縁切り榎とは？板橋の縁切りの神社の効果や場所･参拝方法などを紹介

日々の生活の中で、縁切りをしたい人も多いでしょう。縁切り榎の御利益は､まさしくその様々な縁を切ってくれることです｡恋愛関係も友人関係も知人関係も、人によって色々な関係があると思います。

縁切りしたい人の中には、ある人に恨みがあるなどもいるかもしれません。そんな縁も含めた色んな縁切りを叶えてくれます｡さらに、婉曲的な縁切りも可能です。例えば、嫌いな友人に恋人が出来たとして、その二人の関係を壊すことも可能ではあります。

かなり強い縁切りの神様です。もちろん､人間関係だけでなく、病気との縁や怠惰な日々との縁などもお願いすると切ることができます。

東京都板橋区の神社に祭られている榎（えのき）の木の事を指します。なぜ、これが縁切りというふうになったかの由来は、次で詳しく述べます。とにかく、板橋区にある神社の一部だということを押さえておきましょう。

まず、縁切り榎の由来について紹介します。この榎は実は、道を挟んで反対側にありました。その場所には他にも、旗本の近藤登之助という人の抱屋敷がありました。そこの生垣には榎と槻の大木が生え揃っていました。榎は、えのき。槻は、つきとよみます。

この二つの木の名前を合わせた語呂で「縁尽き」となり、そのうち、榎だけが縁切り榎と言われるようになりました。縁切り榎は江戸時代に生まれました。封建制度によって女性側の立場が弱く、男性に対して離婚を申し出ることができない時代背景がありました。

そこで、離婚を申し出たい女性は、縁切り榎の樹皮を削り、別れたい男性相手に樹皮を煎じて飲ませたという伝説があります。

今の榎は初代ではなく、三代目です。初代は明治の時に大火事で燃えて無くなってしまいました。二代目は昭和40年に切り落とされてしまいました。その一部もコンクリートの中ですが残っています。

なお、現在は気の保存の為、樹皮を削ることはしてはいけません。

続いて、縁切り榎の具体的な場所とアクセス方法を紹介します。Googleマップなどの地図アプリを使うのが一番いいですが、折角なのでとりあえずの場所を確認しておきましょう。   

東京都の板橋区にあります。板橋区の中でも、意外とひっそりとしており、見つけにくい場所にあるので注意しましょう。具体的なアクセスは次に述べます。

続いて場所と同じくらい大事なアクセス方法です。遠くからくる人のことを考慮しつつ、電車と車に分けて紹介していきます。
 

縁切り榎は、都営地下鉄三田線の板橋本町駅から徒歩約八分の場所にあります。そこからの具体的な移動方法をみていきましょう。まず、板橋本町駅1番出口を出ます。1番出口を出たら右に曲がって交差点に向かい、さらに右に曲がります。

そのまま環七の通りを最初の信号がある小さな交差点まで進みます。右に注意しながら信号を少し過ぎましよう。左手奥にきらぼし銀行というのがあり、目印があります。

まず大事なことは、縁切り榎交差点近辺は駐車禁止です。

交差点から南に少し進んだところに交番があるので、路上駐車すると通報されてしまう可能性もあります。やめておきましょう。近くに、コインパーキングが何箇所かあるので、駐車の時はそこを使いましょう。

基本的に縁切り榎自体は24時間開いていますが、具体的に満足するには絵馬を奉納したいという人もいるかもしれません。また、やはり大抵の人は絵馬を奉納しています。縁切り榎自体には社務所がなく、絵馬を売っていません。

近くのお店でストラップとセットで販売しています。具体的にお店とは、近くのお蕎麦屋、美容室、青果店などです。詳しく知りたい人は、縁切り榎の境内に掲示板があります。絵馬の取り扱い店がその掲示板に書いてあります。

参拝の流れは基本的な神社の参拝と変わりません。むしろ、社務所などがない分、絵馬の奉納をして祈ることがメインの参拝と言えます。

諸々の準備をしておきましょう。場所を確認したり、絵馬を購入したり、いざ行ってからアレコレ考えるのではなく、しっかりと考えをまとめてから向かうようにしましょう。また、一つの絵馬に具体的な言及は一つだけにしておきましょう。

必要に応じて絵馬を奉納しましょう。ここでも、具体的に「この人と別れたいです」などと書くのではなく、自分がその人と別れられない理由を探すことが重要です。人と別れられない理由には、自分に都合の良い理由があるはずです。

そのような執着心を断ち切るという自戒の念を主軸として絵馬に込めましょう。

普通の神社と同じように参拝しましょう。社の中はあまり見えないようになっていますが、あまり気にする必要はありません。また、ここで多くの人は心の中で願いをいうと思いますが、その際に注意点があります。

それは、「あの人と縁が切れますように」というような別れを願っても何も意味もないということです。縁切り神社は、そのような便利な他力本願的なところではありません。

大事なことは縁切りの場で自分と周囲の関係を見直し、強い精神を持って自分から縁を断ち切ることです。その際の背中を押してもらうことが神社の役割です。それを注意しながら参拝しましょう。参拝の時の基本は、二礼二拍手一礼です。

神様の前で手を合わせて、自分の心を見つめ直したことを生活で実践しましょう。自分の持ってしまっている執着を手放す努力をすることが大事です。見守ってくださいという参拝を縁切り榎にしておけば、縁切りをする時も勇気が湧くはずです。

もし上手に縁を切ることができ、その後もうまくことが運んでいるようならば、再度報告の為に訪れることも有効です。その際に、新たに縁切りを誓うこともいいでしょう。

続いては、絵馬について、さらに詳しく説明します。大事な値段ですが、絵馬は根付けのストラップとセットで1000円というのが基本です。多くの店ではその値段で取り扱われています。先述の通り、縁切り榎の神社は社務所などがない無人神社です。

絵馬は、縁切り榎の近くの店で買いましょう。縁切り榎の敷地内に絵馬の取扱店の案内坂を見ることができます。この案内板は、縁切り榎に入り、向かって右側にあります。

絵馬に書き入れるペンは、買った店で借りることもできるでしょうが、基本は自分で用意する必要があります。事前に買って持参しておくか、縁切り榎の近くのコンビニなどで購入しましょう。コンビニは、縁切り榎から交番の前を過ぎるとあります。

先述の通り、八百屋・美容院など色々な店で売っています。

先述のように、基本的に縁切り榎自体は24時間いつでも訪れることができます。しかし、絵馬は榎自体で売られているのではなく、近隣の店で売られているので、その店々の営業時間で絵馬は買えなくなってしまいます。そこを注意しておきましょう。

もちろん、店休日も異なるので、そこも事前に調べておきましょう。

絵馬を買ったら、そこに内容を書き込んでいきます。先述した内容を詳しく掘り下げつつ、具体的な書き方を説明していきます。まず、絵馬に願掛けの内容をなるべく具体的に書きましょう。

しかし、先程いったように、「あの人と別れたいです。あの人名前と住所は、コレコレです。」などと書いても意味がありません。

「あの人と別れようと思います。色々と頑張りますので、よろしくお願いします。」など、自分が頑張らなければ仕方がないことを意識しながら書いた方が、ご利益が得られます。具体的に、というのは、どちらかというと自分側の情報についてです。

自分の住んでいる住所などは大まかなところまで書いておいた方がいいでしょう。これは、基本的な絵馬の書き方です。絵馬を掛けると、入れたい人は賽銭箱にお賽銭を入れましょう。自分の願い事についてもしっかりと心中でも述べましょう。

絵馬と一緒に買えるストラップは是非お守りにしましょう。

財布やバックなどに付けるのもアリでしょう。しかし、縁切り榎としっかりと彫られているので、あまり人目に晒したくない場合は、人目につかない場所にこっそりと付けることでも効果が得られますし、見るたびに自分の気を引き締めることもできるでしょう。

基本的に、縁切り榎に奉納されている絵馬の内容は妙に暗くて深いです。さらに、多くの人が絵馬には自己勝手な内容を書いていることが多く、正しい絵馬の書き方をしていない場合が多いです。

数多くの人の不幸が書いてあるので、見るだけで気持ちが沈みます。自分の願いに前向きに専念して、絵馬はあまり見ないというのも大事です。

縁切り榎を訪れて、変な不幸にとりつかれないようにしましょう。特に、浮気関係の複雑な関係の恨みなど、相手の名前や自分の名前を本名で詳しく書いてあり、時にはバッチリと住所まで書いている様なこともあります。

神社らしくおみくじもあります。 祈願した後はおみくじを買ってみて楽しむのもいいでしょう。他の神社と同じように、内容はかなりしっかりと書いてあります。やはり自戒的な内容が強いので、戒めとしても役立つでしょう。
 

おみくじができる場所は、少し分かりにくい場所です。縁切り榎とマンションの間の細い道に、ガチャガチャ式のおみくじがあります。ガチャガチャ式なので、小銭などを用意しておくといいでしょう。

これも他の神社と同じように、おみくじを結ぶ場所がしっかりとあります。結ぶ場所は、板橋としか書かれていません。板橋とは、板橋区のことではなく、より具体的な板橋という橋の名称です。橋の欄干におみくじを結んでいます。

板橋という橋は、縁切り榎から南に300mほど進んだところにあります。

奉納された絵馬を見ると、異常に深い内容の絵馬もかなりみられますが、縁切りできましたという健全な報告も多く見られます。上手に縁切りができたら、報告のお参りでも絵馬奉納をしましょう。ここでは、そのような口コミをしょうかいします。

一つ目の口コミは、貧乏との縁切りです。何気なく貧乏との縁切りを絵馬に書き、縁切り榎にお願いした方がいました。そこまで深く執念を持って縁切り榎にきたというわけではありませんでしたが、一応祈って絵馬を掛けました。

すると半年もしないうちに遠縁の親戚から遺産が入ったり、祖母と舅が亡くなりこれまた遺産が入るということが起こりました。貧乏という面ではかなり効果的な縁切りでしょう。

あまり真剣に具体的に自己勝手に祈らなかったのも良かったのかもしれません。しかし、親族の死も関係しており、完全に縁起がいいともいえません。縁切りは、このように望んでない縁も切ってしまう可能性があるので注意が入ります。

二つ目の口コミは、社会的な人間関係の縁切りです。8年勤めた会社の先輩から執拗にいじめやいやがらせを受けていた方がいました。

この方は精神的に疲れていましたが、他の同僚とは円満であることもあったり、上司からも「後輩に業績が抜かれて嫉妬しているだけだから、気にせず仕事をしてね」と評価されていました。会社を辞めるに辞めれず、でも出社すると辛いという感じでした。

まさしく、執着的な面が見られます。そこで、縁切り榎で祈り、自戒的な面でも自分から強く縁を切っていくことにしました。

精神的に強く頑張っていると、その数ヶ月後、いろいろなきっかけが起こり、長年勤めたその会社を退社することになりました。

それも、それまでのキャリアを活かせる大企業に転職という形です。給料面でも、人間関係面でも、充実した日々を送れています。このように、縁切り神社は様々な別れのきっかけを与えてくれます。

縁切り榎はかなり強い縁切りの神社です。しかし、この縁切りの神様が、自分に都合の悪いものを勝手に断ち切ってくれるということではありません。縁切りの神様は、自分が持っている執着心を手放すきっかけをつくってくれるだけにすぎません。

大事なのは自分の強さ・成長に他なりません。決め手となるのは自分で執着を手放すことです。そこを誤解しないようにしましょう。縁切り榎の場で、自分が持ってしまっている執着を見つけ直し、その原因を考え、それを手放すことを実践しましょう。

すると、当たり前のように今抱えている問題は解決します。縁切り榎は、それをしっかりと見守ってくれます。恋愛、結婚面、お酒面、人間関係面など、不要なものを抱えていては、どうしようもありません。新しい未来や新たな関係性を考えて、今の関係に満足していない人は、しっかりと行動していきましょう。