2019年02月18日公開
2019年02月18日更新
「士」という名前の意味や読み方!士の漢字の男の子と女の子の名前も紹介
特に男の子の名前によく使われる「士」という漢字は、様々な熟語にも使われている漢字です。しかし、その意味をしっかり理解している人は少ないでしょう。そこで、今回は「士」という漢字の意味や成り立ち、「士」を使った名前などについて、細かく見ていきたいと思います。
目次
男の子の名前に多い漢字「士」
博士や武士などの熟語に使われる「士」という漢字には、立派さや強さのイメージを抱く人が多いでしょう。そのため、「士」は特に男の子の名付けで使用されます。
しかし、「士」には凛としたイメージや古風なイメージもあることから、最近では女の子の名付けにもよく使われるようになっているのです。そこで、今回はそんな「士」の意味や成り立ちだけでなく、「士」を使った名前も具体的に取り上げていきましょう。
名前は男の子と女の子に分けて紹介するので、名付けに悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
「士」の意味とは?
学士や博士などの熟語に使われる「士」は、立派な人物や才能にあふれた人を意味する漢字です。また、男性や侍という意味もあるため、主に男の子の名前に使用されてきました。
「士」には、一般的に紳士や武士といった男らしい熟語に使われているイメージがあります。そのため、男気溢れる立派な男性になってほしいという願いを込めて、男の子に「士」を使った名前を贈ることが多かったのです。
しかし、最近では芯の強い立派な人になってほしいという願いを込めて、女の子に「士」を使った名前を贈ることも増えています。
「士」の読み方
「士」は訓読みでは「さむらい」や「つわもの」、音読みでは「し」と読みます。名付けでは「あき」や「あきら」、「おさむ」や「こと」、「さち」や「ただ」、「つかさ」や「のり」、「まもる」や「と」などの様々な読み方もするのです。
そのため、名前の響きから「士」を使った名前を子供に贈る人も多いでしょう。「つかさ」や「のり」などの読み方は、「士」の役人や才能ある人という意味から生まれた読み方とされています。
また、「まもる」や「おさむ」は、「士」の侍や立派な人という意味から生まれた読み方とされているのです。
「士」の由来
「士」は、位が高い人に使えていた役人が、自分の身分を示すために使用していた祭祀用の鉞(まさかり)から生まれた漢字とされています。
主に忠誠を示すために、鉞は刃の部分を下に向けて置いていたことから、「士」という独特な形の漢字が生まれたとされているのです。ちなみに、鉞とは斧のような形状の刃物とされています。
そのため、侍や役人という意味で「士」は使われるようになり、それらの意味から次第に立派な人や才能のある人という意味が派生していったと考えられるのです。
「士」の字画
シンプルな見た目の漢字である「士」の総字画は3画です。姓名判断では3画の漢字は、明るくバイタリティに溢れている性格になりやすい漢字とされています。さらに、社交性やひらめき力が高く、組織の中で中心的な存在にありやすい性格です。
しかし、忍耐力に難があるとされているので、忍耐力が高くなる字画の漢字と組み合わせることをおすすめそます。また、「士」は字画が少ない漢字ですが、安定感のある見た目なので、字画が多く複雑な見た目の漢字とでもよく合うでしょう。
「士」を使った名前の印象
「士」を使った名前は、どのようなイメージを抱かれやすいのでしょうか?以下では、男の子と女の子に分けて、「士」を使った名前のイメージについて、しっかり確認していきたいと思います。
特に「士」を使った名前を検討中の人は、ぜひ注目してみてください。
「士」を使った男の子の名前の印象
「士」を使った男の子の名前には、「士」の一般的なイメージから勇ましく立派な印象を抱かれることが多いでしょう。
弁護士や消防士などの専門的な技術や知識がある人を示す言葉に使われることが多い「士」のイメージから、しっかり者というイメージを抱かれることもあります。
そのため、しっかり自分の足で人生を歩んで欲しいという願いを込めたい名前に、「士」は特に適した漢字といえるでしょう。
「士」を使った女の子の名前の印象
「士」を使った女の子の名前には、凛としたイメージや立派なイメージを抱かれやすいでしょう。才能ある人や侍を意味する「士」を女の子の名前に入れることで、たくましく立派な女性というイメージを足すことができます。
深い優しさを持つ強い女性に育ってほしいという願いを込めた名前を女の子に贈りたい人は、ぜひ「士」を使った名前を考えてみてください。
「士」を使った名付けのポイント
名付けにおいて様々な読み方をする「士」を使った名前を考える時には、いくつかのポイントがあります。そこで、以下では「士」を使った名付けのポイントを、3つ見ていきましょう。
「士」を使った名付けを予定している人は、ぜひしっかり確認してみてください。
苗字の漢字とのバランスをとって重苦しくない印象にする
左右対称な「士」は、見た目のバランスがよい漢字です。そのため、他の漢字と組み合わせやすいでしょう。
しかし、苗字全体にどっしりしている印象がある場合、「士」に安定感のある見た目の漢字を組み合わせた名前は、避けることをおすすめします。苗字と名前両方の見た目の安定感が強いと、全体が重苦しいイメージになってしまいがちです。
苗字全体のイメージとのバランスも考慮して、「士」を使った名前を考えるようにしましょう。
初対面の人に正しく読まれにくい漢字であることを認識する
名付けでは様々な読み方ができる「士」を使った名前を考えていると、読み方で迷いやすいでしょう。「士」を使った名付けでは、「士」を名前の最後に置く漢字(止め字や添え字)として扱い、「し」や「じ」、「と」といった読み方をすることが多いようです。
しかし、止め字として使う場合でも3種類の読み方がある「士」を使った名前を、初対面の人が正しく読むことは難しいでしょう。そのため、「士」を使った名前は初対面の人には間違って読まれやすいことを、認識しておく必要があります。
字画が多めの漢字から組み合わせてみる
字画数がとても少ない「士」を使った名付けでは、字画が多めの漢字との相性がよいとされています。字画が少ない漢字を「士」と上手く組み合わせることは難しいのです。
そのため、最初は字画が多めの漢字から組み合わせを検討してみると、効率よく名前を考えることができるでしょう。
「士」を使った男の子の名前と意味《漢字二文字編》
男の子向けの、「士」を使った漢字2文字の名前を以下の表で紹介していきます。男の子向けの漢字2文字の名前を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
名前 | 読み | 名前 | 読み | 名前 | 読み |
愛士 | あいし | 照士 | あきと | 映士 | あきと |
藍士 | あいし | 輝士 | あきと | 昂士 | あきと |
逢士 | あいし | 昌士 | あきと | 哲士 | あきと |
和士 | あいと | 暁士 | あきと | 敦士 | あつし |
青士 | あおと | 瑛士 | あきと | 篤士 | あつし |
蒼士 | あおと | 朗士 | あきと | 渥士 | あつし |
碧士 | あおと | 覚士 | あきと | 暑士 | あつし |
証士 | あかし | 誠士 | あきと | 敬士 | あつし |
秋士 | あきし | 義士 | あきと | 純士 | あつし |
彰士 | あきし | 煌士 | あきと | 厚士 | あつと |
明士 | あきし | 晶士 | あきと | 紋士 | あやし |
「士」を使った男の子の漢字2文字の名前では、「士」を止め字として使った名前が人気なようです。「士」は「と」や「し」と呼んで、軽やかな響きにした名前が多いでしょう。
また、「輝」や「照」といった漢字を組み合わせて、光る才能のあるイメージにした名前にも、注目が集まっています。
「士」を使った男の子の名前と意味《漢字三文字編》
「士」を使った男の子の漢字3文字の名前は、特にバリエーション豊富です。そのため、どうしても迷ってしまうという人が多いと思います。
そこで、以下では「士」を使った男の子の漢字3文字の名前の中でも、特に注目が集まっている名前を紹介していきましょう。
名前 | 読み | 名前 | 読み | 名前 | 読み |
逢士郎 | あいしろう | 彰士郎 | あきしろう | 紋士朗 | あやじろう |
藍士朗 | あいしろう | 彰士朗 | あきしろう | 吾良士 | あらし |
愛士郎 | あいしろう | 愛生士 | あきと | 在瑠士 | あると |
亜維士 | あおと | 有希士 | あきと | 安瑠士 | あると |
亜央士 | あおと | 有喜士 | あきと | 亜瑠士 | あると |
阿緒士 | あおと | 愛喜士 | あきと | 亜令士 | あれじ |
阿伊士 | あいし | 朱士郎 | あけじろう | 偉士翔 | いおと |
明士郎 | あきしろう | 篤士郎 | あつしろう | 育士朗 | いくじろう |
明士朗 | あきしろう | 敦士郎 | あつしろう | 勇士朗 | いさじろう |
秋士郎 | あきしろう | 厚士郎 | あつしろう | 逸士郎 | いつじろう |
秋士朗 | あきしろう | 暑士朗 | あつしろう | 逸士朗 | いつじろう |
「士」を使った男の子の漢字3文字の名前では、「愛」や「厚」といった優しい印象の漢字を合わせて、たくましく優しいイメージにした名前が人気です。
また、「有」や「偉」といった漢字を組み合わせて、立派なイメージを強調した名前にも、注目が集まりつつあります。
「士」を使った女の子の名前と意味《漢字二文字編》
「士」に女の子の名前というイメージが無い人もいるでしょう。しかし、才能や立派というイメージもある「士」という漢字は、女の子の名前に使われることも増えているのです。
そこで以下では、女の子向けの「士」を使った漢字2文字の名前も、具体的に挙げていきましょう。
名前 | 読み | 名前 | 読み |
士織 | しおり | 士乃 | しの |
士珠 | しず | 士江 | しえ |
士月 | しづき | 士埜 | しの |
士築 | しづき | 絢士 | じゅんし |
士鶴 | しづる | 純士 | じゅんし |
士弦 | しづる | 富士 | ふじ |
士奈 | しな | 冨士 | ふじ |
士菜 | しな | 士穂 | しほ |
士那 | しな | 士帆 | しほ |
士南 | しな | 論士 | ろんじ |
士納 | しな | 士恵 | しえ |
「士」を使った女の子の漢字2文字の名前では、「月」や「織」などの可愛い漢字を合わせて、強さと可愛さ両方をイメージできるようにした名前が人気です。
また、めでたい印象の「鶴」や「富」などを合わせて、縁起よく力強いイメージにした名前にも注目が集まっています。
「士」を使った女の子の名前と意味《漢字三文字編》
特に「士」を使った漢字3文字の女の子の名前には、一体どのような名前があるのか気になる人が多いでしょう。以下では「士」を使った漢字3文字の女の子の名前も、いくつか紹介していきたいと思います。
「士」を使った個性的な名前を女の子に贈りたいと思っている人は、ぜひ以下の名前から検討してみてください。
名前 | 読み | 名前 | 読み |
友士琉 | いおり | 富士恵 | ふじえ |
士織利 | しおり | 富士后 | ふじこ |
士央李 | しおり | 富士子 | ふじこ |
士織理 | しおり | 富士納 | ふじな |
士央莉 | しおり | 富士奈 | ふじな |
士乃莉 | しのり | 富士菜 | ふじな |
士乃理 | しのり | 富士那 | ふじな |
士乃璃 | しのり | 富士南 | ふじな |
士乃李 | しのり | 美斗士 | みとよ |
富士絵 | ふじえ | 美都士 | みとよ |
富士江 | ふじえ | 富士代 | ふじよ |
「士」を使った女の子の漢字3文字の名前では、「美」や「后」を組み合わせて、たくましさと気高い美しさをイメージさせる名前が人気です。また、「理」や「吏」を合わせて、豊かな才能や知性を強調した名前も人気を集めています。
名前に「士」がつく芸能人を紹介
名前に「士」が使われている芸能人は数多く存在しています。以下では、名前に「士」が使われている芸能人を4人紹介していきましょう。特に名付けの前に「士」を使った名前のイメージを知りたい人は、ぜひ注目してみてください。
1.ウエンツ瑛士(タレント)
ドイツ系アメリカ人の父と日本人の母を持つウエンツ瑛士さんは、軽妙な語り口とスタイリッシュな見た目から、老若男女に好かれる芸能人です。
俳優だけでなく声優やモデル、ミュージシャンとしても活躍し、その多才さを発揮しました。その才能の豊かさからは、まさに「士」という漢字の意味が連想されます。
2.桑名美勇士(俳優・ミュージシャン・タレント)
俳優やミュージシャンなどとして活躍した桑名正博さんを父に、有名歌手であるアン・ルイスさんを母に持つ桑名美勇士(みゅうじ)さんも、「士」が入った名前を持つ芸能人です。
俳優や歌手、タレントとして活躍できる多才は、「士」という漢字のイメージと重なります。
3.榊原徹士(俳優・歌手)
帰国子女で個性的なキャラクターの歌手、俳優として人気を集める榊原徹士さんも、「士」が入った名前を持つ芸能人です。
独特の感性から生み出される榊原徹士さんの音楽や演技は、多くの人を感動させています。また、現在は吉本坂46の個性派メンバーとして活躍しており、今後のバラエティでの活躍も期待されているのです。
独特の感性を武器に厳しい芸能界で活躍し続けている榊原徹士さんは、まさに「士」の漢字のたくましいイメージを体現しています。
4.鈴鹿央士(俳優)
これからの活躍が期待されている若手俳優で鈴鹿央士さんも、「士」が付く名前の持ち主です。鈴鹿央士さんは、高校生の時にエキストラとして出演したドラマで、共演していた広瀬すずさんに勧められ、大学入学と同時に芸能事務所に所属しています。
ちなみに所属事務所も広瀬すずさんと同じで、芸名も広瀬すずさんの「すず」から決めたそうです。現在ではモデルとしても活躍しており、様々な分野で期待されています。
才能や力強さを連想させる「士」を使った名前を考えてみよう
今回は「士」の意味や、「士」を使った名前について詳しく取り上げました。才能や力強さを感じさせる「士」は、元気に立派に育ってほしいという願いを込めて贈る名前にぴったりでしょう。
また、男の子の名前に使う漢字というイメージが強い「士」ですが、今回紹介したように、女の子の名前としても十分使える漢字です。子供の名前で頭を悩ませている人は、ぜひ「士」を使った名前を検討してみてください。