ギャル男の特徴とは？

ギャル男とはご存知ですか？今の若い子にはすでに死語になっている言葉で、知らない子も多いでしょう。そして、絶滅したと言ってもいいくらいギャル男は少なくなってきています。懐かしいと感じる人も多く、当時はギャル男がとても流行りました。では、ギャル男とはどのような意味合いがあるのでしょうか。

ギャル男とは、90年代後半に、若者の男性の間で流行ったファッションのジャンルの一つになります。当時ギャルが流行っていたことから、その男性版として、ギャル男が誕生しました。専用の雑誌があったほど、ギャル男は浸透しており、当時の社会現象の一つでもありました。

ギャル男のファッションの特徴にはどのようなものが挙げられるのでしょうか。ギャル男の服装といえば、派手、奇抜、なんか怖そう、などの印象を持たれている方も多いのではないでしょうか。一般の人からすれば、あまりマネしたくはない服装ですが、実際に流行っていたのも事実です。

そして、ギャル男が愛用するファッションブランドは、決して全てが高価なものばかりではなく、手を伸ばしやすいのも特徴の一つでもありました。そのため、流行に乗ったギャル男がたくさん生まれたというのも事実でしょう。では、ギャル男のファッションの特徴をご紹介していきます。

ギャル男ファッションの特徴として挙げられるのが、サーフ系ではないでしょうか。ギャル男といえば夏のイメージが強いと思われます。ギャル自体が海や、夏の印象が強く、ギャル男もそのままのイメージでしょう。

そのため、季節でいえば夏が合うサーフ系のブランドに身を包んでいるのが特徴の一つになります。例えば、ハーフパンツにロゴ入りのTシャツなどは、ギャル男の基本ファッションの一つでもあります。ココルルや、ROXYなどはギャルも愛用している、サーフ系ブランドでしょう。

ギャル男のファッションの特徴として、お兄系の服装が挙げられます。お兄系ファッションとは、イメージ的にホスト風な豪華さとワイルドさを取り入れたファッションになります。服装自体は、サーフ系ほど派手ではないですが、一般的なファッションからすれば、少し奇抜な印象もあるでしょう。

細身のテーラードジャケットなどを着て、ドレスシャツや、スキニーパンツでスタイリッシュに着こなすのも、お兄系です。また、サングラスなどの小物も活用して、少しチャラそうに見えるのが、特徴の一つでもあります。

ギャル男のファッションといえば、センターguyファッションではないでしょうか。センターguyファッションとは、センター街にギャル男が集まることが多かったので、そのファッション名が名付けられました。

特徴として、金髪やアッシュ系の髪色で派手な服に派手なアクセサリーと、傍から見ても異常なまでに奇抜なファッションのことを表します。また、センターguyファッションは、ギャル男の原点的な存在でもあり、ガングロメイクをしてた男性も多かったようです。

ガングロメイクと言えば、昔の渋谷のギャルの印象が強いでしょう。そのガングロギャルをそのまま男性にしたような雰囲気で、着ぐるみをきたり、女性ものの服を着てたりと、結構なんでもありのファッションになります。

ギャル男のファッションの特徴として、オールドサーフ系が挙げられます。オールドサーフ系は、サーフ系に古着を取り入れた、ギャル男ファッションの中では、もっとも落ち着いている服装になります。

ギャル男が流行っていた時期よりも、少し停滞してきた時期や、ギャル男をするには年齢的に無理がある人に好まれた服装になります。今ではまったく見なくなったファッションでもありますが、当時のギャル男には欠かせないファッションの一つでもありました。

ギャル男の特徴では、奇抜なファッションも挙げられますが、やはりギャル男と言えば派手な髪型ではないでしょうか。誰よりも目立つキャバ嬢のような盛り盛りヘアスタイルに遠くからでもわかる明るすぎる髪色。

当時のギャル男は一目で分かるような特徴がたくさんありました。では、ギャル男のヘアスタイルの特徴をご紹介していきます。

ギャル男の髪型の特徴を挙げるならば、M字バンクは外せません。M字バンクとは、前髪をMの形にすることで、目力アップの効果があり、当時のギャル男のシンボル的なものでもありました。

M字バンクの作り方としては、ワックスで髪全体をセットしてから、最後に前髪に少量のワックスをつけて、M字バンクを作ります。ここでのポイントは、ヘアースプレーをM字バンクの目元あたりに当てることで、M字バンクが崩れにくいといった効果があります。

「前髪くらい崩れてもいいじゃん」と思う方もいらっしゃいますが、当時のギャル男のM字バンクは命のようなもので、皆が鏡の前で前髪を気にしていたのが印象に残っています。M字バンクでの注意点としては、前髪の束を太くしすぎないようにします。

前髪の束を太くしすぎると、ドラゴンボールのベジータのような髪型になってしまいます。今になるとなぜ流行ったのか謎な前髪ですが、当時では誰もがやっていた、代表的な髪型の一つでもあるでしょう。

ギャル男の髪型の特徴には、スジ盛りへアというのがあります。スジ盛りとは、トップにボリュームを出して、細いスジを丁寧に作っていくヘアスタイルで、現在でもホストなどのヘアスタイルとして根付いています。

スタイリング時に適度な髪束を作って、それを全体的に盛っていくと髪型で、全体に綺麗にスジが入っているように見えるのが特徴の一つです。また、トップはスジ盛りで、毛先はアイロンで外はねさせるのも、ギャル男のヘアスタイルとして大流行しました。

ギャル男の髪型の特徴として、髪色は金かアッシュ系が多く見られました。ギャル男の髪色は、黒やブラウンなどの落ち着いた色ではなく、金やアッシュ、銀髪などの派手目の色が多いです。これは単に目立つからという理由で流行ったのもあります。

また、ギャル男のスジ盛りへアや、M字バンクをしたときに、明るい色の方が、全体的に映えるといった意味もあるでしょう。ですので、ギャル男の髪型の特徴として、髪色は金がアッシュ系が多く見られました。

ギャル男の髪型の特徴として、とにかく髪を盛るというのも流行りました。M字バンクやスジ盛りに加えて、とにかく髪を盛って、キャバ嬢のようにしていた人も多かったでしょう。また、髪を盛るヘアスタイルで、ウルフヘアと呼ばれていたものがあり、ギャル男の多くがこの髪型にしていました。

ウルフヘアとは、オオカミのたてがみのようなボリュームをトップに持たせて、適度に束感を作ります。襟足と前髪が長いことが特徴で、とにかく目立つことに命をかけていたギャル男には、適したヘアスタイルともいえるでしょう。

ギャル男の好きなブランドには、どのようなものがあるのでしょうか。ギャル男は当時渋谷のカリスマと呼ばれるほどの流行もありました。そのため、髪型だけではなく、ファッションも最先端であったことは確かでしょう。

ギャル男雑誌などで紹介しているファッションブランドをこぞって買いに行った人も多いのではないでしょうか。では、ギャル男が愛用するファッションブランドをご紹介していきます。

ギャル男が好むブランドとして、BUFFALO BOBS(バッファローボブズ)が挙げられます。BUFFALO BOBSはお兄系のファッションブランドで、セクシーさやワイルドさを前面に出しているブランドになります。

ギャル男が愛用しているファッションブランドの一つでもあり、当時の20代前後の男性には人気の一つでもありました。一見、ホストが着るような服装に似ていますが、ホスト系よりも、カジュアル系が強く、派手さを抑えたいギャル男から愛されたブランドでもあります。

ギャル男が好むブランドとして、JACKROSE（ジャックローズ）が挙げられます。JACKROSEもお兄系のファッションブランドであり、ワイルドさやロック系を重視とした、男っぽい服装の一つでもあります。

少しヤンキーチックなファッションでもあるので、ギャル男の中でも硬派さを出したかった男性から好まれたファッションブランドです。JACKROSEは主に10代後半のギャル男に愛用されたのも特徴の一つでしょう。

ギャル男が好むブランドとして、VANQUISH（ヴァンキッシュ）が挙げられます。VANQUISHは、お兄系のファッションブランドですが、お兄系よりも、カジュアルを取り入れたのが特徴で、落ち着いた印象を作るには、適したファッションブランドになります。

10代後半から20代後半と幅広い年齢層から愛され、ギャル男を経験した人ならば、一度は着たことのある、ファッションブランドの一つでもあります。

ギャル男が好むブランドとして、GOSTAR DE FUGA（ゴスタール ジ フーガ）が挙げられます。GOSTAR DE FUGAは、キレイめや、セクシーさを出したいギャル男に愛用されたファッションブランドです。

年齢層は20代が多く、少し大人びた印象をつけることが出来ます。ギャル男は見た目の派手さから、若く見られることもありましたので、GOSTAR DE FUGAでファッションをアダルトな雰囲気にすることで、見た目のバランスが取れていたのも特徴になります。

ギャル男にはファッションや髪型に独特な特徴が見られましたが、行動には、どのような特徴があるのでしょうか。見た目や格好も奇抜で派手なギャル男ですが、中身まで派手と言える人は少ないでしょう。

もちろん、中には派手で、今でいうパリピな方もたくさんいらっしゃいました。しかし、今とは違い、若者の男性のシンボル的なものでもありましたので、真面目な子までギャル男をしていました。では、ギャル男の行動にはどのような特徴があるのかご紹介していきます。

ギャル男の行動の特徴として、とりあえず渋谷に行くというのが挙げられます。渋谷で買い物目的のギャル男もいましたが、ほとんどのギャル男はとりあえず渋谷に行っていたのではないでしょうか。

ギャルの聖地が渋谷であったことから、自然とギャル男の聖地も渋谷になります。その理由として、もっとも大きいのが、109の存在ではないでしょうか。ギャルといえば109と言われていました。また、109のメンズファッションビル、109-2というのが出来たことも大きいのではないでしょうか。

ギャル男が人気となるきっかけを作ったMen's Eggというファッションブランドの多くが、109-2に入っていたこともあり、渋谷にギャル男が集まったきた理由の1つでもあります。原宿や表参道にもギャル男は出没はしたいましたが、やはり、ギャル男といえば渋谷に行くのが、特徴的な行動でしょう。

ギャル男の特徴として、目立ちたがり屋な部分が挙げられます。そもそも目立ちたがり屋でなければ、奇抜なファッションや、派手なヘアスタイルはしないでしょう。とにかく格好を派手にして、遠目から見てもギャル男と分かるのが特徴の一つです。

また、ギャル男は見た目が派手なことに加えて、基本的に集団でいることが多いでしょう。ですので、派手な方が複数人でいることにより、周囲からの眼差しを強く受けていたことも特徴に見られます。その眼差しに気持ち良くなっていたギャル男もいたのではないでしょうか。

ギャル男の特徴として、愛読書のファッション雑誌はMen's Eggが挙げられます。そもそも当時ギャルの中で大人気だった雑誌、Eggのメンズ版が発売されたことから、ギャル男の文化が始まりました。

Men's Eggに載っているファッションや、盛り髪をマネする若者が増えて、それが浸透するようになりました。カッコいい人や、おしゃれな人ほどMen's Eggのファッションをしていたことから、当時の若者にヒットしたともいえるでしょう。

ギャル男はその見た目通り、明るく社交的な特徴があります。見た目も派手で奇抜な通り、誰にでもフレンドリーで、明るく接することが出来るのもギャル男の人柄でしょう。ギャル男は見た目から、近寄りがたいなどの悪い印象を持つ人も多いです。

しかし、実は根が明るく、誰とでも気兼ねなく話せます。ギャル男が集団で話しているのも、一人一人がフレンドリーな性格のため、友達がたくさん出来やすいからとも言えるでしょう。見た目はあくまでおしゃれの一環なので、敬遠していた人は、損をしていたかもしれません。

ギャル男の特徴として、人懐っこいことが挙げられます。これは、ギャル自体が人懐っこくフレンドリーなため、ギャル男も似たような雰囲気になるものと考えられます。初対面の人にもタメ口で話すことも特徴の一つで、良し悪しは分かれますが、人懐っこいとはいえるでしょう。

ギャル男は見た目の派手さから、不真面目で不良感を感じてしまう人も多かったのではないでしょうか。しかし、実はギャル男は真面目で、真摯な方が多いのです。もちろん人にもよりますので、最低なギャル男もいましたが、それは他のジャンルでもいえることです。

例えば、ファッションや髪型一つにしても、自分の好きなことを追求する姿勢や、それに対して努力していることから、ギャル男は真面目で合ったと言えます。自分の好きなことでも惜しみなくお金を使い続けれる人は、そこまで多くはありません。

どうしても見た目や喋り口調から、ギャル男₌適当で不真面目な印象を持ってしまいがちです。しかし、追求や努力は全力では、根は真面目なことが、特徴として見えるでしょう。

ギャル男のイメージから、悪い印象を持つ人もいたでしょう。実はギャル男は動物に優しいという特徴もあります。というより、動物が嫌いな人は少数派で、ギャル男も自然に動物がただ好きということです。

見た目に惑わされている方も多いですが、ギャル男も中身は普通の男の子です。派手で奇抜で近寄りがたいイメージがあっても、ギャル男になる前は、見た目も好青年な男性だったはずですので、動物に優しいギャル男が誕生するのも自然なことでしょう。

ギャル男は周囲に気を遣えることが特徴として見られます。これはギャル男の人がどういった方と関わってきたかで分かれますが、男性は基本的に縦社会です。上下関係は厳しく、それはギャル男の世界であっても例外はありません。

そのため、タメ口で流暢に話そうが、年上には敬意を払い接してきた人も多かったでしょう。ですので、根本的に気を遣える性格なのがギャル男の特徴でもあります。人は見かけによらないと言いますが、ギャル男は特にその言葉がぴったりでしょう。

ギャル男の特徴として、ピアスをたくさんつけていることが挙げられるでしょう。ギャル男といえば派手な見た目ですが、その中でもピアスの数は、他のファッションのジャンルの中では群を抜いていたいました。

耳に開ける穴も一つや二つだけではなく、それ以上の数を開けている人がたくさんいました。また、耳だけではなく、眉や口など様々な箇所にピアスを開けたギャル男もたくさんいたでしょう。

「ギャル男」と「チャラ男」には、どのような違いがあるのでしょうか。興味がない人からすれば、一緒のようにも思えますが、実際にはまったく違いものになります。ギャル男は色が黒く、髪色や見た目で派手なことで、その行動や言動に軽率なことはありません。

チャラ男は、見た目に限らず、女性に対して軽率な発言や行動をする男性のことでしょう。ここでの違いは、「ギャル男」と「チャラ男」は見た目では判断しにくく、その男性の気持ちや行動が重要になってきます。

昔の「ギャル男」と今の「ギャル男」の違いには、その言動と行動にあります。昔のギャル男は、渋谷でナンパを主にしていた男性のことを指し、今のギャル男は、ただ見た目が奇抜で派手な方のことを表します。しかし、どちらも、見た目が派手で奇抜なことに変わりはありません。

当時流行っていたギャル男は、何も一般の方だけではありません。当時の芸能人もこぞってギャル男ファッションを取り入れていました。そのため、影響力が大きく、ギャル男が増えたことが理由の一つでもあるでしょう。

テレビで見る日はないくらい活躍されているDAIGOさんも昔はギャル男でした。バンドをやっていますので、ファッションがギャル男よりになる理由も分かる気がします。今ではギャル男の面影はまったくありませんが、当時の流行りを取り入れていた一人でもあります。

意外かもしれませんが、小栗旬さんも昔はギャル男でした。もともと顔もイケメンで身長も高いため、ギャル男になっても相当モテたことが分かります。

バラエティ番組で活躍している、タレントのJOYさんは、もともと読者モデル出身で、ギャル男専用雑誌Men's Eggにも載っていました。今では面影もありませんが、当時はギャル男の一人で、多くの若者のカリスマ的存在でもありました。

亀梨和也さんは、昔ギャル男っぽい雰囲気がありました。特にドラマごくせんのときは金髪の長髪で、ギャルを連想させるような印象を持たれた方も多かったでしょう。

小出恵介も昔はギャル男の一人でした。亀梨和也と同じ、ドラマごくせんに出演しており、その時からギャル男っぽい印象はありました。今では好青年のイメージがありますので、ギャル男のファッションをしていたとは、想像もつきません。

いかがだったでしょうか。当時は渋谷に行けば必ずいたギャル男ですが、今では見る影もありません。現在ギャル男のファッションをしたら必ず浮いてしまうほど、奇抜で派手なことが特徴として見られました。

しかし、ファッションは時間をかけて一周するものとも言われていますので、ギャル男が復活する時もあるかもしれません。