自立心の意味とは?自立心を鍛える方法!
自分で物事を決めて行動したり思ったことを発言する人はよく自立心がある人だと言われています。親が子供に対して自立心を持ちなさいと言ったり先生が子供に自立心を持つよう教育することは今では少なくありません。今回は自立心の意味と鍛える方法などをご紹介します。
目次
自立心を養うためにすべきことは?
自分に自立心がある、または自立心が強いと思っている人は、どのくらいいるでしょうか。社会人の人であればある程度自立心が強いかもしれませんが、現代の若い人はなかなか自立心を持つことが出来ずにまわりの人間に頼ってしまったり、考えるということをしなくなることも。
今回は自立心を養うためにするべきことや、自立心がある人とない人の特徴、子供の自立心を育てる方法などをご紹介します。自分の自立心を養いたいと思っていたり、子供の自立心を強くしてあげたいと考えている人は、よければ最後までご覧ください。
自立心の意味とは?
「自立心が強い」「自立心を鍛える」という言葉はよく聞いたことがあるかもしれませんが、肝心の「自立心」のちゃんとした意味を知っているという人は意外に少ないのではないでしょうか。
自立心とは自分で考えて行動しようとする気持ちのことで、親やまわりの人間に頼ったり決めてもらわず、自分で最初から最後まで考えて物事を進めようと思っていることを自立心があると言います。日ごろから自分であらゆることを責任をもって決めようと考えている人は、自立心が強い人と言えます。
自立心が強い人の特徴
自立心が強い人になりたいとは思っていても、そもそも自立心を鍛える方法や、自立心が強い人にはどんな特徴があるのか分からない人が多いのでは。そこで本項では、自立心が強い人の特徴をいくつかご紹介します。特徴を掴んで自立心が強い人に近づきましょう。
他人に依存しない
自立心が強い人は、自分の考えやこだわりをしっかりと持っていて物事を自分自身の力で進めることが出来ます。仕事の場合は誰かに手助けをしてもらったり仲間と協力して仕事を進めることが多いのですが、自立心が強い人は仕事を自分の力で進められるように努力したり、意見や大事な決定を他人に頼り切ることはしません。
つまり、他人には依存しないのです。他人に依存してしまうと自分で考えて行動することをやめてしまい、自分がやらなくても誰かがやってくれる、意見を言ってくれるという考えになってしまいます。しかし、自立心が強い人はそれを嫌います。他人と協力したり助けて持ったとしても決して依存はせず、自分で考えることをやめようとはしません。
自分のことを信じている
自分に自信がなく、他人の決めることが正しいと思ってしまっている人は多いでしょう。しかし、自立心が強い人は自分を一番に信じています。自分の行動や発言に自信を持ち、提案が通れば責任を持って仕事を進めることが出来ます。
こういった人は他人を信じていないわけではなくて、まわりのことを尊重し信用しながら自分のこともしっかりと信じているのです。自分のことを信じるのは難しい事ではありますが、それが出来ると仕事への気持ちや考えが変わってきます。失敗したとしてもこの出来事は自分にとって必要な出来事だとも思え、自立心も鍛えることが出来るでしょう。
単独行動を恐れない
学校生活でも仕事でも、組織や集団で動くことは必須です。社会人になればなおさら一人で動くことに慎重にならなければなりません。しかし、それが普通になってくると自分ひとりだけで行動することを恐れてしまう人がいます。自分で考えて一人で行動することに恐れを感じ、誰かと一緒に動かなければ安心できないという考えになってしまいます。
しかし、自立心が強い人は組織や集団で動くことも単独行動することも恐れません。これは依存しないのと同じで他人に頼り切ることや他人に全てを任せてしまうことはしません。仕事などで自分ひとりが動かなければならない場面に出会っても動じず、単独行動が出来ます。
芯があり考えがぶれない
自分の芯がしっかりあって考えやこだわりがぶれない人は、自立心が強い人と言えます。自分の考えや思っていることを状況によってすぐ変えてしまう人はよくいるのではないでしょうか。そういった人は芯がなく、自分の考えに責任を持っていないのです。
自立心が強い人は自分が持つ考えなどに責任があって、まわりの意見などに流されず芯を通すことが出来ます。また、未来の理想像を持っていて実現できるように行動できる人でもあります。
自立心がない人の特徴
自立心が強い人の特徴をご紹介をしましたが、では次に「自立心がない人」の特徴をいくつかご紹介します。自立心が強い人とは少し逆の特徴がみられるようです。自分が当てはまるか確かめてみても良いでしょう。
まわりに流される
これは自立心がない人の一番の特徴かもしれません。向上心がある人とは違って自分の考えや発言にあまり責任が無く、自分の中で決めていたことですら他人がこうしようと言えばすぐに変えてしまいます。また、発言をしたり提案をするのがこわいと感じて、なかなか思っていることを表に出しません。
自分が提案したことによって責任が自分に向いてくることに恐れ、「万が一失敗してしまったら」という恐怖が襲ってきます。そういった思考からすべてを他人に任せてしまえば上手くいく、責任を負わなくても良い。という極端に考えになってしまい、最終的にはまわりに流され続けてしまいます。他人に依存をしているとも言えます。
自分は悪くないと思ってしまう
自立心がない人は、自分は悪くなくて他人が悪いと思ってしまうことがあります。つまり、責任は自分にはなく他人のせいだ考えるので反省もしないのです。
自分が行うことに責任を持たず投げありにこなしてしまったり、きちんと確認をしなければならない場面では他人に任せてしまったりするので、たとえミスがあっても自分の責任じゃないと思うのです。
失敗やミスは他人のせいにしてしまい、なかなか反省はしないのでまわりにとっては厄介に思われてしまいます。人間関係にも響いてきてしまうので、気を付けなければなりません。
理想像や目標を持たない
自立心がない人は理想像や目標を持たない人が多いようです。小さな目標だけでも持てるとそれを達成しようと自ら行動出来るのですが、何も持たないとまず行動しません。
また、チームで達成させる目標などがあっても他人が何とかしてくれるから自分が動かなくても良いという考えを持っていることもあるのでまわりの人は困ってしまうでしょうし頼りたいとは思えません。目標を定めたとしてもそこに向かって努力するという意思もあまり強くは無いので途中で挫折することも。
自立心を鍛える方法とは?
自立心を強くしたい育てたいと思っていても、具体的にどういったことをすればいいのか分からない人がほとんどではないでしょうか。それでは、自立心を鍛えるための方法をご紹介します。また、どんなことを意識すればよいのかもご紹介します。
自分で考えてみる
まず、自立心を鍛えるための第一歩として自分でものごとを考えてみましょう。問題が起きてしまったり悩んでしまうことがあっても、すぐに他の人に聞いてみたり頼ったりするのではなく、自分でどうすれば解決できるのかを考えましょう。それだけでも、自立心は鍛えられていきます。
すぐに決断が出来なくても、たとえ誰かに聞いてしまったとしても少しでも自分で考えてみるだけで以前よりは自立心が芽生えます。今まで人に頼って全てのことを任せてしまったりしていたのが、少しづつ自分で考えて行動出来るようになって自立心も鍛えることができるでしょう。
自分で決断をしてみる
自分で色々なことを考えられるようになったら、次は決断をしてみましょう。いきなりハードルが上がってしまうと感じる人もいるかもしれませんが、自分で考えることが出来れば決断することは難しいことではありませんし、自立心が鍛えるチャンスでもあります。
決断した結果が悪いことは自分が思っているより実際は少ないので、まずは成功を体験してみましょう。その成功体験のおかげで自立心を鍛えることができます。もしも失敗してしまったとしても、マイナスに考える必要はありません。結果だけにとらわれず、まずは決断できた自分をほめてあげるのです。
少しづつでも良いので、何事も他人に任せて決めてもらうのではなく決断するように頑張ってみましょう。
頼れる人から離れてみる
自立心を鍛えるために、頼れる人と距離を置いてみましょう。そして、誰かに頼れる状況を無くして自分で考えて行動する時間を作ってみましょう。
頼れる人から離れてしまうのはもちろん不安になったり心配も増えてしまいます。しかし、それが一番大事なこととも言えます。自分で考えて行動する状況やそれにより心配と不安に少しづつ慣れていくことで、自立心が徐々に鍛えられていき、最終的に誰かに頼らなくても平気になってくるのです。
自分で考えること、決断することが難しいと思う人はまず頼ってしまう存在から離れ、無理やり行動を起こせるような状況にしてみると良いでしょう。
失敗は恐れない
自分で考える、自分で決断する、頼れる人から離れるなどの行動は自立心を鍛えるために必要ですが、一番大事なことは失敗を恐れないことです。ほとんどの出来事には失敗は必ずついてきてしまうものです。それを恐れるのではなく、失敗の先にある成功を考えてみましょう。
自分で考えて行動したり、決断をして失敗をしたとしてもそれが全てだと思わず、成功するための必要な出来事だったとプラスに考えましょう。また、そう思う習慣を付けることで簡単にくじけてしまうことは無くなり、自立心も鍛えられるでしょう。
自信を持つようにする
自信を持つことは、簡単に出来るようにみえて案外難しいことです。何らかのトラウマで自信を無くしてしまう、失敗を経験して自信が持てないという人は多いでしょう。
自信がないことから決断することや提案することから逃げてしまうことも、よくあるかもしれません。しかし、すべての出来事が失敗で終わることはありません。恐れる必要もありません。
少しづつでも小さな自信でも良いのでなるべく持つようにして動いてみましょう。そういったことから自立心が鍛えられるようになります。
子供の自立心を育てるとっておきの方法
自分自身の自立心も大事ですが、子供の自立心を育てることもとても大事なこと。しかし、難しい事でもあるので親はどうやって子供の自立心を育てるべきか悩むところでもあると思います。そこで、子供の自立心を育てる方法をご紹介します。
自分で考えて決めさせる
子供時代からしっかり自分で考えて決断することがとても大事なことで、自立心にもつながるものになります。親が何でも考えたり決めてしまうのは良くありません。ある程度自分で考えられるようになったら、なるべくものごとを考えさせて決断してもらいましょう。
これは、子供の気持ちを尊重するためにも大事なことです。子供が自ら決めたものを親が否定してしまうと子供はだんだん考えられなくなります。そして、親が決めたものが正しいと勘違いしてしまいます。それでは自立心は育ちません。出来るだけ自分で考えて決断できる機会をあげましょう。
親に依存させない
子供は親にとって守ってあげたい存在。悲しむことや苦しむような要因からなるべく守ってあげたいと思うのは仕方のないことです。しかし、守りすぎて親も子供もお互いに依存してしまう関係になってしまってはいけません。
子供はある程度すれば親から離れて過ごすものです。それなのにお互いに依存してはいつまでたっても、お互いに離れることは出来ません。自立心を持たせるためには子供を守りすぎずに時には突き放すことも必要です。
やりたいことを尊重する
子供がやりたい思っていることや、実現してみたいと思っていることを否定せず優しく見守ってあげることも大事です。もちろん危ない事や人に迷惑をかけるものであれば止めなければなりませんが、そういったことでなければ親は見守ってあげた方が自立心を育てることにもつながります。
子供がやりたいというものに対して否定したり、そんなこと出来ないと言ってしまえば子供の自信はなくなります。そして、大人には理解できないようなことを突拍子もなく言っていたとしても、受け止めましょう。子供には自分の世界を持っていることがほとんどなので、その子が持つ世界を否定せず、認めてあげましょう。
自立心がある人の注意点
自立心が強いのは良い事ではあるのですが、注意点もあります。例えば、他人には頼らずに自分で解決しようと無理をしてしまうことも。頑固であったり意地を張っているだけじゃなく、頼ることはしちゃいけないと思っていると自分を追い込んでしまう可能性もあるので、気を付けなければなりません。
また、あまりにも頑固で意地を張って他人に助けを求めないということは、時にはまわりに迷惑をかけてしまうこともあるので冷静になる必要もあります。
自立度診断を今すぐチェック!
それでは最後に、自分の自立度診断をしてみましょう。自分がどれだけ自立しているか、もしくは出来ていないのかが分かるかもしれません。ただ、自立出来ていないとなってもこれから自立心を持てば大丈夫です。
自立度チェック
・とにかく誰かに認められたいと思ったり愛されたくて必要以上に無理をすることはない
・不満や不幸を誰かのせいだとは思わない
・一人で行動することが苦痛ではない
・まわりの意見に流されない
・自分に自信がある
・親の言うことばかりを聞くことはなく、自分の考えも親の考えも尊重できる
・自分の思っていることを発言できる
・自分の理想像や将来を思い描ける
・小さな目標や大きな目標を持っている
・誰かの意見で自分の考えを変えることはない
診断結果
チェックが多ければ多いほど、自立心があると言えます。7~10個ほど当てはまっていれば、自立心が強く自分に自信がある可能性が高いです。4~6個ほど当てはまっていれば、それなにり自立心があるでしょう。1~3個ほどであれば、自立心は無くてもしかしたら自分に自信がないのではないでしょうか。
もしも、1~3個しか当てはまらないという結果になってもこれからの行動や考えで、変えることが出来るので諦めないでください。
自立心は自信にもつながる
自立心を持つことによって、自分を客観的に見れたり今おかれている状況を冷静に分析することが出来ます。自分には自信もないし自立心もないと諦めたり、このままでいいと思わず少しづつ変えていきましょう。
難しいと思えることでも、まずは行動するという目標を持つことから始めてみましょう。自立心や自信が持てると以前よりも楽しい生活を送れるでしょう。