2018年12月04日公開
2018年12月04日更新
仁を使った男の子・女の子の名前の意味!仁の漢字の名付けのポイント
赤ちゃんの名前を名付けるのはとても悩みます。漢字の意味や由来など、気になるポイントが沢山あります。今回は「仁」という漢字を使った名前を、男の子・女の子それぞれに分けてご紹介します。「仁」の漢字の意味や画数など、「仁」を使った名前のポイントを見ていきましょう。
目次
「仁」は由緒正しい漢字
「仁」は由緒正しい漢字と言われています。その理由は、天皇家の名付けに由来します。天皇家では、昔から名前に「仁」の漢字を入れるのが恒例となっているのです。その歴史は約1000年もさかのぼると言われています。
天皇家で名前に「仁」の漢字を使うようになったのは、儒教の教えの一つに「仁」があるからでしょう。また、儒教の教えの中も重要な教えとされており、人間の内面を表す言葉であるために、天皇家で使われるようになったと考えられています。
天皇家で約1000年も前から名付けに使われていた「仁」の漢字は、名前に使うのに由緒正しい漢字だと言えるでしょう。
「仁」という漢字の読み方
「仁」という漢字は、さまざまな読み方ができる漢字です。よく目にするのは「じん」や「にん」でしょう。しかし、名前に使うとなると一気に読み方が増えます。「に」「ひと」「ただし」など有名なものから、「きみ」「さね」「ひろし」「ひろ」「まさ」「めぐみ」「よし」「まさみ」「やすし」など、とても多くの読み方があるのです。
女の子の赤ちゃんなら「に」や「ひと」「めぐみ」などの読み方が、名づけに使いやすいでしょう。男の子の赤ちゃんであれば、「ただし」「ひろ」「まさ」「よし」などが使いやすいでしょう。
沢山の読み方がある「仁」という漢字ですが、やはり代表的な読み方は「に」「ひと」「じん」などです。名前はきちんと呼んでもらう事にも意味があるので、代表的な読み方を使った方が分かりやすいといえます。
「仁」の意味や由来
では、「仁」という漢字の意味や由来を調べていきましょう。「仁」の意味は、「いつくしみや親しみ」「思いやりや情け」「人の心」「徳をそなえた人」などです。天皇家で名付けに使われていただけあって、赤ちゃんに願いを込めて名前を付けるのに、ぴったりの意味でしょう。
「仁」の漢字の由来は、「座布団に座る人」です。にんべんが人を、右側の二は重なった座布団を表しています。しっかりと腰を下ろして、人と語らいあう様子でしょうか。この漢字の成り立ちからも、「徳をそなえた人」という意味が連想されます。
儒教では「仁」は、人間関係において大切な徳目だと教えられています。孔子の教えを説いた論語の中では、明確に定義はされていませんが、「謙虚でありながら、どっしり構えた様子」や「愛情深い様子」や「筋の通った様子」を表しているようです。
「仁」は内面の最上表現とも言われており、「仁徳」という言葉で様々な教えが描かれています。「仁徳のある人は、敵がいない、欲に流されない」とされています。また、「仁」は道徳の理想とも書かれています。
「仁」は、こんなふうに育ってほしいという願いを、赤ちゃんに託すときに、ぴったりの漢字ともいえるでしょう。
「仁」という漢字の画数
赤ちゃんに名前を付けるときには、姓名判断を気にする人もいるでしょう。姓名判断とは、名前の画数でその人の人生を占うもので、昔から日本で親しまれた占いでもあります。「仁」という漢字の画数は、どんな運勢なのでしょうか?
「仁」は単体だと四画です。実は4画の名前の運勢は凶です。不満や不遇を表し、努力が報われにくい運勢と出ています。これはあくまで「仁」単体の画数です。他の漢字と組み合わせることによって、運勢は変わります。
赤ちゃんの名付けに姓名判断を使いたいという人は、他の漢字と組み合わせることで良い運勢になるようにしましょう。また、姓名判断には苗字も関係してきます。「仁」一文字の名前を付けたいという人も、落胆せず自分の苗字と合わせて運勢を見てみましょう。
「仁」文字のイメージ
名前は、文字を見ただけで、なんとなくこんな人なんじゃないかなというイメージが浮かぶものです。「仁」という文字には、どんなイメージがあるのでしょうか?
「仁」という漢字は由緒ある漢字ということで、古風なイメージがあるようです。女の子であれば、しっかり者のイメージや賢そうなイメージを持たれやすいでしょう。男の子であれば、古風で男の子らしいイメージや、聡明なイメージがあるでしょう。
女の子も男の子も、やんちゃで活発なイメージではなく、落ち着いていて内面がしっかりしているイメージを持たれやすいです。
また、文字としては画数が少なく、すっきり見えるのが特徴です。シンプルな見栄えの名前にしたい人や、苗字の画数が多い人などは、バランスが取れて良いでしょう。
シンプルながら、意味合いが深い文字なので、赤ちゃんに立派な人になってほしい、という願いや意味を込めて名前を付けたい人に、おすすめの漢字です。
「仁」がつくよくない名前とは?
「仁」という漢字が天皇家の名づけで使われていた、と紹介しましたが、それゆえに「仁」を使うのを避けるという人もいるようです。
特に「仁」を「ひと」という読み方にして、男の子に名前を付けた場合、天皇家と同じ文字を使うなんておこがましい、などと考える人もいるようです。
しかし、そういった声はあくまで一部です。あまり考えすぎなくても良いでしょう。実際、「仁」を「ひと」と読ませて名付けに使っている人も沢山います。それでも、もし批判されたらと気になるようなら、違う読み方にするといいでしょう。
「仁」がつく男の子の名前《漢字二文字編》
まずは、「仁」がつく名前の男の子編から見ていきましょう。漢字二文字の名前は、書いたときのバランスも良く、実際使われている名前にも多いです。「仁」の読み方ごとに、男の子の名前をご紹介します。
「じん」と読む場合
名前 | 読み | 名前 | 読み | 名前 | 読み |
仁吉 | じんきち | 仁祐 | じんすけ | 仁義 | じんぎ |
仁悟 | じんご | 仁吾 | じんご | 英仁 | えいじん |
詠仁 | えいじん | 観仁 | かんじん | 仁志 | じんし |
仁介 | じんすけ | 賢仁 | けんじん | 仁清 | じんせい |
仁太 | じんた | 仁汰 | じんた | 仁一 | じんいち |
仁智 | じんち | 仁翔 | じんと | 仁八 | じんぱち |
「じん」と読む場合は、「じんた」など、「仁」のあとに何か別の漢字を組み合わせる名前が多いです。「仁」の前に別の漢字をつける場合は、読み方が4文字になる、古風で男の子らしい名前になるでしょう。
「のり」と読む場合
名前 | 読み | 名前 | 読み | 名前 | 読み |
祐仁 | ひろのり | 智仁 | とものり | 健仁 | たつのり |
孝仁 | たかのり | 一仁 | かずのり | 和仁 | かずのり |
秋仁 | あきのり | 哲仁 | あきのり | 忠仁 | ただのり |
友仁 | とものり | 朋仁 | とものり | 智仁 | とものり |
雅仁 | まさのり | 正仁 | まさのり | 仁人 | のりと |
仁斗 | のりと | 広仁 | ひろのり | 宏仁 | ひろのり |
「仁」を「のり」と読むのは、普段文章を書いたり読んだりするときは、あまり目にしません。けれど、赤ちゃんの名前では沢山の名前に使われています。「まさのり」や「ひろのり」など、男の子らしい名前に多いでしょう。
「ひと」と読む場合
名前 | 読み | 名前 | 読み | 名前 | 読み |
亮仁 | あきひと | 彰仁 | あきひと | 朗仁 | あきひと |
敦仁 | あつひと | 篤仁 | あつひと | 絢仁 | あやひと |
功仁 | いさひと | 和仁 | かずひと | 克仁 | かつひと |
奏仁 | かなひと | 仁志 | ひとし | 邦仁 | くにひと |
咲仁 | さきひと | 朔仁 | さくひと | 茂仁 | しげひと |
隆仁 | たかひと | 岳仁 | たけひと | 忠仁 | ただひと |
「仁」を「ひと」と読む名前は、読むがなが4文字になることが多く、男の子らしい名前に多いでしょう。「じん」と読む場合に比べて、濁点が無い分穏やかで優しい印象になります。
「ひろ」と読む場合
名前 | 読み | 名前 | 読み | 名前 | 読み |
辰仁 | たつひろ | 民仁 | たみひろ | 智仁 | ともひろ |
那仁 | なひろ | 仁紀 | ひろき | 仁貴 | ひろき |
久仁 | ひさひろ | 仁斗 | ひろと | 鷹仁 | たかひろ |
仁尚 | ひろひさ | 真仁 | まひろ | 秋仁 | あきひろ |
哲仁 | あきひろ | 昭仁 | あきひろ | 喜仁 | よしひろ |
仁太 | ひろた | 仁史 | ひろし | 仁志 | ひろし |
「仁」を「ひろ」と読むのは、名前にしても珍しい読み方です。けれど、読み方としては男の子の名前らしい響きなので、他の漢字と組み合わせやすいでしょう。
「と」と読む場合
名前 | 読み | 名前 | 読み | 名前 | 読み |
愛仁 | あいと | 蒼仁 | あおと | 晃仁 | あきと |
礼仁 | あきと | 聡仁 | あきと | 章仁 | あきと |
綺仁 | あやと | 歩仁 | あゆと | 圭仁 | けいと |
賢仁 | けんと | 将仁 | まさと | 真仁 | まさと |
泰仁 | やすと | 由仁 | ゆいと | 裕仁 | ひろと |
広仁 | ひろと | 洋仁 | ひろと | 大仁 | ひろと |
「あきと」や「ひろと」など、男の子に多い名前が沢山挙げられました。ここに紹介した名前の他にも、様々な漢字の組み合わせがあります。
「仁」がつく男の子の名前《漢字三文字編》
次は、「仁」が付く名前で、漢字三文字の名前を見ていきましょう。漢字三文字の名前は画数が多くなりがちですが、苗字が漢字一文字の場合などは、バランスが取れて良いでしょう。男の子の名前を「仁」の読み方ごとにご紹介します。
「と」と読む場合
名前 | 読み | 名前 | 読み | 名前 | 読み |
友久仁 | ゆくと | 結希仁 | ゆきと | 佑希仁 | ゆきと |
真和仁 | まなと | 由宇仁 | ゆうと | 佑希仁 | ゆきと |
裕貴仁 | ゆきと | 幸貴仁 | ゆきと | 愛智仁 | あちと |
亜仁人 | あにと | 吾矢仁 | あやと | 雅玖仁 | がくと |
瑚磨仁 | こまと | 青空仁 | そらと | 蒼良仁 | そらと |
漢字三文字になると、「仁」は画数が少ないものの、組み合わせとして画数が多くなってしまう傾向にあります。難しい名前の印象も与えてしまいがちなので、苗字との組み合わせにも気を配ってみてください。
「じ」と読む場合
名前 | 読み | 名前 | 読み | 名前 | 読み |
蒼仁郎 | そうじろう | 爽仁郎 | そうじろう | 寛仁郎 | かんじろう |
環仁郎 | かんじろう | 信仁郎 | しんじろう | 虎仁郎 | とらじろう |
成之仁 | なりのじ | 登良仁 | とらじ | 虎良仁 | とらじ |
二仁太 | にじた | 羽矢仁 | はやじ | 春之仁 | はるのじ |
波瑠仁 | はるじ | 波留仁 | はるじ | 由宇仁 | ゆうじ |
悠生仁 | ゆうじ | 結羽仁 | ゆうじ | 勇生仁 | ゆうじ |
「仁」を「じ」と読む場合は、少し珍しい名前や、珍しい漢字の名前になります。三文字の名前になると、画数が増えて難しい名前になりがちですが、「仁」という漢字が画数が少ないので、組み合わせを考えれば画数の問題はクリアできるでしょう。
「仁」がつく女の子の名前《漢字二文字編》
続いて「仁」がつく名前の、女の子編です。女の子の名前には珍しい気もしますが、「仁」のつく女の子の名前には可愛い名前が沢山あります。「仁」の読み方ごとに、女の子の名前を見ていきましょう。まずは漢字二文字の名前からご紹介します。
「ひと」と読む場合
名前 | 読み | 名前 | 読み | 名前 | 読み |
仁美 | ひとみ | 仁実 | ひとみ | 仁深 | ひとみ |
仁恵 | ひとえ | 仁枝 | ひとえ | 仁江 | ひとえ |
仁華 | ひとか | 仁香 | ひとか | 仁乃 | ひとの |
仁音 | ひとね | 仁奈 | ひとな | 仁菜 | ひとな |
仁羽 | ひとは | 仁葉 | ひとは | 仁世 | ひとよ |
仁夜 | ひとよ | 仁子 | ひとこ | 仁海 | ひとみ |
「仁」は女の子の名前にはあまり使われない印象ですが、実は「仁美」や「仁恵」など、女の子らしい名前にも使える漢字です。「仁羽」や「仁音」など、珍しいですが可愛く女の子らしい名前が挙げられています。
「と」と読む場合
名前 | 読み | 名前 | 読み | 名前 | 読み |
依仁 | ひと | 緒仁 | おと | 仁彩 | とあ |
仁愛 | とあ | 美仁 | みさと | 梨仁 | りと |
美仁 | みと | 理仁 | りと | 妃仁 | ひと |
「仁」を「と」という読み方は珍しいですが、名前に使える読み方です。「梨仁(りと)」や「仁愛(とあ)」など、読み方の可愛い名前が多い印象です。読み方が可愛い名前は、女の子の赤ちゃんに付けたくなるでしょう。
「に」と読む場合
名前 | 読み | 名前 | 読み | 名前 | 読み |
莉仁 | りに | 玲仁 | れに | 瑠仁 | るに |
紅仁 | べに | 優仁 | ゆに | 結仁 | ゆに |
仁菜 | にな | 仁雛 | にな | 仁乃 | にの |
仁希 | にの | 仁穂 | にほ | 仁羽 | にわ |
仁嬉 | にき | 仁胡 | にこ | 仁智 | にち |
仁奈 | にな | 仁花 | にか | 玖仁 | くに |
「仁」という漢字は「に」とも読むことが出来ます。「仁喜(にき)」や「仁奈(にな)」など、読み方が可愛い名前が多いでしょう。
「仁」がつく女の子の名前《漢字三文字編》
続いて、「仁」が付く名前の女の子編、漢字三文字の名前をご紹介します。女の子の名前では、漢字三文字の名前は多くはありませんが、赤ちゃんに付けたくなるような可愛い名前が多いので、しっかりチェックしてみましょう。
「に」と読む場合
名前 | 読み | 名前 | 読み | 名前 | 読み |
久仁恵 | くにえ | 久仁香 | くにか | 久仁子 | くにこ |
久仁代 | くによ | 爽仁香 | そにか | 仁愛奈 | にあな |
仁衣加 | にいか | 仁依子 | にいこ | 仁依那 | にいな |
仁依和 | にいな | 仁滋花 | にじか | 仁珠希 | にじの |
仁千花 | にちか | 仁知佳 | にちか | 仁凪子 | になこ |
仁菜子 | になこ | 羽仁衣 | はにい | 未来仁 | みくに |
漢字三文字の名前は、画数が多くなって難しい名前になりがちです。ただ、「仁」の漢字が画数が少なく、女の子の名前では組み合わせる漢字も画数が少ないものが多いので、全体のバランスは取りやすそうです。
「仁」がつく赤ちゃんの名付けのポイント
「仁」がつく名前は沢山ありますが、実際赤ちゃんの名前を決めるときには、どんなことに気を付けたら良いのでしょうか?名前は一生ものなので、どんな名前がいいか悩むことも多いでしょう。
出生届を出してしまえば、後から名前を変えることは容易ではありません。しっかり考えて、素敵な名前を付けてあげたいと思うのが親心というものです。
「仁」という漢字を使った、赤ちゃんの名付けのポイントを3つご紹介します。赤ちゃんの名前を考える際の参考にしてみてください。
苗字との字のバランスを考える
「仁」は画数の少ない、シンプルな漢字です。苗字が「田中」や「中川」などシンプルな漢字の場合は、「仁」一文字だと、少し寂しい印象になってしまいます。
他に画数の多い漢字と組み合わせるなどして、全体のバランスを整えると、見栄えも良くなるでしょう。逆に、苗字が難しい漢字ばかりの場合は、シンプルな漢字との組み合わせが良いでしょう。フルネームで書いたときのバランスを、意識してみましょう。
読みやすい名前にする
名前は、やはり呼んでもらうためのものです。字で書いたときにも、読みやすい名前が良いでしょう。「仁」は読み方が沢山ある漢字ですが、一般的でない読み方や当て字を使った場合は、ぱっと見で何と読むか分からない名前になってしまいがちです。
赤ちゃんの名前は、親の物ではなく子供本人の物です。名前を間違えられて、毎回訂正しないといけなくなってしまうと、自分の名前を好きになれない、なんてことも起こってしまうかもしれません。
一般的な読み方で、読みやすい名前にするか、少し変わった読み方だったとしても、言われてみたら「そう読むんだね」とすっと納得できるような名前が良いでしょう。
意味を込めすぎない
名前には、こんな子になってほしい、こんなふうに育ってほしい、など意味や願いを込めて名付けるものでしょう。しかし、想いが強すぎて沢山の意味を全て名前に込めようとしてしまうと、逆効果です。
当て字を使った無理やり感のある名前になってしまったり、ごちゃごちゃしすぎた名前になってしまいます。「仁」という漢字は、思いやりや愛情深さなど、素敵な意味が込められた文字です。
もっともっと、と願いを名前だけに託すこと無く、「仁」の文字の力を信じて、すっきりとした名前にすると良いでしょう。
「仁」が付く名前は赤ちゃんの名付けにぴったり
「仁」は「愛情深い人」や「徳の高い人」など、名づけにぴったりの意味が込められた、素敵な漢字です。赤ちゃんの名付けに迷っている人は、「仁」を使った名前を候補に入れてみてはいかがでしょうか。
名前は、赤ちゃんのころから大人になってからも、ずっと一緒に人生を歩んでいく、大事なものです。素敵な名前を付けてあげましょう。