため、常に新しい人材を入れる必要があり、そのために会社の利益は減っていきます。その結果、長年奉仕しても思うように給料が上がらないという問題が起きてしまうのです。
キャリアを積み重ねにくい
確かなキャリアを積み重ねることが難しいということも、ワンマン社長の下で働くデメリットと言えるでしょう。ワンマン社長の会社では、ワンマン社長が会社経営の最高意思決定役となるため、部下に大きなビジネス上の選択を任せることはほぼありません。
そのため、ビジネスパーソンとして成長したいと思っていても、なかなか自分の能力を高めることができないのです。給与も上がりにくいため、長年働いているとだんだんと仕事に対する意欲も湧かなくなってしまいやすいでしょう。
深刻なうつ病になってしまう危険性も高いので、意欲が無くなってきたと感じる時には、しっかり休んでこれからの自分の働き方を考えることをおすすめします。

ワンマン社長への正しい対策方法
ワンマン社長の会社で上手く立ち回ることができれば、ストレスを最小限にして働くことができるでしょう。以下では、ワンマン社長に対する賢い対処方法を紹介したいと思います。
ワンマン社長とのコミュニケーションが上手くいかずに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
公的な機関に相談する
ワンマン社長は部下の負担を考えず、自分勝手な判断を下してしまいがちです。ワンマン社長からサービス残業を強要されてしまうこともあるでしょう。
そのような時には、不当労働に関するNPOや労働基準監督署といった味方になってくれる外部の組織に相談することをおすすめします。
労働基準監督署には、本名を明かさずに相談することもできるので、不当な労働で本格的に搾取されてしまう前に、勇気を出して相談してみてください。
対面での業務報告をする
何かと部下に報告を求め、時間を奪っていくワンマン社長には、対面でしっかり業務連絡をするという対策がおすすめです。
メールや電話でつい連絡をしてしまいやすいですが、電話やメールだと細かいニュアンスが伝わりづらく、結果的に連絡報告の手間が増えてしまいやすいでしょう。社長にも報告のための連絡を割いてもらうことで、連絡回数が少なくなりやすくなります。
社長好みの態度を見せる
ワンマン社長が社員に不平等な態度を見せていると、不満が溜まっていってしまうでしょう。ワンマン社長から冷遇されていると感じる時には、仕事の一部と割り切り、社長の好みそうな態度を見せることが良い対策となります。

ワンマン経営の会社を退職するかどうかの見極め方
ワンマン社長が存在する会社は、ワンマン社長に気に入られない限りあまり居心地の良い会社にはならないでしょう。ワンマン経営の会社を辞めるべきかどうか、今まさに悩んでいる人もいると思います。
そこで、以下ではワンマン社長の会社を退職するタイミングを見定める方法も取り上げましょう。
会社の成長率が落ちた時
ワンマン経営の会社から去るべきタイミングの見極め方法には、会社の成長率が落ちてきた時が挙げられます。ワンマン社長であっても、会社自体の業績が良ければ待遇が改善される可能性もあるでしょう。
しかし、会社の業績も落ち気味になり、上昇することが見込めないとなると、もはや自身の給与アップやビジネスにおける成長も望めなくなります。そのため、自身のキャリアを考慮し、この時期にできるだけ早く辞める決意をしましょう。
ストレスに押しつぶされかけている時
ワンマン経営の会社の辞め時を見極める方法には、ストレスに対処することが不可能になりかけた時も挙げられます。
完全に精神的に追い込まれ、転職もままならなくなってしまうと、ずるずるとワンマン経営の会社に居続けなくてはいけなくなる可能性が高くなるのです。
そのため、ストレスで押しつぶされかけた時には、すぐに信頼できる人に相談し、仕事を辞める準備を始めましょう。相談できる相手がいない場合は、労働者向けの相談窓口を利用することをおすすめします。
ワンマン経営の会社をスムーズに辞めるには
ワンマン社長が牛耳る会社をすぐに辞めたくても、社長からしつこく引き止められ、結果的に辞められなくなってしまう人もいるでしょう。ワンマン経営の会社を辞める時には、転職先からの内定が確実に出た後に社長に辞める意思を伝えることをおすすめします。
転職する会社からの内定が出ていれば、ワンマン社長から強引に引き止められても、内定が出ていることを伝えて切り抜けられるでしょう。また、転職する会社から言い渡された期限を伝えることで、短期間で会社と縁を切れやすくなります。
さらに、内定が決まっていないと不安が高まり、よりワンマン社長に辞めることを言い出しにくくなってしまいます。ワンマン社長の会社から抜け出したい人は、ぜひこの点をしっかり意識してください。
困ったワンマン経営者には適切な方法で対処しよう
今回は、ワンマン経営者に見られる特徴やワンマン経営者の元で働くことのデメリットなどを具体的に紹介しました。ワンマン社長の会社には良い面もありますが、部下たちは大きなストレスを抱えやすようです。
ワンマン経営者に悩まされている人は、ぜひ今回取り上げた点を参考にして対処法を考えてみてください。

