馴れ馴れしいの意味とは?馴れ馴れしい人の心理や特徴も紹介
初めて会った人に砕けたタメ口で話しかける人は、馴れ馴れしい人と思われてしまいがちです。馴れ馴れしい人への対処に困っている人は多いでしょう。そこで、今回は「馴れ馴れしい」の意味や馴れ馴れしい人への対処法などについて、紹介していきたいと思います。
目次
仲良くないのに馴れ馴れしい人が苦手!
知り合ったばかりの段階で、根掘り葉掘り質問してきたり、親友のように砕けた口調で話しかけてきたりする人に、馴れ馴れしい人だと感じることはよくあるでしょう。あまりにも馴れ馴れしく接してくる人には、大きなストレスを感じる人もいると思います。
そこで、今回は馴れ馴れしい人の心理や特徴と共に、対処法も詳しく解説していきましょう。馴れ馴れしい人に苦手意識がある人は、ぜひ今回紹介する内容から、馴れ馴れしい人を遠ざけるヒントを得てみてください。
馴れ馴れしいの意味とは?
「馴れ馴れしい」とは、まだ関係性が深まっていない相手に対して、親しい間柄の人のように接し、相手に無礼だと思われてしまう様子を意味します。
例えば、初対面の人に無遠慮な質問をいくつも投げかけたり、近すぎる距離感で過剰に話しかけたりといった人を、馴れ馴れしい人と表現するのです。
「馴れ馴れしい」とは、基本的にぶしつけで人を困惑させる様子と悪い意味で使われる言葉なので、注意して使うようにしましょう。
馴れ馴れしいの類語
「馴れ馴れしい」には、類語がたくさんあります。「馴れ馴れしい」の類語には「軽薄な」や「人ずれした」、「人懐っこい」や「親しみやすい」、「フレンドリー」や「開放的な」といった言葉が含まれるのです。
「人ずれした」とは、「馴れ馴れしい」と同じように、関係性が浅い人との距離感が近すぎて、相手を不快にさせてしまう様子を意味します。また、同じように悪い意味で使われる「軽薄な」とは、浅はかで調子の良い言動をする様子を指すのです。
「人懐っこい」と「フレンドリー」、「親しみやすい」と「開放的」とは、「馴れ馴れしい」をポジティブなニュアンスで表現した意味の言葉です。これらの言葉は「馴れ馴れしい」を、良い意味で使いたい時に役立つでしょう。
馴れ馴れしい人の心理
馴れ馴れしい人に会う機会が多いと、疲労を感じてやるべきことに集中できなくなることもあるでしょう。馴れ馴れしい人は、なぜ会ったばかりの人を疲れさせるような言動をとってしまうのか疑問に思う人もいると思います。
そこで、以下では馴れ馴れしい人の心理について、取り上げていきましょう。特に馴れ馴れしい人の心の内が気になる人は、ぜひ以下内容に集中してみてください。
会話の流れをコントロールしたい
馴れ馴れしい人の心理には、会話の流れを自分でコントロールしたいという心理が挙げられます。この心理の裏には、自分のコミュニケーション能力への大きな不安があり、その不安に突き動かされてこのような心理に陥ってしまうのです。
馴れ馴れしい人はよく喋るので、コミュニケーションに自信を持っていそうに見えるでしょう。しかし、実はコミュニケーション力に大きな不安を抱いているのです。
コミュニケーションが苦手な自分を隠したい
コミュニケーションが苦手な自分を隠したいという心理も、馴れ馴れしい人の心理の1つです。たくさん喋っている人には、コミュニケーション能力が高い人というイメージが付きやすいでしょう。
さらに、自分から人に積極的に質問をして、会話を途切れさせない人には、コミュニケーション力が高いという評価がされやすくなります。
そのため、馴れ馴れしい人はコミュニケーションが苦手な本来の自分を隠すために、人といる時には過剰に喋り、関係性が浅い人に無遠慮な質問をしてしまうのです。
人間関係で損をしないポジションを得たい
馴れ馴れしい人の心理には、人間関係で損をしないポジションにいたいという心理が挙げられます。天然そうな雰囲気を出しながら、馴れ馴れしく接してくる人もいるでしょう。
そのような人は、周囲の人の本音を探り損をしないように上手く立ち回りたいという計算高さを隠しています。
そのため、無邪気そうな雰囲気を纏ってあえて馴れ馴れしく人に接するのです。無邪気そうな人にはつい安心してしまいがちですが、無邪気そうでも馴れ馴れしい人とは、一定の距離感を維持しながら付き合うようにしましょう。
馴れ馴れしい人の特徴
以下では、馴れ馴れしい人の特徴もいくつか確認しておきましょう。特徴は男女別に取り上げるので、馴れ馴れしい男性や馴れ馴れしい女性を早い段階で見抜くために、以下の特徴を覚えてみてください。
馴れ馴れしい男性の特徴
馴れ馴れしい男性には、どのような特徴が見られるのでしょうか?以下では、馴れ馴れしい男性の特徴を、3つ取り上げていきたいと思います。馴れ馴れしい男性をすぐに見極められるようになりたい人は、以下の特徴をよく確認しておきましょう。
初対面の人にもタメ口で話し始める
初対面の人にも最初からタメ口で話すということは、馴れ馴れしい男性によく見られる特徴です。馴れ馴れしい男性は、距離感を短期間で縮めるために、年下か同い年くらいの相手には初対面であってもあえてタメ口で話します。
馴れ馴れしい男性は、上下関係を気にする面もあるので、年上の人には初対面からタメ口ということは無いでしょう。しかし、時には相手との距離を急速に縮めるために、ある程度付き合いのある年上の人にも、あえて砕けた口調で話すこともあります。
目立ちたがり
目立ちたがりということも、馴れ馴れしい男性によく見られる特徴です。馴れ馴れしい男性は意図的に馴れ馴れしく人に接することで、自分の存在をアピールしていることもあります。
多くの人から個性のある人として注目を集めたいという欲から、初対面の人にも意図的に無遠慮な言動をしてしまうのです。
人に素の自分を積極的に見せていく
自分の素の部分を積極的に見せるということも、馴れ馴れしい男性の特徴です。馴れ馴れしい男性は、人との関係性を徐々に深めることが苦手なので、気が合いそうだと判断した相手には最初から素の自分を公開して、急速に仲を深めようとします。
しかし、多くの場合そのテンポの速さで相手に困惑されてしまうので、人間関係が思うように広がらないことが多いでしょう。素の自分を否定されて、深く傷ついてしまうこともあります。
馴れ馴れしい女性の特徴
馴れ馴れしい女性の特徴も、しっかり説明していきましょう。馴れ馴れしい女性に振り回されたくない人は、ぜひ以下の特徴を記憶して、馴れ馴れしい女性を早めに見抜けるようにしてみてください。
噂話が好き
馴れ馴れしい女性の特徴には、噂話が好きということが挙げられます。馴れ馴れしい女性が知り合ったばかりの相手にも、無遠慮な質問をいくつも投げかけるのは、噂のネタを探しであることが多いのです。
馴れ馴れしい女性は噂話でストレス発散したり、スリルを感じて楽しんだりしています。そのため、馴れ馴れしい人の質問に真面目に答えてしまうと、自分の噂話を流されてしまう危険性があるのです。
馴れ馴れしい女性は誰でもターゲットにするので、関わる際には注意しましょう。
相手の話を聞かない
自己中心的で会話の中で相手の話をよく聞かないということも、馴れ馴れしい女性の特徴です。
馴れ馴れしい女性は人に話しかけることが多いですが、会話が始まると自分のことを喋るばかりで、相手の話を聞こうとしません。相手が自分の話を聞いていないようなそぶりを見せると怒ることもあるため、周囲の人を疲れさせてしまいやすいのです。
出会ったばかりの人にあだ名をつける
馴れ馴れしい女性の特徴には、出会ったばかりに人にあだ名をつけるということも挙げられます。初対面同士では、お互いにまだ細かい情報を知らないので、あだ名をつけ合うということはあまりないでしょう。
しかし、馴れ馴れしい女性は初対面の相手の印象や見た目から、勝手にあだ名を付けてしまいます。相手にも自分にあだ名をつけるように求めたり、そのあだ名を広めようとしたりしてしまうこともあるでしょう。
そのため、馴れ馴れしい女性は、初対面の相手を苛立たせたり困らせたりしてしまいやすいのです。
田舎の人独特の馴れ馴れしさを感じる場面
田舎では、まだ濃い近所付き合いや村社会のルールが残っているので、都会に長く住んでいる人から見ると馴れ馴れしいと感じることもあります。しかし、その馴れ馴れしさがほどよいと、親しみやすさや人情といった田舎の魅力になっていることもあるのです。
以下では、田舎の人独特の馴れ馴れしさや親しみやすさを感じる場面を、いくつか取り上げていきましょう。
近所の人が家の問題に首を突っ込む
田舎では様々な情報が伝言で行き渡りやすいので、近所の人が家の問題に首を突っ込んでくることがあります。都会の人から見ると、馴れ馴れしく感じやすいでしょう。個人情報の扱い方に疑問を抱く人もいると思います。
しかし、助け合いの精神がしっかり息づいている田舎では、情報を共有して困った時には皆で助け合うということが常識になっていることが多いのです。
初対面の人に私生活に関わる質問をしつこくする
初めて会った人に、私生活に関する細かい情報をしつこく聞き出そうとするということも、田舎の人が馴れ馴れしいと感じやすい場面でしょう。田舎では刺激的な情報をあまり得ることができません。
そのため、移り住んできたばかりの人や初対面の観光客などに、新しい刺激を求めて無遠慮な質問をしてしまう人が田舎には多いのです。田舎に人に慣れていないと、初対面の人からの激しい質問攻めに、驚いてしまう人もいるでしょう。
馴れ馴れしいと感じるかもしれませんが、その馴れ馴れしい行為が地域の防犯に役立つこともあるのです。
馴れ馴れしい人への上手な対処法
馴れ馴れしい人のペースに飲まれてしまうと、自分のペースが分からなくなり疲弊してしまいがちです。また、馴れ馴れしい人の言動に苛立たされて、ストレスを溜めてしまう人もいるでしょう。
そこで、以下では馴れ馴れしい人にもストレスや疲労を溜めずに対処する方法を、いくつか紹介していきたいと思います。以下の対処法をしっかりマスターして、馴れ馴れしい人に賢く対処できるようにしましょう。
相手が踏み込んできたら引くことを意識する
馴れ馴れしい人への対処法には、相手が踏み込んで来たら、自分が引き下がるということが挙げられます。馴れ馴れしい人の無遠慮な質問や話には冷静な反応を返して、一定の距離感を維持するようにしましょう。
相手が踏み込んできたら、瞬時に自分が引き下がるということを強く意識すると、自然に馴れ馴れしい人が急に距離を縮めてくることを防ぐことができます。
馴れ馴れしい人は、なかなか距離を縮められない人には興味を失いやすいので、馴れ馴れしい人から遠ざかってくれやすくもなるでしょう。
曖昧な受け答えをする
馴れ馴れしい人への対処法には、曖昧な受け答えをするということも挙げられるでしょう。馴れ馴れしい人は基本的に打算的かつ自己中心的なので、馴れ馴れしい人からの質問にしっかり答えてしまうと、その情報を利用されてしまうこともあります。
そのため、馴れ馴れしい人からの質問には、あまりしっかり対応せず、曖昧な答えを返すように心がけましょう。
常に敬語で話す
必ず敬語で話すということも、馴れ馴れしい人への賢い対処法の1つです。馴れ馴れしい人はタメ口で話すことで、人との距離を急速に縮めようとするので、ずっと敬語で話す人には距離感を感じて興味を失いやすくなります。
馴れ馴れしい人にタメ口で話すように勧められても、敬語を貫き通しましょう。敬語で話し続けることで、自然な距離感を意識せずに保つことができます。
子供が馴れ馴れしいのは病気の可能性もある
馴れ馴れしい大人だけでなく、馴れ馴れしい子供にも困ったことがある人は意外と多いでしょう。しかし、子供が馴れ馴れしい場合は、障害や病気のサインである可能性もあるのです。
以下では、馴れ馴れしい子供に考えられる病気や障害も、確認していきましょう。
発達障害の可能性
発達障害とは、脳の発育不全から社会性や学習機能に様々な問題が出てしまう障害とされています。社会性が健全に育まれないので、極端に人見知りになったり人に対して馴れ馴れしすぎるようになったりしやすいのです。
馴れ馴れしい子供が、初めて会った大人にもすぐにしがみついたり、家のことや自分のことをまくしたてるように話したりする場合は、発達障害の可能性が特に高いでしょう。
愛着障害の可能性
馴れ馴れしすぎる子供には、愛着障害である可能性も考えられます。愛着障害とは小さな頃に親と精神的なつながりを感じなかったことで、コミュニケーションの面で問題が出てしまう障害のことを指すのです。
見知らぬ大人にも自分からしがみつき、親に対して無反応という態度を見せる子供は、特に愛着障害である可能性が疑われます。
愛着障害はネグレクトや虐待などの問題とも結びついている可能性が高いので、愛着障害が疑われる子供を見た時は、親の様子にも注意しましょう。
馴れ馴れしい人を見極めて正しい対処をしよう
今回は馴れ馴れしい人の心理や対処法などについて、詳しく取り上げました。馴れ馴れしい人の特徴も男女別に紹介したので、その特徴を馴れ馴れしい人を見極めるヒントにしてみてください。
また、馴れ馴れしい人に現在振り回されている人は、今回取り上げた対処法を試して、馴れ馴れしい人とも上手く付き合えるようにしていきましょう。